【18禁】日本一、エッッッッ!なグラビアアイドルが「キミの書いたエロゲシナリオ、二人で演じてみない?」と迫ってくるんだが、それ本気なんです?

マサキ@JJ

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私がエロゲを好きになったワケ その1

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 百合香の立場だとストレスは凄そうだ。

 芸能界だけじゃなくて、親が厳しいってのも聞いている。

 お金持ちで厳しい家柄だと。

「私ね、両親が大嫌いなの。ちょー嫌い」

 凄くわかる。それはもう、痛いほどに。

「パパは私を、自分の野望を達成するための駒としか見てないの。娘に対する愛情なんてないと思うわ」
「野望ってのは……?」
「会社をもっと大きくすること。Amazo●とか、Go●leみたいな感じで。歴史の教科書に載るような大人物になるって、よく言ってるわ」

 僕には全く想像のつかない、異世界ファンタジーよりも遠い世界だ。

「小さい頃から日本舞踊とか茶道とか、ダンスとかピアノとか、お嬢様的な習い事は全部やらされたわ。私のことを仕事のつきあいで利用するしてるのよ。大企業の重役が集まるサロンに連れて行かれることもあるわ」
「もしかして政略結婚の駒にするってこと?」
「それもあるし、芸能活動もそう。私の人気が出れば、親はあの大企業の社長! って会社の宣伝にもなるでしょ?」

 サイコパス的な人間の考えそうなことだと思った。

「ママはうるっさいステージママってやつ。監督や演出より私にダメ出しするの。二言目には、ママの夢は百合香が光り輝くことなの! だって。女優になれなかった夢を私に押しつけてるのね」

 そういう話はドラマや漫画で、たまに見かけるけれど実際にいるんだな。

「家ではお嬢様を演じて、芸能界ではユリカを演じて、学校では優等生の鷹城百合香を演じて……」

 後ろにいる百合香がぎゅっと抱きついてきた。

 大きな胸が僕の背中で、むにゅっとつぶれる。

「ゆ、百合香……!?」
「――ねぇ。本当の私って誰なんだろうね?」

 それはまるで迷子の子供だなと思った。

 もしくは鎖に繋がれている愛玩動物――……って我ながら酷い発想だ。

 だから、彼女は居場所を求めて僕に抱きついているように感じた。

 僕自身だって似たようなものだけど。

「芸能界では、ひたすらマウントの取り合い、いがみ合い。かわいがってくれる年上のお姉さんができたと思えば、影で私の悪口を言ってたり。ウケるでしょ?」
「サイテーだ」

 彼女は笑っているけれど、さっき聴いた彼女の境遇を含めて僕は凄くむかついた。

「……んっ。ありがとね、育巳くん。私のために怒ってくれて」
「あ、いや、まあ……うん」
「そーゆーところも大好きよ。んー……ちゅっ♥」

 今度は優しく僕を抱きしめる。

 今日も好きだと言われ、頬にキスまでされて、身体中が熱くなった。

「だからストレスが溜まっちゃって。なんだか悪いことしたくなったの。みんなに内緒で悪いコト」
「……そこでエロゲ?」
「そう!!!!」
「ぐえ!」
「あ、ごめん! 首、締めちゃった」
「僕、そっちの趣味はないから気をつけて!」
「首締めプレイもちょっと興味あるんだけど」
「あれはプロの技だから真似しちゃダメ。危険」

 エロゲでもあんまり見かけないなぁ……とか思いつつ、百合香は話を続ける。
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