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第1章 Sランクパーティ『胡蝶の夢』からの追放
第5話 Sランク冒険者パーティのその後
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■■
そうして、とんでもない強化魔法を使う派遣冒険者がいると噂が立ち始めた頃。
Sランク冒険者パーティ『胡蝶の夢』は、Sランク討伐依頼を受けて『幻想の森』の森を訪れていた。
ゲーベンが抜けてからも変わらない三人パーティ。
先頭のエイストは、女魔法使いのソルシエールから聞かされた噂話を聞いて鼻で笑う。
「派遣冒険者ぁ? くだらねぇことを始めたみたいだなぁ、あの屑は」
「本当に。苦肉の策よねぇ。一回の冒険なら無能がバレないとでも思ったのでしょうけど」
「哀れな下民の知恵です」
反応はそれぞれだが、誰もがゲーベンを嘲笑していた。
「くだらねぇことに変わりはねぇな」
追放した奴のことなどどうでもいい。
そう態度で示すかのように、ゲーベンの話題を打ち切ったエイストは、目標のモンスターを発見して舌なめずりする。
「Sランク討伐依頼、食人花。人を喰らうほど力を蓄えるモンスターだが、随分とデケェな。Sランクになるわけだ」
人を喰らい、どこまでも成長をする赤く、大きな花を咲かせる食人花。
固定された討伐ランクのない珍しいモンスターで、成長度によって危険度が増していく恐ろしいモンスターだ。
棘の付いた蔦に捕らわれ、食人花と同化している人間《餌》がエイストたちの目に映る。周囲を蝶が舞い、なにやらうわ言を口にしている。生きているようだが、救い出す術はなく、そもそもエイスト達に救おうとする気持ちは一切ない。
背負っていた大剣を構え、久方振りの戦闘に興奮しているのか、高らかに吠える。
「腹一杯かぁ。いいねぇ、そそるじゃねぇか。人を喰ったモンスターの体液がどんな色か、俺に教えてくれねぇかぁっ!!」
大剣を掲げ、食人花に立ち向かうエイスト。
すると、彼の周囲に無数の蔦が現れ、エイストを捕えようと縦横無尽に動き回る。
「ちっ!」
大剣を振るい次々と斬って回るが、無限とも思える触手の数に対応しきれない。
なにより、エイストは体の動きに違和感を覚えていた。
――動きが鈍い、だと?
以前までであればこの程度の蔦など、まとめて一振りで斬り裂いて食人花を倒せたはずだ。なのに、それができないでいる。
「っ、不調かよ。ソルシエール、燃やせ!」
「ほとんどダメージを与えられてないくせに威張らないでくれない?」
情けない男だというようにソルシエールはため息を吐くと、いくつもの宝石が輝く杖を食人花に向ける。
「≪炎柱《フレイム・ピラー》≫」
瞬間、地面から立ち昇る炎の柱が食人花を襲う。
モンスターであれ、植物ならば燃える。それもSランクの魔法使いの炎だ。
パーティ全員が勝利を確信する。
けれども、煙が晴れて姿を現したのは、無数の蔦を殻のようにして身を守った赤い大花の食人花であった。
これには、魔法を放ったソルシエールが青褪める。
「あ、ありえないわぁ! どうして燃えつきないの!?」
「役立たずが! ぐうっ!?」
エイストが罵倒を発したタイミングで、鞭のようにしなった蔦が彼の腕を襲った。
まるで剣のようにエイストの腕を根本から切断し、繋がりを失った左腕は切断面から赤い血をまき散らしながらボトリと音を立てて地面に落ちた。
激しい痛みに襲われながらも、エイストは落ちた左腕を回収すると、強引に傷口に合わせる。
「ヌン! 鈍間が早く回復しろ!」
「なにを言っているんですか? もう回復魔法はかけていますよ?」
「…………は?」
何を言っているのか理解できず、エイストの口から間抜けな声が漏れる。
事実、彼が振り返ればヌンの持つ十字架は淡い光を放っており、現在も魔法を掛けているのが一目で分かる。
けれど、エイストの願った効果は表れておらず、未だに腕は繋がっていない。
