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「おもしろいひとですね、雨宮さん」
こうばしい匂いが、あたりにほんのり漂っている。サトルさんが豆から挽いて、ていねいに淹れてくれたコーヒーの香りだ。
そのコーヒーが入ったマグを手に、おれたちは、再びソファーに腰を落ち着けていた。
「あれでかなりのやり手なんだよ。父親から受け継いだ倒産寸前の会社を、あの若さで見事に立て直した。ただでさえ出版不況のこの時代に、なかなかできることじゃない」
「…そんなにすごいひとだったんですか…」
あんなにふざけたキャラなのに、と続けそうになってしまい、おれは、あわてて口を閉じた。
とはいえ、大胆に踏みこんでくるわりに不快な思いはさせない雨宮さんの巧みな話術を思い起こせば、意外というより納得のほうが先にくる。
あんなふうに、自他の境界線を軽々と行き来できるのは、根っこのところで自分を強く信頼しているからじゃないだろうか。その土台があるからこそ、他者への想像力が豊かにはたらく。サトルさんや雨宮さんを見ていると、そのことがよくわかる。
「まぁ、個人的には、いちいち絡んでくる感じがめんどくさいんだけど」
ローテーブルを挟んだ向かい側で、マグを手にしたサトルさんが、やわらかく口の端をあげた。
率直な言葉に、思わず笑ってしまう。
「ひょっとして、サトルさんがいってた口うるさい編集者って、雨宮さんのことですか?」
「あたり。俺のプライベートにまで口出ししてくる編集なんて、あいつくらいだよ。とはいえ、なんだかんだいいつつ、ありがたい存在ではあるかな。大学のとき、雨宮が俺の小説を読んで絶賛してくれたのが、その後のデビューにつながってるから。それに…」
いったん言葉を切ってコーヒーに口をつけると、サトルさんが続けた。
「先生なんて呼ばれてるとさ、ダメなものはダメだって、はっきりいってくれる人間が周りからいなくなるんだ。その点、気心知れた親友なら遠慮がないからね。そのせいでケンカになることもしょっちゅうだけど、雨宮は、そういう自分の役割をはっきり自覚してる。ふざけた態度は、あいつなりのバランスの取り方なのかもしれないな」
「なんか、いいですね」
おれは、ぽってりと厚みのあるマグを、両手で包みこんだ。
てのひらから伝わる温もりが、ともすれば波立ちそうになる胸の内を、おだやかになだめてくれる。
「ちょっとうらやましいです、サトルさんと雨宮さんの関係。おれと麟太郎は、そんなふうにはなれないって、わかったから」
コーヒーに目を落としたまま、おれはいった。
「一緒にいると、どんどんおかしな方に転がっていくんです。おれは隠しごとばかり増えて、自分が嫌いになるし、あいつも全然幸せそうじゃなくて…つまらなそうな顔で、らしくないことばかりしてる」
改めて言葉にしたら、鼻の奥がつんとした。
深く息をついて、おれは、こみあげる感情を無理に押し戻した。
「麟太郎はやさしいから、一度助けた手前、おれを放っておけなかったんだと思います。そんなあいつの気持ちにも気づかないで、おれは自分のエゴを押しつけてるだけだった」
サトルさんは、ひとことも口を挟まず聞いてくれている。
おだやかな時間の流れと、温かい沈黙に励まされ、おれは再び言葉を継いだ。
「おれは、麟太郎の特別でいたかった。あいつのことならなんでも知ってるって、思いこもうとしてました。都合よく見たいものだけを見て、いろんなことを勝手に決めつけて…。そもそもおれには、麟太郎の嘘を責める資格なんてないんです。あいつに嘘ついて親友を偽装してたのは、おれのほうだから。だけど、その偽装すら、おれはまともにできてなかった。おれは最初から、あいつの重石だったんです」
せき止めていたものが、こらえきれずにあふれ出した。視界がみるみるぼやけていく。
サトルさんが隣に腰をおろすのが、気配でわかった。こわばっていたおれの両手から、やんわりとマグを取り上げる。
