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4章 港湾都市アイラ編
150話 漁村にて
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「さすがにこの季節は暑いな……」
真夏の大陸南部は暑い。海が適度に風を運んでくれはするが、それでも滲む汗は止まらない。
「ほう、飄々としたお前でも、流石に自然には勝てぬようだな」
「失礼な、俺はただの旅の薬師です。高ランク冒険者でもあるまいし、勝てないものしかありませんよ」
まったくもって、俺が全力を出したとしても勝ち目のないヤツしか周りにはいないんだぞ! リオンとか、ティアとか、エルダーとか! あとアイツらとか……
「だったらそういう態度をとるべきだな、普段のお前を見てそう判断するやつはそうはいない」
そりゃあアリオスさんアンタ、普段薬を店に置いてもらう時や個人客に薬の説明をする時の俺を見てないからそういう感想が出るんだよ、俺ほど丁寧な接客態度をとる人間はなかなかいないぞ?
タレイアに儲け話を伝えてから10日、漁に使うための船の改修がそろそろ完了するらしいので俺は、計画に参加させるため目星をつけていた漁村に足を運ぶ。
……そこにアリオスが付いて来るのは不思議な話だが。
3日前、黒狼団絡みの怖い記憶を忘れさせるリフレッシュ休暇は終わりということで、執事さんとミレイヌはコーンウェルへ帰って行った。
……だというのにただ一人残るアリオスに疑念の眼差しを向けると、
「貴様が妙な事をしないか監視する者が必要だ」
帰れ!
「……といのは半分冗談で、「連合防衛隊」から港湾都市の実態を調べる任務を受けている」
……うわぁ……もっと帰って欲しい。
「そういう事は包み隠してくれませんかね」
「ヘタに疑われて背中を刺される輩を何人も見てきているのでな、どうせなら秘密を晒して貴様をこちら側に引き込んだほうが動きやすい」
だから、ゴタゴタに巻き込むなっつってんの!!
「なに、協力しろとは言わんさ、貴様の目付けと言う名目で一緒にいれば、それだけでこちらが欲しい情報は入ってくるだろうからな。勘違いするな? 俺はこの街を糾弾するための情報を集めたいんじゃない、この街の状態が、若い執政官の勇み足からくるものでシーラッドを害するものでは無いとの情報を集めたいのだ」
ハイハイそうですか、とりあえず最低限、俺を巻き込まないでね?
そんな訳で俺の背後には、常に威圧感たっぷりの若獅子さんが付いて来る。
流石に鎧は宿に預け、今は通気性の良さそうな平服に帯剣をしているが、俺より10センチも高い体格で土肌だろうが砂地だろうが足音をさせずに歩くのは感心するポイントだが、前を歩く俺からすればある意味怖い。
「で、シン、この村を選んだのには何か理由があるのか?」
最近は俺の事を名前で呼んでくるアリオスが、取り留めの無い質問をしてくる。
「なに、とりあえずこの村が一番不況にあえいでいるからですよ」
街のお姉さんに頼んで、付近の村々から出稼ぎの為に村から出て行った男女の数や、村に残った人たちの経済状況を集めてもらった結果、この村が浮かび上がってきた。
村を出る人の数は少なく、だからといって経済状態が良い訳でもない、つまり、たとえ貧しくても村を離れたくないと言う者達が多く、結束力が高そうと言うのが理由といえば理由か。
また、大型船を係留させる大きめの波止場があるのも都合が良かった。荷下ろしから加工までこの村で出来るなら、情報が流出する時間も稼げる。
そんな訳で白羽の矢が立ったこの村だが、村長なり責任者はどこへ……?
「オイ、そこの! この村の責任者はどこだ?」
ブホッ──!!
近くで作業をしている漁師らしき若者の集団にアリオスがいきなり威圧的な声をかける、アホかっ!!
「──アァ!? 藪から棒に何だコラ?」
「責任者を出せと言っている、聞こえなかったのか?」
……泣きたい、イヤ、哭きたい。
「んだテメェ、ケンカ売って……ん、の……」
まあそうなるよな、かたや漁師家業で鳴らした腕自慢が数人、かたや連合防衛隊に所属する言わば選抜エリート戦士、勝負にならんわ。
……じゃなくて!!
