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第三話
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「我らが一族は皆、白に近し髪をしておる。故に白、もしくは銀は皇族」
たしかに言われてみれば炎珠の髪はプラチナっぽい髪色をしている。中華系のファンタジーにはあるあるだが、実在となるとかなり珍しい。
「それと星永についてだが、禁軍将軍に昇り詰めるまでの話として、一族の名を頼りたくないからとちゃんと国試も受け、実力でのし上がった。とはいえあの見た目だ。すぐに皇族関係とはわかるがの。それでも贔屓目不要と言うて相手を説き伏せた」
まぁ、なんとなく見た目のイメージ通りかなとも思うが、かなりの真面目で堅物なのが伺える。
そんな人に善意であろう抱いてもらえたとは。一応身元のしっかりしている人物で良かった。
「して主の事だが、この国の各種行事に出てもらう以外は特に制約はない。とは言っても消えてもろうても困るからな。実際はこの神殿にいてもらいたいとこじゃ」
「国の行事って……私参加しなきゃ駄目なの?」
「当たり前だ。この国の豊穣と繁栄の象徴ぞ。まずは御使い召喚のお披露目があるぞ」
軽く考えていたが、かなりスケールの大きなフラグが立った。しかもこれには皇帝以外禁軍、官吏のお偉いさんから炎珠。かなりのビップ揃いなのだという。
「そういうわけ故、目の届く範囲にはいてもらわねば困る。一人が良いというならば家を用意しよう。ここでも良いというのももちろん歓迎じゃ。後はそうよの……星永の嫁にでもなるか?」
「はい?」
「あぁ見えてもまだ独身だぞ。一族総出の嫁候補を全て蹴った変わり者故、二十八になっても一人じゃ」
「へぇ……」
真面目な性格の人だ。たしかに嫁がいたら抱いてはくれないだろうな。性格的にも。ただ二十八かぁ……それでも本来の私との年齢差は……
「あやつは浮名を流さぬだけでそれなりには遊んでるかもしれないが、誠実である事は保証するぞ」
「何故嫁になる前提での話?」
「うむ。あやつには幸せになって欲しいと願う最高神官心か?」
幼女神官様に心配される星永さんもなんだかな。けどこれで無罪放免だ。わざわざ嫁になるルートを選ばなくてもいいだろう。それにこちらの意見だけでなく向こうが何を思うかにも寄るが。
「まあ一晩時間をやる。その間じっくり考えるがよい」
たしかに言われてみれば炎珠の髪はプラチナっぽい髪色をしている。中華系のファンタジーにはあるあるだが、実在となるとかなり珍しい。
「それと星永についてだが、禁軍将軍に昇り詰めるまでの話として、一族の名を頼りたくないからとちゃんと国試も受け、実力でのし上がった。とはいえあの見た目だ。すぐに皇族関係とはわかるがの。それでも贔屓目不要と言うて相手を説き伏せた」
まぁ、なんとなく見た目のイメージ通りかなとも思うが、かなりの真面目で堅物なのが伺える。
そんな人に善意であろう抱いてもらえたとは。一応身元のしっかりしている人物で良かった。
「して主の事だが、この国の各種行事に出てもらう以外は特に制約はない。とは言っても消えてもろうても困るからな。実際はこの神殿にいてもらいたいとこじゃ」
「国の行事って……私参加しなきゃ駄目なの?」
「当たり前だ。この国の豊穣と繁栄の象徴ぞ。まずは御使い召喚のお披露目があるぞ」
軽く考えていたが、かなりスケールの大きなフラグが立った。しかもこれには皇帝以外禁軍、官吏のお偉いさんから炎珠。かなりのビップ揃いなのだという。
「そういうわけ故、目の届く範囲にはいてもらわねば困る。一人が良いというならば家を用意しよう。ここでも良いというのももちろん歓迎じゃ。後はそうよの……星永の嫁にでもなるか?」
「はい?」
「あぁ見えてもまだ独身だぞ。一族総出の嫁候補を全て蹴った変わり者故、二十八になっても一人じゃ」
「へぇ……」
真面目な性格の人だ。たしかに嫁がいたら抱いてはくれないだろうな。性格的にも。ただ二十八かぁ……それでも本来の私との年齢差は……
「あやつは浮名を流さぬだけでそれなりには遊んでるかもしれないが、誠実である事は保証するぞ」
「何故嫁になる前提での話?」
「うむ。あやつには幸せになって欲しいと願う最高神官心か?」
幼女神官様に心配される星永さんもなんだかな。けどこれで無罪放免だ。わざわざ嫁になるルートを選ばなくてもいいだろう。それにこちらの意見だけでなく向こうが何を思うかにも寄るが。
「まあ一晩時間をやる。その間じっくり考えるがよい」
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