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第6章
第3話 姉なる変態がダブルピース
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予想通りというか、むしろこいつ以外だったらどうしようというか。
案の定、変質者は窓際美人だった。
キャハッとダブルピースでおちゃらけてみるも、俺の態度があまりにも冷めているからか、顔から汗が吹き出している。
そのまま何事もなかったかのように身だしなみを整えて、ごほんと咳払い。
「こんなところで奇遇だね?
あ、ここが君のバイト先だったんだ。
へーしらなかったなー」
「で、どこまで台本?」
白々しいにもほどがある。
「台本なんてないから。
まさかバレると思わなくて、内心ドッキドキなんだよ?
触ってみる?」
ほら、とコートの上からでもわかる双丘を突き出してくる。
ただ、俺の感情はどこまでも冷めきっていた。
「そういう色気で攻めれば誤魔化せるだろうっていう行いは最低だと思うわ。
妹に嫌われろ」
「セイカちゃんが心配だったからぁあああっ」
秒で白状した。
やはり、シスコンには妹を人質にするのが効果的なようだ。
用法用量を守らないと、命に関わりそうだが。
「なにしに来たのかは、まぁ、それでいいが」
首の後ろを撫でる。
夜風の寒い季節だというのに汗をかいていた。脂汗かもしれない。
「どうやってここを突き止めた?」
真っ先にそのクソ怪しい格好に一言ツッコミを入れたかったが、なによりもまずそこである。
俺は窓際美人にコンビニで働いていると言った覚えはあっても、場所まで教えてはいない。
なぜならこうなることが目に見えていたからだ。
好き好んで妹大好きな黒魔女に、自分の働き先を教えるものか。
俺の問いにきょとんっとする窓際美人。
意外なことを訊かれたと、幼い顔つきで目を丸くする彼女はなんでもないように言う。
「市内のコンビニ総当りだけど?」
「ストーカーの才能に満ち溢れたシスコンだったんだな」
ドン引きである。
「誰がストーカーなのかな?」
「鏡見ろ」
不審者が映るから。
言動からなにからなにまでストーカーである。
不審者以外の何者でもなかった。
相手が実の妹なのは幸いなのか、それとも変態性が増しているだけなのか。家族愛も極まると言い訳の余地のない犯罪になるんだなと、人生における無駄知識をまた1つ学んだ。
これが大学1の美人なのか。
手鏡で「どこがストーカー?」と確認するその顔は、類まれなる美貌であるのは認めるが、これに騙されている大学生が多いことを嘆かずにはいられない。
やはり、世の中顔なのか。
こいつの恋人になる男は大変だなと、いつかその整った顔立ちに騙されて捕まってしまう彼氏に同情する。
「どうでもいいけど、
バレる前に帰れよ」
「嫌」
だろうな、とは思う。
格好はふざけてこそいるが、その表情だけは真剣だった。
「ここまで来たからには、連れて帰るから」
「俺を介して事情を訊くんじゃなかったのか?」
ぼやくように言うと、ニコッと笑みを浮かべてくる。
「あらぁ?
まだ訊いてくれる気があったのかなぁ?」
下を向いて、片方の膝を曲げる。そのままトントンっと地面を叩く。
うん。まぁ。
「検討はしてたから。検討は」
「役立たず」
笑顔でグサリと刺されてえずきそうになる。
元からやる気はなかったが、真正面から役立たず呼ばわりされると心にクルものがあった。
相手が美人だとその威力も割増。
やっぱり好意嫌悪どちらでも顔が良いと上昇値に補正がかかる。
まぁ?
俺は顔にも、こいつらの関係にも興味ないからダメージなんて受けてないんだけどな?
自分で自分に無意味な見栄を張りつつ、今にも店内に突撃しそうな毛並みの良いイノシシを言葉で引き止める。
「で、逃げられたらどうするんだよ」
「…………」
考えなしめ。
姉妹揃って猪突猛進である。これでは、話題に出てきた母親も似たようなものではないかと思う。考えよりも先に口や行動に出るタイプ。
「……たくっ」
悪態をつきつつ、店内に入る。
入店音楽と制服少女の視線に出迎えられながら、ホットの棚から適当にコーヒーを選び取る。無糖なのはこれまでのちょっとした嫌がらせ。
会計をして、外で待つ窓際美人に渡す。
「これっきりにしてほしいもんだ」
黒い瞳を瞬かせて、不思議そうに見つめてくる彼女にそう言い残し、俺は店内のイートインスペースに向かう。
「さっきからなに?