「ああああああ、連れがスミマセンスミマセン!! ちょっと口の利き方がなってないだけで悪気は無いんです! 私は港湾都市アイラの執政官様からこちらの村に対して、重要な話があるという事で派遣された者でして、ハイ」
「執政官さまだぁ?」
漁師の一人が片眉を跳ね上げて顔を顰める。
あ、これヤバイな、執政官の野郎、かなり嫌われてる。
「ハイ、なんでも執政官様はこれまでの自らの政策の失敗を認め、領民に詫びると同時に、新たな産業の方法を提示しておりまして、それをこの村で行おうと、その交渉をしに参った次第でございます」
「お、おう……しゃあねえな、チョット待ってろ、若を呼んでくるからよ」
若? 村長の跡取り息子ってことかな……それよりも、
振り返ってジト目でアリオスに視線を向けると、
……ニヤニヤと笑ってる。
────わざとか!?
……なるほど、よそ者がいきなり村の責任者に会いたいって言っても、マトモに取り次いでくれる保証は無いし、ヘタに絡まれでもすれば、その時点で村との関係がマイナスからスタートになる。
戦場式の交渉術と言う事かよ……。
「どうだ、少しは役に立ってやったぞ?」
「まさかの頼れる相棒に腰が抜けそうですよ」
アリオスの物騒な笑顔にこちらも笑顔で応える、この兄さん、思った以上に使えた。
そんな俺達の前に、さっきの集団を引き連れた一人の若者がやって来た。
「アンタ等か、オヤジに話があるってのは?」
年の頃は20代後半、30には届いてはいないだろう。日に焼けた褐色の肌が日差しを浴びて輝いて見える。
アリオスと並んでも遜色ない体格の持ち主だがいかんせん、筋肉の付きがあまりよろしくない。
理由は明白、右腕は肘から先が、そして左足が膝から下が、それぞれ失われていた。
恐らく最近の話なのだろう、運動不足からか、他の漁師達と比べて身体に付いた脂肪が多い、運動不足によって筋肉が脂肪に置き換わっている途中に見える。
もしかしたら、漁に出る回数を増やしたことが原因で、疲れによる気の緩みから事故にあったのかもしれない。だとすればさっきの彼等の表情も納得と言える。
「お初にお目にかかります、私はシン、旅の薬師をしておりますがこの度は港湾都市アイラの執政官の名代として村のまかりこしました」
「あ~、小難しい言い回しは止せ、そんな事より、いまさらあの領主もどきが俺達に何の話があるってんだ?」
もどきか……嫌われてんなぁ。
「ええ、執政官様は今回の自分の政策が失敗したと認め、謝罪をすると同時に新しい事業を始めたいとのことで、この村にそれを手伝って頂きたいのです」
「あのエラそうな物言いの女がか? そんな嘘、誰も信じねえよ」
「ん~、それならこう言い換えましょうか? あのお姉さんの愚策ぶりに頭を痛めた領主様が打開策として俺を寄越しましてね。俺が持ってる儲け話を教える代わりに、領民に頭を下げて醤油関連の政策を一旦白紙に戻せって言ったらまあ、納得してくれたんですよ」
「……ハ?」
「大見得切った手前しっかり儲けを出さないとコッチの立場も危ういんで、執政官様にほえ面かかせるために協力してくれませんか?」
若をはじめ取り巻きの集団全員が俺の話を聞いてポカンとしている。
……そして、
「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
「おいおいマジかよ、あの女にそんな事言ってのけたのかよアンタ?」
「あー、俺その場にいたかった~」
あ、なんか喜んでくれた。まあなんだ、笑顔になるのはいいもんだ、それがたとえ悪口のたぐいでも、ある意味自業自得だしな。
立場上大っぴらに笑えないのか、若も堪えてはいるものの顔面に浮かんだ笑みを抑え切れていない。
「クックック……なるほど、とりあえずアンタが面白そうな奴だってのは分かった。だが話に乗るかどうかは別問題だ」
「そうですね、その辺の話は村長を交えて話をしたいと思うのですが」
「ああ、話をするくらいは構わんさ、付いて来い」
そう言って若は、砂地対策なのか底の広い杖を突きながらも足早に歩き、やがて1軒の大きめの建物に到着する。
「オイ、帰ったぞ! オヤジはまだいるか?」
中に入った若が誰かを大声で呼ぶと、一人の女性が姿を現す、若の奥さんだろうか?
