12 / 27
第二章 わずかに歩み寄る二人
第12話 惜しみない拍手と指切り
しおりを挟む
少し休むと、蒼真の気分は幾分か落ち着いた。
とにかく、弘祈にはオリジンの卵とのリンクについて、これ以上はできるだけ話さないことに決める。話すといつかボロが出そうだからだ。
本人が勝手に気づいてしまった場合は仕方ないだろうが、蒼真からはその話題を出さないように気をつけることにした。
(下手に話してわざわざ不安にさせる必要もねーだろうし。それに、弘祈と卵を守るために『騎士』の俺がいるんだから)
俺がしっかりすればいい、と蒼真は自分に言い聞かせて、弘祈と共に森の中を歩き出す。
しばらくして、二人はようやく森から出ることができた。
「おー、ちゃんと道がある!」
久しぶりに見た気のするまともな道に、蒼真が歓声を上げる。
舗装はされていないが、きちんと道だとわかるものがずっと先へと続いていた。
そこからは取扱説明書についている地図と方位磁石を見比べながら、また南の方角へと向かう。
すでに日が暮れかけていた。
「この近くに村があるみたいだよ。あっちの方みたい」
地図を手にした弘祈がそう言って、空いている方の手で先を指差すと、蒼真の表情がぱっと華やぐ。
「マジで!?」
「うん。そろそろ見えてきてもいいんじゃないかな」
「じゃあ今日は野宿しなくていいな! きっと宿屋くらいはあるだろ!」
「そうだね」
嬉しそうにその場で飛び跳ねる蒼真に、弘祈もつられるようにして小さく笑みを零した。
その時である。
「あ、見えた!」
目の上に手をかざしていた蒼真が大きな声を上げ、そのまま勢いよく駆け出す。どうやら野宿をしなくてもいいことが相当嬉しいらしい。
「蒼真! ちょっと待って!」
先に行く蒼真を追うように、弘祈も慌てて走り出した。
※※※
無事に村まで辿り着き、宿屋を見つけることもできた。
鞄の中に入っていたお金で一泊分の支払いを済ませ、部屋を取ってからのことである。
蒼真と弘祈はすぐさま部屋に入ると、二人にとっては久々のベッドに思い切り倒れ込んだ。ここまで来て安心した途端に、どっと疲れが出てきたのだ。
「あー、やっぱベッドっていいなぁ……」
しばらく寝転がってゴロゴロしていた二人だったが、弘祈が「そうだ」と思い出したように起き上がる。
「蒼真、今日は何の曲がいい?」
突然切り出された台詞に、ベッドの上で大の字になっていた蒼真が天井を見上げたまま瞠目した。
しばしの沈黙の後、蒼真は無言で弘祈と同じように起き上がり、キョロキョロと辺りを見回す。それから自分の顔を指差し、聞き返した。
「え、俺に聞いてんの……?」
「他に誰がいるのさ」
弘祈が訝しげな視線を蒼真に向けると、蒼真は顔の前で両手を振る。
「いや、だって、いつもは勝手に決めて弾いてたから、珍しいなって思って」
自分の耳を疑った、と正直に答えると、弘祈は「ああ」と納得したように頷いた。
これまでの弘祈は自分で自由に曲を選んで弾いている。それがいきなり自分に聞かれるとは思ってもいなかったのだから、蒼真が驚くのも当然だ。
「たまにはリクエストで弾くのもいいかと思って」
「ふーん、弘祈でもそんな気分になることってあるんだな」
「『弘祈でも』なんて、ずいぶんと失礼だね。それくらい僕にだってあるよ。ほら、早く決めて」
弘祈に低い声で急かされて、蒼真は慌てて聴きたい曲を考え始める。
少し考え込んでから、ふと思いついたように顔を上げた。
「あ、じゃああれ!」
「あれ?」
弘祈が首を傾げると、蒼真の表情が緩む。
「『パッヘルベルのカノン』、俺あの曲好きなんだよ」
「へえ、そうなんだ」
子供のように無邪気な笑みでそう言った蒼真に、思わず弘祈が微苦笑を漏らしてしまう。
蒼真はそんな弘祈の姿に不思議そうな表情を浮かべた後、すぐに頬を膨らませた。
「何でそこで微妙に笑うんだよ。別に笑われるようなことしてねーだろ」
「いや、すごく嬉しそうだと思ってさ。わかった、いいよ」
素直にそう答えた弘祈がベッドから下りて立ち上がり、傍に置いていた鞄から慎重にオリジンの卵を取り出す。
殻についていた傷は、二人が気づいた時にはすでに消えていた。
弘祈の右手の傷も同様である。
念のため鞄に入っていた包帯を巻いていたのだが、殻の傷が消えたことに気づいて、「もしかしたら」と改めて確認した時には、やはりもう消えていたのだ。
弘祈は卵が転がらないようにしっかりと枕元に固定して置くと、手の中にヴァイオリンを出現させた。
それから静かに演奏を始める。
流れてきたのは、蒼真のリクエスト通りの曲だった。
『パッヘルベルのカノン』、この曲も『G線上のアリア』と同じで正式名称は長く、蒼真はまだ覚えられていない。好きな曲ではあるが、正式名称で呼ぶことがまずないからである。