掃除じゃないですよね?」
無言のまま制服少女の対面に座ると、当然の質問に出迎えられた。
そう言いたくなる気持ちは理解できるが、今の俺に答えてる余裕はない。
肩肘を付いて、親指と小指で眉間を押し込む。
頭痛はない。けれど、どう訊いたものかと必要以上に頭を回転させる。
そして、残った手を彼女の前に突き出して、待ったをかけた。
「色々と。
色々と言いたいことはあるだろうし、俺もくっっっそ! ぶちまけたいことがある」
主に愚痴。
「なんなら面倒臭くって投げ出したいが、とりあえず訊け」
「先に事情を説明してくれない?」
「訊いて。
お願いだから」
ストレートに頼むと、出鼻を挫かれたように制服少女が怯む。
しばらく悩んだ様子を見せたが、最後にはこくりと頷いてくれた。
はぁ……と肺から溜まった息を吐き出す。
こういう、感情だけの懇願なんて最悪だと思いつつも、胸の内では承諾してくれたことに安堵していた。これで話が進められると。
顔を上げ、姿勢を正す。
戸惑う制服少女を真っ直ぐ見据えて、始めるのは現状の確認だ。
「今の家出生活はもう長くは続けられない?」
「……なに、それ。
なんで――」
疑問を舌に乗せ、問いただそうとする制服少女だったが、直ぐに口を閉じる。
下唇を噛み、ぐねぐねと唇を動かす。
そっと伺うように、上目で俺を確認し、ふぅと息を吐き出した。
「手持ちも心許ないから、そうなるかもしれない」
あらゆる疑問を飲み込んで、制服少女がぎこちなく頷く。
気になる点は多々あるだろうが、それでも口には出さずにいてくれたのは、これまでの弁当があるからだろうか。
それなら、消費税ぐらいは返ってきたかなと内心苦笑する。
「家出した問題は解決した?」
「……して、ないと言うか。
私の問題で、解決できるかもわかりませんから」
やや引っ掛かる物言いだが、今の俺は彼女の言葉を吟味する立場ではない。
ただ、問うだけだ。
その後どうするのかは、俺には関係ない。できない。
「どういうつもり?
せめて、なにがしたいか教えてくれても――」
「次が最後だから待て」
先の見えない問答に制服少女の苛立ちが見える。
俺としても外にいる変質者の我慢の限界値が近そうなので、早々にケリを付けたかった。
無駄に引き伸ばす真似はせず、単刀直入に告げる。
「姉と話し合うつもりはあるか?」
「――」
目を見開き、息を呑む制服少女。
俺は返答も待たずに畳み掛ける。
「どうして姉が出てくるのとか、
どうしてこんなことを訊くのかとか。
そういった疑問はあるだろうが、うっちゃれ。
全部後回しにしろ。全部だ全部。
だから、一旦訊け。で、答えるだけ答えろ」
「……横暴ですね」
「それでも」
重ねると、制服少女の指先が頬を撫でる。
耳の下から、顎のラインをなぞるようにつーっと流れていく。
そのまま顎先まで到達すると、反対の手で伸びた人差し指をぎゅっと握りしめた。
「――話し合うつもりはありません」
なぜなら、と制服少女は続ける。
「姉さんには関係ないから」
ハッキリと告げる。
瞳は揺れない。迷いは見えなかった。
考えなしではない。意思のある確かな返答に俺は「そうか」と零し、外で待つ窓際美人を帰そうと決めたのだが――
「関係ある!」
と、イートインスペースにロングコートでサングラスな変質者が乗り込んでくる。
目を白黒させる制服少女。
俺はといえば、片手で目を覆って天を仰いだ。やっぱり神はいなかった、と。
全ての気遣いを台無しにする変質者な姉は、コートの内側から盛り上がる胸に手を当て、堂々と宣言する。
――なぜなら、私はセイカちゃんのお姉ちゃんだからね!――
案の定、変質者は窓際美人だった。
キャハッとダブルピースでおちゃらけてみるも、俺の態度があまりにも冷めているからか、顔から汗が吹き出している。
そのまま何事もなかったかのように身だしなみを整えて、ごほんと咳払い。
「こんなところで奇遇だね?
