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第5話 布団に入って寝る前のミルク★
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「はあ……もう……お婿にいけない」
「あら、文句を言う気? 神の体をここまで使い込んだくせに」
湯上りと恥ずかしさで頬を赤く染めながら、パジャマに着替えた神人とルゥは階段を上がり、神人の部屋へと向かう。
もう、全身の力が抜けて、後はベッドにダイブしたいところだったが……
「坊や様、おかえりなさいませ!」
「はぶっ!」
ベッドの掛け布団の方から神人にダイブしてきた。
「もう、お帰りが遅いので心配しましたよ?」
「アンファ……むごむご!」
「さあ、いらしてください、坊や様。今宵も朝までずっとご一緒させていただきます」
アンファ。そう呼ばれた女が神人に抱き着いた。隣に居るルゥは若干ムッとしている。
ボリュームのある紫色の髪、年上のお姉さんを思わせる母性と優しさを兼ね備えた美しく柔らかい微笑み。
身長は神人より頭一つ分大きく、何よりもそのボディはいつも神人を悩ませる。
むっちりとした腿、プリンと突き出たお尻、はち切れんばかりに強調したバスケットボールのような二つの胸。それでいて、くびれは細く、キュッとしまっている。
抱き着かれでもしたら、神人の顔はちょうどアンファの両胸に顔を埋める高さになり、いつも窒息させられそうになる。
だが、今日はそれだけではない……
「って、アンファ! ふふ、服があ! 服着てない!」
そう、アンファは一糸まとわぬ全裸だったのだ。
そのことに対して、アンファは落ちついた微笑みを浮かべて口を開く。
「ええ、今日は布団カバーを洗濯しようと女将様に言われまして洗濯していただいたのですが、昼間に急に雨が降ったのを覚えていますか? それで、今日はカバー無しで坊や様を迎え入れようと」
「なんでさ! それなら他の服を着ればいいじゃないか! ルゥだって普段は服を着てるんだから!」
「あら、何を仰るのです、坊や様。それは、『何もしていないとき』でしょう? ルゥちゃんだって、お仕事の時にはちゃんとあるべき姿になるでしょう? それと同じです。今、坊や様が就寝される瞬間こそが、私の仕事をするとき。ですから、掛け布団の機能を損なう服などは、着るべきではないのです」
アンファの説明に、どこをどう納得していいのか分からない神人だが、アンファは当たり前のように言う。
そう、それが……
「そう、それが坊や様にお仕えする、『掛け布団』の神である、この『アンファ』の務めです」
それが掛け布団なのだと、アンファはそのまま神人をベッドに押し倒した。
「さあ、坊や様。ルゥちゃんとお風呂で頑張られたようですが、まだまだオネムでは無さそうですね。でしたら、このアンファが、坊や様が安眠できるよう、今宵も夢の世界へとご案内しますわ」
ペロリと自身の唇を舐めて、イタズラめいた表情で笑うアンファ。まるで、自分が掌の上で遊ばれているような感覚で、神人は逆らうことができない。
「ちょっと、あまり汚すんじゃないわよ? 汚れたあんたは、また私が洗うことになるのだから」
ルゥはアンファと神人のやり取りを、部屋の隅で体育座りしながら、少し不貞腐れたように一言告げた。
だが、獲物を前にして火照るアンファと、捕食される寸前のような神人には聞こえてない。
「さぁ、坊や様、いつもの日課ですよ~」
神人を押し倒したアンファは、そのまま神人の頭を自身の膝の上に載せるようにして、膝枕の態勢にする。
そして、アンファは膝枕をしたまま、はち切れそうな自身の胸を神人の口元へ持っていく。
「さあ、坊や様。寝る前のホットミルクですよ~。快眠生活の源はミルクから。はい、た~んと召し上がれ♡」
そう言うと、うっすらとアンファの乳首の先端から白い液が滲み出ていく。
その液に対し、神人は恥ずかしさと理性が頭の中で湧きあがるも、その誘惑に耐え切れず、アンファの乳首に吸い付いた。
「はぁん、そう♡ そうですぅ、坊や様ぁ、アンファのミルクごくごく飲んでゆっくりお休みですよぉ♡」
「は、んぐっ、ごく、お、おいしい、やっぱり……なんでアンファのミルクこんなにおいしいんだろう。濃いのに後味がしつこくなくて、ゴクゴク飲めちゃう、んごく……ほんのり、はちみつの味もするし……」
「ふふふふ、私は神ですから♪ 赤ちゃんが母のおっぱいを吸いながら寝てしまう姿からヒントを得た、究極の安眠技です♡」
布団とミルクは無関係。なのになぜそんな機能が? かつて神人がアンファに問うたとき、アンファは微笑みながら答えた。
――神に不可能はありません
と。しかし実際には、水を吸った雑巾は絞れば水が出てくるのと同じで、事前に市販のハチミツとミルクを染み込ませたら出てくるように見えるとか見えないとかというのが真実だが、神人はその厚意を無碍にするのも気が引けるので、深掘りはしないようにしていた。
「あら、文句を言う気? 神の体をここまで使い込んだくせに」
湯上りと恥ずかしさで頬を赤く染めながら、パジャマに着替えた神人とルゥは階段を上がり、神人の部屋へと向かう。
もう、全身の力が抜けて、後はベッドにダイブしたいところだったが……
「坊や様、おかえりなさいませ!」
「はぶっ!」
ベッドの掛け布団の方から神人にダイブしてきた。
「もう、お帰りが遅いので心配しましたよ?」
「アンファ……むごむご!」
「さあ、いらしてください、坊や様。今宵も朝までずっとご一緒させていただきます」
アンファ。そう呼ばれた女が神人に抱き着いた。隣に居るルゥは若干ムッとしている。
ボリュームのある紫色の髪、年上のお姉さんを思わせる母性と優しさを兼ね備えた美しく柔らかい微笑み。
身長は神人より頭一つ分大きく、何よりもそのボディはいつも神人を悩ませる。
むっちりとした腿、プリンと突き出たお尻、はち切れんばかりに強調したバスケットボールのような二つの胸。それでいて、くびれは細く、キュッとしまっている。
抱き着かれでもしたら、神人の顔はちょうどアンファの両胸に顔を埋める高さになり、いつも窒息させられそうになる。
だが、今日はそれだけではない……
「って、アンファ! ふふ、服があ! 服着てない!」
そう、アンファは一糸まとわぬ全裸だったのだ。
そのことに対して、アンファは落ちついた微笑みを浮かべて口を開く。
「ええ、今日は布団カバーを洗濯しようと女将様に言われまして洗濯していただいたのですが、昼間に急に雨が降ったのを覚えていますか? それで、今日はカバー無しで坊や様を迎え入れようと」
「なんでさ! それなら他の服を着ればいいじゃないか! ルゥだって普段は服を着てるんだから!」
「あら、何を仰るのです、坊や様。それは、『何もしていないとき』でしょう? ルゥちゃんだって、お仕事の時にはちゃんとあるべき姿になるでしょう? それと同じです。今、坊や様が就寝される瞬間こそが、私の仕事をするとき。ですから、掛け布団の機能を損なう服などは、着るべきではないのです」
アンファの説明に、どこをどう納得していいのか分からない神人だが、アンファは当たり前のように言う。
そう、それが……
「そう、それが坊や様にお仕えする、『掛け布団』の神である、この『アンファ』の務めです」
それが掛け布団なのだと、アンファはそのまま神人をベッドに押し倒した。
「さあ、坊や様。ルゥちゃんとお風呂で頑張られたようですが、まだまだオネムでは無さそうですね。でしたら、このアンファが、坊や様が安眠できるよう、今宵も夢の世界へとご案内しますわ」
ペロリと自身の唇を舐めて、イタズラめいた表情で笑うアンファ。まるで、自分が掌の上で遊ばれているような感覚で、神人は逆らうことができない。
「ちょっと、あまり汚すんじゃないわよ? 汚れたあんたは、また私が洗うことになるのだから」
ルゥはアンファと神人のやり取りを、部屋の隅で体育座りしながら、少し不貞腐れたように一言告げた。
だが、獲物を前にして火照るアンファと、捕食される寸前のような神人には聞こえてない。
「さぁ、坊や様、いつもの日課ですよ~」
神人を押し倒したアンファは、そのまま神人の頭を自身の膝の上に載せるようにして、膝枕の態勢にする。
そして、アンファは膝枕をしたまま、はち切れそうな自身の胸を神人の口元へ持っていく。
「さあ、坊や様。寝る前のホットミルクですよ~。快眠生活の源はミルクから。はい、た~んと召し上がれ♡」
そう言うと、うっすらとアンファの乳首の先端から白い液が滲み出ていく。
その液に対し、神人は恥ずかしさと理性が頭の中で湧きあがるも、その誘惑に耐え切れず、アンファの乳首に吸い付いた。
「はぁん、そう♡ そうですぅ、坊や様ぁ、アンファのミルクごくごく飲んでゆっくりお休みですよぉ♡」
「は、んぐっ、ごく、お、おいしい、やっぱり……なんでアンファのミルクこんなにおいしいんだろう。濃いのに後味がしつこくなくて、ゴクゴク飲めちゃう、んごく……ほんのり、はちみつの味もするし……」
「ふふふふ、私は神ですから♪ 赤ちゃんが母のおっぱいを吸いながら寝てしまう姿からヒントを得た、究極の安眠技です♡」
布団とミルクは無関係。なのになぜそんな機能が? かつて神人がアンファに問うたとき、アンファは微笑みながら答えた。
――神に不可能はありません
と。しかし実際には、水を吸った雑巾は絞れば水が出てくるのと同じで、事前に市販のハチミツとミルクを染み込ませたら出てくるように見えるとか見えないとかというのが真実だが、神人はその厚意を無碍にするのも気が引けるので、深掘りはしないようにしていた。
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