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第五章
065:次こそは圧勝で
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危なげなく27から29階層まで攻略した俺たちは、30階層に降る階段の前で一時間の休憩を取っている。
次はいよいよバジリスクとの戦闘だ。
前回は自分の油断のせいで手傷を負い、黒衣の力を借りて倒したが今回は俺一人だけで戦うことになっている。
それ自体は全然問題ないし、俺たち『清澄の波紋』の力を示す絶好の機会だ。
しかし、俺たちの中に拭えない疑問が燻っている。
「嚥獄のバジリスクも霊装を纏ってるのかな?」
そう。
嚥獄のバジリスクも、虚無と同様に霊装を纏っているのか。
ここが何よりも重要だった。
少なくとも10階層目のヨルムンガンドと、20階層のエティンは霊装を纏ってはいなかった。
だからと言って、嚥獄のバジリスクも一緒だとは限らないだろう。
「虚無では階段を降っている段階から、濃い魔素が漂っていました。嚥獄にいるバジリスクも霊装を纏っているなら、恐らく階段を降っている途中から魔素の量で分かるでしょう。」
「まぁ、ここで議論してても仕方ないからな。ここのバジリスクにも霊装があるという前提で心算していたら問題ないだろう」
「えぇ、そうね。詩庵頑張ってね。何かあったら私と黒衣ちゃんがいるから」
「瀬那さん大丈夫ですよ。詩庵様を信じましょう」
黒衣と瀬那は俺に熱い視線を送ってくる。
二人の目からは、俺に対する信頼が込められていることは誰が見ても明らかだろう。
「あぁ、任せとけ。今度こそ油断はしないよ」
―
休憩が終わり、俺たちはバジリスクがいる30階層を目指して階段を降っていると、徐々に空気が重くなり魔素の濃度が濃くなってきたのが分かった。
『虚無と一緒だな……』
霊装に関する内容は第三者に聞かせることができないので、俺はコネクトを繋いで話し掛ける。
『はい。ここのバジリスクも霊装を纏っているのはほぼ確定ですね』
『そうっぽいな』
最初から霊装はあるものと考えていたので、俺たちに動揺はなかった。
今回はバジリスクを俺が単独で倒すことが目的だ。
しかし、勝つだけでは物足りない。
あの『覇道』ですらなし得なかったバジリスクを圧勝して、『清澄の波紋』なら嚥獄を踏破できるかもしれないと思わせる必要があると考えていた。
――日国一のハンターとは、どんなハンターなのか。
それは日国中の人に嚥獄完全踏破という夢を見せるだけの実力があり、そしてその期待にしっかりと応えるハンターだと思っている。
黒衣たちと再びダンジョンに潜るようになってから、俺はそんなハンターになりたいと思い続けていたのだ。
「そろそろ30階層に着くぞ。2人ともバジリスクには手を出すなよ」
「はい。私たちが見守っております」
「分かってる。――詩庵、頑張ってね」
俺は2人の声を背に、30階層に足を踏み入れた。
それと同時に俺は全速力で駆け抜ける。
その背後からは、ビチャビチャビチャと液体が飛び散る音が聞こえてきた。
(いきなり毒液を撒き散らしてきやがった)
虚無でバジリスクと相対したとき、やつは天井に張り付いていたこともあり、上空に意識を向けていたのが功を奏した形だ。
バジリスクとしては不意打ちを狙ったのだろうが、いち早く毒液に気付いた俺は一気に前方へ駆け出して毒液を回避したのだ。
しかもそれだけではない。
毒液の軌道から、バジリスクがいる場所も大体分かったので、俺は足を緩めることなく最短でやつの元へ向かっている。
「ぎゅぎょぉぁぁああ!!!」
前方から奇声が発せられたと思ったら、次は圧縮された毒液が木々を横薙ぎに切り倒しながら襲ってきた。
高圧縮された毒液は、レーザーのように鋭く、しかも掠っただけで切り口から毒が身体を侵食して一瞬で死に至らしめるだろう。
しかし、その毒液を俺はジャンプして躱して、バジリスクへと向かって走る足を止めることはない。
5秒ほど毒液を躱しながら走ると、肉眼でバジリスクを確認することができた。
バジリスクを視界に入れた俺は、走る速度をさらに速める。
(一気に行くぞ!)
