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第2章 不穏なる『幻想の森』と悪徳貴族なチョビ髭男爵
第3話 『幻想の森』の調査依頼
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面白いモノ発見とばかりに正面に座った受付嬢のリサに向けて拳を握った。
「なにしにきたんだ?」
「楽しい宴会を無粋な乱入者で水を差してしまった謝罪に」
「初手喧嘩売ってたが?」
「すいませ~ん! 葡萄酒一つお願いします!」
「職務中だろがい」
ようやく昼を過ぎた時刻だ。当然、受付嬢はまだ仕事中である。
悪びれもせず、平然と届いた葡萄酒を一口のみ、濡れた唇を赤い舌でなぞる。
もう酔ったのか、濡れた蠱惑的な瞳がゲーベンを捕える。
「うふふ。美人な受付嬢とお酒を飲めるなんて嬉しいでしょ?」
「嬉しそうな顔してるか?」
「ええ。下心丸出しの猥褻物《わいせつぶつ》みたいな顔してます」
「酒がまずい」
苦虫を嚙み潰したよう表情をするゲーベンを見て、クスクスとおかしそうにリサは笑う。
「冗談はほどほどに」
「……悪口を冗談として片付ける奴は最低だからな?」
「申し訳ありません。Aランク昇級の祝杯を上げているのは知っていましたから、アリストクラット子爵をお止めしたかったのですが、急用だと押し切られてしまいまして」
「それは、お前が謝ることじゃねぇだろ」
「じゃぁ、さっきの悪口も帳消しですね!」
「それは謝れ?」
まごうことなくゲーベンの目の前にいる女性が謝ることだ。
リサは肩をすくめると、背筋を伸ばし表情を引き締める。
真面目な雰囲気に、ゲーベンも座り直す。
「内容も内容でしたしね」
「どんな用か聞いてるのか?」
「……本当は教えちゃいけないんですが、ゲーベンさんも関わったことですからね」
内緒ですよと、ピンと伸ばした人差し指を唇に当てる。
上目遣いの愛くるしい仕草に、彼女の性格を知っているゲーベンですら一瞬可愛いと思ってしまった。
「あ、今可愛いと思いました?」
「自覚ある奴は性格が悪い」
すっかり萎えてしまった。勘違いだったと、すんっとゲーベンは無表情になる。
「ゲーベンさんも知っていると思いますが『幻想の森』が少々不穏でして」
「不穏?」
「ええ。ワイルドボアの大量発生に、危険度Sにまで育ってしまった食人花。他の冒険者からも似たような話を伺っています」
どちらもゲーベンが関わった依頼であった。
ゲーベンは深く考えはしていなかったが、言われてみればワイルドボアの大量発生も、上位の冒険者を餌にしてしまえる食人花も、普段の『幻想の森』では考えらない異常事態だ。
とはいえ、モンスターの蔓延る森だ。人知の及ぶ領域ではなく、特殊な事例の一つや二つあっても不思議ではない。……ないのだが、他の冒険者からも似たような事例が上がっているとなると、偶然で片付けるわけにもいくまい。
「『幻想の森』はモンスターの蔓延る危険な森ですが、それでも街の近郊なだけあり、これまでは森全体のモンスターの危険度は特出したものではありませんでした」
「危険度が上がったと?」
「それを調べるための調査依頼です」
今回、アリストクラット子爵がわざわざ訪れた理由がそれだったらしい。
ゲーベンにとってはいけ好かない傲慢なおっさん貴族といった印象だが、性格に反して仕事はしっかりとするようであった。
だからといって、好きになれるかというとそんなわけもなく、嫌いな人間が良い事をしているという状況に、なんとも言えない気持ちになり、ゲーベンはしかめっ面になる。
「現在、この冒険者ギルドでもっとも高い冒険者のランクはA……になってしまいました」
「俺のせいじゃねぇ」
「知ってますよ。その中でも信頼に実力と信用を兼ね備えたパーティとなりますと『勇気の剣』が筆頭ですからね」
「成りたてだが、妥当だな」
どこか自慢げにゲーベンが胸を張る。
親しい友人が褒められて、悪い気はしなかった。
「嬉しそうですね?」
「うるせぇ黙れ?」
人の内心を直ぐに言葉にするのはいただけないとゲーベンはリサを睨み付けるが、彼女はどこ吹く風だ。
「そんなわけで、領主であるアリストクラット子爵から指名依頼が来たわけです。まさか、直接いらっしゃるとは思っていませんでしたが」
「ふーん。あのチョビ髭、仕事はしてるわけだ……って、は? 領主?」
聞き間違えかとリサを見れば、彼女は何を言っているんだと呆れる。
「え? 何今更言ってるんですか? ここをどこだと思ってるんですか? アリストクラット領ですよ? 名前で分かるでしょう」
「知らんかった……」
「頭ゴブリンなんですか?」
「ねぇ? 人をゴブリンと比較するの止めろ?」
以前にも比較された最弱のモンスター。リサは本気で自身のことをゴブリンか何かと思っているのではないかと、ゲーベンは嫌な予感に駆られながらも耐え難い屈辱を耐え抜いた。
■■
「――というわけなんですねぇ。依頼を受けていただけますか?」
冒険者ギルド内にある応接室。
冒険者と依頼主との相談や、ギルドへの報告などのために開放されている一室で、アリストクラット子爵は自慢の髭を撫でながら、正面に座る『勇気の剣』のリーダー、クラージュに受諾を求めた。
ユキとシュティル。二人のパーティメンバーに挟まる形で椅子に座るクラージュは、両側から突き刺さる視線を肌で感じながらも大きく頷いた。
「かしこまりました。お受けさせていただきます」
「おぉ! 流石、優秀だと噂になるだけはありますねぇ。素晴らしい判断に感謝しますよぉ」
アリストクラットは歓喜の声を上げて喜んだが、パーティメンバーからの圧力は強くなった。
特にユキからの非難めいた視線に、クラージュは寒さすら覚えるほどだ。
了承の意を込めて二人は握手を交わす。
けれども、アリストクラットの視線は手を握るクラージュではなく、女性二人に向けられていた。
下から上に。体を舐めるような視線に、ユキは怒気を、シュティルは恐怖を、けれどもどちらとも明確な嫌悪感を露わにする。
「それでは、失礼いたしますねぇ。高貴故、忙しいのでねぇ」
そんな下卑た行動に気付かれていないと思っているのか、気にした素振りも見せず、にこやかにアリストクラットは部屋を後にした。
扉の外の足音が遠ざかったのを確認したユキは、腹が立つと机を叩く。
「きっもちわるいはあのおっさん! 人の体ジロジロ見て、どこからどう見ても好色オヤジじゃない!」
「う、うん。ちょっと、怖い、かな」
「ゲーベンも馬鹿にされたのよ? ほんっとムカつく。クラージュ。どうしてあんな奴の依頼を受けたのよ?」
「ユキはゲーベンが好きだね」
「茶化すな誤魔化すな話せ?」
じゃないと刺すぞ?
腰の短剣に手をかけたユキは、行動でもって示す。
一瞬、愛想笑いをクラージュは浮かべたが、笑っていい問題ではないと思い直して表情を引き締めた。
「内容が内容だったからね。放置すれば、街にまで被害が及ぶかもしれない。そうでなくても、他の冒険者達は危険に晒される可能性がある。やらない、なんて選択は選べなかったよ」
「……お人好しめ」
「ほんとに、ね」
クラージュが選ぶ道は常に正しい道だ。
男女比1:2のパーティ。傍目にはハーレムパーティだなんだと陰口を叩かれることもあるが、実際にそうした関係にはなっていない。そも、下心満載であったならば、ユキもシュティルもパーティを組まなかっただろう。
依頼主の態度悪かろうと、正しいと思ったならば突き進む。
そんな一本気なクラージュだからこそ、彼女達は彼をリーダーと認めて付いてきたのだ。
今回の件を拒絶するなら、そもそもクラージュをリーダーとは認めていないし、パーティに加わってもいない。
ユキとシュティルが口にしたのは非難めいた言葉であったが、その声音は優しかった。
「Aランク昇級の宴会も中途半端になっちゃったし、あーもーついてないわ」
ふっきるようにユキは立ち上がって伸びをする。
「とりあえず、酒場のゲーベンを誘わないといけないわよね」
「そう、だよね」
「いや」
まさかの否定に、女性陣は揃ってクラージュに視線を向ける。
苦笑を浮かべて彼は首を左右に振ると、理由を説明する。
――
