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# 『小ネタ、その1』 加藤と佐藤は、バカ。(台詞のみ) #

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※ 恋人後、夏


「佐藤っ佐藤! 明日日曜だし今日はこのままウチに泊ってくだろ? 夜九時からテレビで怖い話特集やっから、一緒に見ようぜ!!」
「――…」
「んで、見終わった後はもちろん…ぐへへへ♡ ってわけで、どうせなら風呂も一緒に、」
「やだよ、おれ帰るし」
「ってええええっなんでだよっ!!?」
「何でって……だっておれ」
「なんでっどうして!? 佐藤はオレと夜のベッドでイチャイチャらぶらぶしたくないのかよ!? オレはめっちゃしたいのに!! つーか何なら今すぐシたいです!!!」
「なっ!? 今って、バッ、ちがっ…だからおれは、」
「……っ、なんだよぅ。佐藤はオレともう……キス、したくなくなったんか?」
「っ!! ~~っもうしたいに決まってんでしょ!! 加藤のばかぁ!!」
「ばっばかぁっ…!?」



「バカって何だよ! オレがバカなら佐藤もバカなんだからな!!」
「もうほんとバカっ! おれが加藤とのちゅうが大大っ大好きなの知ってるクセにそんなしょげた顔しちゃってさ、おれがその顔に弱いってわかってんの!? 加藤ズルいっ、加藤のズルバカっ!!」
「つるっぱげっぽく言うな! ……ん? お前って、オレのしょげた顔に弱いんか…?」
「ハッ…!?」
「ふ~ん、そっかそっかぁ。佐藤はオレのしょげてる顔が好き、と」
「っ~~もういいっ!! やっぱおれ家帰る!!」
「わははって、わあぁぁっ待って待って!? 悪かった、オレがバカやりすぎたっほんとごめんって…!!」
「!! っ、だからそのしょげた顔……もーほんともうっ加藤のバカズルっ!!」
「ちょっまたそれっ……いや待て、さっきと順番入れ替わってるぞ!?」
「えっ嘘!? …あれれ??」
「……やっぱ佐藤もバカだよなぁ…」
「うっうるさいっ…!!」



「――っあああ!? ダメダメっコレ絶対CMの後バーンって来るパターンだから!? やだっおれやっぱ見るのやめるぅぅ!!」
「……あ~そうだった、佐藤ホラー系めっちゃダメな奴だったんだわ…すっかり忘れてたし」
「もーっだからおれ家帰るって言ったんだよぉ!! 恋人の嫌いなモノ忘れるとかほんと彼氏失格だしっ加藤のバカバカっ!!」
「悪かったって、つかバカバカ言うなっ……ほら、じゃあこっち向けって佐藤、」
「やだやだっおれ目ぇ絶対開けなっ…」

――ちゅ♡

「……っ、かとぉ…今の、って」
「もちろん、佐藤の大好きなオレからのキスですけど……どう? ちょっとは落ち着いたか?」
「っ、うん……でも」
「でも?」
「もっとちゅうしてくんないと、怖さなくならない…かも」
「! …おっけー。じゃあお前が怖くなくなるまで、ず~っとちゅうし続けてやるよっ♡♡」
「うんっ♡♡」

『――返して、私の物なのがえじでええええっっっ』

「ってぎぃやああああああっっ!!???」
「……あ、やっぱ無理かも」


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