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第二章 新たなメンバーは黄
第45話 ここでのスライムの倒し方
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バルエルの塔、三階。
「ここも魔物のたまり場じゃねーか……」
千紘がまたも深く長い溜息をつく。
ここの階で三人を待ち構えていたのは、四階にいたピンク色のスライムと同じものが三体と、それよりも大きなスライムが三体である。
ここで初登場の大きなスライムは濃い緑色で、千紘はどことなくマリモに似たものを感じた。
やはり目や口は見当たらず、知能も低そうであるが、サイズは高さだけで言えば律の身長とほぼ同じくらいだ。ピンク色のものから比べればかなり大きい。
「多分、大きい方が上位種ってやつだったりするんだろうなぁ」
秋斗はのんびりそんなことを言いながら、緑色の大きいスライムを眺めた。
「小さいのはいいとして、大きいのはどうするよ? 透明じゃないから核があっても見えないぞ」
早速ピンク色のスライムを一体斬った千紘が、背後にいる秋斗を振り返る。
ピンク色の倒し方は四階の時と同じだ。中にある核を見つけて壊せばいい。
要領はすでにわかっているから、これは何の問題もない。簡単に終わる作業である。
千紘が三体連続でピンク色を斬ると、あっという間に残ったのは緑色だけになった。
「そうだなぁ。千紘、ちょっと適当に斬ってみてくれるか?」
「適当ってまたざっくりだな……。まあいいけど」
秋斗の指示通り、千紘が一番近くにいた緑色を斬りつける。
斬り落とした部分は床に落ちて、緑色の立体的な水溜まりを作るだけで、やはり本体には特に変化がない。四階の時と同じだった。
「やっぱり核を斬らないとダメっぽいなぁ」
「まさか核に当たるまで闇雲に剣を振り回せってんじゃないだろうな……? ギャンブルじゃあるまいし」
秋斗の言葉に、千紘がうんざりしたように嘆息した時だ。
緑色が二体、千紘とその隣にいた律に向けて、それぞれほぼ同時に体当たりしてきた。
「おっと」
「わ、っ!」
千紘と律は慌てて左右に分かれて、それを避ける。
「律、大丈夫か?」
千紘が緑色の攻撃をかわしながら律に声を掛けると、
「はい、大丈夫です!」
律は突然のことに少し驚いているようではあったが、しっかりとした返事をよこした。
律が演じているスターイエローは、スターレンジャーのメンバー五人の中でも一番身のこなしが軽いという設定のキャラクターだ。
その辺りから察することができる通り、律は小柄なこともあって千紘や秋斗よりも機敏に動くことができる。
ナイフにも似た四本の小型ダガーを自在に操りながら素早く動き、敵を翻弄する様はまるで忍者のようだと言っても過言ではない。
公式で設定されているわけではないが、その身体能力の高さから『イエローは忍者』だと思い込んでいる子供たちも多いのである。
(やっぱり実力で役を勝ち取ってるだけあるよな。演技だけじゃなく、身のこなしもさすがだ)
律の返答に千紘がほっとしていると、これまで後ろで緑色の様子を窺っていたらしい秋斗が傍に寄ってきた。
「今の見えたか?」
「何が?」
秋斗の端的な言葉に、千紘が怪訝な表情で首を傾げる。少し離れたところにいる律も同様だ。
「だから、スライムが体当たりしてきた瞬間、ホントに一瞬だけど身体が透き通って核が見えたんだよ」
「咄嗟に避けるので精一杯だったから、そこまで見えてねーよ。な、律?」
「はい、僕もそこまでの余裕はなかったです。すみません」
千紘と律がそれぞれそんなことを答えると、秋斗は、
「まあ、それは仕方ないか。でも、おれの言いたいことはわかるだろ?」
そう言って、ニッと白い歯を見せる。
「ああ。つまり攻撃してくる瞬間を見切って、核を攻撃すればいいってことだろ?」
「そういうこと!」
「でも攻撃されてたら、逆にこっちから反撃して、しかも核をピンポイントで壊すのは難しくないか?」
千紘が思わず眉をしかめると、律は何かを思いついたように片手を挙げた。
「あ、だったら僕がダガーで攻撃してスライムの気を引いたらどうですか? そうすれば、こっちを狙ってくるかもしれないですし」
「なるほど。その隙に俺が核を探して斬ればいいってことか。秋斗、どうだ?」
律の積極的な提案に、千紘が納得したように頷き、秋斗に確認する。
「囮にするのはちょっと気が引けるけど、りっちゃんが言うなら今回はそうするか。よし、じゃありっちゃんが攻撃してスライムの気を引く。で、向こうが攻撃してきて核が見えた瞬間に千紘が斬る。これで行こう!」