そのままやさしく肩を抱かれ、おれは、嗚咽で震える体から力を抜いた。
サトルさんの片手が、おれの肩や二の腕を、ゆったりしたリズムでやさしくなでる。まるで赤ん坊をあやすように、繰り返し、何度も。
このひとの隣は、どうしてこんなに居心地がいいんだろう。
このまますべてを預けてしまいたい気持ちが、再び頭をもたげてくる。
でも、衝動のままに行動することが、自分のためにも、サトルさんのためにもならないことを、おれはすでに学んでいた。
サトルさんが与えてくれる大きな安心に包まれ、ひとしきり泣いて気持ちが落ち着いてきた頃、おれはいった。
「もういいかげん、けじめをけようと思います。あいつを解放してやらなくちゃ…」
この感情を手放すことができたら、おれも自由になれるのだろうか。
「そんなにきっぱり答えを出さなくてもいいんじゃないかな」
サトルさんが、静かに口をひらく。
おれは、ゆるゆると首を横にふった。
「いま決めなかったら、この先もきっと、おれは麟太郎に執着し続ける。どこかで断ち切らなくちゃ終わらない。もう、同じ過ちをくり返すのは嫌なんです」
「過ち、か…」
サトルさんが、小さく息をつくのがわかった。
「でも、ちょっと怖いような気もしてて…」
さっきから、胸の奥で霧のようにわだかまっている不安を、おれは、思いきって口に出した。
「この気持ちを手放したら、おれになにが残るんだろう。自分が空っぽになるんじゃないかって…」
「空っぽになんてならないよ。彼のことがあってもなくても、きみは、そのままで十分魅力的だ」
サトルさんの低い声音に、ドキリと心臓が跳ねた。
おれは、体を起こして、サトルさんと向かい合った。
光をたたえた理知的な瞳が、やさしくめでるようにおれを見ている。
「すぐに気持ちを切り替えるのは、むづかしいかもしれません。…それでも、いままでみたいに、おれのそばにいてくれますか?」
なんの気負いもないおだやかな表情で、サトルさんがうなずいた。
「もちろん。きみが俺を必要とする限り、いつでも力になる。だから、あせらなくていいんだ。ゆっくり、少しずつ、日常のなかにその苦しさを溶かしていけばいい」
ー日常のなかに…
その日常に、麟太郎はいないのだと思うと、胸がつぶれそうに痛んだ。
「大丈夫。無理に思いきろうとしなくても、そのうちきっと、なるようになるから」
サトルさんが、片手をのばしておれの頰に触れ、こぼれた涙をぬぐい取る。
一度ゆるんだ涙腺は、なかなか元には戻らないらしい。なんだか、壊れた蛇口になったみたいだ。
「サトルさんがいうと、説得力が半端ないです」
「そりゃそうだよ。俺の個人的な実感だからね。30年も生きてれば、それなりにいろいろある」
ふいに、雨宮さんから聞かされた、サトルさんの過去のエピソードが頭をよぎった。
このひとのまなざしが深くて温かいのは、だれかを想う痛みを知っているからなのかもしれない。
そう思ったら、いままで以上にサトルさんを身近に感じた。
「サトルさんが“俺”っていってる」
「ん?」
「さっきから自分のこと“俺”っていってます。お酒飲んでないのに」
「…ほんとだ。全然意識してなかったな」
顔を見合わせ、小さく笑い合う。それだけで、寒々としていた胸のなかに、ほのかな明かりが灯ったようだった。
サトルさんのいう通りだ。おれは、ちゃんと前に進める。麟太郎がいなくても。
「サトルさんのこと、もっと知りたいです」
気づいたら、そういっていた。
自分の言葉から引き出されるようにして、ある考えがひらめく。
「あの…こないだいってたドライブの話って、まだ有効ですか?」
「もちろん。行きたいところ、見つかった?」
「おれ、サトルさんが話してくれた房総の家に行ってみたいです。サトルさんが住みたいって思うくらいに愛着のある場所なら、おれも、一度は見ておきたいから」
サトルさんは驚いたようにおれを見て、それから、やわらかく笑っていった。
