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新しい日常
第9話:カフェランチ
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「優李先輩、今日はお誘いありがとうございました!」
カフェに入って、俺の前に座った好ちゃんは、屈託のない笑顔で俺に感謝の言葉をまっすぐに伝えてきた。今日の好ちゃんは、レースを施した透け感のある白のワンピースに、薄ピンクのサンダルを履いていて、甘めなんだけど上品で涼しげな装いだった。
それにしても、本当にこの子は可愛くなったよな。元々顔立ちは綺麗だったけど、小さな頃の好ちゃんがは大人しい雰囲気の子だった。
以前俺は華花に、「好ちゃん小学生の頃から比べると印象変わったよな」って言ってみたら「恋する女の子は最強だからね」などと言っていたが。
「こちらこそ。試合がある度に応援に来てくれてありがとね」
「全然ですよ! だって私が応援したいから行ってただけですもん。優李先輩が、高校の部活で試合してる姿を見れる最後のチャンスでしたしね」
好ちゃんは本当に楽しそうに笑っている。そして、真っ直ぐ向けられる好ちゃんの好意に恥ずかしくなってしまい、つい話題をそらしてしまうのだった。
「そろそろ試験があるけど、ちゃんと出来そう?」
「うーん。どうでしょう? けど、こう見えてちゃんと家でも勉強してるから悪くはないと思いますよ? 今度華花とも一緒にお勉強するんです」
「好ちゃんは偉いな。それに比べて華花はもうちょっと頑張らないと、試験の結果は芳しくないかもな。だって、家に帰ったらすぐソファーに寝転んで、ずーっとテレビ見たり、スマホいじったりしてるからな」
「あははは、華花らしいですね。だけど、あの子の集中力って本当に凄いから大丈夫ですよ。だって、あの短期間でこの高校に受かるくらいの学力を手に入れたんですから」
好ちゃんの言う通り、華花が俺の通っている高校に合格したのは、入試4ヶ月前からの追い込みの成果だ。あのときの華花は本当に凄かった。夏くらいに受けた模試の結果はD判定だったのに、4ヶ月の間に猛勉強して見事合格を勝ち取った。
「あの集中力を、分散させて長期的にできるようになってくれたら良いんだどけな。あいつのやり方がギャンブルがすぎるよ」
「ふふっ、優李先輩がお兄ちゃんの顔をしてる。私は華花が羨ましいです。だって、こんなに優しい顔で心配してくれるお兄ちゃんがいるんだから」
「そんなこと華花は思ってないと思うよ。口煩いなーって思ってはいるだろうよ」
「それは華花の照れ隠しですよ。優李先輩の気持ちはちゃんと伝わっているはずです」
なんか調子が狂うな。いつもは、ドーンって来て、ギューってして、ウワーって去っていくのに、今日の好ちゃんは何か実年齢よりも落ち着いて見える。俺は好ちゃんのことを正直妹の友達、もしくはもう一人の妹くらいにしか見たことがなかった。
だけど、今日の好ちゃんは一人の女性という雰囲気がして、少し混乱してしまう。今までの好ちゃんだったら、俺もこんなことを思わなかったんだけどな。本当にどうしちゃったんだろう。
俺は内心ドキドキしていることを悟られないように、平静を装ってそのままカフェでのひと時を過ごした。
-
「ここのカフェ良かったですね! 食事も美味しかったけど、華花が言ってたケーキが本当に最高でした!」
俺は華花へのお土産を手に持って、「そうだね」と同意した。
「先輩この後どうしますか? 私としてはもうちょっと一緒にいたいなって思ってるんですが」
「そうだなぁ。まだ早い時間だし、どこかに寄るのも良いね。好ちゃんはどこか行きたいところとかある?」
「えっとぉ……。あっ、公園に行きたいです! いつもみんなで遊んでた公園あるじゃないですか。そこに行きましょうよ」
好ちゃんが提案してきたのは、俺たちにとって思い出の深い花咲公園だった。確か好ちゃんと華花が中学になったくらいから、あまり2人はこの公園に来なくなったんだよな。
「良いよ。じゃあ公園に行こうか。あっ、花咲公園だったら家が近いし、一回帰ってケーキを置いてくるから、公園で待っててもらってももいいかな?」
「いやです。私も家まで付いて行きますね」
そういうと好ちゃんは俺の手を握って「えへへ」と幸せそうに微笑んだ。
-
「この公園に来たの久しぶりだなぁ。小学校の頃は良く華花と一緒に遊んでくれましたよね。このブランコもなんか凄く小さく感じます」
好ちゃんは当時を懐かしむように、ブランコを大きく漕いでいる。しかし、ワンピースの裾がヒラヒラとしているので、俺は目のやり場に困ってしまい隣のブランコに座ることにした。
「大きくなってから遊具に乗ると、この公園ってこんなに小さかったのかな? って思うよね。ここにはたくさんの思い出が詰まってるんだよな」
「……優李先輩」
「あっ、ごめんね。別に大した意味はないから気にしなくてもいいよ」
「気にしてなんていません。私の方こそ変に深刻そうな声になっちゃってごめんなさい」
ちょっと俯きながら、さっきよりも小さくブランコを漕いでいた好ちゃんだったが、意を決したように俺のことを見つめてくる。
「先輩。羽月先輩と別れちゃったんですよね。私の目から見ても2人はとてもお似合いで、とても憧れの存在でした。だから、先輩が別れちゃったって華花から聞いたときは、頭が真っ白になっちゃったんです」
ポツリポツリと好ちゃんは話を始めた。
「もし先輩が苦しんでるなら、私が力になってあげたいなって思って、初日に張り切りすぎて教室まで乗り込んじゃったりしたんですけど、突然迷惑でしたよね。ごめんなさい」
「いや、迷惑なんて思わなかったよ」
「ふふっ。先輩はやっぱり優しいですね。それで話の続きなんですけど、久しぶりに見た優李先輩は、私が思ってたよりもずっと元気だったんです。なんでかなって思ったんですけど、すぐに理由は分かりました。だって先輩のすぐ隣には、いつも奏先輩がいるんだもん。だから、私はもう入る隙間はないのかなって思っちゃって」
「……好ちゃん?」
「……えっとぉ。先輩に聞きたいことがあるんですけど、実際奏先輩とはどういう関係なんですか? 先輩は奏先輩のこと好きなんですか?」
真正面から奏との関係を尋ねられた俺は、かなり動揺してしまった。奏と俺の関係。それは幼馴染みだ。だけど、最近俺が奏に抱いている感情は、幼馴染みの域を超えてると思っている。それは体育祭の時に実感したことだった。
だけど俺は本当に奏のことが好きなんだろうか? ただ甘えさせてくれる奏に、依存してるだけなんじゃないだろうか。俺にはこの答えがまだ出ていなかった。
「奏とは幼馴染みだよ。俺の気持ちはまだ良く分かってないっていうのが正直なところかな」
「じゃあ、まだ私にもチャンスはありますか? 優李先輩。私は先輩が助けてくれたあの日から、ずっと先輩のことが好きでした。だからもし先輩が弱っているなら私が癒してあげたい、私が支えたいって思っています」
「……こ、好ちゃん。ごめん、今は………」
まさかの告白に俺は驚きながらも、まだ俺は好ちゃんのことを彼女にしたいとは思っていなかった。なので、お断りをしようとしたら、好ちゃんが俺の言葉を遮った。
「先輩。今は答えを言わないでください。まだ完全に立ち直れていないのも、先輩の中で奏先輩が大きな存在だっていうことも分かりました。だけどまだ答えを出さないでください。だって、まだどちらも先輩の中で答えが出てるわけじゃないんですから。今日の告白は、私のことを優李先輩に知ってもらいたいっていう、完全に自己中心的な我儘なんです」
「いや、それでも……」
「優李先輩、お願いします。私にもチャンスをください」
泣きそうなのを無理やり閉じ込めて、元気に話す好ちゃんを見て、俺はなんて強い子なんだろうって思った。その笑顔は太陽のように眩しくて、女々しい俺なんかには本当にもったいないくらい輝いていた。
「……分かったよ。告白の返事は今はしないでおくね。俺の答えが出たときは、そのときしっかりと気持ちを伝えることにする。だけど、好ちゃんがこんな俺のことを好きだと言ってくれて、本当に嬉しかったよ。こんな中途半端で、卑怯な形になってごめん」
「いいんです。顔を上げてください。だってこれは私が望んだことなんですから」
そう言うと好ちゃんは、ブランコに座る俺の目の前に来た。するとその場にちょこんと座って、上目遣いをしながら満面の笑みを浮かべてこう言った。
「先輩。これから覚悟してくださいね。私の大好きアタックは本当に凄いですから」
今までも凄かったけど、それ以上になるのか。と一瞬戸惑ったものの、好ちゃんの気持ちが嬉しくて俺は、「あぁ、しっかりと覚悟しておくよ」と伝えた。
カフェに入って、俺の前に座った好ちゃんは、屈託のない笑顔で俺に感謝の言葉をまっすぐに伝えてきた。今日の好ちゃんは、レースを施した透け感のある白のワンピースに、薄ピンクのサンダルを履いていて、甘めなんだけど上品で涼しげな装いだった。
それにしても、本当にこの子は可愛くなったよな。元々顔立ちは綺麗だったけど、小さな頃の好ちゃんがは大人しい雰囲気の子だった。
以前俺は華花に、「好ちゃん小学生の頃から比べると印象変わったよな」って言ってみたら「恋する女の子は最強だからね」などと言っていたが。
「こちらこそ。試合がある度に応援に来てくれてありがとね」
「全然ですよ! だって私が応援したいから行ってただけですもん。優李先輩が、高校の部活で試合してる姿を見れる最後のチャンスでしたしね」
好ちゃんは本当に楽しそうに笑っている。そして、真っ直ぐ向けられる好ちゃんの好意に恥ずかしくなってしまい、つい話題をそらしてしまうのだった。
「そろそろ試験があるけど、ちゃんと出来そう?」
「うーん。どうでしょう? けど、こう見えてちゃんと家でも勉強してるから悪くはないと思いますよ? 今度華花とも一緒にお勉強するんです」
「好ちゃんは偉いな。それに比べて華花はもうちょっと頑張らないと、試験の結果は芳しくないかもな。だって、家に帰ったらすぐソファーに寝転んで、ずーっとテレビ見たり、スマホいじったりしてるからな」
「あははは、華花らしいですね。だけど、あの子の集中力って本当に凄いから大丈夫ですよ。だって、あの短期間でこの高校に受かるくらいの学力を手に入れたんですから」
好ちゃんの言う通り、華花が俺の通っている高校に合格したのは、入試4ヶ月前からの追い込みの成果だ。あのときの華花は本当に凄かった。夏くらいに受けた模試の結果はD判定だったのに、4ヶ月の間に猛勉強して見事合格を勝ち取った。
「あの集中力を、分散させて長期的にできるようになってくれたら良いんだどけな。あいつのやり方がギャンブルがすぎるよ」
「ふふっ、優李先輩がお兄ちゃんの顔をしてる。私は華花が羨ましいです。だって、こんなに優しい顔で心配してくれるお兄ちゃんがいるんだから」
「そんなこと華花は思ってないと思うよ。口煩いなーって思ってはいるだろうよ」
「それは華花の照れ隠しですよ。優李先輩の気持ちはちゃんと伝わっているはずです」
なんか調子が狂うな。いつもは、ドーンって来て、ギューってして、ウワーって去っていくのに、今日の好ちゃんは何か実年齢よりも落ち着いて見える。俺は好ちゃんのことを正直妹の友達、もしくはもう一人の妹くらいにしか見たことがなかった。
だけど、今日の好ちゃんは一人の女性という雰囲気がして、少し混乱してしまう。今までの好ちゃんだったら、俺もこんなことを思わなかったんだけどな。本当にどうしちゃったんだろう。
俺は内心ドキドキしていることを悟られないように、平静を装ってそのままカフェでのひと時を過ごした。
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「ここのカフェ良かったですね! 食事も美味しかったけど、華花が言ってたケーキが本当に最高でした!」
俺は華花へのお土産を手に持って、「そうだね」と同意した。
「先輩この後どうしますか? 私としてはもうちょっと一緒にいたいなって思ってるんですが」
「そうだなぁ。まだ早い時間だし、どこかに寄るのも良いね。好ちゃんはどこか行きたいところとかある?」
「えっとぉ……。あっ、公園に行きたいです! いつもみんなで遊んでた公園あるじゃないですか。そこに行きましょうよ」
好ちゃんが提案してきたのは、俺たちにとって思い出の深い花咲公園だった。確か好ちゃんと華花が中学になったくらいから、あまり2人はこの公園に来なくなったんだよな。
「良いよ。じゃあ公園に行こうか。あっ、花咲公園だったら家が近いし、一回帰ってケーキを置いてくるから、公園で待っててもらってももいいかな?」
「いやです。私も家まで付いて行きますね」
そういうと好ちゃんは俺の手を握って「えへへ」と幸せそうに微笑んだ。
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「この公園に来たの久しぶりだなぁ。小学校の頃は良く華花と一緒に遊んでくれましたよね。このブランコもなんか凄く小さく感じます」
好ちゃんは当時を懐かしむように、ブランコを大きく漕いでいる。しかし、ワンピースの裾がヒラヒラとしているので、俺は目のやり場に困ってしまい隣のブランコに座ることにした。
「大きくなってから遊具に乗ると、この公園ってこんなに小さかったのかな? って思うよね。ここにはたくさんの思い出が詰まってるんだよな」
「……優李先輩」
「あっ、ごめんね。別に大した意味はないから気にしなくてもいいよ」
「気にしてなんていません。私の方こそ変に深刻そうな声になっちゃってごめんなさい」
ちょっと俯きながら、さっきよりも小さくブランコを漕いでいた好ちゃんだったが、意を決したように俺のことを見つめてくる。
「先輩。羽月先輩と別れちゃったんですよね。私の目から見ても2人はとてもお似合いで、とても憧れの存在でした。だから、先輩が別れちゃったって華花から聞いたときは、頭が真っ白になっちゃったんです」
ポツリポツリと好ちゃんは話を始めた。
「もし先輩が苦しんでるなら、私が力になってあげたいなって思って、初日に張り切りすぎて教室まで乗り込んじゃったりしたんですけど、突然迷惑でしたよね。ごめんなさい」
「いや、迷惑なんて思わなかったよ」
「ふふっ。先輩はやっぱり優しいですね。それで話の続きなんですけど、久しぶりに見た優李先輩は、私が思ってたよりもずっと元気だったんです。なんでかなって思ったんですけど、すぐに理由は分かりました。だって先輩のすぐ隣には、いつも奏先輩がいるんだもん。だから、私はもう入る隙間はないのかなって思っちゃって」
「……好ちゃん?」
「……えっとぉ。先輩に聞きたいことがあるんですけど、実際奏先輩とはどういう関係なんですか? 先輩は奏先輩のこと好きなんですか?」
真正面から奏との関係を尋ねられた俺は、かなり動揺してしまった。奏と俺の関係。それは幼馴染みだ。だけど、最近俺が奏に抱いている感情は、幼馴染みの域を超えてると思っている。それは体育祭の時に実感したことだった。
だけど俺は本当に奏のことが好きなんだろうか? ただ甘えさせてくれる奏に、依存してるだけなんじゃないだろうか。俺にはこの答えがまだ出ていなかった。
「奏とは幼馴染みだよ。俺の気持ちはまだ良く分かってないっていうのが正直なところかな」
「じゃあ、まだ私にもチャンスはありますか? 優李先輩。私は先輩が助けてくれたあの日から、ずっと先輩のことが好きでした。だからもし先輩が弱っているなら私が癒してあげたい、私が支えたいって思っています」
「……こ、好ちゃん。ごめん、今は………」
まさかの告白に俺は驚きながらも、まだ俺は好ちゃんのことを彼女にしたいとは思っていなかった。なので、お断りをしようとしたら、好ちゃんが俺の言葉を遮った。
「先輩。今は答えを言わないでください。まだ完全に立ち直れていないのも、先輩の中で奏先輩が大きな存在だっていうことも分かりました。だけどまだ答えを出さないでください。だって、まだどちらも先輩の中で答えが出てるわけじゃないんですから。今日の告白は、私のことを優李先輩に知ってもらいたいっていう、完全に自己中心的な我儘なんです」
「いや、それでも……」
「優李先輩、お願いします。私にもチャンスをください」
泣きそうなのを無理やり閉じ込めて、元気に話す好ちゃんを見て、俺はなんて強い子なんだろうって思った。その笑顔は太陽のように眩しくて、女々しい俺なんかには本当にもったいないくらい輝いていた。
「……分かったよ。告白の返事は今はしないでおくね。俺の答えが出たときは、そのときしっかりと気持ちを伝えることにする。だけど、好ちゃんがこんな俺のことを好きだと言ってくれて、本当に嬉しかったよ。こんな中途半端で、卑怯な形になってごめん」
「いいんです。顔を上げてください。だってこれは私が望んだことなんですから」
そう言うと好ちゃんは、ブランコに座る俺の目の前に来た。するとその場にちょこんと座って、上目遣いをしながら満面の笑みを浮かべてこう言った。
「先輩。これから覚悟してくださいね。私の大好きアタックは本当に凄いですから」
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