あ、ここが君のバイト先だったんだ。
へーしらなかったなー」
「で、どこまで台本?」
白々しいにもほどがある。
「台本なんてないから。
まさかバレると思わなくて、内心ドッキドキなんだよ?
触ってみる?」
ほら、とコートの上からでもわかる双丘を突き出してくる。
ただ、俺の感情はどこまでも冷めきっていた。
「そういう色気で攻めれば誤魔化せるだろうっていう行いは最低だと思うわ。
妹に嫌われろ」
「セイカちゃんが心配だったからぁあああっ」
秒で白状した。
やはり、シスコンには妹を人質にするのが効果的なようだ。
用法用量を守らないと、命に関わりそうだが。
「なにしに来たのかは、まぁ、それでいいが」
首の後ろを撫でる。
夜風の寒い季節だというのに汗をかいていた。脂汗かもしれない。
「どうやってここを突き止めた?」
真っ先にそのクソ怪しい格好に一言ツッコミを入れたかったが、なによりもまずそこである。
俺は窓際美人にコンビニで働いていると言った覚えはあっても、場所まで教えてはいない。
なぜならこうなることが目に見えていたからだ。
好き好んで妹大好きな黒魔女に、自分の働き先を教えるものか。
俺の問いにきょとんっとする窓際美人。
意外なことを訊かれたと、幼い顔つきで目を丸くする彼女はなんでもないように言う。
「市内のコンビニ総当りだけど?」
「ストーカーの才能に満ち溢れたシスコンだったんだな」
ドン引きである。
「誰がストーカーなのかな?」
「鏡見ろ」
不審者が映るから。
言動からなにからなにまでストーカーである。
不審者以外の何者でもなかった。
相手が実の妹なのは幸いなのか、それとも変態性が増しているだけなのか。家族愛も極まると言い訳の余地のない犯罪になるんだなと、人生における無駄知識をまた1つ学んだ。
これが大学1の美人なのか。
手鏡で「どこがストーカー?」と確認するその顔は、類まれなる美貌であるのは認めるが、これに騙されている大学生が多いことを嘆かずにはいられない。
やはり、世の中顔なのか。
こいつの恋人になる男は大変だなと、いつかその整った顔立ちに騙されて捕まってしまう彼氏に同情する。
「どうでもいいけど、
バレる前に帰れよ」
「嫌」
だろうな、とは思う。
格好はふざけてこそいるが、その表情だけは真剣だった。
「ここまで来たからには、連れて帰るから」
「俺を介して事情を訊くんじゃなかったのか?」
ぼやくように言うと、ニコッと笑みを浮かべてくる。
「あらぁ?
まだ訊いてくれる気があったのかなぁ?」
下を向いて、片方の膝を曲げる。そのままトントンっと地面を叩く。
うん。まぁ。
「検討はしてたから。検討は」
「役立たず」
笑顔でグサリと刺されてえずきそうになる。
元からやる気はなかったが、真正面から役立たず呼ばわりされると心にクルものがあった。
相手が美人だとその威力も割増。
やっぱり好意嫌悪どちらでも顔が良いと上昇値に補正がかかる。
まぁ?
俺は顔にも、こいつらの関係にも興味ないからダメージなんて受けてないんだけどな?
自分で自分に無意味な見栄を張りつつ、今にも店内に突撃しそうな毛並みの良いイノシシを言葉で引き止める。
「で、逃げられたらどうするんだよ」
「…………」
考えなしめ。
姉妹揃って猪突猛進である。これでは、話題に出てきた母親も似たようなものではないかと思う。考えよりも先に口や行動に出るタイプ。
「……たくっ」
悪態をつきつつ、店内に入る。
入店音楽と制服少女の視線に出迎えられながら、ホットの棚から適当にコーヒーを選び取る。無糖なのはこれまでのちょっとした嫌がらせ。
会計をして、外で待つ窓際美人に渡す。
「これっきりにしてほしいもんだ」
黒い瞳を瞬かせて、不思議そうに見つめてくる彼女にそう言い残し、俺は店内のイートインスペースに向かう。
「さっきからなに?
