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Act.2大地
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まるで何かに怯えるかのように、自分という存在をひたむきに殺し続けた中学時代。
その頃の大地は他人との接触も、両親の庇護もなにもかも受け入れなかった。いや、受け入れられなかった。
見るもの全て、関わるもの全てが怖く、自らの道を閉ざし、遠く、そして深い深い闇に身を投じた。
あの頃の自分と同じ目をしていた。
だから放っておけないと思った。あのままだと優の心は完全に死んでしまうと感じた。
実際に優は大地を警戒していた。さながら人間に虐待された野良猫のような感じがしたが、言葉を話せる分、野良猫よりも厄介かもしれない。
優は自分自身を嫌いなのだと会話をしていてわかった。きっと境遇は違えど、根本的には似ているのだろう。
自分には祖母のスミレがいた。スミレは心を閉ざした大地に「おばあちゃんがいるからね」「おばあちゃんは大地を見捨てないよ」と言っては励まし、言葉だけでなく大地の事も大切にしてくれた。
それは腫物に触れるようにではなく、優しく、そして間違いを起こせばしっかりと叱った。その甲斐あって大地は人と接する事も、他の人達となんら変わらぬ生活を送れるまでに至った。
だが優は違う。優には側にいて支えてくれる人がいないのだろう。
頑なに帰る事を拒み――もしかしたら本当に帰る家がないのかもしれない――多少強引にでも大地が家に連れて行かなくてはその場から離れなかっただろうし、そのまま警察に届けるのは本人とて望まぬ事だろう。
何があったのか……
気にはなるが、下手に聞いてはいけない気がした。
大地の件もあってか、スミレも優の事には気が付いているだろうし、無暗に優を刺激するような事は言わない。
優にとって本当に帰る場所が見つかるまで、この家にいてもいいと思う。優が何者で、何をしているのかは二の次だ。今は優に少しでも自分達の事を知ってほしい。大地やスミレは優を嫌わない。優にとって信頼できる相手だとわかってもらいたい。
優からしたらはた迷惑で、お節介のお人よしだと思うだろう。だがそんな事は気にもならないし、わざと人を寄せ付けないような物言いも、警戒してるからこそと思えば自然といら立ちは起こらない。
大地にはなんとなくわかっていた。優が求めるもの。優にとって一番大切なのは何か。けどそれは言わない。それは本人がちゃんと気が付かないと、言っても意味のないものだからだ。
風呂から上がった優は、大地が用意していたジャージを大人しく着ていた。ただ大地の方が背幅がある分、優にはぶかぶかだった。手元は裾で隠れていて、ズボンもしっかりと紐で止めているのだろう。
「優君座りなよ。今お茶とお菓子出すから」
「スミレさんは……?」
「ばあちゃんはもう寝てるよ」
「そっか……」
何かを気にしている風な優は、所在なさげに居間の前に立ったままでいた。
「俺、ちゃんとお礼とかおやすみって言った方がよかったよな?」
一応そういう一般的な常識はあるのだろう。優はそれを気にしている風だったので、「大丈夫だよ」と言った。
「ばあちゃんは特に気にしてないから、明日おはようって言ったらそれでいいよ。それにばあちゃん自身も久々の客人だったから浮かれてるとこがあったからね」
「そうなの?」
「うん。僕自身が滅多に人を呼ばないから」
今では普通に友達も出来たが、それでも何かないと呼ぶ事はない。この家にスミレの知り合いや、離れて暮らす両親以外の人物が来たのは約二年ぶりくらいだろう。
「ほら、せっかく温まったのにまた冷やすから、炬燵(こたつ)の中に入ってなよ」
言われるがまま優は大人しく炬燵に足を入れる。
大地はスミレが買い物をした際に買った羊羹(ようかん)と渋いお茶を出して、自分も炬燵に座った。
「いただき……ます……」
ぎこちなく言うと優はもそもそと羊羹を口に含む。こうして見てみると本当に可愛いものだ。初めは警戒心むき出しだったが、今はその牙も少しは形を潜めているようで、大人しくしていた。もしかしたら、単に甘い物が好きなのかもしれないが、どちらにしても今の優は、ほんの少し大地を受け入れてくれているようにも見える。
じっと優を見ていたので、それに気が付いた優が眉間に皺を寄せながら大地の方を見た。
「何?」
「いや、少しは落ち着いたかなって思って」
「べ、別に……」
俯いて黙り込んでしまった優。下手に攻めないのが大切だが、一応聞いておかないといけない事はあるので、それを聞いてみる事にした。
「ねぇ優君。野暮な事を聞くけど、優君はアルバイトかしてる?それとも会社勤めかな?」
「何でそんな事聞くんだ?」
「あぁ、ここにいていい代わりに生活費出せとかじゃないんだよ。僕が気になったから聞いてみたんだ」
仕事について聞いたのは、一応なんなりと仕事をしていたとしたら、心配するかもしれないと思ったからだ。
手に持っていたフォークが皿の上に乗っかり、少し黙り込んだ優は、ちらっと大地を見て小声で答えてくれた。
「今休職中なんだ……」
「そっか。じゃあ優君にお願いしてもいいかな?日中ばあちゃんの話相手になってくれない?」
「何で俺?それに俺ここにいるなんて……」
「そうだね。優君の意志もあるし、無理強いは出来ないんだろうけど、優君家がないのか帰りたくないのか、絶対に帰らないって態度でしょ?だったら気が済むまでここにいてほしいんだ。ばあちゃん日中は一人だし、歳も歳でしょ?何かあったらいけないから」
うまく伝わったかはわからないが、優はまたしばらく黙って考え込んだ後、「わかった」と一言だけ答えてくれた。
「それじゃあ改めて、これからよろしくね。優君」
ニコリとほほ笑んだ大地に、優は眉も動かす事なくじっと大地を見つめていた。
優との会話を終え、優が眠る場所を大地は案内した。
部屋は大地の隣で、亡くなった祖父が使っていた部屋だ。部屋の中には祖父が大事にしていた本がびっしりとあるが、こまめに掃除をしていたので埃などはない。畳の上に布団を敷き、毛布と厚手の掛布団を用意した。
「寒かったら言ってね。毛布とか持ってくるから」
「あ、あぁ……」
大量にある本に驚いてるのか、優は部屋をきょろきょろ見渡しながら呆然と立ち尽くしている。ここには優が好みそうな本はなく、古い小説や和歌などの本があるだけだ。おそらく古い書物やそういう研究員達には宝庫なのかもしれない。だが生憎と大地も、そして祖母のスミレもこの手の本には興味がない。
おそらく優もだろう。そう大地は思っていたのだが、案外優は興味を示してきた。
「凄いな……ここにある本って全部昔のやつ?」
「うん。じいちゃんの趣味だね。優君は嫌いかもしれないけど」
「別に好きも嫌いもない……」
「そっか。もう遅いしこれ以上起きてると風邪引くだろうから寝ようか。おやすみ」
後は優一人の時間だ。大地が祖父の部屋を退席した後、大地は風呂に入り、片づけなどを済ませてから自室に戻ろうとした。
台所から自室までの間には優が眠る祖父の部屋がある。様子を見たいとは思ったが、それこそ野暮だ。なのでそのまま素通りしようとしたが、祖父の部屋からすすり泣くような声が聞こえた。
「優君?」
スッと音を立てずに襖を開けると、電気は着いておらず、優は布団に丸まって寝ているのは確認出来た。だがあの声が気になったので、悪いとは思いながらも部屋に入った。
「優君……」
覗いて見ると、優の目からは涙が流れていた。寝ていて意識がないので、無意識なのだろう。大地は優の背中をポンポンと叩いてあやす。すると幾分落ち着いたのか、涙は止まっていた。だが手が何かを求めるように宙に描いている。そっとその手を取ってやると、優は力強く大地の手を握り締めてきた。
それからは安堵したのか、優は規則正しい寝息を立てて眠った。
まるで子供のようだった。
見た目は成長しても、中身までは大人に成りきれてない。優はそれほど強く傷つけられた証拠だ。
一体何に?
わからないが、いつか優自身が話してくれるのを大地は待とうと思った。
優の手を握ったままの大地は、このまま手を解いてもよかったのだが、そうするとまた優は不安で寝つきが悪くなるかもしれない。大地はそのまま優の手を握り締めたまま、祖父の部屋で一夜を明かす事にした。
優の手を握って眠った大地は、正直あまり眠れずにいた。
身体の芯から冷えるような寒さもだが、側で安心して眠る優を見ていたのもあって、うとうとはしていたが、しっかりと休んだ気はしない。
朝方になって仕事の準備もあるからと手を放した。優はそれに気が付かなかったようなので大地の方も安心して、後の事はスミレに任せて大地はいつも通り出勤をした。
その頃の大地は他人との接触も、両親の庇護もなにもかも受け入れなかった。いや、受け入れられなかった。
見るもの全て、関わるもの全てが怖く、自らの道を閉ざし、遠く、そして深い深い闇に身を投じた。
あの頃の自分と同じ目をしていた。
だから放っておけないと思った。あのままだと優の心は完全に死んでしまうと感じた。
実際に優は大地を警戒していた。さながら人間に虐待された野良猫のような感じがしたが、言葉を話せる分、野良猫よりも厄介かもしれない。
優は自分自身を嫌いなのだと会話をしていてわかった。きっと境遇は違えど、根本的には似ているのだろう。
自分には祖母のスミレがいた。スミレは心を閉ざした大地に「おばあちゃんがいるからね」「おばあちゃんは大地を見捨てないよ」と言っては励まし、言葉だけでなく大地の事も大切にしてくれた。
それは腫物に触れるようにではなく、優しく、そして間違いを起こせばしっかりと叱った。その甲斐あって大地は人と接する事も、他の人達となんら変わらぬ生活を送れるまでに至った。
だが優は違う。優には側にいて支えてくれる人がいないのだろう。
頑なに帰る事を拒み――もしかしたら本当に帰る家がないのかもしれない――多少強引にでも大地が家に連れて行かなくてはその場から離れなかっただろうし、そのまま警察に届けるのは本人とて望まぬ事だろう。
何があったのか……
気にはなるが、下手に聞いてはいけない気がした。
大地の件もあってか、スミレも優の事には気が付いているだろうし、無暗に優を刺激するような事は言わない。
優にとって本当に帰る場所が見つかるまで、この家にいてもいいと思う。優が何者で、何をしているのかは二の次だ。今は優に少しでも自分達の事を知ってほしい。大地やスミレは優を嫌わない。優にとって信頼できる相手だとわかってもらいたい。
優からしたらはた迷惑で、お節介のお人よしだと思うだろう。だがそんな事は気にもならないし、わざと人を寄せ付けないような物言いも、警戒してるからこそと思えば自然といら立ちは起こらない。
大地にはなんとなくわかっていた。優が求めるもの。優にとって一番大切なのは何か。けどそれは言わない。それは本人がちゃんと気が付かないと、言っても意味のないものだからだ。
風呂から上がった優は、大地が用意していたジャージを大人しく着ていた。ただ大地の方が背幅がある分、優にはぶかぶかだった。手元は裾で隠れていて、ズボンもしっかりと紐で止めているのだろう。
「優君座りなよ。今お茶とお菓子出すから」
「スミレさんは……?」
「ばあちゃんはもう寝てるよ」
「そっか……」
何かを気にしている風な優は、所在なさげに居間の前に立ったままでいた。
「俺、ちゃんとお礼とかおやすみって言った方がよかったよな?」
一応そういう一般的な常識はあるのだろう。優はそれを気にしている風だったので、「大丈夫だよ」と言った。
「ばあちゃんは特に気にしてないから、明日おはようって言ったらそれでいいよ。それにばあちゃん自身も久々の客人だったから浮かれてるとこがあったからね」
「そうなの?」
「うん。僕自身が滅多に人を呼ばないから」
今では普通に友達も出来たが、それでも何かないと呼ぶ事はない。この家にスミレの知り合いや、離れて暮らす両親以外の人物が来たのは約二年ぶりくらいだろう。
「ほら、せっかく温まったのにまた冷やすから、炬燵(こたつ)の中に入ってなよ」
言われるがまま優は大人しく炬燵に足を入れる。
大地はスミレが買い物をした際に買った羊羹(ようかん)と渋いお茶を出して、自分も炬燵に座った。
「いただき……ます……」
ぎこちなく言うと優はもそもそと羊羹を口に含む。こうして見てみると本当に可愛いものだ。初めは警戒心むき出しだったが、今はその牙も少しは形を潜めているようで、大人しくしていた。もしかしたら、単に甘い物が好きなのかもしれないが、どちらにしても今の優は、ほんの少し大地を受け入れてくれているようにも見える。
じっと優を見ていたので、それに気が付いた優が眉間に皺を寄せながら大地の方を見た。
「何?」
「いや、少しは落ち着いたかなって思って」
「べ、別に……」
俯いて黙り込んでしまった優。下手に攻めないのが大切だが、一応聞いておかないといけない事はあるので、それを聞いてみる事にした。
「ねぇ優君。野暮な事を聞くけど、優君はアルバイトかしてる?それとも会社勤めかな?」
「何でそんな事聞くんだ?」
「あぁ、ここにいていい代わりに生活費出せとかじゃないんだよ。僕が気になったから聞いてみたんだ」
仕事について聞いたのは、一応なんなりと仕事をしていたとしたら、心配するかもしれないと思ったからだ。
手に持っていたフォークが皿の上に乗っかり、少し黙り込んだ優は、ちらっと大地を見て小声で答えてくれた。
「今休職中なんだ……」
「そっか。じゃあ優君にお願いしてもいいかな?日中ばあちゃんの話相手になってくれない?」
「何で俺?それに俺ここにいるなんて……」
「そうだね。優君の意志もあるし、無理強いは出来ないんだろうけど、優君家がないのか帰りたくないのか、絶対に帰らないって態度でしょ?だったら気が済むまでここにいてほしいんだ。ばあちゃん日中は一人だし、歳も歳でしょ?何かあったらいけないから」
うまく伝わったかはわからないが、優はまたしばらく黙って考え込んだ後、「わかった」と一言だけ答えてくれた。
「それじゃあ改めて、これからよろしくね。優君」
ニコリとほほ笑んだ大地に、優は眉も動かす事なくじっと大地を見つめていた。
優との会話を終え、優が眠る場所を大地は案内した。
部屋は大地の隣で、亡くなった祖父が使っていた部屋だ。部屋の中には祖父が大事にしていた本がびっしりとあるが、こまめに掃除をしていたので埃などはない。畳の上に布団を敷き、毛布と厚手の掛布団を用意した。
「寒かったら言ってね。毛布とか持ってくるから」
「あ、あぁ……」
大量にある本に驚いてるのか、優は部屋をきょろきょろ見渡しながら呆然と立ち尽くしている。ここには優が好みそうな本はなく、古い小説や和歌などの本があるだけだ。おそらく古い書物やそういう研究員達には宝庫なのかもしれない。だが生憎と大地も、そして祖母のスミレもこの手の本には興味がない。
おそらく優もだろう。そう大地は思っていたのだが、案外優は興味を示してきた。
「凄いな……ここにある本って全部昔のやつ?」
「うん。じいちゃんの趣味だね。優君は嫌いかもしれないけど」
「別に好きも嫌いもない……」
「そっか。もう遅いしこれ以上起きてると風邪引くだろうから寝ようか。おやすみ」
後は優一人の時間だ。大地が祖父の部屋を退席した後、大地は風呂に入り、片づけなどを済ませてから自室に戻ろうとした。
台所から自室までの間には優が眠る祖父の部屋がある。様子を見たいとは思ったが、それこそ野暮だ。なのでそのまま素通りしようとしたが、祖父の部屋からすすり泣くような声が聞こえた。
「優君?」
スッと音を立てずに襖を開けると、電気は着いておらず、優は布団に丸まって寝ているのは確認出来た。だがあの声が気になったので、悪いとは思いながらも部屋に入った。
「優君……」
覗いて見ると、優の目からは涙が流れていた。寝ていて意識がないので、無意識なのだろう。大地は優の背中をポンポンと叩いてあやす。すると幾分落ち着いたのか、涙は止まっていた。だが手が何かを求めるように宙に描いている。そっとその手を取ってやると、優は力強く大地の手を握り締めてきた。
それからは安堵したのか、優は規則正しい寝息を立てて眠った。
まるで子供のようだった。
見た目は成長しても、中身までは大人に成りきれてない。優はそれほど強く傷つけられた証拠だ。
一体何に?
わからないが、いつか優自身が話してくれるのを大地は待とうと思った。
優の手を握ったままの大地は、このまま手を解いてもよかったのだが、そうするとまた優は不安で寝つきが悪くなるかもしれない。大地はそのまま優の手を握り締めたまま、祖父の部屋で一夜を明かす事にした。
優の手を握って眠った大地は、正直あまり眠れずにいた。
身体の芯から冷えるような寒さもだが、側で安心して眠る優を見ていたのもあって、うとうとはしていたが、しっかりと休んだ気はしない。
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