ぷよっとふーどず!

いかすみそーめん

文字の大きさ
上 下
6 / 6

第四話  ナホが尊い

しおりを挟む
   【fromいかすみ】
 新しくできた友達、ナホと話していたら、チャイムが鳴った。
「次の授業も自己紹介なんてあまいねー!小学生かよ!!!!って感じ~」
 隣の席のナホが話しかけてきた。というか、ずっとしゃべってるんだけどね!!!!
 うん。それ思った。なんか小学生っぽい。
「でも、この学級50人くらいいるからね!」
 ままんから聞いた、この学園の唯一の情報を述べる。まあ、学園というか、学級なんだけどね!
「そうだねー!あっちの学級も50人くらいらしいよー!1年が合計100人あたりって、少ないよね!」
「たしかに……。」
 あっちの学級って……?
 でも、高1が100人っていうのは少ないかも…。
 2と3年は多いらしいんだけど。編入かな???

「はーい!みんな、授業始めるよー!あいさつは…ま、いっかー!じゃあさっきのつづきねー!次の人ー!」

 先生が言う。
 自己紹介って、なんか聞いていて楽しいんだよなぁー!
「えっと、下村大助くんー!」
 へぇー、名前的に日本人……。
 まあ、言語は世界共通だし、〇〇人っていうのも、種族を分けるためにつけられた名前なんだけど……。
 って、え……?

「下ネタ大好きくん⁉⁉⁉」

 おーは、叫んだ。 
 大きなおーの声が教室に響く。
 シーン。
 しばらくの沈黙に耐える。
(え、失言した?)
「あ、あのお、いかすみ…?下村大助しもむらだいすけくんだよ」
 少し遠慮がちにナホが教えてくれた。
 ナホォー♥
 ナホが尊い…
 っていうか!
「え、」
 状況を理解する。
 バッと急いで君のほうを向く。
「ほんっとうに、、申し訳ございませんでしたああああっ!!!たぶん反省しています!」
 大声で謝罪する。ここは許すよね!(全然反省してない)
「あ、ああ、いいよ。いいよ。全然だいじょーぶ」
 知ってましたー!(全然反省してない)
「ありがとうございまっす!!」
「あはは…」
 と乾いた笑みを浮かべた。

 さて、今日の一日の授業も終わり、帰りの時間になる。
 みんなざわざわと帰ってゆく。
「今日授業受けてないね!」
 今日はナホと帰る。
「高校もあまいあまい!」
 と、思ったことを口にする。
「そうだねー!」
「そういえば、みんな、なんで能力者ギフテッドの話をすると怯えちゃうの?」
 そう、これは前からあった疑問。賢そうなナホなら分かるよね…?賢いとか関係ないんだけど…。
「あ、そっかー、いかすみ、初初日学校に来てなかったんだっけ?」
 知らない単語がナホの口から出る。
「初初日?」
 と聞いてみると、ナホは微笑んで教えてくれた。
「うーんとね、初日の前の、初日、みたいな?」
 …。
 
 もう、初日でよくね⁇
「まじか...。え、もしかしてその日も学校に来なきゃいけないとか…?」
 小、中学校は一回も休んだことはなかった。(おーの記憶上では)
 おーは元気だもん!
「ううん、強制じゃないんだ!」
「よよよよ、よかったああぁぁー」
 ふぁぁと、安心する。
「そういえば、高校生活に向けてどっかで勉強会したいな...」
 ナホが遠慮がちに言う。
 まあ、今日、トモダチになたばっかりだもんなぁ
「いいよ!あ、でも、おーは全然勉強できないからね!」
 そうです、おーは勉強できません☆
「全然大丈夫!いかすみの家でやりたいなぁー」
 ぎくっ!
「ご、ごめん!それだけは……」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~

kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。

水曜日の子供たちへ

蓮子
青春
ベンヤミンは肌や髪や目の色が他の人と違った。 ベンヤミンの住む国は聖力を持つ者が尊ばれた。 聖力と信仰の高いベンヤミンは誰からも蔑まれないために、神祇官になりたいと嘱望した。早く位を上げるためには神祇官を育成する学校で上位にならなければならない。 そのための試験は、ベンヤミンは問題を抱えるパオル、ヨナス、ルカと同室になり彼らに寄り添い問題を解決するというものだ。 彼らと関わり、問題を解決することでベンヤミン自身の問題も解決され成長していく。 ファンタジー世界の神学校で悲喜交々する少年たちの成長物語 ※ゲーム用に作ったシナリオを小説に落とし込んだので、お見苦しい点があると思います。予めご了承ください。 使用する予定だったイラストが差し込まれています。ご注意ください。 イラスト協力:pizza様 https://www.pixiv.net/users/3014926 全36話を予定しております

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

筋肉少女、最大の弱点

椎名 富比路
青春
足をマッサージしてもらう過程で、くすぐられてしまう。

魔球オナラ球

ヨッシー@
青春
僕たちの青春は終わった。 カーン、 ボテ、ボテ、ボテ、 ゆる〜いボールが転がってくる。 学校のグランドの奥の奥。 パシッ、 一人の野球部員が、ボールを掴んで内野に投げる。 「ヘーイ」シュッ、 その背には、背番号は無い⋯⋯

タカラジェンヌへの軌跡

赤井ちひろ
青春
私立桜城下高校に通う高校一年生、南條さくら 夢はでっかく宝塚! 中学時代は演劇コンクールで助演女優賞もとるほどの力を持っている。 でも彼女には決定的な欠陥が 受験期間高校三年までの残ります三年。必死にレッスンに励むさくらに運命の女神は微笑むのか。 限られた時間の中で夢を追う少女たちを書いた青春小説。 脇を囲む教師たちと高校生の物語。

食いしん坊な親友と私の美味しい日常

†漆黒のシュナイダー†
青春
私‭――田所が同級生の遠野と一緒に毎日ご飯を食べる話。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...