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第五話
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「何が合意のうえじゃ」
翌日、蘭姉さんの元に行く前に寄るようにと言われ、紫水殿の炎珠を訪ねるとそうダメだしをくらう。
「一度事を致せば二度も三度も同じであろうて。事実、主は元の世界では処女ではなかったのだろ?それに相手は星永だ。不測はあるまい」
結婚はお互いの事を知ってから。もちろんセックスもだと炎珠に言うと、呆れ果てたように言われる。
「それともなんだ?剣の腕は良いがそちらの腕はからっきしだったのか?それとも奴の剣は主を満足させなかったとか?」
「ちょっと炎珠様っ!品格に似合わない言葉は控えた方がいいよ!」
見た目は幼女なのに、言う事に子供らしさはない。と言うより日に日に下品な事を言うようになってる気もするが……
「全く。あれから気になって話を聞いてみれば。主はもう大人にのだぞ。自分をさらけ出せ」
「見た目に年齢と言動が似合わない人に言われたくはないけど……」
「阿呆。我はこの豊穣と子宝の神殿の最高神官ぞ。子の欲しい者から営みについての相談など沢山聞いてきたわ」
お役目的に仕方ないのだろうが、子供にそんな事を相談する大人達もいかがなものか。
「それで?ここに呼んだのは何で?」
「ふむ。主のお披露目を来週行うぞ」
「お披露目って……私この国の御使いかどうかわからないんじゃ?」
「それでも何かしらの御使いじゃ。人々に希望を与えるのもまた御使いの役目だ。やらぬよりはいいだろうて」
本物の御使いではないかもしれないのに、そんな事をして大丈夫なのだろうかとも思った。だが数年前の飢饉や流行り病から人々の心は未だ不安なのだ。
「わかった。とりあえずこの国の御使いとして来週お披露目の儀式行うよ」
「任せたぞ。当日は城で行う事になっとるが、まぁその辺りは星永から聞け」
用件はそれだけと言うことで、私はその足で蘭姉さんの元に向かった。歩いて行けない距離ではないので、自分の足で店まで向かう事にする。
ここに来てから街の中をじっくり見る機会がなかったが、見た目だけで言えばそんなに繁盛してないわけでもない気もする。
大通りの道は舗装され、軒先には沢山の出店がある。美味しそうな饅頭や吊るされた鷄に、何を売っているのかわからないが、雑貨のようなものを売っている店もある。普通の観光地っぽい気もした。
「こうしてみると平和だと思うけどなぁ……」
たしかに数年前の惨事からしたら平和だろうし、御使いとは言っても所詮は縁起物だ。
「さてと、今日も蘭姉さんの花嫁修業頑張ろ」
翌日、蘭姉さんの元に行く前に寄るようにと言われ、紫水殿の炎珠を訪ねるとそうダメだしをくらう。
「一度事を致せば二度も三度も同じであろうて。事実、主は元の世界では処女ではなかったのだろ?それに相手は星永だ。不測はあるまい」
結婚はお互いの事を知ってから。もちろんセックスもだと炎珠に言うと、呆れ果てたように言われる。
「それともなんだ?剣の腕は良いがそちらの腕はからっきしだったのか?それとも奴の剣は主を満足させなかったとか?」
「ちょっと炎珠様っ!品格に似合わない言葉は控えた方がいいよ!」
見た目は幼女なのに、言う事に子供らしさはない。と言うより日に日に下品な事を言うようになってる気もするが……
「全く。あれから気になって話を聞いてみれば。主はもう大人にのだぞ。自分をさらけ出せ」
「見た目に年齢と言動が似合わない人に言われたくはないけど……」
「阿呆。我はこの豊穣と子宝の神殿の最高神官ぞ。子の欲しい者から営みについての相談など沢山聞いてきたわ」
お役目的に仕方ないのだろうが、子供にそんな事を相談する大人達もいかがなものか。
「それで?ここに呼んだのは何で?」
「ふむ。主のお披露目を来週行うぞ」
「お披露目って……私この国の御使いかどうかわからないんじゃ?」
「それでも何かしらの御使いじゃ。人々に希望を与えるのもまた御使いの役目だ。やらぬよりはいいだろうて」
本物の御使いではないかもしれないのに、そんな事をして大丈夫なのだろうかとも思った。だが数年前の飢饉や流行り病から人々の心は未だ不安なのだ。
「わかった。とりあえずこの国の御使いとして来週お披露目の儀式行うよ」
「任せたぞ。当日は城で行う事になっとるが、まぁその辺りは星永から聞け」
用件はそれだけと言うことで、私はその足で蘭姉さんの元に向かった。歩いて行けない距離ではないので、自分の足で店まで向かう事にする。
ここに来てから街の中をじっくり見る機会がなかったが、見た目だけで言えばそんなに繁盛してないわけでもない気もする。
大通りの道は舗装され、軒先には沢山の出店がある。美味しそうな饅頭や吊るされた鷄に、何を売っているのかわからないが、雑貨のようなものを売っている店もある。普通の観光地っぽい気もした。
「こうしてみると平和だと思うけどなぁ……」
たしかに数年前の惨事からしたら平和だろうし、御使いとは言っても所詮は縁起物だ。
「さてと、今日も蘭姉さんの花嫁修業頑張ろ」
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