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第27話 階段組織※♥
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宿屋内に純潔を散らした姉妹の嬌声と揺れが響く中、宿の庭で天気の良い日差しを浴びながら朝食と昼食を兼ねたブランチを取る三人。
穏やかな異世界ファンタジーの街並みを眺めながらの優雅な朝に刹華の気分は……
「……今日、ファソラいるかな? 今日こそ言うんだ。今度一緒にお芝居見に行こうぜ……お芝居見に行こうぜ……」
「なんだ、お前! ファソラのこと好きなのかよー!」
「ば、ちが、お、俺はいつも仕事ばかりしているあいつをたまには気分転換をって感じで……」
「うそつけー! 5年ぐらい前から好きだったんだろ~」
「ちげーよ! 10年前か……ら……やべ!」
中学生ぐらいの街の少年の甘酸っぱく初々しいものや……
「レミさん……一度フラれたぐらいで僕は諦めないよ。10年以上も僕はずっと君を想い続けていたんだ。ようやく父と母の説得も出来た……君と結婚し、この宿屋で僕も働く決心がついた。今度の君の誕生日に告白とプロポーズ……待っていてくれ、レミさん!」
大学生ぐらいの男が誠実な想いを抱いて宿を外から見上げているのを見て……刹華はとても気の毒になった。
街でも評判の宿屋の看板姉妹は、今頃宿屋の2階の部屋で……
「そうだ……ファソラ、上手だ。そっ、おお、丁寧にな?」
「はい……ちゅぷ、ぺろぺろ、あむ」
「さて、お姉さんにもお願いが……その、胸……なんだけど―――――」
「え……え? うん……ええ!? あ……ん!?」
「じゅるるる……うっし、復活! ファソラ、今度は上になって自分から動いてみな」
「え、は、はい……うんしょ、うんっ、っんんんんん!」
「いいねぇ、覚えが早くて。ほら、レミ姉さんも俺に膝枕しながら……もっと胸を俺の顔に、そうそう♪」
「あ……んもう、どうしてこんな……あん」
二人まとめて食べられている。
「カカカカ、姉妹丼~さいっこう!」
「んあぁああ~~♥♥♥ おまんこいぐぅ、チンポチンポぉがぁ~、おにいさんチンポがファソラマンコぐちゃぐちゃぁ~~♥♥♥」
「エイセイくん、お願いぃ、私のおマンコにもチンポぉ! ファソラが2連続中出しで不公平だよぉ!」
「どうしよっかなぁ~。せっかくファソラのマンコも少しずつ広がってピストンしやすくなって気持ちいからなぁ~」
「えへへ、おにいさんはファソラのちっちゃいおマンコ大好きなんだよね! えへ、いいんだよぉ~、もっとズボズボしていいよぉ~♥」
「私にもぉ~~♥♥♥ 姉妹でチンポアクメ大会に出場中なんだから、私だけ除け者はルール違反だよぉ♥♥♥ 母乳も出ないおっぱいばかり吸ってもだめだよぉ~」
せっかくの異世界の朝なのに、刹華はあまり景色を堪能できず、とにかく気にすれば気にするほど胸が痛んでしまうので、なるべく聞こえないように、そして気にしないようにするために、朝食のパンを口にしながらカミラと話をしていた。
「ふーん、認知してなかった子供に、異世界から連れてこられたってこと?」
「いえ、ですから認知も何も、オルタは私と英成くんの子供というわけではありません」
「あむっ、ん、おいしー!」
刹華、オルタ、そしてカミラの三人はこれまでの経緯を話し合っていた。
カミラは刹華の事情の全てを聞き、興味深そうに頷いていた。
「ここは私たちの知ってるものが何もありません。オルタの母親というのも、見当もつきません」
「もー、おかーさんはおかーさんだよぉ、セツカママぁ!」
「……そしてなぜ私の名前を知っているのか……やはり、オルタは異世界の未来から来た子供ということに! ……となると、私が英成くんのお嫁さんではないということになりますが……」
「セツカママはおとーさんのお嫁さんだよぉ?」
「え?! そ、そうなのですか!? オルタ、そこら辺をもう少し詳しく!」
「んと、おかーさんがいて、セツカママもいるの」
どれだけ母親のことを聞いても、詳細を聞こうとしても要領を得ない回答しか返ってこない。
