32 / 71
第32話 怒られる女男女
しおりを挟む「な、なにこれ何が沈んでるん?」
「持ち上げてみよ!せーのっ!」
ジャバジャバ!ぶく!ぶくぶくぶく!!
あーー!もうどうにでもなれぇぇえ!
ザパァァァアアアア!!!
「が、がおー!驚いた?なんって!はは!はは・・・」
「「・・・」」
ははは・・・ どーしよこれ。
勢いよく立ち上がった俺が見たもの。薄く、靄がかったお風呂場の中で 女の子2人の華奢な それでいてふくよかな裸体
火照っているからだろう。二人の顔はほのかに赤っぽい それがエロい。
視点をすこし、下にずらす。目に飛び込んでくる四つの柔らかそうなアレが 僕の心を震わせる。中心にポツンとある突起は なんとも美しい、薄いピンク色だ。それが愛おしい
それから下は・・・残念。湯船に浸かっていて見えない。入浴剤によって緑色になっている水面の下に、神秘の光景が広がっているのだと思うと あぁ。たまらない
「ひゃあ!」
「なななな!なんであなたがお風呂にいるのよ!」
ざぶん!
ようやく硬直から開放された二人が、胸を腕で抱えながら隠れるようにして湯船に浸かる。もーおそい。天才的な頭脳にお前らの裸体は記憶された。
「それはこっちのセリフなんだよ!俺のシャツあっただろ?!最初に入ってたのは俺なんだよ!俺は悪くないぞ!分かってんだろうな!!」
こうなりゃ逆ギレだ!キレまくって有耶無耶にして、この場をどうにか取り繕ってやる!
「し、師匠!わかったから、立てってないで座って!み、見えてる見えてる!」
「あぁ?!何が見えてるって・・・」
二人の顔から、自分の下半身へと視点を移す。
・・・あ
「ひ、ひゃあ!」
ざぶん!
「「「・・・」」」
女の子みたいな悲鳴をあげて、男は湯船に隠れた。
ちょっとまて、着物ちゃんは真っ赤な顔して横を向いてくれていたが、幼女ちゃんはガン見してたぞ・・・ み、見られた、お婿に行けない・・・
「「「・・・」」」
き、気まずい・・・
「ご、ごめんね?師匠が入ってるの気づかなかったみたいで・・・」
「いや、謝らなくてもいい!・・・かなりいいもん見せてもらったし」
「~~~~っ!!言わんといて!恥ずかしいからぁ!」
両手で顔を抑えて、ぶんぶん首をふる着物ちゃんを舐めたい。いやちがう、可愛い。
ざぶ・・・
「! よ、幼女ちゃん?」
火照った顔をして幼女ちゃんが近づいてくる。
「もういい!この際だから そ、その・・・」
ぴたりと、横まで近づいてきた幼女ちゃんが俺の顔をのぞき込む。ぐぉお・・・幼女の上目遣いは反則だろぉ・・・理性がぁ・・・
「もっと・・・仲良くなろ?」
理性がぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!
「な、なにいってんだよ幼女ちゃん!冗談でもこの状況でそんなこと言うんじゃない!」
「なんで! わたしはもっとあなたの事しりたいの!」
ぎゅっ!と幼女ちゃんが抱きついてくる。 くはっ!幼女ちゃんの腕が、太ももが!たわわが!!
「たょ、みょみなかったがががか・・・!」
のぼせておかしくなっているのか?!にやにやしてるし!酔っ払いみたいになってんぞ!
「よ、幼女ちゃんだけずるない?!う、うち 夜切くんにそんなのしたことないのに!」
ざぶざぶざぶ!
やめろ・・・幼女ちゃんだけでも理性を抑えるのに精一杯なんだ!うそだろ!着物ちゃんまでうそだろぉぉお!
ぎゅ!
んなぁぁぁああああああ!!!
「ちょっと!着物ちゃんは仙道くんが好きなんでしょ!なんで着物ちゃんまでひっつくの!」
「べ、べつにええやろ!う、ううううちやって、男の人の体知りたいもん!」
勘弁して、俺にひっついたまま暴れないで・・・ 当たってるから、色々なものがあたってるから・・・!
そしてもう・・・理性が!!!
ガラガラガラ!!
はぁ・・・はぁ・・・ せ、仙道?
ニコニコした仙道が、入口に立っていた。なぜだろう、ニコニコしてるはずなのに、背後にどす黒いオーラが見える・・・
「違うんだ仙道、落ち着いてくれ。いや、まてまて・・・落ち着けっていっただろ?魔刀をこっちに向けないでくれ、ちがうから、誤解だから!」
「なにやらお風呂場が騒がしいと思えば・・・」
すぅーーーっと息を吸い込む仙道。
「なぁにやってんだおまえらぁぁぁぁああああ!!!!」
「「「きゃー!!!!」」」
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です
岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」
私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。
しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。
しかも私を年増呼ばわり。
はあ?
あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!
などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。
その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる