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第7話 布団に入ってミルクを飲んだら寝る前に歯磨き2★

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 ブラシィの口を伝わって、舌と一緒に唾液が口内を侵入し、その唾液がやがて歯磨き粉のように泡立って、甘い香りと同時に歯をごしごしと磨いていく。
 力強く磨き、時には歯茎を傷付けないようにソフトに変化も加えていく。
 そう、これは歯みがき。ただの歯みがきなのである。

「にしても、御子様。やはり、ジャンクフードは独特な匂いと油のヌルヌルが充満しているな。もう少し強めの歯ブラシがよいな」

 だが、懸命に己の職務を遂行していたブラシィが少し不満そうな顔をする。
 神人的にはスースーするぐらい歯茎の風通しも良くなるほどスッキリと磨かれていると思うのだが、ブラシィはもっと成果を求める。
 そしてあまつさえ、別の歯ブラシを使うと言い出した。
 すると……

「舌ブラシ……指ブラシ、乳首ブラシ……色々とあるが、御子様にはこれが良かろう」

 そう言って、ブラシィは駅弁の状態から足を床に下ろし、そのままゆっくりと神人を抱きしめながら床の上に寝かせていく。

「床で背中が痛いかもしれないが、少し辛抱だ、御子様」
「あっ……ひょっとして、ブラシィ……アレを?」
「うむ」

 神人が何かを予想し、「正解だ」とブラシィは頷く。
 するとブラシィは、手を伸ばして自身のネグリジェをたくし上げ、その下のシルクの下着に指をかける。
 シュルシュルと衣擦れする音をさせながら、床に下着をパサッとおくと、銀色にカールした高貴さを感じさせるブラシィの下半身の茂みが目の前に広がった。

「やはり、マン毛歯ブラシが一番良かろう」
「う、うわぁ……」
「ほら、御子様。私の膣からヌルヌルの歯みがき汁が出てきてるだろう? 早く口に含むのだ」

 女性が性的興奮を感じて分泌させる液ではなく、あくまで歯みがき粉ならぬ歯みがき汁だと言い張るブラシィ。
 ブラシィは顔をクールに保ったまま、和式トイレで用を足すかのように腰を下ろして、両足を神人の顔の横に広げておき、テラテラと濡れて湿っている自身の秘所……ならぬ、歯ブラシを神人の口に押し付けた。

「むごっ!? むごむごむごおっ!?」
「おっほ♪ ん、はっ、ん、歯みがき歯みがき、ご、ごーしごし♪」

 神人に顔面騎乗の態勢で前後左右に腰を動かすブラシィ。
 先ほどまでは仕事人のようにクールに保っていた顔も、徐々に蕩けて顔も赤みが増していった。

「んもごおお、もごもごんもごおおお!?」
「こ、こら、御子様! モゴモゴするな、っ、んひ♡」

 押し付けられる秘所。しかし神人は苦しいと思いつつも、それでも自身の口内が更に綺麗に洗浄されていっていることは分かった。
 そして、ブラシィの濡れた銀マン毛から溢れるマン汁のようなものも、子供用歯みがき粉のように甘い味がした。
 さらに、このブラシィのマン毛歯ブラシにはもう一つ特徴がある。
 それは、秘所の筋の上のほうに、ぷっくりとした突起があるのだ。その突起を神人が舐めると……

「おひいいいっ!!?? こ、これ、御子様ッ!?」

 ブラシィの全身が張ったかのようにビクッとした。
 自分が何をされたのか気づいたブラシィは子供を叱るように眉を顰める。

「こら、御子様、んはっ、ん、そ、そこは舐めるな! 歯ブラシを舐めるな!」
「んぐっ、だ、らって……」
「それはクリトリスじゃない、んはっ、クリ歯ブラシだ!」

 そう、女性のクリトリスに相当するもの。それが、クリ歯ブラシ。


「クリ歯ブラシは、んっ、あ♡ その突起で、おおおん♡ 奥歯の窪みである、『小窩裂溝』や、奥歯の裏側の『遠心面』にブラシを、あん、届かせるもので、ん、断じて舐めるものではない! んっ!」

「ちゅば、ちゅぷる、ん、ん」

「んんーーーっ! んもう、御子様ッ! これは歯みがきであって、くく、く、クンニじゃない! 人がまじめに仕事をしているのに、何事くわああああ!」

 
 これはクリトリスでもペッティングでもない。歯みがきである。
 しかし、神人は心の中で思った。自分はあくまで苦しいから口を開けているのであって、むしろ膣やクリトリスを神人の舌に押し付けているのはブラシィ自身だと。
 
「あーもう、御子様はー、これではスケベな御子様も……あーやはりそうかー(棒読み)」

 ブラシイはワザとらしくそう言いながら後方をチラリと振り返り、ワザとらしい溜息を吐いた。


「また、オマラが……まったく仕方ない御子様だ……ふひ♡」


 神人は間違いなく今の瞬間を見逃さなかった。大きく勃起する神人の逸物を確認してブラシィが僅かにほくそ笑んだことを。
 元々、アンファの母乳を飲んでいたときから勃起していたもの。
 それを中断させられたとはいえ、その直後にこうして駅弁態勢でのディープキスや顔面騎乗でのクンニのような歯みがきを受けているのだから、萎えることなどなかった。

「むぅ……歯ブラシに欲情するとは……本当に変態な御子様だ……」
「ご、ごめんよ、ブラシィ……」
「あいや、気にするな。それに……わ、私は神であるからな。うんうん。歯ブラシだが……は、歯以外だってゴシゴシできるのだ……」

 そう言って「仕方ない仕方ない」と言いながら、ブラシィは神人の顔面から態勢を後ろへずらしていく。

「不本意だが歯ブラシは人間に……靴を磨くのに使われたり、水回りの掃除に使われたりする……そして神の歯ブラシともなれば……ぼぼ、ぼ、勃起したマラ磨きにも使えるというか……と、とにかくこれも正しい使い方なのだ! マンコブラシでマラゴシゴシ磨くのは全然、お、おかしくないのだ! だ、だって、マラもある意味水回りだし!」
 
 そう言い訳をするかのように、ブラシィは神人の腰の位置まで下がり、己の膣内に勃起した神人の逸物を掴んで捩じ込もうとする。

「まったく変態な御子様だ……歯ブラシオナニーなど……でも仕方ない仕方ない。こういう使い道もあるもん。だから……ンッ! あはぁっ、おっほぉ♡」

 これが正しい使い道なのか神人には分からないが、神様が「仕方ない。だってこういう使い道あるもん」と言ってるので、それ以上はツッコミ入れず、受け入れることにした。
 そう、これがある日を境に起こった、神人の日常。
 どういうわけか、家に、歯ブラシ、ボディタオル、掛け布団の神様が美女となって現れて、生涯ずっと奉仕すると宣言したのである。
 それから、毎日この強制ご奉仕を受けている。

 かなり強引ではあるものの、男としてはとても嬉しい様な気持ち良い様な日々であると同時に、恋人にコレをどうやっても説明できないということが、神人の二つ目の悩みであった。
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