せめて母親の本名でも分かれば少しは進展するのだが、四歳児から聞き出せる情報などこんなものだった。
「いずれにせよ、私たちはこことは異なる世界から昨日やってきました。魔法やらモンスターやらゴーレムやらが存在しない、文化形成の全く異なる世界です」
「へ~~、何だかにわかに信じがたいけど……とりあえず、異世界の話と子供に心当たりがないかの話は別にして、オルタのそのマジックアイテムを見せてくれない?」
「ん、いーよ」
カミラに言われて、オルタは何のためらいもなく、胸元のアクセサリーを取り出した。
「あ……これは……!」
「知っているのですか?」
カミラは無言になり、オルタと刹華を交互にチラチラと見る。
「本物なわけが……ううん、私も本物を詳しく見たわけじゃないけど……でもこれ……」
「異世界を渡航するようなアイテムですから、やはり有名なものなのでしょうか?」
何かを躊躇っているカミラ。
すると、少し首を傾げながらカミラは告げる。
「これは、世界を震撼させた『十階組織・魔王軍団組織』の『魔王・オーダ・ノヴィヒド』が持っていた『フォリス』っていうアイテムよ。私も本でしか見たことないんだけどね」
その瞬間、刹華は興奮したように目を輝かせて立ち上がった。。
「ま、魔王! 魔王がこの世界に! では勇者も! やはり、やはりファンタジー! あぁ~、世を震撼させる魔王の世界……つまり、その悪を打ち破るのが、私と英成くんの使命なのでしょう!」
興奮して浮かれてクルクル回りだす刹華に、カミラを残念な目で見る。
だが、カミラはいたって真面目。
「なんなのその反応……って、そっか。あんたたちって『階段組織』も『魔王軍団』も『魔王』も知らないのね」
「いいえ、階段組織と言うのは知りませんが、魔王や魔王軍という単語も概念も分かっております。悪党……と言っても、昨今のファンタジーでは単純な勧善懲悪ではなく、魔王側には魔王側の大義や種族の長としての言い分があり、そもそも正義や善悪の定義が作品ごとにブレたりしますので、色々な形の魔王が存在すると思いますが……」
「あ~……よく分かんないけど、ま、人間にとっては悪党だったってのはそうかもね」
「正義……悪……ふふ、人間もまた罪深い生き物であるのは私たちの世界でもファンタジー物語においてもお約束……って、申し訳ありません話の腰を折って。で、続きを……それで、階段組織とは何でしょうか?」
「うん……それね」
刹華は色々とクルクルと表情が変わるが、カミラの瞳は揺るがない。むしろより真剣味を帯びていた。
「いーい? この世界は大小無数の組織が存在するの」
「組織? 軍ではないのですか? 魔王軍と勇者一味の二つに分かれるような……」
「ううん。組織よ。街のチンピラ組織から盗賊団に巨大犯罪組織、または賞金稼ぎや慈善団体まであって、組織の種類は様々。ただ、全ての組織に共通して与えられるのは、『階数』っていうレベル。階数は全部で『十階』まであるんだけど、組織の代表者のレベルによって、階数が決まるのよ」
「レベルとはまさに……この胸の?」
「そう。階数が与えられるのは『代表者のレベル10~19で一階組織』、『レベル20~29で二階組織』ってなるのよ」
その話を真剣に聞きながら、刹華はその話を頭の中で色々と整理しようと呟く「ギルド的な?」、「階段組織とはある意味パーティーの大型版?」などと。
だが、
「そして、十八年前は正にこの世界全土の国家を上回る組織力と軍事力を保持して世界を震撼させた『十階組織』が居た。それが『魔王軍団』よ。滅んだけどね」
「ッッ!?」
カミラのその言葉に刹華は驚愕し、思わず立ち上がって叫んだ。
「……え!? な……ま、魔王……滅んでいるのですか!? す、既に!? え、私たちが倒す冒険ではないのですか!?」
「ええ。勇者たちの手でね……って、なんでそんなに残念なの?」
魔王というものが存在する世界に異世界転移したのであれば、その魔王に絡んだ冒険が自分たちに待ち受けているのだろうと勝手に考えていた刹華。
だが実際には既に魔王が滅んでいることを知りガックリと項垂れてしまった。
「だ、大丈夫?」
「いえ……だいじょうぶ……です……いえ、確かに街並みが平和だったわけですね……戦争の雰囲気ありませんし……」