「あらアンタ、今日はえらく早かったんだね、何かあったのかい?」
「え──?」
俺は、中から現れた女性の顔を見て硬直する。
──嘘だろ?
「ああ、こっちのお客さんがオヤジに話があるって言うから連れて来た。オヤジは?」
「お義父さんなら夜まで帰ってこないよ、それにしても客なんて珍しいねえ、そっちの兄さん方かい──え?」
──なんでアンタがここに?
「ん、どうしたカーシャ、もしかして知り合いか? 名前は確かシン、とか言ったか?」
「シン……シンドゥラ!?」
──シンドゥラ、その名前
「あんた、シンドゥラなんだろ、ネーナの弟の!? アタシだよ、カーシャだよ!!」
──ネーナ……ああ間違いない、この人は
「……カーシャ姉さん」
「そうだよ! ネーナの親友のカーシャだよ!! なんだい、大きくなっても顔つきは昔のまんまじゃないか……元気、してたかい?」
まさか、捨てたはずの過去にこんな所で出会うなんてな──
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そりゃあアリオスさんアンタ、普段薬を店に置いてもらう時や個人客に薬の説明をする時の俺を見てないからそういう感想が出るんだよ、俺ほど丁寧な接客態度をとる人間はなかなかいないぞ?
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……そこにアリオスが付いて来るのは不思議な話だが。
3日前、黒狼団絡みの怖い記憶を忘れさせるリフレッシュ休暇は終わりということで、執事さんとミレイヌはコーンウェルへ帰って行った。
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「貴様が妙な事をしないか監視する者が必要だ」
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そんな訳で俺の背後には、常に威圧感たっぷりの若獅子さんが付いて来る。
流石に鎧は宿に預け、今は通気性の良さそうな平服に帯剣をしているが、俺より10センチも高い体格で土肌だろうが砂地だろうが足音をさせずに歩くのは感心するポイントだが、前を歩く俺からすればある意味怖い。
「で、シン、この村を選んだのには何か理由があるのか?」
最近は俺の事を名前で呼んでくるアリオスが、取り留めの無い質問をしてくる。
「なに、とりあえずこの村が一番不況にあえいでいるからですよ」
街のお姉さんに頼んで、付近の村々から出稼ぎの為に村から出て行った男女の数や、村に残った人たちの経済状況を集めてもらった結果、この村が浮かび上がってきた。
村を出る人の数は少なく、だからといって経済状態が良い訳でもない、つまり、たとえ貧しくても村を離れたくないと言う者達が多く、結束力が高そうと言うのが理由といえば理由か。
また、大型船を係留させる大きめの波止場があるのも都合が良かった。荷下ろしから加工までこの村で出来るなら、情報が流出する時間も稼げる。
そんな訳で白羽の矢が立ったこの村だが、村長なり責任者はどこへ……?
「オイ、そこの! この村の責任者はどこだ?」
ブホッ──!!
近くで作業をしている漁師らしき若者の集団にアリオスがいきなり威圧的な声をかける、アホかっ!!
「──アァ!? 藪から棒に何だコラ?」
「責任者を出せと言っている、聞こえなかったのか?」
……泣きたい、イヤ、哭きたい。
「んだテメェ、ケンカ売って……ん、の……」
まあそうなるよな、かたや漁師家業で鳴らした腕自慢が数人、かたや連合防衛隊に所属する言わば選抜エリート戦士、勝負にならんわ。
……じゃなくて!!
「ああああああ、連れがスミマセンスミマセン!! ちょっと口の利き方がなってないだけで悪気は無いんです! 私は港湾都市アイラの執政官様からこちらの村に対して、重要な話があるという事で派遣された者でして、ハイ」
「執政官さまだぁ?」
漁師の一人が片眉を跳ね上げて顔を顰める。
あ、これヤバイな、執政官の野郎、かなり嫌われてる。
「ハイ、なんでも執政官様はこれまでの自らの政策の失敗を認め、領民に詫びると同時に、新たな産業の方法を提示しておりまして、それをこの村で行おうと、その交渉をしに参った次第でございます」
「お、おう……しゃあねえな、チョット待ってろ、若を呼んでくるからよ」
若? 村長の跡取り息子ってことかな……それよりも、
振り返ってジト目でアリオスに視線を向けると、
……ニヤニヤと笑ってる。
────わざとか!?
……なるほど、よそ者がいきなり村の責任者に会いたいって言っても、マトモに取り次いでくれる保証は無いし、ヘタに絡まれでもすれば、その時点で村との関係がマイナスからスタートになる。
戦場式の交渉術と言う事かよ……。
「どうだ、少しは役に立ってやったぞ?」
「まさかの頼れる相棒に腰が抜けそうですよ」
アリオスの物騒な笑顔にこちらも笑顔で応える、この兄さん、思った以上に使えた。
そんな俺達の前に、さっきの集団を引き連れた一人の若者がやって来た。
「アンタ等か、オヤジに話があるってのは?」
年の頃は20代後半、30には届いてはいないだろう。日に焼けた褐色の肌が日差しを浴びて輝いて見える。
アリオスと並んでも遜色ない体格の持ち主だがいかんせん、筋肉の付きがあまりよろしくない。
理由は明白、右腕は肘から先が、そして左足が膝から下が、それぞれ失われていた。
恐らく最近の話なのだろう、運動不足からか、他の漁師達と比べて身体に付いた脂肪が多い、運動不足によって筋肉が脂肪に置き換わっている途中に見える。
もしかしたら、漁に出る回数を増やしたことが原因で、疲れによる気の緩みから事故にあったのかもしれない。だとすればさっきの彼等の表情も納得と言える。
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「あ~、小難しい言い回しは止せ、そんな事より、いまさらあの領主もどきが俺達に何の話があるってんだ?」
もどきか……嫌われてんなぁ。
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「あのエラそうな物言いの女がか? そんな嘘、誰も信じねえよ」
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「……ハ?」
「大見得切った手前しっかり儲けを出さないとコッチの立場も危ういんで、執政官様にほえ面かかせるために協力してくれませんか?」
若をはじめ取り巻きの集団全員が俺の話を聞いてポカンとしている。
……そして、
「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
「おいおいマジかよ、あの女にそんな事言ってのけたのかよアンタ?」
「あー、俺その場にいたかった~」
あ、なんか喜んでくれた。まあなんだ、笑顔になるのはいいもんだ、それがたとえ悪口のたぐいでも、ある意味自業自得だしな。
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「クックック……なるほど、とりあえずアンタが面白そうな奴だってのは分かった。だが話に乗るかどうかは別問題だ」
「そうですね、その辺の話は村長を交えて話をしたいと思うのですが」
「ああ、話をするくらいは構わんさ、付いて来い」
そう言って若は、砂地対策なのか底の広い杖を突きながらも足早に歩き、やがて1軒の大きめの建物に到着する。
「オイ、帰ったぞ! オヤジはまだいるか?」
中に入った若が誰かを大声で呼ぶと、一人の女性が姿を現す、若の奥さんだろうか?
「あらアンタ、今日はえらく早かったんだね、何かあったのかい?」
「え──?」
俺は、中から現れた女性の顔を見て硬直する。
──嘘だろ?
「ああ、こっちのお客さんがオヤジに話があるって言うから連れて来た。オヤジは?」
「お義父さんなら夜まで帰ってこないよ、それにしても客なんて珍しいねえ、そっちの兄さん方かい──え?」
──なんでアンタがここに?
「ん、どうしたカーシャ、もしかして知り合いか? 名前は確かシン、とか言ったか?」
「シン……シンドゥラ!?」
──シンドゥラ、その名前
「あんた、シンドゥラなんだろ、ネーナの弟の!? アタシだよ、カーシャだよ!!」
──ネーナ……ああ間違いない、この人は
「……カーシャ姉さん」
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