79 / 79
第六章
079:この先
しおりを挟む
俺と凛音は現在ハンター協会の会議室に座っていた。そんな俺たちの前には、大量のお菓子を頬張っているハムハムさんとショウさん、そして『天上天下』の龍二さんが座っている。
龍二さんは男が惚れる男って感じで、見た目はとても頼もしいお兄さんっぽいのだが、隣でお菓子を食べているハムハムさんのことをチラチラと横目で見てはニヤッと笑うので色々と台無しだ。龍二さんの逆隣には副リーダーのコウヤさんが、デレデレのリーダーを見て頭を抱えている。
以前『悪食』と『天上天下』が合同パーティを組んでダイブした時の配信を見たのだが、魔獣と戦ってるとき以外はこんな感じだったのを思い出した。
「それでは私から紹介をさせて頂きます」
ショウさんが代表して皆さんの簡単な紹介をしてくれた。
「お前たちの嚥獄配信見たぜ? つか、どうやったらあんな強くなれんだよ!」
龍二さんは快活な笑顔を浮かべながら手を差し伸べてくれる。俺はその手を握り返しながら、「見てくださったんですね! ありがとうございます!」と喜びの声を上げた。
「本当にすげぇよな。あの配信のあと居ても立ってもいられずに、俺たちも久しぶりに嚥獄に潜ろうってことになったんだぜ?」
「そうなんだよ。来週からちょっと嚥獄ってくるわ」
「おぉー、そうなんだな! 忙しい時に来てくれてありがとな」
龍二さんの肩をバンバンと叩きながら、ハッハッハと快活に笑うハムハムさん。結構痛そうなのだが龍二さんは「やめろよぉ」と言いながらもとても嬉しそうである。
それにしても、嚥獄ダイブ前によく時間作ってくれたよな。俺も経験したのだが、準備するだけでもかなりの労力が必要になってくる。そんな忙しい間に俺たちに会ってくれるなんて本当にありがたいことだった。
そう感謝した俺の目の前には「いや、お前にも会えるならいつでも、どこにでも行くから何かあったらすぐに連絡してくれよな!」と、ハムハムさんにデレデレの笑みを浮かべる龍二さんがそこにいた。
――うん。龍二さんは俺たちに会うというよりは、ハムハムさんに会いたかっただけのようだな。
それにしても真正面から好意を伝えられてるのに、ハムハムさんの照れるどころか「おけ、分かった」と軽い感じで返事をしている。
ハムハムさん。龍二さんが目をキラキラさせて見つめてるのだから、お菓子を食べる手を一瞬でもいいから止めてあげてください。
俺は少しだけ龍二さんに同情してしまうが、副リーダーの二人は素知らぬ顔をしていたのでいつもの光景なのだろう。
頑張れ、龍二さん!
「龍二のことは置いといて、ちょっと聞きたいことがあるんだが、嚥獄で途中からなんかガジェットを持ってただろ? あれを持ってから階段を探す速度が格段に上がったみたいだが、あれってまさかそういうガジェットなのか?」
コウヤさんが聞くと、ショウさんが「そうそう。俺もこの間聞こうと思ったのだが、黒衣の料理がうますぎて忘れてたんだ」と話に乗ってきた。
やっぱり『探るんだ君』のこと気になるよな。
実は『探るんだ君』に関しては、ハンター協会から紹介されたメーカー3社とのやり取りを終えたので、来年には市場に出ることになると思う。しかし、それを待ってくれなんて言うつもりはない。そのために、各メーカーからは技術提供だけをして、こちらが製造することには何も問題ないという契約を結んでいるのだから。
「コウヤさんの想像通りです」
そう言うと、俺は2つの『探るんだ君』をテーブルの上に置いた。
「実はこのガジェットは、俺の隣にいる凛音が発明したものです。詳しい理屈は説明できませんが、半径300m以内に下の階層に続く階段があるとそこに矢印が向いて場所を教えてくれるんです」俺がそう言うとハムハムさんが食べる手を止めて、『探るんだ君』を熱心に見つめてきた。そんなハムハムさんを見つめる龍二さんが何故か嬉しそうな表情を浮かべている。
うん。取り敢えず龍二さんは放っておこう……。
「今回2つ持ってきたのは、折角我々と仲良くしてくれると言ってくださっている皆さんにプレゼントしようと思ったからなんです」
「え? 本当に貰ってもいいのか!?」
キラキラした目をしながら『探るんだ君』を見つめていたハムハムさんが、身を乗り出して「いいの? いいの?」と聞いてくる。
「もちろんですよ。な、凛音?」
「はい。今日のために作ってきたんです。もし良かったら手に取って裏を見てください」
凛音がそう言うと、龍二さんとハムハムさんが『探るんだ君』を手に取って裏返すと「え?」と声を出して固まってしまった。その後硬直から溶けた龍二さんが急に立ち上がったと思ったら、俺たちの方にやってきて「ありがとう!」と言いながら思いっきり頭を下げてきた。
「まさか、俺たちのパーティ名の彫ってくれてるとは……俺は感動した!!!」と両目から涙を流しながら俺のことを抱きしめてくる。
「き、気に入ってもらえて良かったです」
俺は苦しいと思いながらもなんとかそう答えたが、内心では『これオーラ弱い人だったら背骨折れるんじゃ……』なんてことを考えていた。
「本当にありがとな、詩庵。なんか借りばかりが増えてしまう気がするぞ……」
「気にしないでください、ハムハムさん。多分来年には一般流通されると思うので、それまで使ってもらえたら嬉しいです」
「あぁ、当たり前だよ! ずっと大切にするな!」
そう言いながら、ハムハムさんは『探るんだ君』を大切に抱き抱えている。その姿は小学生がぬいぐるみを抱えているように見えて、俺と凛音がホッコリしたのは言うまでもない。
その後は凛音が『探るんだ君』の使い方を説明をしたり、ハムハムさんたちが他のSランククランについて教えてくれた。
俺たち以外のSランクはハムハムさん率いるクランの『悪食』と、龍二さんのパーティ『天上天下』以外にも、『青龍』と『聖天の使者』という2つのクランが存在する。
ハヤトさんがリーダーをいている『青龍』は、俺たちが更新するまで嚥獄の最高攻略階層を記録していた、日国で一番の規模を誇る最大クランである。
そして、『聖天の使者』は秘密が多いクランとして有名だ。リーダーの島津香澄さんは聖女と言われているが、その姿を見た人は限られている。というのも、『聖天の使者』は配信やメディア露出を一切しないのだ。規模は『青龍』に次ぐ2番目の規模を誇っており、嚥獄も25階層目まで攻略しているので実力も折り紙付きだった。
実は『青龍』は憧れのクランだったので、一度お会いしたいと思っているのだが、あまりにも規模が大きすぎて恐れ多いという気持ちが勝ってしまう。
そもそも、ハムハムさんともし嚥獄で出会うことがなかったら、今このようにお話させてもらうことすら難しかっただろう。
本当にこの出会いに感謝をしよう。そして、いつか『青龍』のハヤトさんにお会いしたいなと、ハムハムさんたちが『探るんだ君』を触りながら笑い合っているのを眺めながら、そんなことを考えていたのだった。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回更新から第六章のお話が本格的に始まる感じです。
龍二さんは男が惚れる男って感じで、見た目はとても頼もしいお兄さんっぽいのだが、隣でお菓子を食べているハムハムさんのことをチラチラと横目で見てはニヤッと笑うので色々と台無しだ。龍二さんの逆隣には副リーダーのコウヤさんが、デレデレのリーダーを見て頭を抱えている。
以前『悪食』と『天上天下』が合同パーティを組んでダイブした時の配信を見たのだが、魔獣と戦ってるとき以外はこんな感じだったのを思い出した。
「それでは私から紹介をさせて頂きます」
ショウさんが代表して皆さんの簡単な紹介をしてくれた。
「お前たちの嚥獄配信見たぜ? つか、どうやったらあんな強くなれんだよ!」
龍二さんは快活な笑顔を浮かべながら手を差し伸べてくれる。俺はその手を握り返しながら、「見てくださったんですね! ありがとうございます!」と喜びの声を上げた。
「本当にすげぇよな。あの配信のあと居ても立ってもいられずに、俺たちも久しぶりに嚥獄に潜ろうってことになったんだぜ?」
「そうなんだよ。来週からちょっと嚥獄ってくるわ」