「嘘付くんじゃねぇ! 実際に治ってねぇだろうが!」
「ですがっ! もう魔法は使っています! 実際に小さな傷は治っているではありませんか!」
「馬鹿言うんじゃねぇ! この前まで腕が切れようが一瞬で繋げられたじゃねぇかよ!」
前まで出来たことがなぜできないのか。
しかも、それが一人ではなく、パーティ全員だ。偶然と片付けるわけにはいかない。
三人揃っての不調に、エイストは子供のように地団駄を踏む。
「どぉしてだぁあっ!? なにがどうなっている!」
「も、もしかして、今まで私達はゲーベンの強化魔法のおかげで、元々の実力はこんなものだったってことじゃ」
そんなはずはない。そう思いつつも口にしたソルシエールの言葉に、エイストの目が血走る。
「っ! そんなわけあるか! 強化魔法なんぞで大して強くなるか! 常識だ! 魔法使いのお前のほうが良く知ってるだろうがぁ!!」
「知ってるわよそんなこと! けど、ゲーベンも言っていたわよね!? 彼の強化魔法は特殊で、重ね掛けができるって!」
「そんなもんAランクだった頃の俺らに取り入るための嘘に決まってるだろうがぁっ!!」
『胡蝶の夢』がまだAランクだった頃、ゲーベンが加入時に説明したことだ。
けれど、それはまだBランクであったゲーベンが、Aランクパーティに入りたいがために発した嘘だと、エイストだけでなく他の二人も認識していた。
それでも、多種多様な強化魔法が扱えるゲーベンは使えるとパーティに加えたのだ。まさかそれが事実だったなど、今更、しかもこのような状況で認めるわけにはいかなかった。
「あいつは雑魚の強化魔法使いで、俺らは最強のSランク冒険者『胡蝶の夢』だ! あんな奴が抜けた程度で――」
「エイスト!」
ソルシエールが彼の名前を呼んだ時、雲でも掛かったかのように大きな影がエイストを覆った。
汗と血を体中から噴き出しながら振り返れば、大きな口を開いたかのように円形状に牙を生やした食人花が目の前まで迫っていた。
あまりの恐怖に持っていた左腕を落とし、全身をカタカタと震わせる。
「あ、あ、あ、あぁああああああああああああああああああああああっ!?」
『幻想の森』全体に響き渡る人間の叫び声。
その日Sランク冒険者パーティ『胡蝶の夢』が行方を眩ませた。
■■
ワイルドボアを討伐してから二週間の月日が経った。
ゲーベンは再び『勇気の剣』のメンバーとパーティを組み、行方不明となった『胡蝶の夢』の捜索を行うため、『幻想の森』を訪れていた。
そうして見つけた『胡蝶の夢』のメンバー達を見て、ユキが見るに堪えないと悲痛な声で言う。
「酷いわね……」
食人花と同化したエイスト達三人。
栄養を得るためだけに同化された三人は、虚ろな瞳で辛うじて息をしている。
「夢幻蝶か」
「あぁ、しかも食人花に喰われて半ば同化してる。これを助けるのは無理だ」
エイスト達の周囲を飛ぶ、虹色の蝶、夢幻蝶。
振りまく鱗粉に含まれる魔力によって、人一人が送るであろう長い人生の夢を魅せると伝えられているモンスターだ。言い伝えだけで、本当にそんな夢を見せているかは分からない。なぜなら、夢幻蝶の夢に捕らわれて生きて帰った者はいないからだ。
「そうだ……おれ…………が、さいきょ…………だ……」
「わた……し…………は……」
「かみ……に……ばれた……せい……」
エイストも、ソルシエールも、ヌンも、うわ言のように小さく声を零す。
良い夢を見ているのか。とてもモンスターに捕らわれているとは思えない、幸福に満ちた表情を浮かべている。
足を進め、彼らを見るゲーベン。
元仲間とはいえ、『胡蝶の夢』から捨てられたのだ。彼らに対する思いは善意であれ悪意であれ、この場にいる誰よりも大きかった。
そもそも、今回の依頼は冒険者ギルドからではなく、ゲーベンが『勇気の剣』に協力を求めたものだ。
どういった思いで行方不明となったエイスト達を捜索しようと思ったのか、クラージュ達は知らない。
ゲーベンはクラージュ達に背を向け、エイスト達に向き合いながらただ一言呟いた。
「ざまぁみろ」
そうゲーベンが口にした時の表情を知るのは、夢を魅せる夢幻蝶のみであった。
そうして、とんでもない強化魔法を使う派遣冒険者がいると噂が立ち始めた頃。
Sランク冒険者パーティ『胡蝶の夢』は、Sランク討伐依頼を受けて『幻想の森』の森を訪れていた。
ゲーベンが抜けてからも変わらない三人パーティ。
先頭のエイストは、女魔法使いのソルシエールから聞かされた噂話を聞いて鼻で笑う。
「派遣冒険者ぁ? くだらねぇことを始めたみたいだなぁ、あの屑は」
「本当に。苦肉の策よねぇ。一回の冒険なら無能がバレないとでも思ったのでしょうけど」
「哀れな下民の知恵です」
反応はそれぞれだが、誰もがゲーベンを嘲笑していた。
「くだらねぇことに変わりはねぇな」
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「Sランク討伐依頼、食人花。人を喰らうほど力を蓄えるモンスターだが、随分とデケェな。Sランクになるわけだ」
人を喰らい、どこまでも成長をする赤く、大きな花を咲かせる食人花。
固定された討伐ランクのない珍しいモンスターで、成長度によって危険度が増していく恐ろしいモンスターだ。
棘の付いた蔦に捕らわれ、食人花と同化している人間《餌》がエイストたちの目に映る。周囲を蝶が舞い、なにやらうわ言を口にしている。生きているようだが、救い出す術はなく、そもそもエイスト達に救おうとする気持ちは一切ない。
背負っていた大剣を構え、久方振りの戦闘に興奮しているのか、高らかに吠える。
「腹一杯かぁ。いいねぇ、そそるじゃねぇか。人を喰ったモンスターの体液がどんな色か、俺に教えてくれねぇかぁっ!!」
大剣を掲げ、食人花に立ち向かうエイスト。
すると、彼の周囲に無数の蔦が現れ、エイストを捕えようと縦横無尽に動き回る。
「ちっ!」
大剣を振るい次々と斬って回るが、無限とも思える触手の数に対応しきれない。
なにより、エイストは体の動きに違和感を覚えていた。
――動きが鈍い、だと?
以前までであればこの程度の蔦など、まとめて一振りで斬り裂いて食人花を倒せたはずだ。なのに、それができないでいる。
「っ、不調かよ。ソルシエール、燃やせ!」
「ほとんどダメージを与えられてないくせに威張らないでくれない?」
情けない男だというようにソルシエールはため息を吐くと、いくつもの宝石が輝く杖を食人花に向ける。
「≪炎柱《フレイム・ピラー》≫」
瞬間、地面から立ち昇る炎の柱が食人花を襲う。
モンスターであれ、植物ならば燃える。それもSランクの魔法使いの炎だ。
パーティ全員が勝利を確信する。
けれども、煙が晴れて姿を現したのは、無数の蔦を殻のようにして身を守った赤い大花の食人花であった。
これには、魔法を放ったソルシエールが青褪める。
「あ、ありえないわぁ! どうして燃えつきないの!?」
「役立たずが! ぐうっ!?」
エイストが罵倒を発したタイミングで、鞭のようにしなった蔦が彼の腕を襲った。
まるで剣のようにエイストの腕を根本から切断し、繋がりを失った左腕は切断面から赤い血をまき散らしながらボトリと音を立てて地面に落ちた。
激しい痛みに襲われながらも、エイストは落ちた左腕を回収すると、強引に傷口に合わせる。
「ヌン! 鈍間が早く回復しろ!」
「なにを言っているんですか? もう回復魔法はかけていますよ?」
「…………は?」
何を言っているのか理解できず、エイストの口から間抜けな声が漏れる。
事実、彼が振り返ればヌンの持つ十字架は淡い光を放っており、現在も魔法を掛けているのが一目で分かる。
けれど、エイストの願った効果は表れておらず、未だに腕は繋がっていない。
「嘘付くんじゃねぇ! 実際に治ってねぇだろうが!」
「ですがっ! もう魔法は使っています! 実際に小さな傷は治っているではありませんか!」
「馬鹿言うんじゃねぇ! この前まで腕が切れようが一瞬で繋げられたじゃねぇかよ!」
前まで出来たことがなぜできないのか。