「わかった。必ず連れて行くよ」
こうばしい匂いが、あたりにほんのり漂っている。サトルさんが豆から挽いて、ていねいに淹れてくれたコーヒーの香りだ。
そのコーヒーが入ったマグを手に、おれたちは、再びソファーに腰を落ち着けていた。
「あれでかなりのやり手なんだよ。父親から受け継いだ倒産寸前の会社を、あの若さで見事に立て直した。ただでさえ出版不況のこの時代に、なかなかできることじゃない」
「…そんなにすごいひとだったんですか…」
あんなにふざけたキャラなのに、と続けそうになってしまい、おれは、あわてて口を閉じた。
とはいえ、大胆に踏みこんでくるわりに不快な思いはさせない雨宮さんの巧みな話術を思い起こせば、意外というより納得のほうが先にくる。
あんなふうに、自他の境界線を軽々と行き来できるのは、根っこのところで自分を強く信頼しているからじゃないだろうか。その土台があるからこそ、他者への想像力が豊かにはたらく。サトルさんや雨宮さんを見ていると、そのことがよくわかる。
「まぁ、個人的には、いちいち絡んでくる感じがめんどくさいんだけど」
ローテーブルを挟んだ向かい側で、マグを手にしたサトルさんが、やわらかく口の端をあげた。
率直な言葉に、思わず笑ってしまう。
「ひょっとして、サトルさんがいってた口うるさい編集者って、雨宮さんのことですか?」
「あたり。俺のプライベートにまで口出ししてくる編集なんて、あいつくらいだよ。とはいえ、なんだかんだいいつつ、ありがたい存在ではあるかな。大学のとき、雨宮が俺の小説を読んで絶賛してくれたのが、その後のデビューにつながってるから。それに…」
いったん言葉を切ってコーヒーに口をつけると、サトルさんが続けた。
「先生なんて呼ばれてるとさ、ダメなものはダメだって、はっきりいってくれる人間が周りからいなくなるんだ。その点、気心知れた親友なら遠慮がないからね。そのせいでケンカになることもしょっちゅうだけど、雨宮は、そういう自分の役割をはっきり自覚してる。ふざけた態度は、あいつなりのバランスの取り方なのかもしれないな」
「なんか、いいですね」
おれは、ぽってりと厚みのあるマグを、両手で包みこんだ。
てのひらから伝わる温もりが、ともすれば波立ちそうになる胸の内を、おだやかになだめてくれる。
「ちょっとうらやましいです、サトルさんと雨宮さんの関係。おれと麟太郎は、そんなふうにはなれないって、わかったから」
コーヒーに目を落としたまま、おれはいった。
「一緒にいると、どんどんおかしな方に転がっていくんです。おれは隠しごとばかり増えて、自分が嫌いになるし、あいつも全然幸せそうじゃなくて…つまらなそうな顔で、らしくないことばかりしてる」
改めて言葉にしたら、鼻の奥がつんとした。
深く息をついて、おれは、こみあげる感情を無理に押し戻した。
「麟太郎はやさしいから、一度助けた手前、おれを放っておけなかったんだと思います。そんなあいつの気持ちにも気づかないで、おれは自分のエゴを押しつけてるだけだった」
サトルさんは、ひとことも口を挟まず聞いてくれている。
おだやかな時間の流れと、温かい沈黙に励まされ、おれは再び言葉を継いだ。
「おれは、麟太郎の特別でいたかった。あいつのことならなんでも知ってるって、思いこもうとしてました。都合よく見たいものだけを見て、いろんなことを勝手に決めつけて…。そもそもおれには、麟太郎の嘘を責める資格なんてないんです。あいつに嘘ついて親友を偽装してたのは、おれのほうだから。だけど、その偽装すら、おれはまともにできてなかった。おれは最初から、あいつの重石だったんです」
せき止めていたものが、こらえきれずにあふれ出した。視界がみるみるぼやけていく。
サトルさんが隣に腰をおろすのが、気配でわかった。こわばっていたおれの両手から、やんわりとマグを取り上げる。
そのままやさしく肩を抱かれ、おれは、嗚咽で震える体から力を抜いた。