「ま、まぁ、ようするに、階段組織ってのは高い階数に位置するほど強くてヤバイってことよ」
刹華が項垂れる意味がよく分からないカミラは戸惑ってしまう。
魔王や戦争がないことがそんなにショックなのかと。
すると、そんなところで……
「へ~、階段組織ねぇ……ファンタジー版の不良チームみてーなもんか?」
「「あ……」」
「あー、おとーさん、おそーい!」
そこで、肌がツルツル、表情もスッキリ爽やかな英成が現れた。
「よ~、オルタ。イイ子にしていたか~?」
「ん! おとーさんもごはんたべよ!」
「おう、もうすぐ姉妹が持ってきてくれる。あ、そのパン余ってるなら、くれ」
「いーよ。はい、あ~ん」
「あ~ん」
これまでオルタを面倒がっていたにもかかわらず、普通に頭を撫でたり、あ~んに応えたりと、非情にご機嫌な英成。
「英成くん……終わったのですか?」
「おお」
「……どうでした?」
「かかか、美味かったぜぇ~。ドバッと異世界女子を堪能♪ で、二人は体を拭いて、俺の朝食準備してくれてる♪」
「そっちではなく、レベルです!」
制服を身に纏い、シャツのボタンを大きく外して胸元が良く見える英成。
その胸元を見てカミラは……
「あ……う……うそ……レベル26!!??」
英成のレベルがまた上がっていた。しかも5も。
「……ご、5回もしたのですか!? 一時間半ぐらいしか経っていませんが……」
「ああ。お姉さん2回に、妹さん3回。二人とも女を通り越して男の平均であるレベル5にしといたぜぇ~。両方処女だったから最初は少し時間かかったが、初めての姉妹丼、うまかった~」
「……そうですか……」
「いやぁ、お前との2回も含めて朝から7回とか、俺も自分で自分が怖いぜ! かかかかか! なんかこの世界に来て体がキレるだけじゃなく、性欲もヤバくなってきたぜ!」
「まったく……ん? あっ! このシステムだと私……あなたが他の女の子とHするたびに、あなたと私とのレベルに差が出てしまいます!?」
そんな風に機嫌よく笑う英成にドッとため息を吐く刹華。
一方でカミラは……
「う、うそでしょ……あ、朝からこんな短時間でレベルが7も上がるなんて……ってか、昨日まで10台のレベルだったのに……」
驚くというより、むしろ戦慄していた。
穏やかな異世界ファンタジーの街並みを眺めながらの優雅な朝に刹華の気分は……
「……今日、ファソラいるかな? 今日こそ言うんだ。今度一緒にお芝居見に行こうぜ……お芝居見に行こうぜ……」
「なんだ、お前! ファソラのこと好きなのかよー!」
「ば、ちが、お、俺はいつも仕事ばかりしているあいつをたまには気分転換をって感じで……」
「うそつけー! 5年ぐらい前から好きだったんだろ~」
「ちげーよ! 10年前か……ら……やべ!」
中学生ぐらいの街の少年の甘酸っぱく初々しいものや……
「レミさん……一度フラれたぐらいで僕は諦めないよ。10年以上も僕はずっと君を想い続けていたんだ。ようやく父と母の説得も出来た……君と結婚し、この宿屋で僕も働く決心がついた。今度の君の誕生日に告白とプロポーズ……待っていてくれ、レミさん!」
大学生ぐらいの男が誠実な想いを抱いて宿を外から見上げているのを見て……刹華はとても気の毒になった。
街でも評判の宿屋の看板姉妹は、今頃宿屋の2階の部屋で……
「そうだ……ファソラ、上手だ。そっ、おお、丁寧にな?」
「はい……ちゅぷ、ぺろぺろ、あむ」
「さて、お姉さんにもお願いが……その、胸……なんだけど―――――」
「え……え? うん……ええ!? あ……ん!?」
「じゅるるる……うっし、復活! ファソラ、今度は上になって自分から動いてみな」
「え、は、はい……うんしょ、うんっ、っんんんんん!」
「いいねぇ、覚えが早くて。ほら、レミ姉さんも俺に膝枕しながら……もっと胸を俺の顔に、そうそう♪」
「あ……んもう、どうしてこんな……あん」
二人まとめて食べられている。
「カカカカ、姉妹丼~さいっこう!」
「んあぁああ~~♥♥♥ おまんこいぐぅ、チンポチンポぉがぁ~、おにいさんチンポがファソラマンコぐちゃぐちゃぁ~~♥♥♥」
「エイセイくん、お願いぃ、私のおマンコにもチンポぉ! ファソラが2連続中出しで不公平だよぉ!」
「どうしよっかなぁ~。せっかくファソラのマンコも少しずつ広がってピストンしやすくなって気持ちいからなぁ~」
「えへへ、おにいさんはファソラのちっちゃいおマンコ大好きなんだよね! えへ、いいんだよぉ~、もっとズボズボしていいよぉ~♥」
「私にもぉ~~♥♥♥ 姉妹でチンポアクメ大会に出場中なんだから、私だけ除け者はルール違反だよぉ♥♥♥ 母乳も出ないおっぱいばかり吸ってもだめだよぉ~」
せっかくの異世界の朝なのに、刹華はあまり景色を堪能できず、とにかく気にすれば気にするほど胸が痛んでしまうので、なるべく聞こえないように、そして気にしないようにするために、朝食のパンを口にしながらカミラと話をしていた。
「ふーん、認知してなかった子供に、異世界から連れてこられたってこと?」
「いえ、ですから認知も何も、オルタは私と英成くんの子供というわけではありません」
「あむっ、ん、おいしー!」
刹華、オルタ、そしてカミラの三人はこれまでの経緯を話し合っていた。
カミラは刹華の事情の全てを聞き、興味深そうに頷いていた。
「ここは私たちの知ってるものが何もありません。オルタの母親というのも、見当もつきません」
「もー、おかーさんはおかーさんだよぉ、セツカママぁ!」
「……そしてなぜ私の名前を知っているのか……やはり、オルタは異世界の未来から来た子供ということに! ……となると、私が英成くんのお嫁さんではないということになりますが……」
「セツカママはおとーさんのお嫁さんだよぉ?」
「え?! そ、そうなのですか!? オルタ、そこら辺をもう少し詳しく!」
「んと、おかーさんがいて、セツカママもいるの」
どれだけ母親のことを聞いても、詳細を聞こうとしても要領を得ない回答しか返ってこない。
せめて母親の本名でも分かれば少しは進展するのだが、四歳児から聞き出せる情報などこんなものだった。
「いずれにせよ、私たちはこことは異なる世界から昨日やってきました。魔法やらモンスターやらゴーレムやらが存在しない、文化形成の全く異なる世界です」
「へ~~、何だかにわかに信じがたいけど……とりあえず、異世界の話と子供に心当たりがないかの話は別にして、オルタのそのマジックアイテムを見せてくれない?」
「ん、いーよ」
カミラに言われて、オルタは何のためらいもなく、胸元のアクセサリーを取り出した。
「あ……これは……!」
「知っているのですか?」
カミラは無言になり、オルタと刹華を交互にチラチラと見る。
「本物なわけが……ううん、私も本物を詳しく見たわけじゃないけど……でもこれ……」
「異世界を渡航するようなアイテムですから、やはり有名なものなのでしょうか?」
何かを躊躇っているカミラ。
すると、少し首を傾げながらカミラは告げる。
「これは、世界を震撼させた『十階組織・魔王軍団組織』の『魔王・オーダ・ノヴィヒド』が持っていた『フォリス』っていうアイテムよ。私も本でしか見たことないんだけどね」
その瞬間、刹華は興奮したように目を輝かせて立ち上がった。。
「ま、魔王! 魔王がこの世界に! では勇者も! やはり、やはりファンタジー! あぁ~、世を震撼させる魔王の世界……つまり、その悪を打ち破るのが、私と英成くんの使命なのでしょう!」
興奮して浮かれてクルクル回りだす刹華に、カミラを残念な目で見る。
だが、カミラはいたって真面目。
「なんなのその反応……って、そっか。あんたたちって『階段組織』も『魔王軍団』も『魔王』も知らないのね」
「いいえ、階段組織と言うのは知りませんが、魔王や魔王軍という単語も概念も分かっております。悪党……と言っても、昨今のファンタジーでは単純な勧善懲悪ではなく、魔王側には魔王側の大義や種族の長としての言い分があり、そもそも正義や善悪の定義が作品ごとにブレたりしますので、色々な形の魔王が存在すると思いますが……」
「あ~……よく分かんないけど、ま、人間にとっては悪党だったってのはそうかもね」
「正義……悪……ふふ、人間もまた罪深い生き物であるのは私たちの世界でもファンタジー物語においてもお約束……って、申し訳ありません話の腰を折って。で、続きを……それで、階段組織とは何でしょうか?」
「うん……それね」