掃除じゃないですよね?」
無言のまま制服少女の対面に座ると、当然の質問に出迎えられた。
そう言いたくなる気持ちは理解できるが、今の俺に答えてる余裕はない。
肩肘を付いて、親指と小指で眉間を押し込む。
頭痛はない。けれど、どう訊いたものかと必要以上に頭を回転させる。
そして、残った手を彼女の前に突き出して、待ったをかけた。
「色々と。
色々と言いたいことはあるだろうし、俺もくっっっそ! ぶちまけたいことがある」
主に愚痴。
「なんなら面倒臭くって投げ出したいが、とりあえず訊け」
「先に事情を説明してくれない?」
「訊いて。
お願いだから」
ストレートに頼むと、出鼻を挫かれたように制服少女が怯む。
しばらく悩んだ様子を見せたが、最後にはこくりと頷いてくれた。
はぁ……と肺から溜まった息を吐き出す。
こういう、感情だけの懇願なんて最悪だと思いつつも、胸の内では承諾してくれたことに安堵していた。これで話が進められると。
顔を上げ、姿勢を正す。
戸惑う制服少女を真っ直ぐ見据えて、始めるのは現状の確認だ。
「今の家出生活はもう長くは続けられない?」
「……なに、それ。
なんで――」
疑問を舌に乗せ、問いただそうとする制服少女だったが、直ぐに口を閉じる。
下唇を噛み、ぐねぐねと唇を動かす。
そっと伺うように、上目で俺を確認し、ふぅと息を吐き出した。
「手持ちも心許ないから、そうなるかもしれない」
あらゆる疑問を飲み込んで、制服少女がぎこちなく頷く。
気になる点は多々あるだろうが、それでも口には出さずにいてくれたのは、これまでの弁当があるからだろうか。
それなら、消費税ぐらいは返ってきたかなと内心苦笑する。
「家出した問題は解決した?」
「……して、ないと言うか。
私の問題で、解決できるかもわかりませんから」
やや引っ掛かる物言いだが、今の俺は彼女の言葉を吟味する立場ではない。
ただ、問うだけだ。
その後どうするのかは、俺には関係ない。できない。
「どういうつもり?
せめて、なにがしたいか教えてくれても――」
「次が最後だから待て」
先の見えない問答に制服少女の苛立ちが見える。
俺としても外にいる変質者の我慢の限界値が近そうなので、早々にケリを付けたかった。
無駄に引き伸ばす真似はせず、単刀直入に告げる。
「姉と話し合うつもりはあるか?」
「――」
目を見開き、息を呑む制服少女。
俺は返答も待たずに畳み掛ける。
「どうして姉が出てくるのとか、
どうしてこんなことを訊くのかとか。
そういった疑問はあるだろうが、うっちゃれ。
全部後回しにしろ。全部だ全部。
だから、一旦訊け。で、答えるだけ答えろ」
「……横暴ですね」
「それでも」
重ねると、制服少女の指先が頬を撫でる。
耳の下から、顎のラインをなぞるようにつーっと流れていく。
そのまま顎先まで到達すると、反対の手で伸びた人差し指をぎゅっと握りしめた。
「――話し合うつもりはありません」
なぜなら、と制服少女は続ける。
「姉さんには関係ないから」
ハッキリと告げる。
瞳は揺れない。迷いは見えなかった。
考えなしではない。意思のある確かな返答に俺は「そうか」と零し、外で待つ窓際美人を帰そうと決めたのだが――
「関係ある!」
と、イートインスペースにロングコートでサングラスな変質者が乗り込んでくる。
目を白黒させる制服少女。
俺はといえば、片手で目を覆って天を仰いだ。やっぱり神はいなかった、と。
全ての気遣いを台無しにする変質者な姉は、コートの内側から盛り上がる胸に手を当て、堂々と宣言する。
――なぜなら、私はセイカちゃんのお姉ちゃんだからね!――
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