ループした悪役かませ炎使いが真面目に生きたら女勇者パーティー全員が痴女になってしまい世界はピンチ!?

アニッキーブラッザー

文字の大きさ
上 下
18 / 46

第18話 乗り切る

しおりを挟む
「ねぇ、ハビリ。二人はただの奴隷ってわけでも、ハビリが玩具にして酷いことしたりしているわけでもないんだよねぇ?」
「お、おう……手ぇ出してない……」
「その割には二人とも~、すっごいハビリに執着しているみたいだね」

 トワレの言う通り、確かにそうなんだ。
 前回は出会ったときは二人とも心を閉ざしていたり、エロいことには唇を嚙みしめていた。
 だけど今回の二人は、むしろ二人の方が積極的。据え膳喰われぬことが女の恥とプライドを傷つけたとかそういうの抜きにしても、何だか俺を想ってくれている様子というか、俺と本気でエロいことしたいのではないかと感じるときもある。
 そして今回、俺がこれまで頑なに二人に手を出していないのに、ネメスが居候したり、トワレが住むことになって初日から俺とイチャイチャしてそのままエロい事の流れになりそうなことに、ついにキレた?

「ところで、トワレ姫。早速坊ちゃまとの初夜を迎えようとしているようだが、そういった知識については?」

 そんな俺の戸惑いを無視して、姫相手に身分としては一応は奴隷のソードがぶっこみやがった。


「むむ? そんなの一通りのことは何となく分ってるよ? ヤッたことも見たこともないけど、でも大体は分かるもん……チュウして、お、おっぱいとかお尻とか触ったり、ペロってしたりしてもらって……その後、男の子のアレを女の子のアレに……ガッチャンコ……でしょ?」

「ぷっ……ふふ、大体のことは……一通りのことは分かる……か……くく」

「むむ、なーに!?」

「いや、これは失敬。随分と……お姫様は随分とお子様なのだなと。これを世間知らずの箱入りと言うのだろうか?」

「え!?」


 ソードがトワレを鼻で笑った。いくら俺の所有物とはいえ、奴隷が姫を鼻で笑うとか、なんて命知らず!?
 しかし、ソードは……

「そのような童たちのままごとのようなスケベで、坊ちゃまを満足させられるとお思いですか?」
「え……ど、どういうこと?」

 ……な……こいつ……ナニイッテンノ?


「坊ちゃまには、本人も気づかれていない、眠れるスーパードスケベな性癖を持っていらっしゃるのだ。ハッキリ言わせてもらえば、坊ちゃまはドスケベド変態で、世間一般の可もなく不可もないスケベ行為に満足などしないということだ。全ての穴も、髪の毛一本から鼻の穴から不浄の穴からつま先まで全てが坊ちゃまの侵略対象! 逆も然り! 互いの頭のてっぺんからつま先まで余すことなく舐め尽くし、三穴どころか、耳の穴から鼻の穴まで互いにべろんちょし、そして……挙句の果てに外でも裸で四つん這いで散歩させながら、ラブラブワンワン交尾もさせたり、片足上げて……ちー……うぇへへへ♥」

「うぇ!? え、えええ!? ハビリ、そうなの!?」

「いや、な、いや、何言ってんだよ、ソードッ!」


 ちょっと待て、何でそんなこと知って……じゃなくて、今の俺は真面目なのに、何故こいつはそのことを!?

「ふふふ、勿論御主人様はそれだけではありません」
 
 更にソード同様にトワレに対して鼻で笑うマギナは……


「御主人様は身一つだけのプレイだけで満足しませんよ。たぶんですけど、おそらくですけど、私全然詳しくないのですけど、御主人様は道具を使ったプレイを所望されるでしょう! 無理やり出させたり、異物を入れたりとか、あとは肉体を変化させるクスリを開発させて母乳を出したり、身体を小さくして弄んだりとか……うふふふ、小さな卵を使っての産卵散乱大会というのとか、身体を小さくしてのロリっ子大会とか、ブヒブヒハメハメとか、何よりも……御主人様のアレ飲み放題とか色々とありますよぉ? 何故なら私は雌豚だけでなく、便器も兼ねてますので♥」

「ふぁあああ!? え……い、いや……え……わ、う、うそ……だよねぇ? ハビリ……」

「ち、チガウマス!」


 た、たしかに前回は……母乳促進剤とか利尿剤とか媚薬とか、更に身体を小さくさせるクスリとか……で、でも、それはもう、あくまで前回の話であって……今回の俺はそんな非人道的ことは絶対にしな……今回……の俺?


 何で俺が本来そういう奴だって二人はここまで知って―――――


「ガタガタブルブル――せ、先輩にエッチなお礼をと思ったけど、せせ、先輩、そ、そんなすごい世界の住人?! ぼぼぼぼ、僕には、そ、そんなことぉ!?」

 
 って、いかん。ネメスまで顔を赤くして目を回している。
 

「うぇ、え、え~っと、ご、ごめん、ハビリ……わ、私ね、経験無いことはハビリにリードしてもらって後は流れに~って感じだったけど……い、いきなり、全部の穴とか道具とか、裸でお散歩とか無理だよぉ! 卵ってなにい!? 飲み放題ってなにいい!?」

「だから、しないっすよぉ、そんなこと!」

「と、とにかく、きょ、今日は、そこまで覚悟できてないから……あ、頭冷やして勉強して出直してくるから、きょ、今日はもう無し! いいよね?」

「う、あ、そ、そりゃもう……」

「う~~~、お風呂入ってくる! イチクノ!」


 天然な感じで常にニコニコである意味で本性を読み取りづらかったトワレ姫だが、意外と簡単に底が割れてしまった。
 おかげで、何とかどうするかの問題を先送りできたが、その結果俺がとんでもないドスケベド変態というレッテルを貼られてしまった。
 まぁ、実際そういうことしていたから強く否定はできないんだが……


「では、坊ちゃま。小生はあらゆる箇所の洗浄は常にできております。万事抜かりなく!」

「御主人様、あのようなオボコな小娘姫では受け入れ不可なあらゆる道具もクスリもこの身でお試しくださいませ♥ プレイ用の新鮮な卵も買ってあります」

「わ、あ、ぼ、僕は……そ、そこまで無理だよぉおおおお!」


 一方で残されたソードとマギナは真剣な顔で俺の前に跪いてこのままヤル気のようで、ネメスはビビりまくっていて……


「だからやらねえよ! もうお前ら自分の部屋に戻れ! 俺の部屋に入るんじゃねえぞっ!」

「はう、坊ちゃまに怒られた♥ 怒られたということはペナルティ♥」

「さぁ、御主人様、このいけないメスブタの尻をぺしぺしお仕置きを♥」

「もう、ヤダあああああああああ! 俺は逃げるッ!」

「「ああっ、手出しされずに放置!? 何という残酷極まりない鬼畜なお仕置きッ!?」」


 だからって、今の俺が手を出すわけもなく、とにかく何とか一日をこうして乗り切ることができた。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」 このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。 「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。 男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。 「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。 青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。 ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。 「カクヨム」さんが先行投稿になります。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)
ファンタジー
ニートの主人公は一回50万の報酬を貰えるという治験に参加し、マッドサイエンティストの手によってサイボーグにされてしまう。 さらに、その彼に言われるがまま謎の少女へ自らの血を与えると、突然魔法陣が現れ……。 という感じの話です。 草生やしたりアニメ・ゲーム・特撮ネタなど扱います。フリーダムに書き連ねていきます。 小説の書き方あんまり分かってません。 表紙はフリー素材とカスタムキャスト様で作りました。暇つぶしになれば幸いです。

処理中です...