サトルさんの片手が、おれの肩や二の腕を、ゆったりしたリズムでやさしくなでる。まるで赤ん坊をあやすように、繰り返し、何度も。
このひとの隣は、どうしてこんなに居心地がいいんだろう。
このまますべてを預けてしまいたい気持ちが、再び頭をもたげてくる。
でも、衝動のままに行動することが、自分のためにも、サトルさんのためにもならないことを、おれはすでに学んでいた。
サトルさんが与えてくれる大きな安心に包まれ、ひとしきり泣いて気持ちが落ち着いてきた頃、おれはいった。
「もういいかげん、けじめをけようと思います。あいつを解放してやらなくちゃ…」
この感情を手放すことができたら、おれも自由になれるのだろうか。
「そんなにきっぱり答えを出さなくてもいいんじゃないかな」
サトルさんが、静かに口をひらく。
おれは、ゆるゆると首を横にふった。
「いま決めなかったら、この先もきっと、おれは麟太郎に執着し続ける。どこかで断ち切らなくちゃ終わらない。もう、同じ過ちをくり返すのは嫌なんです」
「過ち、か…」
サトルさんが、小さく息をつくのがわかった。
「でも、ちょっと怖いような気もしてて…」
さっきから、胸の奥で霧のようにわだかまっている不安を、おれは、思いきって口に出した。
「この気持ちを手放したら、おれになにが残るんだろう。自分が空っぽになるんじゃないかって…」
「空っぽになんてならないよ。彼のことがあってもなくても、きみは、そのままで十分魅力的だ」
サトルさんの低い声音に、ドキリと心臓が跳ねた。
おれは、体を起こして、サトルさんと向かい合った。
光をたたえた理知的な瞳が、やさしくめでるようにおれを見ている。
「すぐに気持ちを切り替えるのは、むづかしいかもしれません。…それでも、いままでみたいに、おれのそばにいてくれますか?」
なんの気負いもないおだやかな表情で、サトルさんがうなずいた。
「もちろん。きみが俺を必要とする限り、いつでも力になる。だから、あせらなくていいんだ。ゆっくり、少しずつ、日常のなかにその苦しさを溶かしていけばいい」
ー日常のなかに…
その日常に、麟太郎はいないのだと思うと、胸がつぶれそうに痛んだ。
「大丈夫。無理に思いきろうとしなくても、そのうちきっと、なるようになるから」
サトルさんが、片手をのばしておれの頰に触れ、こぼれた涙をぬぐい取る。
一度ゆるんだ涙腺は、なかなか元には戻らないらしい。なんだか、壊れた蛇口になったみたいだ。
「サトルさんがいうと、説得力が半端ないです」
「そりゃそうだよ。俺の個人的な実感だからね。30年も生きてれば、それなりにいろいろある」
ふいに、雨宮さんから聞かされた、サトルさんの過去のエピソードが頭をよぎった。
このひとのまなざしが深くて温かいのは、だれかを想う痛みを知っているからなのかもしれない。
そう思ったら、いままで以上にサトルさんを身近に感じた。
「サトルさんが“俺”っていってる」
「ん?」
「さっきから自分のこと“俺”っていってます。お酒飲んでないのに」
「…ほんとだ。全然意識してなかったな」
顔を見合わせ、小さく笑い合う。それだけで、寒々としていた胸のなかに、ほのかな明かりが灯ったようだった。
サトルさんのいう通りだ。おれは、ちゃんと前に進める。麟太郎がいなくても。
「サトルさんのこと、もっと知りたいです」
気づいたら、そういっていた。
自分の言葉から引き出されるようにして、ある考えがひらめく。
「あの…こないだいってたドライブの話って、まだ有効ですか?」
「もちろん。行きたいところ、見つかった?」
「おれ、サトルさんが話してくれた房総の家に行ってみたいです。サトルさんが住みたいって思うくらいに愛着のある場所なら、おれも、一度は見ておきたいから」
サトルさんは驚いたようにおれを見て、それから、やわらかく笑っていった。
「わかった。必ず連れて行くよ」
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