刹華は色々とクルクルと表情が変わるが、カミラの瞳は揺るがない。むしろより真剣味を帯びていた。
「いーい? この世界は大小無数の組織が存在するの」
「組織? 軍ではないのですか? 魔王軍と勇者一味の二つに分かれるような……」
「ううん。組織よ。街のチンピラ組織から盗賊団に巨大犯罪組織、または賞金稼ぎや慈善団体まであって、組織の種類は様々。ただ、全ての組織に共通して与えられるのは、『階数』っていうレベル。階数は全部で『十階』まであるんだけど、組織の代表者のレベルによって、階数が決まるのよ」
「レベルとはまさに……この胸の?」
「そう。階数が与えられるのは『代表者のレベル10~19で一階組織』、『レベル20~29で二階組織』ってなるのよ」
その話を真剣に聞きながら、刹華はその話を頭の中で色々と整理しようと呟く「ギルド的な?」、「階段組織とはある意味パーティーの大型版?」などと。
だが、
「そして、十八年前は正にこの世界全土の国家を上回る組織力と軍事力を保持して世界を震撼させた『十階組織』が居た。それが『魔王軍団』よ。滅んだけどね」
「ッッ!?」
カミラのその言葉に刹華は驚愕し、思わず立ち上がって叫んだ。
「……え!? な……ま、魔王……滅んでいるのですか!? す、既に!? え、私たちが倒す冒険ではないのですか!?」
「ええ。勇者たちの手でね……って、なんでそんなに残念なの?」
魔王というものが存在する世界に異世界転移したのであれば、その魔王に絡んだ冒険が自分たちに待ち受けているのだろうと勝手に考えていた刹華。
だが実際には既に魔王が滅んでいることを知りガックリと項垂れてしまった。
「だ、大丈夫?」
「いえ……だいじょうぶ……です……いえ、確かに街並みが平和だったわけですね……戦争の雰囲気ありませんし……」
「ま、まぁ、ようするに、階段組織ってのは高い階数に位置するほど強くてヤバイってことよ」
刹華が項垂れる意味がよく分からないカミラは戸惑ってしまう。
魔王や戦争がないことがそんなにショックなのかと。
すると、そんなところで……
「へ~、階段組織ねぇ……ファンタジー版の不良チームみてーなもんか?」
「「あ……」」
「あー、おとーさん、おそーい!」
そこで、肌がツルツル、表情もスッキリ爽やかな英成が現れた。
「よ~、オルタ。イイ子にしていたか~?」
「ん! おとーさんもごはんたべよ!」
「おう、もうすぐ姉妹が持ってきてくれる。あ、そのパン余ってるなら、くれ」
「いーよ。はい、あ~ん」
「あ~ん」
これまでオルタを面倒がっていたにもかかわらず、普通に頭を撫でたり、あ~んに応えたりと、非情にご機嫌な英成。
「英成くん……終わったのですか?」
「おお」
「……どうでした?」
「かかか、美味かったぜぇ~。ドバッと異世界女子を堪能♪ で、二人は体を拭いて、俺の朝食準備してくれてる♪」
「そっちではなく、レベルです!」
制服を身に纏い、シャツのボタンを大きく外して胸元が良く見える英成。
その胸元を見てカミラは……
「あ……う……うそ……レベル26!!??」
英成のレベルがまた上がっていた。しかも5も。
「……ご、5回もしたのですか!? 一時間半ぐらいしか経っていませんが……」
「ああ。お姉さん2回に、妹さん3回。二人とも女を通り越して男の平均であるレベル5にしといたぜぇ~。両方処女だったから最初は少し時間かかったが、初めての姉妹丼、うまかった~」
「……そうですか……」
「いやぁ、お前との2回も含めて朝から7回とか、俺も自分で自分が怖いぜ! かかかかか! なんかこの世界に来て体がキレるだけじゃなく、性欲もヤバくなってきたぜ!」
「まったく……ん? あっ! このシステムだと私……あなたが他の女の子とHするたびに、あなたと私とのレベルに差が出てしまいます!?」
そんな風に機嫌よく笑う英成にドッとため息を吐く刹華。
一方でカミラは……
「う、うそでしょ……あ、朝からこんな短時間でレベルが7も上がるなんて……ってか、昨日まで10台のレベルだったのに……」
驚くというより、むしろ戦慄していた。
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