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幕間
私の大切な親友【華花の視点】
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「あれ? ゆー兄ちゃんまだ帰ってないの?」
学校から帰ってきた私は、リビングにゆー兄ちゃんの姿がないことに気がついたので、仕事が休みだったママに聞いてみた。
すると、「知らなーい。また奏ちゃんたちと勉強会でもしてるんじゃない?」と返事がきた。
そこで私は、そういえばと思ってRINEを開いた。昨日好ちゃんから、ゆー兄ちゃんから放課後デートに誘われた、って喜びのRINEが届いていたことを思い出したのだ。好ちゃんからRINEが届いた頃には、私の眠気がマックスになっていたので、記憶が朧げだったのは仕方ないことだろう、と誰にするわけでもない言い訳を私はしてみる。
それにしてもゆー兄ちゃんは、好ちゃんのことをどう思ってるんだろうな。私はふとそんなことを考えてしまう。
ゆー兄ちゃんが鈍感クソ野郎じゃなければ、好ちゃんの好意は絶対に伝わっていると思う。それを知った上で、好ちゃんのことを放課後デートに誘ってるんだから、付き合うことを前向きに検討しているのだろうか? だけど、そうなるとかなちゃんのことはどうするんだろ?
私が知っているゆー兄ちゃんは、2人同時にお付き合いなんてクズ男みたいなことをするような人ではないので、絶対にそういうことはしないと信じている。
あぁ~、っていうか、なんで私が実兄の恋路の心配をこんなにしないとダメなのよ。もう良いや、知らな~いっと。あっ、今日の夜ご飯はオムライスだ! やったー、たくさん食べちゃうぞー!
-
私は部屋に入ってすぐにベッドに倒れ込むと、動くのが面倒になったので、世界で一番有名なキャラクターの人形を抱きしめながら、ゴロゴロと転がっていた。
なんか今日はもう何もしたくないなぁ。ゆー兄ちゃん帰りにアイス買ってきてくれないかなぁ。ポテトチップスも欲しいな。甘いのとしょっぱいのを、交互で食べるのってなんであんなに美味しいんだろ。太っちゃうから本当はダメなんだけど、やめられないんだよねぇ。
ねぇ…
ねぇ……
ねぇ………
スヤスヤスヤ…………
「はっ! 寝てた!」
ふと目覚めた私が時計を見ると、すでに時間は18時になっていた。
あぁ、こんな時間に寝ちゃったよ。今日の夜もまた寝れなくなっちゃいそうで嫌だなぁ。
寝起きの頭で、ぼんやりとそんなことを考えていると、目の端に映ったスマホにRINEの通知が来ていること気がついた。
徐に私はスマホを持ち上げて、中身を確認すると微睡んでいた頭はすっかり覚めて、制服のまま大急ぎで家を飛び出す。私は体育祭でもこんなに頑張ったことがない、ってくらい全力で目的地に向かって走っていた。
-
私が目的地である花咲公園に着くと、たった一人でベンチに座っている女の子がいた。私はその女の子の元へゆっくりと歩いて近付く。その子は自分の体を抱きかかえるようにして、小さくベンチの上で蹲っていた。
「……好ちゃん」
私は隣に座ってから名前を呼ぶと、好ちゃんは顔をガバッと上げて私に抱きついてきた。
「華花……私、私優李先輩にフラれちゃったよぉ……」
私は好ちゃんから届いた『ごめん。花咲公園に来て』というRINEを見てから、多分ゆー兄ちゃんにフラれちゃったんだろうな、って直感してしまった。
だから私は何も言わずに、好ちゃんの体を抱きしめながら、頭を優しく撫でてあげる。
「私ね……本当に……ゆ、優李先輩のことが……す、好きだったの。ずっと、ずっと……大好きだったの。だ……だけど、優李先輩の……こ、恋人に私はなることが出来なかった。出来なかったよぉ」
好ちゃんがゆー兄ちゃんのことを本気で好きだったのは、私が一番知ってるよ。なので優しくずっと頭を撫でていると、好ちゃんは徐々に落ち着いてきた。
「ほ……本当はね、夏休みの前に一回告白してたの。そのときに断られると思って、それだけは嫌だって思って……だから返事はまだしないでってお願いしたの」