しかも、それが一人ではなく、パーティ全員だ。偶然と片付けるわけにはいかない。
三人揃っての不調に、エイストは子供のように地団駄を踏む。
「どぉしてだぁあっ!? なにがどうなっている!」
「も、もしかして、今まで私達はゲーベンの強化魔法のおかげで、元々の実力はこんなものだったってことじゃ」
そんなはずはない。そう思いつつも口にしたソルシエールの言葉に、エイストの目が血走る。
「っ! そんなわけあるか! 強化魔法なんぞで大して強くなるか! 常識だ! 魔法使いのお前のほうが良く知ってるだろうがぁ!!」
「知ってるわよそんなこと! けど、ゲーベンも言っていたわよね!? 彼の強化魔法は特殊で、重ね掛けができるって!」
「そんなもんAランクだった頃の俺らに取り入るための嘘に決まってるだろうがぁっ!!」
『胡蝶の夢』がまだAランクだった頃、ゲーベンが加入時に説明したことだ。
けれど、それはまだBランクであったゲーベンが、Aランクパーティに入りたいがために発した嘘だと、エイストだけでなく他の二人も認識していた。
それでも、多種多様な強化魔法が扱えるゲーベンは使えるとパーティに加えたのだ。まさかそれが事実だったなど、今更、しかもこのような状況で認めるわけにはいかなかった。
「あいつは雑魚の強化魔法使いで、俺らは最強のSランク冒険者『胡蝶の夢』だ! あんな奴が抜けた程度で――」
「エイスト!」
ソルシエールが彼の名前を呼んだ時、雲でも掛かったかのように大きな影がエイストを覆った。
汗と血を体中から噴き出しながら振り返れば、大きな口を開いたかのように円形状に牙を生やした食人花が目の前まで迫っていた。
あまりの恐怖に持っていた左腕を落とし、全身をカタカタと震わせる。
「あ、あ、あ、あぁああああああああああああああああああああああっ!?」
『幻想の森』全体に響き渡る人間の叫び声。
その日Sランク冒険者パーティ『胡蝶の夢』が行方を眩ませた。
■■
ワイルドボアを討伐してから二週間の月日が経った。
ゲーベンは再び『勇気の剣』のメンバーとパーティを組み、行方不明となった『胡蝶の夢』の捜索を行うため、『幻想の森』を訪れていた。
そうして見つけた『胡蝶の夢』のメンバー達を見て、ユキが見るに堪えないと悲痛な声で言う。
「酷いわね……」
食人花と同化したエイスト達三人。
栄養を得るためだけに同化された三人は、虚ろな瞳で辛うじて息をしている。
「夢幻蝶か」
「あぁ、しかも食人花に喰われて半ば同化してる。これを助けるのは無理だ」
エイスト達の周囲を飛ぶ、虹色の蝶、夢幻蝶。
振りまく鱗粉に含まれる魔力によって、人一人が送るであろう長い人生の夢を魅せると伝えられているモンスターだ。言い伝えだけで、本当にそんな夢を見せているかは分からない。なぜなら、夢幻蝶の夢に捕らわれて生きて帰った者はいないからだ。
「そうだ……おれ…………が、さいきょ…………だ……」
「わた……し…………は……」
「かみ……に……ばれた……せい……」
エイストも、ソルシエールも、ヌンも、うわ言のように小さく声を零す。
良い夢を見ているのか。とてもモンスターに捕らわれているとは思えない、幸福に満ちた表情を浮かべている。
足を進め、彼らを見るゲーベン。
元仲間とはいえ、『胡蝶の夢』から捨てられたのだ。彼らに対する思いは善意であれ悪意であれ、この場にいる誰よりも大きかった。
そもそも、今回の依頼は冒険者ギルドからではなく、ゲーベンが『勇気の剣』に協力を求めたものだ。
どういった思いで行方不明となったエイスト達を捜索しようと思ったのか、クラージュ達は知らない。
ゲーベンはクラージュ達に背を向け、エイスト達に向き合いながらただ一言呟いた。
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そうゲーベンが口にした時の表情を知るのは、夢を魅せる夢幻蝶のみであった。
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