酒場でクラージュ達が帰ってくるのを待っていたゲーベンは、彼らが戻って来て早々聞かされた話に困惑する。
「え? 何? 放置された挙句依頼も置いてくの?」
「うん、そのつもり」
「なにしにきたんだ?」
「楽しい宴会を無粋な乱入者で水を差してしまった謝罪に」
「初手喧嘩売ってたが?」
「すいませ~ん! 葡萄酒一つお願いします!」
「職務中だろがい」
ようやく昼を過ぎた時刻だ。当然、受付嬢はまだ仕事中である。
悪びれもせず、平然と届いた葡萄酒を一口のみ、濡れた唇を赤い舌でなぞる。
もう酔ったのか、濡れた蠱惑的な瞳がゲーベンを捕える。
「うふふ。美人な受付嬢とお酒を飲めるなんて嬉しいでしょ?」
「嬉しそうな顔してるか?」
「ええ。下心丸出しの猥褻物《わいせつぶつ》みたいな顔してます」
「酒がまずい」
苦虫を嚙み潰したよう表情をするゲーベンを見て、クスクスとおかしそうにリサは笑う。
「冗談はほどほどに」
「……悪口を冗談として片付ける奴は最低だからな?」
「申し訳ありません。Aランク昇級の祝杯を上げているのは知っていましたから、アリストクラット子爵をお止めしたかったのですが、急用だと押し切られてしまいまして」
「それは、お前が謝ることじゃねぇだろ」
「じゃぁ、さっきの悪口も帳消しですね!」
「それは謝れ?」
まごうことなくゲーベンの目の前にいる女性が謝ることだ。
リサは肩をすくめると、背筋を伸ばし表情を引き締める。
真面目な雰囲気に、ゲーベンも座り直す。
「内容も内容でしたしね」
「どんな用か聞いてるのか?」
「……本当は教えちゃいけないんですが、ゲーベンさんも関わったことですからね」
内緒ですよと、ピンと伸ばした人差し指を唇に当てる。
上目遣いの愛くるしい仕草に、彼女の性格を知っているゲーベンですら一瞬可愛いと思ってしまった。
「あ、今可愛いと思いました?」
「自覚ある奴は性格が悪い」
すっかり萎えてしまった。勘違いだったと、すんっとゲーベンは無表情になる。
「ゲーベンさんも知っていると思いますが『幻想の森』が少々不穏でして」
「不穏?」
「ええ。ワイルドボアの大量発生に、危険度Sにまで育ってしまった食人花。他の冒険者からも似たような話を伺っています」
どちらもゲーベンが関わった依頼であった。
ゲーベンは深く考えはしていなかったが、言われてみればワイルドボアの大量発生も、上位の冒険者を餌にしてしまえる食人花も、普段の『幻想の森』では考えらない異常事態だ。
とはいえ、モンスターの蔓延る森だ。人知の及ぶ領域ではなく、特殊な事例の一つや二つあっても不思議ではない。……ないのだが、他の冒険者からも似たような事例が上がっているとなると、偶然で片付けるわけにもいくまい。
「『幻想の森』はモンスターの蔓延る危険な森ですが、それでも街の近郊なだけあり、これまでは森全体のモンスターの危険度は特出したものではありませんでした」
「危険度が上がったと?」
「それを調べるための調査依頼です」
今回、アリストクラット子爵がわざわざ訪れた理由がそれだったらしい。
ゲーベンにとってはいけ好かない傲慢なおっさん貴族といった印象だが、性格に反して仕事はしっかりとするようであった。
だからといって、好きになれるかというとそんなわけもなく、嫌いな人間が良い事をしているという状況に、なんとも言えない気持ちになり、ゲーベンはしかめっ面になる。
「現在、この冒険者ギルドでもっとも高い冒険者のランクはA……になってしまいました」
「俺のせいじゃねぇ」
「知ってますよ。その中でも信頼に実力と信用を兼ね備えたパーティとなりますと『勇気の剣』が筆頭ですからね」
「成りたてだが、妥当だな」
どこか自慢げにゲーベンが胸を張る。
親しい友人が褒められて、悪い気はしなかった。
「嬉しそうですね?」
「うるせぇ黙れ?」
人の内心を直ぐに言葉にするのはいただけないとゲーベンはリサを睨み付けるが、彼女はどこ吹く風だ。
「そんなわけで、領主であるアリストクラット子爵から指名依頼が来たわけです。まさか、直接いらっしゃるとは思っていませんでしたが」
「ふーん。あのチョビ髭、仕事はしてるわけだ……って、は? 領主?」
聞き間違えかとリサを見れば、彼女は何を言っているんだと呆れる。
「え? 何今更言ってるんですか? ここをどこだと思ってるんですか? アリストクラット領ですよ? 名前で分かるでしょう」
「知らんかった……」
「頭ゴブリンなんですか?」
「ねぇ? 人をゴブリンと比較するの止めろ?」
以前にも比較された最弱のモンスター。リサは本気で自身のことをゴブリンか何かと思っているのではないかと、ゲーベンは嫌な予感に駆られながらも耐え難い屈辱を耐え抜いた。
■■
「――というわけなんですねぇ。依頼を受けていただけますか?」
冒険者ギルド内にある応接室。
冒険者と依頼主との相談や、ギルドへの報告などのために開放されている一室で、アリストクラット子爵は自慢の髭を撫でながら、正面に座る『勇気の剣』のリーダー、クラージュに受諾を求めた。
ユキとシュティル。二人のパーティメンバーに挟まる形で椅子に座るクラージュは、両側から突き刺さる視線を肌で感じながらも大きく頷いた。
「かしこまりました。お受けさせていただきます」
「おぉ! 流石、優秀だと噂になるだけはありますねぇ。素晴らしい判断に感謝しますよぉ」
アリストクラットは歓喜の声を上げて喜んだが、パーティメンバーからの圧力は強くなった。
特にユキからの非難めいた視線に、クラージュは寒さすら覚えるほどだ。
了承の意を込めて二人は握手を交わす。
けれども、アリストクラットの視線は手を握るクラージュではなく、女性二人に向けられていた。
下から上に。体を舐めるような視線に、ユキは怒気を、シュティルは恐怖を、けれどもどちらとも明確な嫌悪感を露わにする。
「それでは、失礼いたしますねぇ。高貴故、忙しいのでねぇ」
そんな下卑た行動に気付かれていないと思っているのか、気にした素振りも見せず、にこやかにアリストクラットは部屋を後にした。
扉の外の足音が遠ざかったのを確認したユキは、腹が立つと机を叩く。
「きっもちわるいはあのおっさん! 人の体ジロジロ見て、どこからどう見ても好色オヤジじゃない!」
「う、うん。ちょっと、怖い、かな」
「ゲーベンも馬鹿にされたのよ? ほんっとムカつく。クラージュ。どうしてあんな奴の依頼を受けたのよ?」
「ユキはゲーベンが好きだね」
「茶化すな誤魔化すな話せ?」
じゃないと刺すぞ?
腰の短剣に手をかけたユキは、行動でもって示す。
一瞬、愛想笑いをクラージュは浮かべたが、笑っていい問題ではないと思い直して表情を引き締めた。
「内容が内容だったからね。放置すれば、街にまで被害が及ぶかもしれない。そうでなくても、他の冒険者達は危険に晒される可能性がある。やらない、なんて選択は選べなかったよ」
「……お人好しめ」
「ほんとに、ね」
クラージュが選ぶ道は常に正しい道だ。
男女比1:2のパーティ。傍目にはハーレムパーティだなんだと陰口を叩かれることもあるが、実際にそうした関係にはなっていない。そも、下心満載であったならば、ユキもシュティルもパーティを組まなかっただろう。
依頼主の態度悪かろうと、正しいと思ったならば突き進む。
そんな一本気なクラージュだからこそ、彼女達は彼をリーダーと認めて付いてきたのだ。
今回の件を拒絶するなら、そもそもクラージュをリーダーとは認めていないし、パーティに加わってもいない。
ユキとシュティルが口にしたのは非難めいた言葉であったが、その声音は優しかった。
「Aランク昇級の宴会も中途半端になっちゃったし、あーもーついてないわ」
ふっきるようにユキは立ち上がって伸びをする。
「とりあえず、酒場のゲーベンを誘わないといけないわよね」
「そう、だよね」
「いや」
まさかの否定に、女性陣は揃ってクラージュに視線を向ける。
苦笑を浮かべて彼は首を左右に振ると、理由を説明する。
――
酒場でクラージュ達が帰ってくるのを待っていたゲーベンは、彼らが戻って来て早々聞かされた話に困惑する。
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