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「ふんっ、んっ……」
部屋中に響く水音。絡めていた舌が放れ、二人の間には銀色に輝く糸が何本もある。
和史の下でトロけたアンリ。その口から唾液が漏れていた。
「こういう顔」
「バカ。こんな顔……お前にしかしない。お前だって、その底維持の悪い顔、オレだけが知ってればいいんだ」
「当たり前だろ?俺達は恋人同士なんだ」
そう言われアンリが和史の首に腕を巻き付けた時だった。
「あっ、そうだ。思い出した。お前に渡しとかないと」
「それ、今言う事か?」
ムードもなにもなく、起き上がった和史はポケットからゴソゴソと何かを取り出しアンリの手に置いた。それは一本の鍵だ。
「なんだ?この鍵……」
「実はお前の部屋の隣に越してきたから」
「は、はぁ?いつの間に!」
「お前の兄貴が出て行った後かな。むしろその兄貴にアンリをよろしくって言って鍵を渡された」
このマンションの管理者はアレンだ。ならばアレンが好きに出来る権利もある。
出て行く際に家具はどうするかと聞かれたが、さすがに自分で買うから処分してくれと言った。
「い、いつの間に……」
「まぁ、お前が仕事している間か?」
「信じられない……」
そうは言っているが、アンリの顔はどことなく嬉しそうだ。
「これでいつでもすぐに会えるな」
「そ、そうだな……」
「それじゃあ続きやるか」
「お前!本当にムードもなにもないな!」
キーキー叫ぶアンリを横抱きした和史は、アンリを寝室へと連れて行った。
部屋中に響く水音。絡めていた舌が放れ、二人の間には銀色に輝く糸が何本もある。
和史の下でトロけたアンリ。その口から唾液が漏れていた。
「こういう顔」
「バカ。こんな顔……お前にしかしない。お前だって、その底維持の悪い顔、オレだけが知ってればいいんだ」
「当たり前だろ?俺達は恋人同士なんだ」
そう言われアンリが和史の首に腕を巻き付けた時だった。
「あっ、そうだ。思い出した。お前に渡しとかないと」
「それ、今言う事か?」
ムードもなにもなく、起き上がった和史はポケットからゴソゴソと何かを取り出しアンリの手に置いた。それは一本の鍵だ。
「なんだ?この鍵……」
「実はお前の部屋の隣に越してきたから」
「は、はぁ?いつの間に!」
「お前の兄貴が出て行った後かな。むしろその兄貴にアンリをよろしくって言って鍵を渡された」
このマンションの管理者はアレンだ。ならばアレンが好きに出来る権利もある。
出て行く際に家具はどうするかと聞かれたが、さすがに自分で買うから処分してくれと言った。
「い、いつの間に……」
「まぁ、お前が仕事している間か?」
「信じられない……」
そうは言っているが、アンリの顔はどことなく嬉しそうだ。
「これでいつでもすぐに会えるな」
「そ、そうだな……」
「それじゃあ続きやるか」
「お前!本当にムードもなにもないな!」
キーキー叫ぶアンリを横抱きした和史は、アンリを寝室へと連れて行った。
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1で『陽菜と対峙したアレン』がありますが、アンリと思うんですが?違ってたらスミマセン。