それは初耳だ。だけど、いつからか好ちゃんが以前にも増して積極的になったときがあったから、恐らくその頃に告白をしたんだと思った。
「だからね、私先輩に好きになってもらおうと思って、積極的に先輩を誘ったりしてたんだ。だけど、やっぱりダメだったよ。先輩の中にいるあの人の壁は私には崩せなかったみたい」
私から離れた好ちゃんの表情は笑顔だった。頬にたくさんの涙の跡を残して、悲しくないはずがないのにそれでも笑顔で私のことを見てきた。
私は好ちゃんはとても可愛くて、素直で魅力的な女の子だと知っていた。だけど、それだけではまだ好ちゃんのことを知ったことにならなかったんだなって今実感した。
だって、こんなにも強いんだもん。
だって、こんなにもかっこいいんだもん。
私は、好ちゃんの親友でいられることがこんなにも誇らしいと思ったことは初めてだった。
「凄いね。好ちゃんは本当に凄いよ。偉いよ。私の憧れの女の子だよ」
私がそう言うと、好ちゃんはまたたくさんの涙を零して抱きついてきた。
「ふぇぇ~ん。私華花と親友になれて良かったよぉ~。いつも一緒にいてくれてありがとう。本当にありがとぉ~」
そうして私はまた好ちゃんの頭を優しく撫でながら、「私も好ちゃんの親友になれて、本当に嬉しいよ」って声をかけた。
-
気付いたら周りは暗くなり、街灯に光が灯っていた。
「ぐすっ……。こんなところに長居させちゃってごめんね」
「ううん。良いんだよ。だけど、もし私が悲しいときは、好ちゃんが私のことを慰めてね?」
「うん。当たり前だよ」
私はその言葉を聞いて、「頼むよ」と笑顔で言った。
すると、好ちゃんは顔を下げて俯いてしまった。どうしたのだろうと思っていると、急に顔を顔を上げて何か決心したような表情をしている。
「華花。私決めたよ」
「急にどうしたの?」
「私、優李先輩と同じ大学に行く!」
「えぇ~! 好ちゃん急にどうしちゃったの?」
「やっぱり私は優李先輩のこと諦めきれないよ。だから大学まで追いかけるんだ。大学だったら私が入学しても2年間同じ学校に通えるし、その頃には奏先輩に飽きてる可能性もあるからね!」
やっぱり好ちゃんは凄いね。
私は恋する女の子の底力を、これからも見ることが出来そうでワクワクしてしまった。それで、好ちゃんがゆー兄ちゃんと本当に付き合えたら嬉しいことだし、もしまたダメだったとしても私が慰めてあげれば良いんだから。
そんなことをしていたら、次はゆー兄ちゃんがいる会社に就職するぞって言いかねないな、と思って私は笑ってしまうのだった。
***後書き***
明日から第三章を投稿します。
この章でこの小説は終わります。
優李と奏、羽月と光輝がどうなるのかを最後まで見守って頂けたら嬉しいです。
学校から帰ってきた私は、リビングにゆー兄ちゃんの姿がないことに気がついたので、仕事が休みだったママに聞いてみた。
すると、「知らなーい。また奏ちゃんたちと勉強会でもしてるんじゃない?」と返事がきた。
そこで私は、そういえばと思ってRINEを開いた。昨日好ちゃんから、ゆー兄ちゃんから放課後デートに誘われた、って喜びのRINEが届いていたことを思い出したのだ。好ちゃんからRINEが届いた頃には、私の眠気がマックスになっていたので、記憶が朧げだったのは仕方ないことだろう、と誰にするわけでもない言い訳を私はしてみる。
それにしてもゆー兄ちゃんは、好ちゃんのことをどう思ってるんだろうな。私はふとそんなことを考えてしまう。
ゆー兄ちゃんが鈍感クソ野郎じゃなければ、好ちゃんの好意は絶対に伝わっていると思う。それを知った上で、好ちゃんのことを放課後デートに誘ってるんだから、付き合うことを前向きに検討しているのだろうか? だけど、そうなるとかなちゃんのことはどうするんだろ?
私が知っているゆー兄ちゃんは、2人同時にお付き合いなんてクズ男みたいなことをするような人ではないので、絶対にそういうことはしないと信じている。
あぁ~、っていうか、なんで私が実兄の恋路の心配をこんなにしないとダメなのよ。もう良いや、知らな~いっと。あっ、今日の夜ご飯はオムライスだ! やったー、たくさん食べちゃうぞー!