秋斗も了承して、作戦は順調に決まった。
※※※
律が千紘と秋斗の傍から離れ、緑色のスライムを千紘と挟み込むような形になるように移動する。フロアの真ん中辺りにいる、知能の低いらしいスライムは、千紘たちの行動にまだ気づいていないようだ。
そのことを確認した律は、スライムに向けてダガーを一本、素早く投げつける。もちろん気を引くためである。
投げたダガーはスライムに当たりあっさり弾かれるが、床に落ちることはなく、そのまままっすぐ律の手元に戻ってくる。
その様は、まるで糸か何かで自在に操っているかのようだった。
「りっちゃん、すごいな!」
「何でかわからないんですけど、『戻れ』って念じると思い通りに戻ってくるんですよ」
「多分、『ダガーを扱う能力』ってやつのおかげだろうな」
律はまだ扱い方に少々戸惑っているようではあるが、遠距離から敵の注意を引くことができるのは、ありがたいの一言に尽きる。
「わっ!」
予想通り、緑色のスライムは律に向かって攻撃を仕掛けてきた。攻撃とはいってもただ体当たりをしてくるだけなのだが。
「お、見えた!」
律が攻撃を避けた瞬間、本当に一瞬だがスライムの身体が透き通って、千紘の目にも核がはっきりと見えた。
すぐさま千紘がスライムに駆け寄って、背後からその核に向けて長剣を振り下ろす。スライムの身体よりも硬い、核を斬った感触が柄を握った両手に伝わってきた。
千紘によって核を真っ二つにされた緑色のスライムは、ピンク色と同じように消えていく。
「やっぱり消えたな!」
秋斗がガッツポーズで歓声を上げると、律も嬉しそうな表情を浮かべた。
そんな二人の様子に、千紘も笑顔を隠すことはしない。
「じゃあ次行きますね!」
「よし! 律、頼んだ!」
それから十分ほど経って、残り二体も同じように倒した後、三人は四階の時と同じくスライムの残していったものを拾い集めることにした。
今回落ちていたのは、ピンク色と緑色の鉱物である。その大きさは、ピンク色よりも緑色の方が少しではあるが大きい。
それらをしっかり拾い、「さあ次の階に行くぞ!」と張り切った時だ。
辺りに何とも間の抜けた音が響き、千紘はその場に崩れ落ちそうになってしまう。
誰かの腹が大きな音を立てたのだということは、すぐにわかった。
「ここも魔物のたまり場じゃねーか……」
千紘がまたも深く長い溜息をつく。
ここの階で三人を待ち構えていたのは、四階にいたピンク色のスライムと同じものが三体と、それよりも大きなスライムが三体である。
ここで初登場の大きなスライムは濃い緑色で、千紘はどことなくマリモに似たものを感じた。
やはり目や口は見当たらず、知能も低そうであるが、サイズは高さだけで言えば律の身長とほぼ同じくらいだ。ピンク色のものから比べればかなり大きい。
「多分、大きい方が上位種ってやつだったりするんだろうなぁ」
秋斗はのんびりそんなことを言いながら、緑色の大きいスライムを眺めた。
「小さいのはいいとして、大きいのはどうするよ? 透明じゃないから核があっても見えないぞ」
早速ピンク色のスライムを一体斬った千紘が、背後にいる秋斗を振り返る。
ピンク色の倒し方は四階の時と同じだ。中にある核を見つけて壊せばいい。
要領はすでにわかっているから、これは何の問題もない。簡単に終わる作業である。
千紘が三体連続でピンク色を斬ると、あっという間に残ったのは緑色だけになった。
「そうだなぁ。千紘、ちょっと適当に斬ってみてくれるか?」
「適当ってまたざっくりだな……。まあいいけど」
秋斗の指示通り、千紘が一番近くにいた緑色を斬りつける。
斬り落とした部分は床に落ちて、緑色の立体的な水溜まりを作るだけで、やはり本体には特に変化がない。四階の時と同じだった。
「やっぱり核を斬らないとダメっぽいなぁ」
「まさか核に当たるまで闇雲に剣を振り回せってんじゃないだろうな……? ギャンブルじゃあるまいし」
秋斗の言葉に、千紘がうんざりしたように嘆息した時だ。
緑色が二体、千紘とその隣にいた律に向けて、それぞれほぼ同時に体当たりしてきた。
「おっと」
「わ、っ!」
千紘と律は慌てて左右に分かれて、それを避ける。
「律、大丈夫か?」
千紘が緑色の攻撃をかわしながら律に声を掛けると、
「はい、大丈夫です!」
律は突然のことに少し驚いているようではあったが、しっかりとした返事をよこした。
律が演じているスターイエローは、スターレンジャーのメンバー五人の中でも一番身のこなしが軽いという設定のキャラクターだ。
その辺りから察することができる通り、律は小柄なこともあって千紘や秋斗よりも機敏に動くことができる。
ナイフにも似た四本の小型ダガーを自在に操りながら素早く動き、敵を翻弄する様はまるで忍者のようだと言っても過言ではない。
公式で設定されているわけではないが、その身体能力の高さから『イエローは忍者』だと思い込んでいる子供たちも多いのである。
(やっぱり実力で役を勝ち取ってるだけあるよな。演技だけじゃなく、身のこなしもさすがだ)
律の返答に千紘がほっとしていると、これまで後ろで緑色の様子を窺っていたらしい秋斗が傍に寄ってきた。
「今の見えたか?」
「何が?」
秋斗の端的な言葉に、千紘が怪訝な表情で首を傾げる。少し離れたところにいる律も同様だ。
「だから、スライムが体当たりしてきた瞬間、ホントに一瞬だけど身体が透き通って核が見えたんだよ」
「咄嗟に避けるので精一杯だったから、そこまで見えてねーよ。な、律?」
「はい、僕もそこまでの余裕はなかったです。すみません」
千紘と律がそれぞれそんなことを答えると、秋斗は、
「まあ、それは仕方ないか。でも、おれの言いたいことはわかるだろ?」
そう言って、ニッと白い歯を見せる。
「ああ。つまり攻撃してくる瞬間を見切って、核を攻撃すればいいってことだろ?」
「そういうこと!」
「でも攻撃されてたら、逆にこっちから反撃して、しかも核をピンポイントで壊すのは難しくないか?」
千紘が思わず眉をしかめると、律は何かを思いついたように片手を挙げた。
「あ、だったら僕がダガーで攻撃してスライムの気を引いたらどうですか? そうすれば、こっちを狙ってくるかもしれないですし」
「なるほど。その隙に俺が核を探して斬ればいいってことか。秋斗、どうだ?」
律の積極的な提案に、千紘が納得したように頷き、秋斗に確認する。
「囮にするのはちょっと気が引けるけど、りっちゃんが言うなら今回はそうするか。よし、じゃありっちゃんが攻撃してスライムの気を引く。で、向こうが攻撃してきて核が見えた瞬間に千紘が斬る。これで行こう!」
秋斗も了承して、作戦は順調に決まった。
※※※
律が千紘と秋斗の傍から離れ、緑色のスライムを千紘と挟み込むような形になるように移動する。フロアの真ん中辺りにいる、知能の低いらしいスライムは、千紘たちの行動にまだ気づいていないようだ。
そのことを確認した律は、スライムに向けてダガーを一本、素早く投げつける。もちろん気を引くためである。
投げたダガーはスライムに当たりあっさり弾かれるが、床に落ちることはなく、そのまままっすぐ律の手元に戻ってくる。
その様は、まるで糸か何かで自在に操っているかのようだった。
「りっちゃん、すごいな!」
「何でかわからないんですけど、『戻れ』って念じると思い通りに戻ってくるんですよ」
「多分、『ダガーを扱う能力』ってやつのおかげだろうな」
律はまだ扱い方に少々戸惑っているようではあるが、遠距離から敵の注意を引くことができるのは、ありがたいの一言に尽きる。
「わっ!」
予想通り、緑色のスライムは律に向かって攻撃を仕掛けてきた。攻撃とはいってもただ体当たりをしてくるだけなのだが。
「お、見えた!」
律が攻撃を避けた瞬間、本当に一瞬だがスライムの身体が透き通って、千紘の目にも核がはっきりと見えた。
すぐさま千紘がスライムに駆け寄って、背後からその核に向けて長剣を振り下ろす。スライムの身体よりも硬い、核を斬った感触が柄を握った両手に伝わってきた。
千紘によって核を真っ二つにされた緑色のスライムは、ピンク色と同じように消えていく。
「やっぱり消えたな!」
秋斗がガッツポーズで歓声を上げると、律も嬉しそうな表情を浮かべた。
そんな二人の様子に、千紘も笑顔を隠すことはしない。
「じゃあ次行きますね!」
「よし! 律、頼んだ!」
それから十分ほど経って、残り二体も同じように倒した後、三人は四階の時と同じくスライムの残していったものを拾い集めることにした。
今回落ちていたのは、ピンク色と緑色の鉱物である。その大きさは、ピンク色よりも緑色の方が少しではあるが大きい。
それらをしっかり拾い、「さあ次の階に行くぞ!」と張り切った時だ。
辺りに何とも間の抜けた音が響き、千紘はその場に崩れ落ちそうになってしまう。
誰かの腹が大きな音を立てたのだということは、すぐにわかった。
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