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入学式の衝撃
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前回、入部の経緯について説明したけど、入学式の説明はまだだったよね。
いやもう、入学式は入学式で衝撃だったよ。
あたしはさ、共学の学校を受験したわけだけど、入学式にさ、女子生徒しかいないんだよね。
――えっ? 堰学って女子校だったの?
こう思った子は、あたしに限った話じゃないと思う。
いやいや、おかしいおかしい、確かに学校の紹介パンフレットには男子生徒と女子生徒が仲良さそうに写っていた。今思えばヤラセだったんだろうけど。
驚いたのはそれだけじゃない、体育館に大量の美容師さんみたいな人達がスタンバっててさ、式が始まる前に、生徒は縦一列に並ばされると、制服の着こなしや髪形をチェックされるのよ。
そこで、AとかBとかランク付けされてて、それぞれの椅子に座らされる。
そしたら、ハサミを持った女性の美容師さんが、毛先を整える感じで切ったり、軽いメイクをちゃちゃっと施していく。
Aが一番手のかからない子で、Eが一番、手を入れる必要がある子って感じだったね。
ちなみにあたしはDだった。椿ちゃんはAで牡丹ちゃんはEとのこと。
わけもわからない状態で、いきなりされるから、何すんじゃあっ! 言いたくなる生徒もいただろうけど、場の空気というか凄味というか圧倒されてされるがまま。
んで、美容師さんは終わるとドヤ顔で鏡を見せてくる。
さっきの自分より明らかに、可愛く、もしくは綺麗になった女子の顔があるんだよねそこに、だから文句は言えない子が殆どじゃなかろうか。
制服の可愛さも相まって、入学式にいる生徒はそりゃもう華やか。気分が高揚するのはいいんだけど、何とも言えない不安も拭えない。
だって、いる筈の男子生徒が一人もいないんだよ? ひょっとして学校間違えてんのかな? って錯覚すら覚える。
簡易的な美容? が終わると、席に案内され、全員座り終わっても、男子生徒は一人も現れない。
いつ入ってくるんだろう? いや、入ってくるよね? とか思っていると。
壇上に女性の教頭先生が立つ。校長先生は男子の方の入学式で、女子の入学式は自分が執り行うと……
ね? 衝撃でしょ? 共学の学校なのに、式典が男女別。
後で知ったけど、男女併学という奴らしいんだけど、ただそれであっても入学式とかは合同に執り行うのが基本だし、パンフレットにそのことを書けよって。
今なら、その理由はわかるけどね、あんな9割が不良みたいな男子を女子には見せられないって事でしょう。
そして、生徒会長もしくは副生徒会長の挨拶がある。
校長先生が男性の場合は、教頭先生は女性になるらしい。
生徒会長が男子生徒の場合は、副生徒会長は女性になるらしい。
ここで、さらに衝撃なのが、なんか入学式を手伝っているスタッフは主に2年生なんだけど、制服のデザインが違うんだよね、そして3年生である副生徒会長の制服もまた違う。
あたし達、一年生はブレザーに近い制服なんだけど、2年生はセーラー服に近い感じで、3年生はアイドルグループが着そうな衣装を制服っぽくアレンジしている感じ。
色は、統一されているから学生服の統一感は損なわれておらず、ゲームの例えで悪いけど、なんかクラスチェンジというかランクアップしていくみたいな。
2年、3年となればより華やかな制服を着られるという学校側の演出なんだろう。
なんか、無駄にあたしもワクワクしちゃったもん。
そしてあたし達は、男子を見ることなく入学式を終え、校舎に案内されるわけだけど。
またね、校舎が男子と女子で別なんだよ。
同じ敷地内に男子校と女子校がある感じで、校舎自体は渡り廊下で繋がっているんだけど、渡り廊下の前には必ずガタイの良い警備員さんが二名ずつ立っている。
「渡り廊下を超え、男子校舎に入ってはいけません」
って校舎を案内してくれる二年生から言われるけど、なんか異様なものを感じるよね。
何かしらの用事があって、男子校舎に行かなきゃいけない場合は警備員がつくらしい。その逆もしかり。
男子に警備員はいらないだろっ! って思う人もいるかもしれないけど、それはその男子が女子にちょっかいをかけさせないためにいるんだよね。
校舎は全部で三つ、本校舎、男子校舎、女子校舎。
本校舎は男女混合だけど、専用の教室を必要とする授業とか、部活や生徒会に入らない限り基本的に入ることはない。
校長先生や教頭先生は本校舎にある職員室にいるけど、クラスを受け持っている先生は男子校舎、女子校舎にある職員室にいる。
門は東西南北に設置され、西が女子用で、東が男子用、正門である南門は車で出入りできる職員用。生徒は利用できない。北門は裏口みたいな感じ。
まあ、女子生徒の大半が不良とは関わりたくないだろうから、これでいいとは思うけど。
んでね、この学校には二大イベントがある。体育際と文化祭だ。
この二大イベントの時だけ、女子生徒と男子生徒が大きく交わる。併学だったことを思い出す。
部活や生徒会などの活動していない生徒は、この時だけ異性に会えるという。
体育際の主役は男子で、文化祭の主役は女子って感じらしく、どっちも凄く盛り上がるんだとか。
この学校、プロアスリートや芸能人といった多数の有名人を輩出しているから、体育祭や文化祭では、成功した卒業生が呼ばれたりする。
だから、体育祭では、プロアスリートとして成功した卒業生や五輪でメダルを獲った卒業生が生徒に混じって参加したりするらしい。
また、文化祭では演劇部の披露する演劇に、女優となった卒業生が参加したり、歌手になった卒業生が生徒に混じって歌ったりもする。
プロ格闘家になった卒業生同士のエキシビジョンマッチが組まれたりするので、雑誌とかの記者も沢山くるらしい。
だからまあ、アイドルになりたいとかアスリートになりたいって人が入学するには、メリットも沢山あるのは認める。
だけどね、女子だけどアスリートになりたい、男子だけどアイドルになりたいって生徒は地獄を味わうことになる。最初から入学するなって話なんだけど……
だから、あたしはそれを知っててこの学校を勧めてきた師匠を恨んでいたりするワケで。
その事を師匠に言ったら『だって事前に話してたら、お前入学しねーじゃん』とクソみたいな答えが返ってきた。下品な表現でごめんね。それもこれも師匠が悪い。
いやもう、入学式は入学式で衝撃だったよ。
あたしはさ、共学の学校を受験したわけだけど、入学式にさ、女子生徒しかいないんだよね。
――えっ? 堰学って女子校だったの?
こう思った子は、あたしに限った話じゃないと思う。
いやいや、おかしいおかしい、確かに学校の紹介パンフレットには男子生徒と女子生徒が仲良さそうに写っていた。今思えばヤラセだったんだろうけど。
驚いたのはそれだけじゃない、体育館に大量の美容師さんみたいな人達がスタンバっててさ、式が始まる前に、生徒は縦一列に並ばされると、制服の着こなしや髪形をチェックされるのよ。
そこで、AとかBとかランク付けされてて、それぞれの椅子に座らされる。
そしたら、ハサミを持った女性の美容師さんが、毛先を整える感じで切ったり、軽いメイクをちゃちゃっと施していく。
Aが一番手のかからない子で、Eが一番、手を入れる必要がある子って感じだったね。
ちなみにあたしはDだった。椿ちゃんはAで牡丹ちゃんはEとのこと。
わけもわからない状態で、いきなりされるから、何すんじゃあっ! 言いたくなる生徒もいただろうけど、場の空気というか凄味というか圧倒されてされるがまま。
んで、美容師さんは終わるとドヤ顔で鏡を見せてくる。
さっきの自分より明らかに、可愛く、もしくは綺麗になった女子の顔があるんだよねそこに、だから文句は言えない子が殆どじゃなかろうか。
制服の可愛さも相まって、入学式にいる生徒はそりゃもう華やか。気分が高揚するのはいいんだけど、何とも言えない不安も拭えない。
だって、いる筈の男子生徒が一人もいないんだよ? ひょっとして学校間違えてんのかな? って錯覚すら覚える。
簡易的な美容? が終わると、席に案内され、全員座り終わっても、男子生徒は一人も現れない。
いつ入ってくるんだろう? いや、入ってくるよね? とか思っていると。
壇上に女性の教頭先生が立つ。校長先生は男子の方の入学式で、女子の入学式は自分が執り行うと……
ね? 衝撃でしょ? 共学の学校なのに、式典が男女別。
後で知ったけど、男女併学という奴らしいんだけど、ただそれであっても入学式とかは合同に執り行うのが基本だし、パンフレットにそのことを書けよって。
今なら、その理由はわかるけどね、あんな9割が不良みたいな男子を女子には見せられないって事でしょう。
そして、生徒会長もしくは副生徒会長の挨拶がある。
校長先生が男性の場合は、教頭先生は女性になるらしい。
生徒会長が男子生徒の場合は、副生徒会長は女性になるらしい。
ここで、さらに衝撃なのが、なんか入学式を手伝っているスタッフは主に2年生なんだけど、制服のデザインが違うんだよね、そして3年生である副生徒会長の制服もまた違う。
あたし達、一年生はブレザーに近い制服なんだけど、2年生はセーラー服に近い感じで、3年生はアイドルグループが着そうな衣装を制服っぽくアレンジしている感じ。
色は、統一されているから学生服の統一感は損なわれておらず、ゲームの例えで悪いけど、なんかクラスチェンジというかランクアップしていくみたいな。
2年、3年となればより華やかな制服を着られるという学校側の演出なんだろう。
なんか、無駄にあたしもワクワクしちゃったもん。
そしてあたし達は、男子を見ることなく入学式を終え、校舎に案内されるわけだけど。
またね、校舎が男子と女子で別なんだよ。
同じ敷地内に男子校と女子校がある感じで、校舎自体は渡り廊下で繋がっているんだけど、渡り廊下の前には必ずガタイの良い警備員さんが二名ずつ立っている。
「渡り廊下を超え、男子校舎に入ってはいけません」
って校舎を案内してくれる二年生から言われるけど、なんか異様なものを感じるよね。
何かしらの用事があって、男子校舎に行かなきゃいけない場合は警備員がつくらしい。その逆もしかり。
男子に警備員はいらないだろっ! って思う人もいるかもしれないけど、それはその男子が女子にちょっかいをかけさせないためにいるんだよね。
校舎は全部で三つ、本校舎、男子校舎、女子校舎。
本校舎は男女混合だけど、専用の教室を必要とする授業とか、部活や生徒会に入らない限り基本的に入ることはない。
校長先生や教頭先生は本校舎にある職員室にいるけど、クラスを受け持っている先生は男子校舎、女子校舎にある職員室にいる。
門は東西南北に設置され、西が女子用で、東が男子用、正門である南門は車で出入りできる職員用。生徒は利用できない。北門は裏口みたいな感じ。
まあ、女子生徒の大半が不良とは関わりたくないだろうから、これでいいとは思うけど。
んでね、この学校には二大イベントがある。体育際と文化祭だ。
この二大イベントの時だけ、女子生徒と男子生徒が大きく交わる。併学だったことを思い出す。
部活や生徒会などの活動していない生徒は、この時だけ異性に会えるという。
体育際の主役は男子で、文化祭の主役は女子って感じらしく、どっちも凄く盛り上がるんだとか。
この学校、プロアスリートや芸能人といった多数の有名人を輩出しているから、体育祭や文化祭では、成功した卒業生が呼ばれたりする。
だから、体育祭では、プロアスリートとして成功した卒業生や五輪でメダルを獲った卒業生が生徒に混じって参加したりするらしい。
また、文化祭では演劇部の披露する演劇に、女優となった卒業生が参加したり、歌手になった卒業生が生徒に混じって歌ったりもする。
プロ格闘家になった卒業生同士のエキシビジョンマッチが組まれたりするので、雑誌とかの記者も沢山くるらしい。
だからまあ、アイドルになりたいとかアスリートになりたいって人が入学するには、メリットも沢山あるのは認める。
だけどね、女子だけどアスリートになりたい、男子だけどアイドルになりたいって生徒は地獄を味わうことになる。最初から入学するなって話なんだけど……
だから、あたしはそれを知っててこの学校を勧めてきた師匠を恨んでいたりするワケで。
その事を師匠に言ったら『だって事前に話してたら、お前入学しねーじゃん』とクソみたいな答えが返ってきた。下品な表現でごめんね。それもこれも師匠が悪い。
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