異世界!王道!!

まぁ

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第二話

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 今引き受けるつもりと言ったのか?王道な恋愛ルートフラグなのかとも思ったが、ニュアンスからして、決まりだから仕方なくっぽく聞こえた。
 こういう世界だと恋愛より政略結婚だとかお見合いっぽい気もするからすんなり受け入れられるのかもしれない。
「炎珠の元に行く。主も来るのだ」


 私の事をどうすればいいのかを炎珠に尋ねるため紫水殿に入る。当然女官がいけません!と捲し立てている。
 だが炎珠は星永さんが来る事を見越してたのか、二度に渡る特例として中に通した。
「丁度主に用があった故、そちらから来てもろうて手間が省けた。久美子の事であろう?」
「あぁ。この者はこの国の御使いではないのか?」
「史実に従えばそうなる。だがこの国から御使いがいなくなって百年を超えておる。そろそろ現れても良いものだが、不確定要素故、久美子が誠この国が御使いでないとは言えぬ」
 一応私の扱いは何かしらの御使いになるらしい。こうして異界からの召喚は必ず御使いであり異例はないのだ。
「他の国の御使いを知らぬから確かなことは言えぬ。だが言葉が通じなかった事がこの国では証拠になるうる」
「だが異界から来た者なら誰でも言葉に不自由するのではないのか?」
「それもそうだ。その事を踏まえ、久美子を主に任せようと思うておる」
「どういう事だ?」
「久美子に呑ませた薬は一時的なものだ。次第に言葉などまた通じなくなる。ならばいっそ抱いてみて検証するのが良いだろう」
 一体この幼女は何を言っている。私には人権というものがないのか。それに言語に関しては永続ではないのか。流石の私もこれには黙っていられなかった。
「ちょ、ちょっと待って!だったら薬呑み続けたらいいんじゃ?不味すぎて二度と呑みたくない代物だけど……」
「久美子。主はあの薬の価値を知っておるか?国の官吏の給金一年分はくだらぬぞ」
 官吏とは私の世界で言う政治家の事だろう。その一年分。しかも一杯で。もう私は政治家の給料一年を経った三分程度で使ったのだ。それを考えたら肝が冷えた。
「それじゃ私一生懸命ここの言葉覚える……」
「何を言う。我ですら主達の言葉を話すのに一苦労じゃ。主がこちらの言葉を覚えるなど到底無理だろう」
 確かにここの言葉は発音が聞き慣れないものだった。
「とりあえず星永の元で世話になり抱かれておけ」
 何という事をいうのだ!そう思った時、事件は起こる。このやり取りを聞いていた星永さんが口を開いた。
「○○☆××○☆」
 そこ大事なところ!
 どうやら薬の効果が一番いいところで切れてしまったようだ。
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