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第54話 ♥私は決して屈しないわ♥

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「んぁあああ、おおぉおああああ、おあ、あ、ぁあああああ!!!!」

 フォルトの屋敷の玄関で外まで聞こえるほどの絶叫。
 ただし、庭の広い屋敷のため、さすがにどれだけ喘ぎ叫んでも街までは届かない。
 
「むむむ、処女だったのか……ジャンヌ……」
「あ、ぁああ、んぐっ、ひっ、ぐ、な、なんで!? 何で私が、こ、こんなことに!?」
「では、慣らしながら突かせてもらおう」
「おおぉおおおん!?」

 人の家に来たら玄関で処女を奪われた。
 ありえない出来事に混乱と同時に破瓜の痛みと熱く滾った逸物から発せられる膣の体温、そして刺激にジャンヌは発狂した。

(うそでしょ!? わ、わたし、お、男の人のアレで貫かれてエッチしてる!? いつかはするつもりだったとはいえ、今日、げ、玄関で、人前でエッチしてる! 体も洗っていない、段取りも何もない、唐突にエッチされてる!? どうして!? どうして……私は、どうしてこんなことに!? ロマンチックなシチュエーションも、愛の囁きも、何もなくいきなり……この……いきなり!?)

 十数年以上も誰にも捧げなかった処女をこんな形で散らすなど、まるで考えたことも無かった。

「気持ちいだろうか? ジャンヌ」
「ッ?!」

 それを何の罪悪感もなさそうな表情の目の前の男が奪った。

「ふ、ふざけないで……」
「え?」
「こんなの、ふ、不快なだけだわ……」

 殺意と怒りがジャンヌを支えた。
 涙目ながらも必死の形相でシィーリアスを睨みつけて、己を保つ……が……

「そうか。やはり初めてはまだ慣れないだろう……ゆっくり、ねっとり、擦りつけるようにさせてもらおう」
「へ、ち、違う! おほぉおんん、んぐっ、ちょ、ちが、そうじゃなくって、あんっ!」

 シィーリアスは「気持ちよさが足りない」と捉えて、巧みに腰を調節する。
 それだけで、アッサリとジャンヌは乱れた。

「だ、だめ! な、なん、ぶちゅっ!?」
「んちゅ、れろ、ぶちゅ、ちゅぶ」

 キスされながら対面立位でシィーリアスに加減されながら突かれていた。
 それだけでなく、シィーリアスは突きながら片手で巧みにジャンヌの制服の上着を脱がし、シャツのボタンを外し、あらわになった紫のブラを捲って乳房を露出させた。
 フォルトやクルセイナのような巨乳ではないが、形が整って、乳首も乳輪も「これぞ見本」と呼べるような芸術的な美しさ。美乳。

(あぁ、ま、またキス……舌が絡みつきながら、アソコが熱い! 裂ける! 大きすぎて……でも、何この感覚は!? お腹の中がゾクゾクゾワゾワして……え? ちょ、胸が!? いつ胸を? いや! 胸を見られ――――)

 自分の胸がはだけているのをに気づいてハッとするジャンヌだが、もう遅い。

「うむ、美しい……まるでマシュマロのような柔らかさと形の整った美しさだ……ちゅ~ぺろぺろんちょじゅぶるるる♥」
「ちょっ、んひィ、ひ、ぅ、あああ!?」

 形の整った、色づいた乳首を吸った。舐めた。舌でこねくり回した。 

「な、なんで?! なぜ、わ、私の胸を!? あんッ!? な、何も出ないのにィ!?」

 ジャンヌはまた訳が分からなくなった。

(なぜ胸を舐めるの吸うの!? 母乳なんて出ないのに、赤ちゃんでもないのに、こ、こんな、ぺろぺろと、ん、くすぐったい!)

 何故、大の男が乙女の胸を舐めて吸おうとするのか?
 舐めたいからだ。

「素敵な乳首だジャンヌ」
「ッ!?」
「弾力もあり、僕は舐めるたびに猛烈に興奮してくる」
「ッッッッ!!??」

 その瞬間、ジャンヌは己の膣が更に広がる感覚に襲われた。

(うそ!? わ、私の中に入っている彼のモノが、よ、余計に大きく!? 心臓の鼓動のようにドクドク脈打ち、更に熱く、大きく、猛々しく!)

 徐々に一突きごとに堪えられなくなり、ジャンヌは両手両足をシィーリアスの体に強く密着させた。

(だ、ダメ……精神を保たないと……せめて、意地だけでも……こんな変態な男に身体を弄ばれて、無様に喘ぐ弱い女などと思われないためにも……耐えるのよ、私!)

 必死に唇を噛みしめ、痛みも悲しみも快楽すらにも負けないようにと己を律する。

「ふ、ふん、こ、これが何だというの? ひょ、ひょっとして、これで女を気持ちよくさせて、も、モノにできると、お、思っているのかしら?」
「?」

 心は折らない。必死の強がりと抵抗。
 本当はシィーリアスと仲良く親密になるために来たというのに、いきなりの展開だったことからも気づけばジャンヌは違う方向へ抵抗し始めてしまっていた。
 そんな中でジャンヌは仲間との会話を思い出した……


――ふふ、副会長のソウロウくんは問題ないよ。ベッドで寝ている間に紋章も弄ったし。ふふふ、ちょっと脱いで押し倒したら簡単だったよ。まぁ、下手くそのくせに、自分がウマいと思ってるナルシストな所は気持ち悪かったけどね

――そ、そう……

――あ~、ジャンヌちゃんには少し早かったかなあ? お子様だし

――そ、そんなことないわよ! べ、別にそういうことは……それに、あなたのヤッたことは革命のための必要なことの一つだし……私だっていつか……いつか……

――ふふふ、震えているね、ジャンヌちゃん。でも安心して。こんなの慣れだから

――慣れ?

――うん、セックスなんて所詮はただの作業だから。私たちの野望……それさえ忘れずに天井の染みさえ数えていれば、バカな男なんてすぐ勝手にイクからさ! ましてや学生の男なんて、皆子供っぽくてすぐイクし、チョロいから♪


 仲間の中で、野望のためならば好きでもない男とも平気で寝る者がいた。

(そうよぉ、わ、私は耐えるの……真に平等の世界を――――)

 その者との会話を思い出しながら、ジャンヌは……


「ふ、もうこんなの慣れてしまったわ……こんなの何時間繰り返したって不快なだけで――――」

「うむ、君にも余裕が出てきたみたいだな。これならいける。チンポパンパンプアップだ!」

「へ? ……ッッッ!!?? おおぉおおおおおおん!!??」


 自分が変わってしまうことに抗えなかった。


「なん、なんなのよ、こ、こんな、ペニスが凄いのぉ! はあぁん、ペニスが……もっと大きくなって、さっきから、ん、わ、私の奥をズンズンズンズン侵略してダメよぉ!」

「うむ、僕のチンポを気に入って頂けて嬉しいよ、ジャンヌ。では、さらに奥まで」

「ぉぉおおああぉぉああぉおおおああおおお!!??」

 
 これでもかと喘いでよがり狂うジャンヌは、完全に負けるしかなかった。
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