異世界!王道!!

まぁ

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第二話

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「あの……言ってる意味がさっぱりわからないんですが……」
 年寄り口調のこの幼女は何を言ってるのか。だが炎珠はもう一度はっきり言う。
「だからもし主が誠この国が御使いならば、星永殿に抱かれなくてはにらぬと申しておる」
 何故そんな突飛押しもない事になるのだろう。そんな事、瀧子の日記には書いてない。
「何故ここが男子禁制なのかわからぬか?御使いもとい、ここにいる全ての女は処女である。汚れなき者。中でも御使いはこの国で見た初めての男と交わる事で繁栄を許されるのだ」
「あ、あー……なる程。なら私は御使いでないから大丈夫です!」
 さすがに処女ではない。いや、この若返った姿の場合、どうなのかは不明だが、全く経験ないわけではない。よってその枠には入らない。
「なる程な。だが異界から召喚された時点で、主にも何かしらの役割があるはず。諸国に書を出して聞いてみるかの」
 次々上がる異世界あるあるフラグ。後半からはただのエロゲ的なフラグになったが、今のところ全ての問題解決は出来たようだ。
「あの?だったら私これからどうしたらいいんですか?」
「ふむ。御使いならば手厚いが、不明とならば考えねばな。しかも処女でないならここから早々に出てもらわねばならぬ」
 どうやらここは本当に処女であり女子のみじゃないとダメなようだ。
「あの、ここにいる少年は掟に触れないんですか?」
「あぁ、あれは用心棒だ。何も知らず入ってくる輩はおるからの。雇っているのだ。とは言ってもこの中には入れぬがの」
 と言うことは星永さんは異例中の異例だったんだ。むしろ私が慣れない馬で腰を抜かしていたからだろうけど。
 そうなると間違ってこの国の御使いだったとして、あの少年と事をいたすというわけではないようだ。どちらかというと雛鳥のように初めて見た人物を親、というよりは抱かれる相手になるという事を考えても、私の場合は星永さんだったわけだけど。
「主の事はどうするか。追って連絡する故、しばしこの中で待たれよ。ただし女官の指示に従って、立入禁止区域には入らぬよう」
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