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第14話 マンコがダメならアナルですればいいじゃない★(過去回想)

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 夢中になってハルトの逸物をしゃぶるセンフィ。
 ハルトはそっと頭の位置をずらす。それは、横たわりながら互いの性器が相手の顔の位置にくる体勢。
 それはシックスナインの体勢。
 今のセンフィは自分がそんな状態になっていることに気づかず、自身の女性器は無防備にハルトの眼前にあった。
 ハルトはマジマジとセンフィの女性器を観察し、涎を垂らしながらそのまま舌先で触れようとした。
 だが……

「ッ!?」
「んぐっ!? え? え? いつの間にこんな……それに今のは……」

 その瞬間、ハルトの舌先が何かに遮られた。目を見開くと、センフィの女性器の穴の直前に妙な魔法陣の壁が浮かび上がって、そこから先に侵入することが出来なかったのだ。
 センフィも驚いてハルトの逸物から口を離し、まず今の自分の体勢に驚く。

「こ、これは……」
「あ、……そこは……結界……」
「なに?」

 予想外の言葉にハルトは思わず声を出して驚いた。

「あ、あのね、そこは王家の決まりで……結婚まで純潔を守れるように……私が身も心も捧げられる人にだけ……その……って、レオン君! い、今、わ、私のアソコに何しようとしたの!?」

 まさかの結界。考えてみれば当然のことではある。
 相手はこれでも魔界の姫。魔界に住むすべての生物の中でも最上位の存在である。
 そんな高貴な存在の純潔の価値がどれほどのものか。それならば、結界で守られるのも当たり前の事であった。

(ちっ、めんどくせーな……強引には破れねえか……どうする? 流石に俺も一発ヌキたくなったし……このまま口で? だが、どうせなら……解除してもらうか?)

 ハルトは考えた。正直、センフィと最後までセックスするつもりだっただけに、この障害は想定外。このままセンフィの口で続きをしてもらうのもいいが、何となく物足りない気分だった。

(この結界、多分オウダの意志で解除できるやつだろうから、俺がオウダにとってそういう相手だと思ってもらえればヤレる……そりゃ、ヤレるならヤリてー。ぶっちゃけ、告ったら成功しそうだ。ファーストキスにこだわりあるみたいだが、甘い言葉を連発してから蕩けさせるぐらいのキスをすればこいつは怒らないだろう。そうなれば、このマンコ結界も解除してくれると思う。こいつチョロいし、けっこうバカだし……セフレにすることができ――――)

 どうせなら挿入したい。そのためにどうすべきかとハルトは考え、ならばセンフィを堕とそうかと考えた。

(ん? 待てよ?)

 だが、そこでハルトはある事に気づいた。
 
(今さらだが、ここで俺がこいつの処女を奪ったらどうなる? メンドーなことになるんじゃねえか?)

 それは、ハルト自身ももっと早くに気づくべきこと。

(たぶん、こいつをこのまま堕とせばヤレるかもしれねぇ……だけどそれは、俺がこいつの生涯の伴侶になること前提だろうな。だが、こいつはそれで良くても周囲が許さねえ。ぶっちゃけ俺なんかがこいつの処女奪ったと魔王にでもバレたら、最悪打ち首? それは割に合わねーな。たまにヤルぐらいのセフレならいいけど、別に俺はこいつにそこまで惚れてねーし、恋人にはなぁ……)
 
 考えれば考えるほど、センフィの処女を奪うことが自分にとってはハイリスクであることを自覚したハルト。
 ならば、どうする?

「ねえ、レオンくん! まさか……その……シようと……したの?」

 いくら勉強会とはいえ、ファーストキス以上に処女を失うことだけは絶対にあってはならないと、ここに来てセンフィの蕩けた表情から一変した。
 そんなセンフィにハルトが出した答えは……

(マンコがダメならアナルがあるじゃねーか)

 ターゲットを変えることにした。

「ごめんな……オウダ……いや……センフィ姫……あなたがあまりにも魅力的過ぎて……思わず、勉強のためじゃなく、自分の本能に従っちまった……すんません……」
「え、あ、その……」
「姫の純潔を無意識とはいえ穢そうとしちまった……謝って許されることじゃねーってのは分かってます……でも……」
「あ……レオンくん……」

 そのためには、まずは殊勝な態度で素直に謝ること。
 不良の自分がこういう謝罪をすれば、センフィのようなお人よしで頭の軽いバカには効果的だということを知っているからだ。
 
「それに、姫が俺のチンコだけじゃなくてキンタマまで触れた瞬間……俺ももっと触っていいのかなって……」
「え!? あ、だ、ダメだったの? え? このおチンコと袋はセットじゃなくて別々なの? じゃあ私、おチンコだけっていう約束を破って……そっか……最初に約束を破ったのは私だったんだ……」

 ハルトの謝罪からの言い訳に動揺するセンフィ。むしろ悪いのは自分だったのかもしれないというハルトの言葉の流れに乗せられてしまった。

「でも……うん、悪いのは私だったかもだけど……やっぱり……ごめんね、純潔だけはダメだよ……レオン君……これは、生涯私を愛してくれる人にしか……」
「ああ。もう二度と触れないよ。俺みたいなクズが姫に愛されるなんてことは……」
「え、あ、そんな……こと……君は確かにヤンチャだけど……エッチだけど……意外と紳士で優しいし……」
「そんなことねーよ。今も謝りながらも……あんたを求めてる……」
「レオン君……」

 ここで、甘く熱い愛の言葉を連呼してキスでもすれば、このチョロい姫なら陥落するだろうが、ハルトはそれをしなかった。
 ここはあえて妥協する。
 正座し、真剣な眼差しをし、ハルトはセンフィに土下座する。

「だから……頼む! 一生のお願いだ! あんたとの思い出にしたい! センフィ姫……アナルセックスさせてもらえないか?」
「……ほわ?」

 甘い言葉を囁いて惚れさせたりするよりは、あとくされ無い方がいい。
 それには「思い出」と「土下座」が効果的だとハルトは考え、実行した。

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