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私は部屋に入ってすぐにベッドに倒れ込むと、動くのが面倒になったので、世界で一番有名なキャラクターの人形を抱きしめながら、ゴロゴロと転がっていた。
なんか今日はもう何もしたくないなぁ。ゆー兄ちゃん帰りにアイス買ってきてくれないかなぁ。ポテトチップスも欲しいな。甘いのとしょっぱいのを、交互で食べるのってなんであんなに美味しいんだろ。太っちゃうから本当はダメなんだけど、やめられないんだよねぇ。
ねぇ…
ねぇ……
ねぇ………
スヤスヤスヤ…………
「はっ! 寝てた!」
ふと目覚めた私が時計を見ると、すでに時間は18時になっていた。
あぁ、こんな時間に寝ちゃったよ。今日の夜もまた寝れなくなっちゃいそうで嫌だなぁ。
寝起きの頭で、ぼんやりとそんなことを考えていると、目の端に映ったスマホにRINEの通知が来ていること気がついた。
徐に私はスマホを持ち上げて、中身を確認すると微睡んでいた頭はすっかり覚めて、制服のまま大急ぎで家を飛び出す。私は体育祭でもこんなに頑張ったことがない、ってくらい全力で目的地に向かって走っていた。
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私が目的地である花咲公園に着くと、たった一人でベンチに座っている女の子がいた。私はその女の子の元へゆっくりと歩いて近付く。その子は自分の体を抱きかかえるようにして、小さくベンチの上で蹲っていた。
「……好ちゃん」
私は隣に座ってから名前を呼ぶと、好ちゃんは顔をガバッと上げて私に抱きついてきた。
「華花……私、私優李先輩にフラれちゃったよぉ……」
私は好ちゃんから届いた『ごめん。花咲公園に来て』というRINEを見てから、多分ゆー兄ちゃんにフラれちゃったんだろうな、って直感してしまった。
だから私は何も言わずに、好ちゃんの体を抱きしめながら、頭を優しく撫でてあげる。
「私ね……本当に……ゆ、優李先輩のことが……す、好きだったの。ずっと、ずっと……大好きだったの。だ……だけど、優李先輩の……こ、恋人に私はなることが出来なかった。出来なかったよぉ」
好ちゃんがゆー兄ちゃんのことを本気で好きだったのは、私が一番知ってるよ。なので優しくずっと頭を撫でていると、好ちゃんは徐々に落ち着いてきた。
「ほ……本当はね、夏休みの前に一回告白してたの。そのときに断られると思って、それだけは嫌だって思って……だから返事はまだしないでってお願いしたの」
それは初耳だ。だけど、いつからか好ちゃんが以前にも増して積極的になったときがあったから、恐らくその頃に告白をしたんだと思った。
「だからね、私先輩に好きになってもらおうと思って、積極的に先輩を誘ったりしてたんだ。だけど、やっぱりダメだったよ。先輩の中にいるあの人の壁は私には崩せなかったみたい」
私から離れた好ちゃんの表情は笑顔だった。頬にたくさんの涙の跡を残して、悲しくないはずがないのにそれでも笑顔で私のことを見てきた。
私は好ちゃんはとても可愛くて、素直で魅力的な女の子だと知っていた。だけど、それだけではまだ好ちゃんのことを知ったことにならなかったんだなって今実感した。
だって、こんなにも強いんだもん。
だって、こんなにもかっこいいんだもん。
私は、好ちゃんの親友でいられることがこんなにも誇らしいと思ったことは初めてだった。
「凄いね。好ちゃんは本当に凄いよ。偉いよ。私の憧れの女の子だよ」
私がそう言うと、好ちゃんはまたたくさんの涙を零して抱きついてきた。
「ふぇぇ~ん。私華花と親友になれて良かったよぉ~。いつも一緒にいてくれてありがとう。本当にありがとぉ~」
そうして私はまた好ちゃんの頭を優しく撫でながら、「私も好ちゃんの親友になれて、本当に嬉しいよ」って声をかけた。
-
気付いたら周りは暗くなり、街灯に光が灯っていた。
「ぐすっ……。こんなところに長居させちゃってごめんね」
「ううん。良いんだよ。だけど、もし私が悲しいときは、好ちゃんが私のことを慰めてね?」
「うん。当たり前だよ」
私はその言葉を聞いて、「頼むよ」と笑顔で言った。
すると、好ちゃんは顔を下げて俯いてしまった。どうしたのだろうと思っていると、急に顔を顔を上げて何か決心したような表情をしている。
「華花。私決めたよ」
「急にどうしたの?」
「私、優李先輩と同じ大学に行く!」
「えぇ~! 好ちゃん急にどうしちゃったの?」
「やっぱり私は優李先輩のこと諦めきれないよ。だから大学まで追いかけるんだ。大学だったら私が入学しても2年間同じ学校に通えるし、その頃には奏先輩に飽きてる可能性もあるからね!」
やっぱり好ちゃんは凄いね。
私は恋する女の子の底力を、これからも見ることが出来そうでワクワクしてしまった。それで、好ちゃんがゆー兄ちゃんと本当に付き合えたら嬉しいことだし、もしまたダメだったとしても私が慰めてあげれば良いんだから。
そんなことをしていたら、次はゆー兄ちゃんがいる会社に就職するぞって言いかねないな、と思って私は笑ってしまうのだった。
***後書き***
明日から第三章を投稿します。
この章でこの小説は終わります。
優李と奏、羽月と光輝がどうなるのかを最後まで見守って頂けたら嬉しいです。
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