けれど、誰もが一度は聴いたことがあるくらい有名な曲だ。
蒼真はベッドの上であぐらをかいてゆっくり目を閉じると、その旋律に身を委ねる。
柔らかく落ち着きのある旋律にほっとした。いつ、何度聴いてもいいものだと思う。
(曲もすごくいいし、悔しいけどこいつやっぱり上手いんだよなぁ)
そんなことを考えながら、蒼真は目を閉じたまま深く聞き入った。
最後の音が鳴って演奏が終わったことを知ると、ようやく瞼を開ける。
「めちゃくちゃよかった!」
もう一回聴きたいくらい、そう賛美しながら蒼真は惜しみない拍手を送った。
やはり音楽はいいものだと再認識して、さらに激しく手を叩く。
「……いや、そんなに拍手されても何だか恥ずかしいんだけど」
まだ拍手をやめない蒼真に、弘祈は照れくさそうに頬を赤らめた。
「だって、それくらいすごかったんだよ!」
「とにかく、今日はこれでおしまい」
蒼真が興奮している様子でベッドの上から身を乗り出すと、弘祈はそう答えて手に持っているヴァイオリンを消した。
「ちぇー、じゃあまた今度聴かせてくれよ」
「わかったよ、今度ね。いつになるかわからないけど」
「よし、約束な!」
心底楽しげに目を細めた蒼真は、弘祈に向けて小指を差し出す。
「え?」
一瞬、弘祈の動きが止まった。だがすぐに蒼真の行動の意味を理解したらしく、少し迷った様子をみせた後、おずおずと小指を出してくる。
「次も楽しみにしてるからな!」
満面の笑みの蒼真とまだはにかんでいる弘祈は、そのまま指を絡ませて、指切りをしたのだった。
とにかく、弘祈にはオリジンの卵とのリンクについて、これ以上はできるだけ話さないことに決める。話すといつかボロが出そうだからだ。
本人が勝手に気づいてしまった場合は仕方ないだろうが、蒼真からはその話題を出さないように気をつけることにした。
(下手に話してわざわざ不安にさせる必要もねーだろうし。それに、弘祈と卵を守るために『騎士』の俺がいるんだから)
俺がしっかりすればいい、と蒼真は自分に言い聞かせて、弘祈と共に森の中を歩き出す。
しばらくして、二人はようやく森から出ることができた。
「おー、ちゃんと道がある!」
久しぶりに見た気のするまともな道に、蒼真が歓声を上げる。
舗装はされていないが、きちんと道だとわかるものがずっと先へと続いていた。
そこからは取扱説明書についている地図と方位磁石を見比べながら、また南の方角へと向かう。
すでに日が暮れかけていた。
「この近くに村があるみたいだよ。あっちの方みたい」
地図を手にした弘祈がそう言って、空いている方の手で先を指差すと、蒼真の表情がぱっと華やぐ。
「マジで!?」
「うん。そろそろ見えてきてもいいんじゃないかな」
「じゃあ今日は野宿しなくていいな! きっと宿屋くらいはあるだろ!」
「そうだね」
嬉しそうにその場で飛び跳ねる蒼真に、弘祈もつられるようにして小さく笑みを零した。
その時である。
「あ、見えた!」
目の上に手をかざしていた蒼真が大きな声を上げ、そのまま勢いよく駆け出す。どうやら野宿をしなくてもいいことが相当嬉しいらしい。
「蒼真! ちょっと待って!」
先に行く蒼真を追うように、弘祈も慌てて走り出した。
※※※
無事に村まで辿り着き、宿屋を見つけることもできた。
鞄の中に入っていたお金で一泊分の支払いを済ませ、部屋を取ってからのことである。
蒼真と弘祈はすぐさま部屋に入ると、二人にとっては久々のベッドに思い切り倒れ込んだ。ここまで来て安心した途端に、どっと疲れが出てきたのだ。
「あー、やっぱベッドっていいなぁ……」
しばらく寝転がってゴロゴロしていた二人だったが、弘祈が「そうだ」と思い出したように起き上がる。
「蒼真、今日は何の曲がいい?」
突然切り出された台詞に、ベッドの上で大の字になっていた蒼真が天井を見上げたまま瞠目した。
しばしの沈黙の後、蒼真は無言で弘祈と同じように起き上がり、キョロキョロと辺りを見回す。それから自分の顔を指差し、聞き返した。
「え、俺に聞いてんの……?」
「他に誰がいるのさ」
弘祈が訝しげな視線を蒼真に向けると、蒼真は顔の前で両手を振る。
「いや、だって、いつもは勝手に決めて弾いてたから、珍しいなって思って」
自分の耳を疑った、と正直に答えると、弘祈は「ああ」と納得したように頷いた。
これまでの弘祈は自分で自由に曲を選んで弾いている。それがいきなり自分に聞かれるとは思ってもいなかったのだから、蒼真が驚くのも当然だ。
「たまにはリクエストで弾くのもいいかと思って」
「ふーん、弘祈でもそんな気分になることってあるんだな」