俺の移動速度に警戒したのか、虚無では隠していた5本目、6本目の腕をすでに出して、俺目掛けて振り下ろしてきた。
あのときは不意打ちだったが、正面から来るなら遅れを取ることはない。
黒刀を鞘から抜いて、襲い掛かってくる腕を斬り落とす。
「ぎゃぁぁああ!!!!」
腕を斬り落とされたバジリスクは、痛みか驚き、それとも怒りなのかは分からないが、けたたましい叫び声をあげながら腕を振り乱して襲ってくる。
さらには、広域に拡散した毒液まで撒き散らして逃げ道を塞いできた。
(魔獣のクセにこういう知恵はあるんだよな……)
バジリスクまでの距離はそう離れてはいない。
毒液を嫌ってバジリスクとの距離を開けるのは、あまり圧勝と呼べる形にはならないだろう。
俺は黒刀を鞘にしまうと、霊装の80%ほどを下半身に移動させて、一気にバジリスクの首元へ飛び込んだ。
そして、飛び跳ねた次の瞬間に、霊装を柄を握ったままの右腕に集中させて一気に解放する。
ヒュンっと静かな風切り音がすると、時が止まったように静かになる。
そのままバジリスクの身体を飛び越えて地面に着地すると、俺は構えを解かずに振り返った。
次の瞬間、バジリスクの首がズルリと滑り落ちた。
その首を追うようにして、身体も地面に崩れ落ちてズズゥゥンと大きな音を響き渡らせる。
(ふぅ。なんとか圧勝って感じに見せられたかな?)
バジリスクの動きがないことを確認すると、俺は黒刀を鞘にしまってバジリスクの首元へ向かって、切り口に手を当てる。
(虚無のときは一刀で倒せなかったが、俺も成長しているんだな)
俺が感慨に耽っていると、「詩庵さまぁぁぁ!!!!」という声と共に、脇腹に激しい衝撃が襲ってきた。
「詩庵様ぁ! お見事でした! さすがでございます!!!」
俺は脇腹のダメージを必死に堪えていたが、黒衣は容赦無く頭をグリグリと擦り付けてくる。
バジリスク戦でノーダメージだったのに、戦闘後にまさかのダメージを負ってしまった。
だが、いつもクールな黒衣がこんなにも喜んでくれるのだから、ダメージなんてぶっちゃけどうでも良い。
俺は抱き着いて離れない黒衣の頭を撫でると、頭に『しぃくん黒衣ちゃんばかりズルイよ!』と非難の声が聞こえて来た。
その声で我に返った俺は、瀬那の方を向くと「で、出遅れた……。わ、私も詩庵と……」とブツブツ呟いている姿が目に入った。
(あ、これダメなやつだ)
俺はつい先日のフロンティアでのMTGを思い出して、慌てて黒衣を引き離すと「よ、よし。バジリスクを回収して31階層に行って地上に戻ろう」と空元気に声を掛ける。
黒衣は「も、もう少しだけ……」と目をウルウルさせておねだりしてくるが、瀬那はもちろん姿の見えない凛音からも良くない気配を感じたので「ま、また今度な」と言って、なんとか黒衣を落ち着かせた。
そしてすかさず瀬那の頭を撫でて、「瀬那が見守ってくれてたからなんとか勝てたよ、ありがとな」と声を掛けると目に涙を浮かべて「詩庵んんんん」と抱き着いてくる。
それを見た黒衣が「あっ、瀬那さんズルイです」と言って、背後からギュッと抱き付いてきた。
それにしても、最初にコネクトでズルイと言ってから今まで無言の凛音が恐ろしい。
フロンティアでもそうだったが、凛音はいつもこういう場にいないことが多いのだ。
俺は慌てて「ほら、もう離れろって。早くバジリスク回収して行くぞ」と言いながら、2人を引き離そうとする『しぃくんのバカ。黒衣ちゃんと瀬那ちゃんも……許さないからね……』と小さな、だけど重みのある凛音の声が頭に響いた。
その瞬間若干トリップ気味だった2人が途端に表情を青くさせた。
『ご、ごめんなさい。凛音ちゃんを除け者にしようと思ったわけじゃないのよ……』
『そ、そうです。い、家に戻ったら詩庵様との時間は凛音さんに、と思っておりましたので、だから……』
そう言いながら、小さく震えている2人を見て、戻ったら本気で凛音を甘やかさないと、と心に誓ったのだった。
次はいよいよバジリスクとの戦闘だ。
前回は自分の油断のせいで手傷を負い、黒衣の力を借りて倒したが今回は俺一人だけで戦うことになっている。
それ自体は全然問題ないし、俺たち『清澄の波紋』の力を示す絶好の機会だ。
しかし、俺たちの中に拭えない疑問が燻っている。
「嚥獄のバジリスクも霊装を纏ってるのかな?」
そう。
嚥獄のバジリスクも、虚無と同様に霊装を纏っているのか。
ここが何よりも重要だった。
少なくとも10階層目のヨルムンガンドと、20階層のエティンは霊装を纏ってはいなかった。
だからと言って、嚥獄のバジリスクも一緒だとは限らないだろう。
「虚無では階段を降っている段階から、濃い魔素が漂っていました。嚥獄にいるバジリスクも霊装を纏っているなら、恐らく階段を降っている途中から魔素の量で分かるでしょう。」
「まぁ、ここで議論してても仕方ないからな。ここのバジリスクにも霊装があるという前提で心算していたら問題ないだろう」
「えぇ、そうね。詩庵頑張ってね。何かあったら私と黒衣ちゃんがいるから」
「瀬那さん大丈夫ですよ。詩庵様を信じましょう」
黒衣と瀬那は俺に熱い視線を送ってくる。
二人の目からは、俺に対する信頼が込められていることは誰が見ても明らかだろう。
「あぁ、任せとけ。今度こそ油断はしないよ」
―
休憩が終わり、俺たちはバジリスクがいる30階層を目指して階段を降っていると、徐々に空気が重くなり魔素の濃度が濃くなってきたのが分かった。
『虚無と一緒だな……』
霊装に関する内容は第三者に聞かせることができないので、俺はコネクトを繋いで話し掛ける。
『はい。ここのバジリスクも霊装を纏っているのはほぼ確定ですね』
『そうっぽいな』
最初から霊装はあるものと考えていたので、俺たちに動揺はなかった。
今回はバジリスクを俺が単独で倒すことが目的だ。
しかし、勝つだけでは物足りない。
あの『覇道』ですらなし得なかったバジリスクを圧勝して、『清澄の波紋』なら嚥獄を踏破できるかもしれないと思わせる必要があると考えていた。
――日国一のハンターとは、どんなハンターなのか。
それは日国中の人に嚥獄完全踏破という夢を見せるだけの実力があり、そしてその期待にしっかりと応えるハンターだと思っている。
黒衣たちと再びダンジョンに潜るようになってから、俺はそんなハンターになりたいと思い続けていたのだ。
「そろそろ30階層に着くぞ。2人ともバジリスクには手を出すなよ」
「はい。私たちが見守っております」
「分かってる。――詩庵、頑張ってね」
俺は2人の声を背に、30階層に足を踏み入れた。
それと同時に俺は全速力で駆け抜ける。
その背後からは、ビチャビチャビチャと液体が飛び散る音が聞こえてきた。
(いきなり毒液を撒き散らしてきやがった)
虚無でバジリスクと相対したとき、やつは天井に張り付いていたこともあり、上空に意識を向けていたのが功を奏した形だ。
バジリスクとしては不意打ちを狙ったのだろうが、いち早く毒液に気付いた俺は一気に前方へ駆け出して毒液を回避したのだ。
しかもそれだけではない。
毒液の軌道から、バジリスクがいる場所も大体分かったので、俺は足を緩めることなく最短でやつの元へ向かっている。
「ぎゅぎょぉぁぁああ!!!」
前方から奇声が発せられたと思ったら、次は圧縮された毒液が木々を横薙ぎに切り倒しながら襲ってきた。
高圧縮された毒液は、レーザーのように鋭く、しかも掠っただけで切り口から毒が身体を侵食して一瞬で死に至らしめるだろう。
しかし、その毒液を俺はジャンプして躱して、バジリスクへと向かって走る足を止めることはない。
5秒ほど毒液を躱しながら走ると、肉眼でバジリスクを確認することができた。
バジリスクを視界に入れた俺は、走る速度をさらに速める。
(一気に行くぞ!)