「おぉー、そうなんだな! 忙しい時に来てくれてありがとな」
龍二さんの肩をバンバンと叩きながら、ハッハッハと快活に笑うハムハムさん。結構痛そうなのだが龍二さんは「やめろよぉ」と言いながらもとても嬉しそうである。
それにしても、嚥獄ダイブ前によく時間作ってくれたよな。俺も経験したのだが、準備するだけでもかなりの労力が必要になってくる。そんな忙しい間に俺たちに会ってくれるなんて本当にありがたいことだった。
そう感謝した俺の目の前には「いや、お前にも会えるならいつでも、どこにでも行くから何かあったらすぐに連絡してくれよな!」と、ハムハムさんにデレデレの笑みを浮かべる龍二さんがそこにいた。
――うん。龍二さんは俺たちに会うというよりは、ハムハムさんに会いたかっただけのようだな。
それにしても真正面から好意を伝えられてるのに、ハムハムさんの照れるどころか「おけ、分かった」と軽い感じで返事をしている。
ハムハムさん。龍二さんが目をキラキラさせて見つめてるのだから、お菓子を食べる手を一瞬でもいいから止めてあげてください。
俺は少しだけ龍二さんに同情してしまうが、副リーダーの二人は素知らぬ顔をしていたのでいつもの光景なのだろう。
頑張れ、龍二さん!
「龍二のことは置いといて、ちょっと聞きたいことがあるんだが、嚥獄で途中からなんかガジェットを持ってただろ? あれを持ってから階段を探す速度が格段に上がったみたいだが、あれってまさかそういうガジェットなのか?」
コウヤさんが聞くと、ショウさんが「そうそう。俺もこの間聞こうと思ったのだが、黒衣の料理がうますぎて忘れてたんだ」と話に乗ってきた。
やっぱり『探るんだ君』のこと気になるよな。
実は『探るんだ君』に関しては、ハンター協会から紹介されたメーカー3社とのやり取りを終えたので、来年には市場に出ることになると思う。しかし、それを待ってくれなんて言うつもりはない。そのために、各メーカーからは技術提供だけをして、こちらが製造することには何も問題ないという契約を結んでいるのだから。
「コウヤさんの想像通りです」
そう言うと、俺は2つの『探るんだ君』をテーブルの上に置いた。
「実はこのガジェットは、俺の隣にいる凛音が発明したものです。詳しい理屈は説明できませんが、半径300m以内に下の階層に続く階段があるとそこに矢印が向いて場所を教えてくれるんです」俺がそう言うとハムハムさんが食べる手を止めて、『探るんだ君』を熱心に見つめてきた。そんなハムハムさんを見つめる龍二さんが何故か嬉しそうな表情を浮かべている。
うん。取り敢えず龍二さんは放っておこう……。
「今回2つ持ってきたのは、折角我々と仲良くしてくれると言ってくださっている皆さんにプレゼントしようと思ったからなんです」
「え? 本当に貰ってもいいのか!?」
キラキラした目をしながら『探るんだ君』を見つめていたハムハムさんが、身を乗り出して「いいの? いいの?」と聞いてくる。
「もちろんですよ。な、凛音?」
「はい。今日のために作ってきたんです。もし良かったら手に取って裏を見てください」
凛音がそう言うと、龍二さんとハムハムさんが『探るんだ君』を手に取って裏返すと「え?」と声を出して固まってしまった。その後硬直から溶けた龍二さんが急に立ち上がったと思ったら、俺たちの方にやってきて「ありがとう!」と言いながら思いっきり頭を下げてきた。
「まさか、俺たちのパーティ名の彫ってくれてるとは……俺は感動した!!!」と両目から涙を流しながら俺のことを抱きしめてくる。
「き、気に入ってもらえて良かったです」
俺は苦しいと思いながらもなんとかそう答えたが、内心では『これオーラ弱い人だったら背骨折れるんじゃ……』なんてことを考えていた。
「本当にありがとな、詩庵。なんか借りばかりが増えてしまう気がするぞ……」
「気にしないでください、ハムハムさん。多分来年には一般流通されると思うので、それまで使ってもらえたら嬉しいです」
「あぁ、当たり前だよ! ずっと大切にするな!」
そう言いながら、ハムハムさんは『探るんだ君』を大切に抱き抱えている。その姿は小学生がぬいぐるみを抱えているように見えて、俺と凛音がホッコリしたのは言うまでもない。
その後は凛音が『探るんだ君』の使い方を説明をしたり、ハムハムさんたちが他のSランククランについて教えてくれた。
俺たち以外のSランクはハムハムさん率いるクランの『悪食』と、龍二さんのパーティ『天上天下』以外にも、『青龍』と『聖天の使者』という2つのクランが存在する。
ハヤトさんがリーダーをいている『青龍』は、俺たちが更新するまで嚥獄の最高攻略階層を記録していた、日国で一番の規模を誇る最大クランである。
そして、『聖天の使者』は秘密が多いクランとして有名だ。リーダーの島津香澄さんは聖女と言われているが、その姿を見た人は限られている。というのも、『聖天の使者』は配信やメディア露出を一切しないのだ。規模は『青龍』に次ぐ2番目の規模を誇っており、嚥獄も25階層目まで攻略しているので実力も折り紙付きだった。
実は『青龍』は憧れのクランだったので、一度お会いしたいと思っているのだが、あまりにも規模が大きすぎて恐れ多いという気持ちが勝ってしまう。
そもそも、ハムハムさんともし嚥獄で出会うことがなかったら、今このようにお話させてもらうことすら難しかっただろう。
本当にこの出会いに感謝をしよう。そして、いつか『青龍』のハヤトさんにお会いしたいなと、ハムハムさんたちが『探るんだ君』を触りながら笑い合っているのを眺めながら、そんなことを考えていたのだった。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次回更新から第六章のお話が本格的に始まる感じです。
0
お気に入りに追加
87
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
愛しのお姉様(悪役令嬢)を守る為、ぽっちゃり双子は暗躍する
清澄 セイ
ファンタジー
エトワナ公爵家に生を受けたぽっちゃり双子のケイティベルとルシフォードは、八つ歳の離れた姉・リリアンナのことが大嫌い、というよりも怖くて仕方がなかった。悪役令嬢と言われ、両親からも周囲からも愛情をもらえず、彼女は常にひとりぼっち。溢れんばかりの愛情に包まれて育った双子とは、天と地の差があった。
たった十歳でその生を終えることとなった二人は、死の直前リリアンナが自分達を助けようと命を投げ出した瞬間を目にする。
神の気まぐれにより時を逆行した二人は、今度は姉を好きになり協力して三人で生き残ろうと決意する。
悪役令嬢で嫌われ者のリリアンナを人気者にすべく、愛らしいぽっちゃりボディを武器に、二人で力を合わせて暗躍するのだった。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
一人暮らしのおばさん薬師を黒髪の青年は崇めたてる
朝山みどり
ファンタジー
冤罪で辺境に追放された元聖女。のんびりまったり平和に暮らしていたが、過去が彼女の生活を壊そうとしてきた。
彼女を慕う青年はこっそり彼女を守り続ける。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪、最終奥義レベルを連発する美少女だと話題に
菊池 快晴
ファンタジー
配信の片隅で無双していた謎の大剣豪が美少女で、うっかり最凶剣術を披露しすぎたところ、どうやらヤバすぎると話題に
謎の大剣豪こと宮本椿姫は、叔父の死をきっかけに岡山の集落から都内に引っ越しをしてきた。
宮本流を世間に広める為、己の研鑽の為にダンジョンで籠っていると、いつのまにか掲示板で話題となる。
「配信の片隅で無双している大剣豪がいるんだが」
宮本椿姫は相棒と共に配信を始め、徐々に知名度があがり、その剣技を世に知らしめていく。
これは、謎の大剣豪こと宮本椿姫が、ダンジョンを通じて世界に衝撃を与えていく――ちょっと百合の雰囲気もあるお話です。
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる