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第5話
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それからシュワルツの家に来てから一ヶ月ほどが経った。ブランはすっかり環境に慣れたのか、ティトとジャックを兄のように慕い、ソニアとユニアはブランを飾り付けていた。
「ブランもすっかり兄弟の仲間入りね」
「はい。緊張が解けてよかったです」
小さなプールでジャックと水を掛け合っているブランは、ブルルルと体を身震いすると、その水が全部周りにいた子供にかかり、きゃっきゃっと喜び笑っていた。
すると、外のテーブルでローラとお茶を飲んでいたユリアスの足にしがみつくようにユニアが泣きながら駆け寄ってきた。
「ゆ、り!まま!!ソニアが!!」
泣き喚くユニアに連れて行かれて、裏庭へ行くとそこには膝がぱっくりと割れて血が流れて座り込んでいるソニアの姿があった。
痛々しいその傷口を見て、ユリアスは持ってきた荷物の中にあるポーションの入った瓶を取りに戻る。
「ソニア、ちょっと痛いけどこれ使ってもいい?」
「ゔ、ん"」
その瓶に治りますように、と呪文を唱え瓶の中にある液体を傷口にかける。効果がどこまで効くかは分からないけど…とこぼすユリアスの気持ちとは反対に、その薬をかけた部分は一度ピカっと光った後、傷口に馴染むように消える。
そして、その傷口はあろう事か何もなかったかのように元通りになっていた。
「ユリアス、お前」
「………はい」
ユリアスは、自分でもこんなに効果が出るものなのかと驚いていると、その肩をシュワルツに掴まれた。
「お前、すごいな!!こんなの上級ポーションじゃねえか!!こんなの魔術師様でも作れるかどうかだぞ!」
「あはは、はは……」
「ユーリ"、あ"り"がど!!」
「どういたしまして。でももう二度とこんな危ない事しちゃだめだよ?危なかったら大人を呼ぶ、分かった?」
どうやらユニアの使っていた風船が、風で飛ばされて木に引っかかりそれを取ろうとしてソニアが木に登ったという。
そして、降りようとした時足を滑らせて真っ逆様。その落ちた場所に石が落ちていて、頭から落ちていたら大変な事になっていた。
「ユーリ、ソニア、たいたい?」
「ブラン、いつの間に……ううん、もう大丈夫だよ」
そう言って頭を撫でてあげれば、喉からはゴロゴロとまた声がした。
「さ、じゃあそろそろお昼にしましょうか」
—————————
「あ、ブラン手で食べちゃだーめ」
「んん!!や!」
スープを手で掬おうとするブランを注意すると、イヤイヤ期が始まったかのように最近はユリアスの言う事に反抗することが多くなった。
これも成長の一環と思えば良いものの、積極的になったブランは何をしでかすか分からない。突然家から出てどこかへ行ったかと思えば、鳥を咥えてきたこともある。
「ははは!ユリアスはすっかりブランの母親だなぁ!」
「ユーリ、ブランのまま?」
「ん~ままでは、ないかな」
「っ……ふぇっ、ぅ」
「ま、ままだよ!ママ!シュワルツさん!」
「すっかりユリアスもブランに甘くなったわね。良い傾向だけど、ブランが親離れできなさそうだわ」
とシュワルツとローラは笑いながら傍聴する。
ユリアスはとことんブランに甘い。ブランが少しでも泣こうものなら全てを全肯定してしまい、そのせいか自然とティトやジャック達にも甘くなる。
「あの、ローラさん、俺街でものを売りたいんですけど、そういう時は何か証明書って必要なんですか?」
「物?」
「はい。そろそろ自分でも稼げるくらいの薬品の数は揃いましたし、稼ぎに行こうかと」
「売るって、まさかあのポーションを?」
ローラは途端にシュワルツと顔を見合わせると、それだけはダメだ、という顔で物語る。
「ユリアス、売りに行くのは止めはしない。だが、あのポーションを売るのだけはやめろ!あれはお前が思っているよりも効果が高い、いや高すぎる」
「そうよ。もし、その事が噂になったら最悪ユリアスが狙われることになるのかもしれないの。あんな上級物を貴族が黙っているわけがないわ。ただでさえこの国は薬師が少ないの。だから、あなたに危険が及ぶのは私達は許せないわ」
最悪連れ去られる事だってあるのよ、とローラとシュワルツは顔を合わせて言う。
この人達に迷惑をかけるのは嫌だな、と自分を快く受け入れてくれた事を思い出した。
「分かりました。じゃあ、他のものを売ろうと思うんですけど………あ、これです。化粧品のようなものを売ろうかなって」
「ユーリ、この液体なんだ?」
「これはね、化粧水だよ。例えば、冬になると顔が乾燥するでしょ?それを抑えたり、肌に潤いを与えるものだよ」
「ユーリ、こっちは!」
「そっちは、トイレタリーだよ。みんな髪の毛を洗うときに石鹸で全部洗うでしょ?でも、それだとちょっと肌に合わないのもあるから、髪の毛用と体用とで分けて作ったんだ。あとね、そのオイルは髪の毛を乾かす前につけるもので、付けて寝ると次の日ツルツルなんだよ」
「だからユーリの髪の毛はいつも綺麗なのね!ユニアもそれ使ってみたい!」
「ほんと!?まだ俺しか使った事がなかったから、みんなに使ってもらって感想を知りたいな。ローラさん、良かったら使ってみませんか?」
「ええ、もちろんよ!」
トイレタリーは主に身体部分の洗顔用品の総称の事で、作り物の香水の匂いが苦手なユリアスは、自然な匂いが香るように何度か試作をしていた。
そして完成したのが、シャンプーとトリートメント。髪の毛の皮脂汚れやヘアオイルなどを落とす洗顔能力を持つシャンプーと、傷んだ髪のケアをしてくれるトリートメント。
作り方は至って簡単で、クリーナースライムからとれる粘液を使うのがシャンプーだ。クリーナースライムは、一般の料理屋で皿洗いや掃除要員として使われており、その効果は皿の油汚れやゴミをとるものだった。そして、トリートメントはポーションを合成するときに使う魔法を、ふんわり香る薬草と花に混ぜるだけ。
ユリアスは、お風呂から上がってきた人達の感想を心待ちにしていた。
すると、一斉にドアに入ってきたのはユリアス以外の全員。
「ユリアス……これ、ものすっごいわ!!何この肌と髪の毛!こんなにツルツルになるのね!!」
「すご~い!見てみて!ユニアの髪の毛光ってる!」
「ユーリ!ソニアの髪もすごい!これ私好き!!」
「男でもいけるんだなこれ……お、ジャック!お前も綺麗だぞ髪!」
「っ父さん頭撫ですぎ!うざい!!」
と、評判は上上。
「ユーリ、!みて!ブランの毛ちゅるちゅる!!」
「おお~ブラン、尻尾まで触り心地最高になってるよ!」
「ティトも!!」
今まで父と兄以外の誰にも明かしてこなかったものが、こんな形で喜ばれるとは、とここにきて何度目かの温かさが胸に広がった。
そして、ユリアスはこれを売ろうと、明日はギルドと呼ばれる場所へ行くことになった。
「ブランもすっかり兄弟の仲間入りね」
「はい。緊張が解けてよかったです」
小さなプールでジャックと水を掛け合っているブランは、ブルルルと体を身震いすると、その水が全部周りにいた子供にかかり、きゃっきゃっと喜び笑っていた。
すると、外のテーブルでローラとお茶を飲んでいたユリアスの足にしがみつくようにユニアが泣きながら駆け寄ってきた。
「ゆ、り!まま!!ソニアが!!」
泣き喚くユニアに連れて行かれて、裏庭へ行くとそこには膝がぱっくりと割れて血が流れて座り込んでいるソニアの姿があった。
痛々しいその傷口を見て、ユリアスは持ってきた荷物の中にあるポーションの入った瓶を取りに戻る。
「ソニア、ちょっと痛いけどこれ使ってもいい?」
「ゔ、ん"」
その瓶に治りますように、と呪文を唱え瓶の中にある液体を傷口にかける。効果がどこまで効くかは分からないけど…とこぼすユリアスの気持ちとは反対に、その薬をかけた部分は一度ピカっと光った後、傷口に馴染むように消える。
そして、その傷口はあろう事か何もなかったかのように元通りになっていた。
「ユリアス、お前」
「………はい」
ユリアスは、自分でもこんなに効果が出るものなのかと驚いていると、その肩をシュワルツに掴まれた。
「お前、すごいな!!こんなの上級ポーションじゃねえか!!こんなの魔術師様でも作れるかどうかだぞ!」
「あはは、はは……」
「ユーリ"、あ"り"がど!!」
「どういたしまして。でももう二度とこんな危ない事しちゃだめだよ?危なかったら大人を呼ぶ、分かった?」
どうやらユニアの使っていた風船が、風で飛ばされて木に引っかかりそれを取ろうとしてソニアが木に登ったという。
そして、降りようとした時足を滑らせて真っ逆様。その落ちた場所に石が落ちていて、頭から落ちていたら大変な事になっていた。
「ユーリ、ソニア、たいたい?」
「ブラン、いつの間に……ううん、もう大丈夫だよ」
そう言って頭を撫でてあげれば、喉からはゴロゴロとまた声がした。
「さ、じゃあそろそろお昼にしましょうか」
—————————
「あ、ブラン手で食べちゃだーめ」
「んん!!や!」
スープを手で掬おうとするブランを注意すると、イヤイヤ期が始まったかのように最近はユリアスの言う事に反抗することが多くなった。
これも成長の一環と思えば良いものの、積極的になったブランは何をしでかすか分からない。突然家から出てどこかへ行ったかと思えば、鳥を咥えてきたこともある。
「ははは!ユリアスはすっかりブランの母親だなぁ!」
「ユーリ、ブランのまま?」
「ん~ままでは、ないかな」
「っ……ふぇっ、ぅ」
「ま、ままだよ!ママ!シュワルツさん!」
「すっかりユリアスもブランに甘くなったわね。良い傾向だけど、ブランが親離れできなさそうだわ」
とシュワルツとローラは笑いながら傍聴する。
ユリアスはとことんブランに甘い。ブランが少しでも泣こうものなら全てを全肯定してしまい、そのせいか自然とティトやジャック達にも甘くなる。
「あの、ローラさん、俺街でものを売りたいんですけど、そういう時は何か証明書って必要なんですか?」
「物?」
「はい。そろそろ自分でも稼げるくらいの薬品の数は揃いましたし、稼ぎに行こうかと」
「売るって、まさかあのポーションを?」
ローラは途端にシュワルツと顔を見合わせると、それだけはダメだ、という顔で物語る。
「ユリアス、売りに行くのは止めはしない。だが、あのポーションを売るのだけはやめろ!あれはお前が思っているよりも効果が高い、いや高すぎる」
「そうよ。もし、その事が噂になったら最悪ユリアスが狙われることになるのかもしれないの。あんな上級物を貴族が黙っているわけがないわ。ただでさえこの国は薬師が少ないの。だから、あなたに危険が及ぶのは私達は許せないわ」
最悪連れ去られる事だってあるのよ、とローラとシュワルツは顔を合わせて言う。
この人達に迷惑をかけるのは嫌だな、と自分を快く受け入れてくれた事を思い出した。
「分かりました。じゃあ、他のものを売ろうと思うんですけど………あ、これです。化粧品のようなものを売ろうかなって」
「ユーリ、この液体なんだ?」
「これはね、化粧水だよ。例えば、冬になると顔が乾燥するでしょ?それを抑えたり、肌に潤いを与えるものだよ」
「ユーリ、こっちは!」
「そっちは、トイレタリーだよ。みんな髪の毛を洗うときに石鹸で全部洗うでしょ?でも、それだとちょっと肌に合わないのもあるから、髪の毛用と体用とで分けて作ったんだ。あとね、そのオイルは髪の毛を乾かす前につけるもので、付けて寝ると次の日ツルツルなんだよ」
「だからユーリの髪の毛はいつも綺麗なのね!ユニアもそれ使ってみたい!」
「ほんと!?まだ俺しか使った事がなかったから、みんなに使ってもらって感想を知りたいな。ローラさん、良かったら使ってみませんか?」
「ええ、もちろんよ!」
トイレタリーは主に身体部分の洗顔用品の総称の事で、作り物の香水の匂いが苦手なユリアスは、自然な匂いが香るように何度か試作をしていた。
そして完成したのが、シャンプーとトリートメント。髪の毛の皮脂汚れやヘアオイルなどを落とす洗顔能力を持つシャンプーと、傷んだ髪のケアをしてくれるトリートメント。
作り方は至って簡単で、クリーナースライムからとれる粘液を使うのがシャンプーだ。クリーナースライムは、一般の料理屋で皿洗いや掃除要員として使われており、その効果は皿の油汚れやゴミをとるものだった。そして、トリートメントはポーションを合成するときに使う魔法を、ふんわり香る薬草と花に混ぜるだけ。
ユリアスは、お風呂から上がってきた人達の感想を心待ちにしていた。
すると、一斉にドアに入ってきたのはユリアス以外の全員。
「ユリアス……これ、ものすっごいわ!!何この肌と髪の毛!こんなにツルツルになるのね!!」
「すご~い!見てみて!ユニアの髪の毛光ってる!」
「ユーリ!ソニアの髪もすごい!これ私好き!!」
「男でもいけるんだなこれ……お、ジャック!お前も綺麗だぞ髪!」
「っ父さん頭撫ですぎ!うざい!!」
と、評判は上上。
「ユーリ、!みて!ブランの毛ちゅるちゅる!!」
「おお~ブラン、尻尾まで触り心地最高になってるよ!」
「ティトも!!」
今まで父と兄以外の誰にも明かしてこなかったものが、こんな形で喜ばれるとは、とここにきて何度目かの温かさが胸に広がった。
そして、ユリアスはこれを売ろうと、明日はギルドと呼ばれる場所へ行くことになった。
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