俺の移動速度に警戒したのか、虚無では隠していた5本目、6本目の腕をすでに出して、俺目掛けて振り下ろしてきた。
あのときは不意打ちだったが、正面から来るなら遅れを取ることはない。
黒刀を鞘から抜いて、襲い掛かってくる腕を斬り落とす。
「ぎゃぁぁああ!!!!」
腕を斬り落とされたバジリスクは、痛みか驚き、それとも怒りなのかは分からないが、けたたましい叫び声をあげながら腕を振り乱して襲ってくる。
さらには、広域に拡散した毒液まで撒き散らして逃げ道を塞いできた。
(魔獣のクセにこういう知恵はあるんだよな……)
バジリスクまでの距離はそう離れてはいない。
毒液を嫌ってバジリスクとの距離を開けるのは、あまり圧勝と呼べる形にはならないだろう。
俺は黒刀を鞘にしまうと、霊装の80%ほどを下半身に移動させて、一気にバジリスクの首元へ飛び込んだ。
そして、飛び跳ねた次の瞬間に、霊装を柄を握ったままの右腕に集中させて一気に解放する。
ヒュンっと静かな風切り音がすると、時が止まったように静かになる。
そのままバジリスクの身体を飛び越えて地面に着地すると、俺は構えを解かずに振り返った。
次の瞬間、バジリスクの首がズルリと滑り落ちた。
その首を追うようにして、身体も地面に崩れ落ちてズズゥゥンと大きな音を響き渡らせる。
(ふぅ。なんとか圧勝って感じに見せられたかな?)
バジリスクの動きがないことを確認すると、俺は黒刀を鞘にしまってバジリスクの首元へ向かって、切り口に手を当てる。
(虚無のときは一刀で倒せなかったが、俺も成長しているんだな)
俺が感慨に耽っていると、「詩庵さまぁぁぁ!!!!」という声と共に、脇腹に激しい衝撃が襲ってきた。
「詩庵様ぁ! お見事でした! さすがでございます!!!」
俺は脇腹のダメージを必死に堪えていたが、黒衣は容赦無く頭をグリグリと擦り付けてくる。
バジリスク戦でノーダメージだったのに、戦闘後にまさかのダメージを負ってしまった。
だが、いつもクールな黒衣がこんなにも喜んでくれるのだから、ダメージなんてぶっちゃけどうでも良い。
俺は抱き着いて離れない黒衣の頭を撫でると、頭に『しぃくん黒衣ちゃんばかりズルイよ!』と非難の声が聞こえて来た。
その声で我に返った俺は、瀬那の方を向くと「で、出遅れた……。わ、私も詩庵と……」とブツブツ呟いている姿が目に入った。
(あ、これダメなやつだ)
俺はつい先日のフロンティアでのMTGを思い出して、慌てて黒衣を引き離すと「よ、よし。バジリスクを回収して31階層に行って地上に戻ろう」と空元気に声を掛ける。
黒衣は「も、もう少しだけ……」と目をウルウルさせておねだりしてくるが、瀬那はもちろん姿の見えない凛音からも良くない気配を感じたので「ま、また今度な」と言って、なんとか黒衣を落ち着かせた。
そしてすかさず瀬那の頭を撫でて、「瀬那が見守ってくれてたからなんとか勝てたよ、ありがとな」と声を掛けると目に涙を浮かべて「詩庵んんんん」と抱き着いてくる。
それを見た黒衣が「あっ、瀬那さんズルイです」と言って、背後からギュッと抱き付いてきた。
それにしても、最初にコネクトでズルイと言ってから今まで無言の凛音が恐ろしい。
フロンティアでもそうだったが、凛音はいつもこういう場にいないことが多いのだ。
俺は慌てて「ほら、もう離れろって。早くバジリスク回収して行くぞ」と言いながら、2人を引き離そうとする『しぃくんのバカ。黒衣ちゃんと瀬那ちゃんも……許さないからね……』と小さな、だけど重みのある凛音の声が頭に響いた。
その瞬間若干トリップ気味だった2人が途端に表情を青くさせた。
『ご、ごめんなさい。凛音ちゃんを除け者にしようと思ったわけじゃないのよ……』
『そ、そうです。い、家に戻ったら詩庵様との時間は凛音さんに、と思っておりましたので、だから……』
そう言いながら、小さく震えている2人を見て、戻ったら本気で凛音を甘やかさないと、と心に誓ったのだった。
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