52 / 105
第二章 新たなメンバーは黄
第52話 塔を出てから
しおりを挟む
「結局、塔っていってもホントにただまっすぐ進むだけで、謎解きもなかったし、入り組んだ迷宮でもなかったなー。ずっと一方通行みたいだったもんな」
「秋斗は何で残念そうなんだよ……。まあ、広い空間に階段つけただけって感じだったしな。次の階段がすぐ見える位置関係でフロアもそこまで広くなかったし、行商人や旅人が通ったりするだけなんだから、わざわざ入り組ませる必要もねーよ。俺は逆に楽で助かったけどな」
「今思えば、長いトンネルを塔にしてみたって感じですかね。確かにリリアさんたちの言った通りでしたけど」
それぞれそんなことを言いながら、バルエルの塔から出てきた千紘たち。
外はまだ日が照っていて、少し暑いくらいだった。
塔の出口からすぐの場所、半径五メートル程を除く形で、周りには木々が生い茂っていた。
もちろん、頭上がぽっかり空いているので、太陽の光はそこから差し込んでくるのである。
木々の近くに生えている草花は、タフリ側で見るものよりも背が高く、千紘たちの太もも近くまであった。
この場所からぐるりと眺める分には、小さな森のようだ。
「ここからはそんなに遠くはないみたいだな」
日陰に移動し、早速秋斗のリュックから地図と方位磁石を出してもらう。千紘がそれを広げ、方角などを確認した。
地図といっても畳んでしまえばかなり小さなものだ。うっかり失くしては困る、とリュックに入れてもらっていたのである。
千紘はいつの間にか地図を見る係になってしまっていたが、それくらいは苦にもならないし、別にいいかと思っていた。それに、秋斗に任せる方が何となく不安で仕方がないのだ。
「んー、あっちの方に何か建物っぽいのが見えるけど、あれかなぁ」
片手を目の上にかざしながら、秋斗が言う。木々の隙間からどこかを見ているらしい。
秋斗の見ている方角に顔を向けて目を凝らす千紘と律だが、二人にはぼんやりと何かがある程度にしか見えない。
「……律、建物なんて見えるか?」
「うーん、建物って言われるとそう見えなくもないですけど、はっきりとはわからないですね」
「じゃあ、やっぱり秋斗の視力が良すぎるんだな。うん、絶対秋斗がおかしい」
自分たちは普通なんだ、と千紘は納得することにして、また地図に目を落とした。
秋斗の視力が良いのは知っている。もちろん千紘と律も普段から裸眼で、視力はそこまで悪くはないはずだ。
それなのに、ここで差が出るということは、きっと秋斗の視力がおかしいのだろう。そうとしか考えられない。
「……塔から出てこの方角にまっすぐだから、確かに秋斗の言ってることは正しいんだろうな」
千紘は改めて、地図と方位磁石を照らし合わせながら、秋斗の見ている方角を指差した。
どうやら秋斗が見えているものは間違っていないらしい。
それによく見れば、その方角に向けて、草花を簡単に踏みつけてできた細い道がある。元々、行商人はここを通っていたのだろう。
ならば、これを辿ればいい。
「じゃ、行くか!」
少し傾きかけた太陽の下、秋斗が元気よく駆け出す。
「だから遠足じゃないって何度言ったら……って、おい!」
慌てて千紘が声を上げたが、すでに秋斗の耳には届いていないようだ。さっさと先に行ってしまっていた。
「秋斗さん、待ってください!」
律も秋斗の後を追いかけていて、千紘だけがぽつんとその場に取り残される。
「まったく……」
また遠足気分の子供たちに付き合わされるのか、と千紘は大きな溜息をついたのだった。
※※※
ナロイカ村に向かう途中。
「やっぱこっち側には普通に魔物がいるんだなー。でもホントに倒さなくていいのか?」
木の陰に隠れながら、秋斗が小声で言う。
少し離れたところにはピンク色のスライムが数体いた。
「倒しながらでも行けるけど、頼まれたのは塔の魔物退治だけだし、今は少しでも体力を温存しておきたいからな」
千紘も同じように隠れ、秋斗に答える。
スライムとキメラの倒し方はすでにわかっている。わざわざ隠れる必要もないのだが、千紘が言った通り、できるだけ体力を温存しておきたいのだ。
思った以上に塔で体力を消耗しているし、この先も何があるかわからない。そう考えてのことである。
五階で岩山を退けるのと、二階にいた大量のスライム退治が意外と重労働だったのだ。
それに、これからスライムやキメラよりも強い魔物が出てくる可能性だって、まったくないわけではない。
魔物を倒せば鉱物が手に入るから、秋斗はできるだけ倒していきたいようだったが、まあまあの頻度でスライムやキメラに出くわすのである。これを全部倒していたらキリがないし、いつになってもナロイカ村に辿り着くことができない。
なので、気づかれていない時は極力無視することにして、今もスライムをやり過ごそうとしているところである。
塔を出てからは二体ほどスライムを倒していたが、これはやり過ごせなかった分だ。
「もう大丈夫だと思います」
これまでピンクスライムの様子を窺っていた律の声に、千紘と秋斗が緊張を解く。
「さて、行くか」
千紘が促し、また三人はナロイカ村へ向かって歩き出した。
※※※
それからしばらく歩いて行くと、海が近くなってきたのか、徐々に潮の香りがしてきた。
「お、村が見えた! 海もあるぞ!」
秋斗が指差した方を見れば、村の姿とそれに隣接している広い海がはっきりと認識できる。
「ここから見る感じだと、平和そうに見えますけどね」
「確かにな。秋斗、どう思う?」
「うーん、実際に村に行ってみないと何ともなぁ」
「まあ、そうだよな。とりあえず行くしかないか」
塩も買わないとだし、と千紘が自身に言い聞かせるように言うと、
「そうだよ! まずは行ってみないと!」
「今さら『行かない』って選択肢はないですもんね」
秋斗と律はそれに同意するように、しっかりと頷いた。
「秋斗は何で残念そうなんだよ……。まあ、広い空間に階段つけただけって感じだったしな。次の階段がすぐ見える位置関係でフロアもそこまで広くなかったし、行商人や旅人が通ったりするだけなんだから、わざわざ入り組ませる必要もねーよ。俺は逆に楽で助かったけどな」
「今思えば、長いトンネルを塔にしてみたって感じですかね。確かにリリアさんたちの言った通りでしたけど」
それぞれそんなことを言いながら、バルエルの塔から出てきた千紘たち。
外はまだ日が照っていて、少し暑いくらいだった。
塔の出口からすぐの場所、半径五メートル程を除く形で、周りには木々が生い茂っていた。
もちろん、頭上がぽっかり空いているので、太陽の光はそこから差し込んでくるのである。
木々の近くに生えている草花は、タフリ側で見るものよりも背が高く、千紘たちの太もも近くまであった。
この場所からぐるりと眺める分には、小さな森のようだ。
「ここからはそんなに遠くはないみたいだな」
日陰に移動し、早速秋斗のリュックから地図と方位磁石を出してもらう。千紘がそれを広げ、方角などを確認した。
地図といっても畳んでしまえばかなり小さなものだ。うっかり失くしては困る、とリュックに入れてもらっていたのである。
千紘はいつの間にか地図を見る係になってしまっていたが、それくらいは苦にもならないし、別にいいかと思っていた。それに、秋斗に任せる方が何となく不安で仕方がないのだ。
「んー、あっちの方に何か建物っぽいのが見えるけど、あれかなぁ」
片手を目の上にかざしながら、秋斗が言う。木々の隙間からどこかを見ているらしい。
秋斗の見ている方角に顔を向けて目を凝らす千紘と律だが、二人にはぼんやりと何かがある程度にしか見えない。
「……律、建物なんて見えるか?」
「うーん、建物って言われるとそう見えなくもないですけど、はっきりとはわからないですね」
「じゃあ、やっぱり秋斗の視力が良すぎるんだな。うん、絶対秋斗がおかしい」
自分たちは普通なんだ、と千紘は納得することにして、また地図に目を落とした。
秋斗の視力が良いのは知っている。もちろん千紘と律も普段から裸眼で、視力はそこまで悪くはないはずだ。
それなのに、ここで差が出るということは、きっと秋斗の視力がおかしいのだろう。そうとしか考えられない。
「……塔から出てこの方角にまっすぐだから、確かに秋斗の言ってることは正しいんだろうな」
千紘は改めて、地図と方位磁石を照らし合わせながら、秋斗の見ている方角を指差した。
どうやら秋斗が見えているものは間違っていないらしい。
それによく見れば、その方角に向けて、草花を簡単に踏みつけてできた細い道がある。元々、行商人はここを通っていたのだろう。
ならば、これを辿ればいい。
「じゃ、行くか!」
少し傾きかけた太陽の下、秋斗が元気よく駆け出す。
「だから遠足じゃないって何度言ったら……って、おい!」
慌てて千紘が声を上げたが、すでに秋斗の耳には届いていないようだ。さっさと先に行ってしまっていた。
「秋斗さん、待ってください!」
律も秋斗の後を追いかけていて、千紘だけがぽつんとその場に取り残される。
「まったく……」
また遠足気分の子供たちに付き合わされるのか、と千紘は大きな溜息をついたのだった。
※※※
ナロイカ村に向かう途中。
「やっぱこっち側には普通に魔物がいるんだなー。でもホントに倒さなくていいのか?」
木の陰に隠れながら、秋斗が小声で言う。
少し離れたところにはピンク色のスライムが数体いた。
「倒しながらでも行けるけど、頼まれたのは塔の魔物退治だけだし、今は少しでも体力を温存しておきたいからな」
千紘も同じように隠れ、秋斗に答える。
スライムとキメラの倒し方はすでにわかっている。わざわざ隠れる必要もないのだが、千紘が言った通り、できるだけ体力を温存しておきたいのだ。
思った以上に塔で体力を消耗しているし、この先も何があるかわからない。そう考えてのことである。
五階で岩山を退けるのと、二階にいた大量のスライム退治が意外と重労働だったのだ。
それに、これからスライムやキメラよりも強い魔物が出てくる可能性だって、まったくないわけではない。
魔物を倒せば鉱物が手に入るから、秋斗はできるだけ倒していきたいようだったが、まあまあの頻度でスライムやキメラに出くわすのである。これを全部倒していたらキリがないし、いつになってもナロイカ村に辿り着くことができない。
なので、気づかれていない時は極力無視することにして、今もスライムをやり過ごそうとしているところである。
塔を出てからは二体ほどスライムを倒していたが、これはやり過ごせなかった分だ。
「もう大丈夫だと思います」
これまでピンクスライムの様子を窺っていた律の声に、千紘と秋斗が緊張を解く。
「さて、行くか」
千紘が促し、また三人はナロイカ村へ向かって歩き出した。
※※※
それからしばらく歩いて行くと、海が近くなってきたのか、徐々に潮の香りがしてきた。
「お、村が見えた! 海もあるぞ!」
秋斗が指差した方を見れば、村の姿とそれに隣接している広い海がはっきりと認識できる。
「ここから見る感じだと、平和そうに見えますけどね」
「確かにな。秋斗、どう思う?」
「うーん、実際に村に行ってみないと何ともなぁ」
「まあ、そうだよな。とりあえず行くしかないか」
塩も買わないとだし、と千紘が自身に言い聞かせるように言うと、
「そうだよ! まずは行ってみないと!」
「今さら『行かない』って選択肢はないですもんね」
秋斗と律はそれに同意するように、しっかりと頷いた。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
勇者パーティーを追い出された大魔法導士、辺境の地でスローライフを満喫します ~特Aランクの最強魔法使い~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
クロード・ディスタンスは最強の魔法使い。しかしある日勇者パーティーを追放されてしまう。
勇者パーティーの一員として魔王退治をしてくると大口叩いて故郷を出てきた手前帰ることも出来ない俺は自分のことを誰も知らない辺境の地でひっそりと生きていくことを決めたのだった。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる