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第一話
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そうこうしていると、私はイケメン様に連れられ何とか城と呼ぶに相応しい建物まで連れて来られた。
一見すると中華風の寺院っぽい気もする。間違いなく個人宅ではない。もしかして皇帝が住むような場所。このイケメン様は皇帝様で私は後宮入りか?などと中二全開な思考を巡らせていた。
だが中に入り、やはりそこは寺院っぽかった。仏像でないが何か神様的なものを祀っている祭壇に、屋根のついた大きな香炉。そこからは線香の香りがする。
「○○+××××☆!」
何かを言いながら奥から女の人が数人やって来る。
ここの女の人は身分が高いのか、街の人達が着ていた服とは違いボロではなく漢服というのだろうか?歴史系の中国ドラマとかで見る服を着ている。
「□○○△▽+×!」
「+×☆÷+○☆」
イケメン様とリーダー格っぽい女の人が何かを話しているが、女の人は戸惑いと怒りにも似た声を出している。一体どうしたのだろうか?
しばらくすると話の決着がついたのか、女の人は大きなため息を漏らしながら私の方を見た。そして呟くがさっぱりわからない。
後、ここの言語は聞き馴染みない発音で、私が習得するのは難しいだろうと思った。
女の人はイケメン様にこちらへとでも言ったのか、私を担いだまま建物の奥へと向かう。
「うわっ……すごっ」
奥に通された先にあったのは皇帝とかが座ってそうな台座がある部屋。王の間とでも言うのか。赤いニスで塗られた柱が何本もあり、金細工のレリーフなどがそこかしこにある。
「△○☆+」
凛とした女の人の声。周囲に驚いていた私は、玉座に座る女の人…と言うよりはまだ幼い小学生くらいの少女がそこにいた。
少女に導かれるままイケメン様は少女の前に行き、私を降すとその場で膝をつく。私も同じ事をした方がいいのか迷っていると、少女が私に話しかけた。
「表を上げよ」
「えっ?日本語?」
ここに来て初。ようやくわかる言語を聞いて何故かホッとした。少々イントネーションはおかしかったが。
「我の言葉わ、かる、か?」
「は、はい!ちょっとアレだけど全然!」
「そ、うか。やはり異界、言葉、難し、な」
はっきりと少女の口から異界と言ったのを聞き逃さなかった。やはりここは異世界のようだ。しかも少女の発音からして日本語がほぼ通じないと思ってもいいだろう。
「我の名、炎珠…この紫水殿がある、じ」
「えっと、私は久美子です」
とりあえず自己紹介はした方がいいと思い名を名乗る。すると炎珠と言う少女はふぅっとため息をつき、お付きの女の人に何かを言う。人の名前聞いてため息なんて感じ悪いなと思っていると、先程のお付きの人が一冊の本を私に渡してきた。
「えっ?何?」
「主が国、言葉難しい。それ、詳しく記すある」
一見すると中華風の寺院っぽい気もする。間違いなく個人宅ではない。もしかして皇帝が住むような場所。このイケメン様は皇帝様で私は後宮入りか?などと中二全開な思考を巡らせていた。
だが中に入り、やはりそこは寺院っぽかった。仏像でないが何か神様的なものを祀っている祭壇に、屋根のついた大きな香炉。そこからは線香の香りがする。
「○○+××××☆!」
何かを言いながら奥から女の人が数人やって来る。
ここの女の人は身分が高いのか、街の人達が着ていた服とは違いボロではなく漢服というのだろうか?歴史系の中国ドラマとかで見る服を着ている。
「□○○△▽+×!」
「+×☆÷+○☆」
イケメン様とリーダー格っぽい女の人が何かを話しているが、女の人は戸惑いと怒りにも似た声を出している。一体どうしたのだろうか?
しばらくすると話の決着がついたのか、女の人は大きなため息を漏らしながら私の方を見た。そして呟くがさっぱりわからない。
後、ここの言語は聞き馴染みない発音で、私が習得するのは難しいだろうと思った。
女の人はイケメン様にこちらへとでも言ったのか、私を担いだまま建物の奥へと向かう。
「うわっ……すごっ」
奥に通された先にあったのは皇帝とかが座ってそうな台座がある部屋。王の間とでも言うのか。赤いニスで塗られた柱が何本もあり、金細工のレリーフなどがそこかしこにある。
「△○☆+」
凛とした女の人の声。周囲に驚いていた私は、玉座に座る女の人…と言うよりはまだ幼い小学生くらいの少女がそこにいた。
少女に導かれるままイケメン様は少女の前に行き、私を降すとその場で膝をつく。私も同じ事をした方がいいのか迷っていると、少女が私に話しかけた。
「表を上げよ」
「えっ?日本語?」
ここに来て初。ようやくわかる言語を聞いて何故かホッとした。少々イントネーションはおかしかったが。
「我の言葉わ、かる、か?」
「は、はい!ちょっとアレだけど全然!」
「そ、うか。やはり異界、言葉、難し、な」
はっきりと少女の口から異界と言ったのを聞き逃さなかった。やはりここは異世界のようだ。しかも少女の発音からして日本語がほぼ通じないと思ってもいいだろう。
「我の名、炎珠…この紫水殿がある、じ」
「えっと、私は久美子です」
とりあえず自己紹介はした方がいいと思い名を名乗る。すると炎珠と言う少女はふぅっとため息をつき、お付きの女の人に何かを言う。人の名前聞いてため息なんて感じ悪いなと思っていると、先程のお付きの人が一冊の本を私に渡してきた。
「えっ?何?」
「主が国、言葉難しい。それ、詳しく記すある」
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