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第一話 初登校
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時は20××年、四月。
ぶわっと春の風が吹く。
「わっ!これが、『あいうえおいしい高校』の校舎!!きれいな校舎だなー」
(入試問題いみふだったけど、いいかも…!入学してよかった!)
例の高校の制服を着た少女が校舎を眺める。
彼女の名前は、いかすみそーめん。通称:いかすみ。
「えっ、マジかw見ろよ、あの制服w」
「ああ~。『異人高校』だろ?」
通りかかった高校生がいかすみの制服を見てあざ笑う。
そう、ここ、「あいうえおいしい高等学校」は通称:異人高校、と呼ばれているのだ。
なぜなら、謎に能力者が集まってくるのだ。
能力者、のことはギフテッドと呼ばれる。ギフテッドとは主に魔族のことを指し、能力としては、読心能力、回復能力、透明化能力…といろいろある。
(べっ、別に、おーは異人じゃないし、能力者でもないもん!)
※いかすみは火星人です、一人称は「おー」です
「あっ、やばー!HRまで残り10分だ!いそごー」
(こんなの気にしてたらキリがないよね!)
いかすみは、あいうえおいしい高校の入り口へと駆けていった。
わいわいと教室の中はにぎわっている。
「初日にこんなにぎわうことってあるんだー。草ー」
教室を見渡しても知らない人ばかり。
「おー!君、見ない顔だね!!」
話しかけてきたのはショートカットで日焼けした顔の女の子。
「…^^…。君も見ない顔だね(笑)そういえば、運動とか得意⁇」
(こういう子いい!つか、話しかけてきたらとりま、話しにのって、友達完成☆)
「ううん、私の特技は勉強とか⁇特に数学だね!」
((((わお!見た目によらず!!だったら、その日焼けはなんだ⁇))))
「へー!意外だね!もしかして、能力者だったりする?」
いかすみは、本当に軽い気持ちで言ったのかもしれない。
「……。」
日焼けした彼女の顔は一気に青ざめた。
(あ、あれ?おー、なんか失言した…?(汗)あ、もしかして、名前聞くのが先だったのかも)
いかすみはあわあわ、と焦っている。
「あ、あのね、この学校で能力者の話はしない方がいいと思う…!」
「……?う、うん?」
きょとんと首をかしげてから返事をする。
(あーちゃ、なんか変なルールがある感じね…。この学校でうまくやっていけるかなぁ…?退学処分とかは避けないと……)
「も、もうすぐ時間だし、じ、じゃーね!」
「…。じゃーね」
ショートカットの女の子は自分の席に戻っていった。
(あーあ、名前聞けなかったなー。おーったら、いつもこんな惜しいところで失敗するんだよね)
新しい学校生活には不安半分、期待半分なのだ。
ぶわっと春の風が吹く。
「わっ!これが、『あいうえおいしい高校』の校舎!!きれいな校舎だなー」
(入試問題いみふだったけど、いいかも…!入学してよかった!)
例の高校の制服を着た少女が校舎を眺める。
彼女の名前は、いかすみそーめん。通称:いかすみ。
「えっ、マジかw見ろよ、あの制服w」
「ああ~。『異人高校』だろ?」
通りかかった高校生がいかすみの制服を見てあざ笑う。
そう、ここ、「あいうえおいしい高等学校」は通称:異人高校、と呼ばれているのだ。
なぜなら、謎に能力者が集まってくるのだ。
能力者、のことはギフテッドと呼ばれる。ギフテッドとは主に魔族のことを指し、能力としては、読心能力、回復能力、透明化能力…といろいろある。
(べっ、別に、おーは異人じゃないし、能力者でもないもん!)
※いかすみは火星人です、一人称は「おー」です
「あっ、やばー!HRまで残り10分だ!いそごー」
(こんなの気にしてたらキリがないよね!)
いかすみは、あいうえおいしい高校の入り口へと駆けていった。
わいわいと教室の中はにぎわっている。
「初日にこんなにぎわうことってあるんだー。草ー」
教室を見渡しても知らない人ばかり。
「おー!君、見ない顔だね!!」
話しかけてきたのはショートカットで日焼けした顔の女の子。
「…^^…。君も見ない顔だね(笑)そういえば、運動とか得意⁇」
(こういう子いい!つか、話しかけてきたらとりま、話しにのって、友達完成☆)
「ううん、私の特技は勉強とか⁇特に数学だね!」
((((わお!見た目によらず!!だったら、その日焼けはなんだ⁇))))
「へー!意外だね!もしかして、能力者だったりする?」
いかすみは、本当に軽い気持ちで言ったのかもしれない。
「……。」
日焼けした彼女の顔は一気に青ざめた。
(あ、あれ?おー、なんか失言した…?(汗)あ、もしかして、名前聞くのが先だったのかも)
いかすみはあわあわ、と焦っている。
「あ、あのね、この学校で能力者の話はしない方がいいと思う…!」
「……?う、うん?」
きょとんと首をかしげてから返事をする。
(あーちゃ、なんか変なルールがある感じね…。この学校でうまくやっていけるかなぁ…?退学処分とかは避けないと……)
「も、もうすぐ時間だし、じ、じゃーね!」
「…。じゃーね」
ショートカットの女の子は自分の席に戻っていった。
(あーあ、名前聞けなかったなー。おーったら、いつもこんな惜しいところで失敗するんだよね)
新しい学校生活には不安半分、期待半分なのだ。
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