「『弘祈でも』なんて、ずいぶんと失礼だね。それくらい僕にだってあるよ。ほら、早く決めて」
弘祈に低い声で急かされて、蒼真は慌てて聴きたい曲を考え始める。
少し考え込んでから、ふと思いついたように顔を上げた。
「あ、じゃああれ!」
「あれ?」
弘祈が首を傾げると、蒼真の表情が緩む。
「『パッヘルベルのカノン』、俺あの曲好きなんだよ」
「へえ、そうなんだ」
子供のように無邪気な笑みでそう言った蒼真に、思わず弘祈が微苦笑を漏らしてしまう。
蒼真はそんな弘祈の姿に不思議そうな表情を浮かべた後、すぐに頬を膨らませた。
「何でそこで微妙に笑うんだよ。別に笑われるようなことしてねーだろ」
「いや、すごく嬉しそうだと思ってさ。わかった、いいよ」
素直にそう答えた弘祈がベッドから下りて立ち上がり、傍に置いていた鞄から慎重にオリジンの卵を取り出す。
殻についていた傷は、二人が気づいた時にはすでに消えていた。
弘祈の右手の傷も同様である。
念のため鞄に入っていた包帯を巻いていたのだが、殻の傷が消えたことに気づいて、「もしかしたら」と改めて確認した時には、やはりもう消えていたのだ。
弘祈は卵が転がらないようにしっかりと枕元に固定して置くと、手の中にヴァイオリンを出現させた。
それから静かに演奏を始める。
流れてきたのは、蒼真のリクエスト通りの曲だった。
『パッヘルベルのカノン』、この曲も『G線上のアリア』と同じで正式名称は長く、蒼真はまだ覚えられていない。好きな曲ではあるが、正式名称で呼ぶことがまずないからである。
けれど、誰もが一度は聴いたことがあるくらい有名な曲だ。
蒼真はベッドの上であぐらをかいてゆっくり目を閉じると、その旋律に身を委ねる。
柔らかく落ち着きのある旋律にほっとした。いつ、何度聴いてもいいものだと思う。
(曲もすごくいいし、悔しいけどこいつやっぱり上手いんだよなぁ)
そんなことを考えながら、蒼真は目を閉じたまま深く聞き入った。
最後の音が鳴って演奏が終わったことを知ると、ようやく瞼を開ける。
「めちゃくちゃよかった!」
もう一回聴きたいくらい、そう賛美しながら蒼真は惜しみない拍手を送った。
やはり音楽はいいものだと再認識して、さらに激しく手を叩く。
「……いや、そんなに拍手されても何だか恥ずかしいんだけど」
まだ拍手をやめない蒼真に、弘祈は照れくさそうに頬を赤らめた。
「だって、それくらいすごかったんだよ!」
「とにかく、今日はこれでおしまい」
蒼真が興奮している様子でベッドの上から身を乗り出すと、弘祈はそう答えて手に持っているヴァイオリンを消した。
「ちぇー、じゃあまた今度聴かせてくれよ」
「わかったよ、今度ね。いつになるかわからないけど」
「よし、約束な!」
心底楽しげに目を細めた蒼真は、弘祈に向けて小指を差し出す。
「え?」
一瞬、弘祈の動きが止まった。だがすぐに蒼真の行動の意味を理解したらしく、少し迷った様子をみせた後、おずおずと小指を出してくる。
「次も楽しみにしてるからな!」
満面の笑みの蒼真とまだはにかんでいる弘祈は、そのまま指を絡ませて、指切りをしたのだった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
ステータスブレイク〜レベル1でも勇者と真実の旅へ〜
緑川 つきあかり
ファンタジー
この世界には周期的に魔王が誕生する。
初代勇者が存在した古から遍く人々に畏怖の象徴として君臨し続ける怪物。
それは無数の魔物が巣食う、世界の中心地に忽然と出現し、クライスター星全土に史上、最も甚大な魔力災害を齎したとされている。
そんな異世界に不可解に召喚されてから激動の数年間を終え、辺境の村に身を潜めていた青年、国枝京介ことレグルス・アイオライトは突然、謎の来訪者を迎えることとなった。
失踪した先代と当代の過去と現在が交差し、次第に虚偽と真実が明らかになるにつれて、暗雲が立ち込めていった京介たち。
遂に刃に火花を散らした末、満身創痍の双方の間に望まぬ襲来者の影が忍び寄っていた。
そして、今まで京介に纏わりついていた最高値に達していたステータスが消失し、新たなる初期化ステータスのシーフが付与される。
剣と魔法の世界に存在し得ない銃器類。それらを用いて戦意喪失した当代勇者らを圧倒。最後の一撃で塵も残さず抹消される筈が、取り乱す京介の一言によって武器の解体と共に襲来者は泡沫に霧散し、姿を消してしまう。
互いの利害が一致した水と油はステータスと襲来者の謎を求めて、夜明けと新たな仲間と出逢い、魔王城へと旅をすることとなった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる