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俺の妄想その七、『俺ってこれ…もしかしなくても、っ』
しおりを挟む「あ、ヤバい…思ったより勢いよく射精しすぎたせいで床にまでちょっと精子飛んでる……はぁ、我ながら元気いいにもほどがあるぞ俺の息子よ…っ」
――季節は夏。本日は7月の21日、水曜日。ちなみに大安。ちらりと見えたベッド上のボードに乗っているデジタル時計が示す現在時刻は午後の七時少し手前。
あともうちょっとしたら母さんが仕事を終えて帰宅するこの時間に、
ギシっ、ギシリ……、
「……というか、本日も性懲りもなく妄想セックスで可愛いてつとを犯しに犯しまくってしまった……っほんとごめん、現実のてつと……」
のそりとほぼほぼ全裸状態の乱れた服のままゆっくりとベッドから起き上がった、只今現役の大学2年生で19歳の俺こと『湯佐耀二郎(ゆさようじろう)』は、
今日も今日とて、隣の家に住む幼少の頃からの幼なじみ兼片想い歴約うん年の相手こと『乃木山てつと(のぎやまてつと)』、俺よりも7つも年下の若干12歳の中学1年生へと向ける自身の溜まりに溜まった抑えきれない気持ちと性欲を、想像上の彼へとぶつける――てつとと恋人セックスをするという妄想をオカズにオナニーをしまくることで、どうにか発散させていたのであった。
◇◇◇
『――でねでねっ、今日もクラスの違うグループの男子たちがま~たえっちな話で盛り上がってってさ!! ほんっと、話すにしてももうちょっと声のボリューム落としてほしいものだよねまったく!!』
『ははっ、小学6年生ともなるとそういうコトにも興味が出始める時期だし仕方ないって。まぁ確かに声のボリュームは下げた方がいいかもだなぁ…――あ、でもさ』
『ん?』
『この話する度にてつとはよくプリプリと怒ってるけども……てつと自身はその…えっちなコト、とかにはまだまったく興味はもってたりはしていない…のか?』
『へ…おれが、えっちなコトに興味って………っ!!??』
『え、』
『ぬあっ、なっなななっ、耀くっいっいきなり何言って……そ、そんなおれは別に、え…えっちなコトになんて然…興味とか、これっぽっちぽない…し、っ』
『……っぅ!??』
今から約1年ほど前。俺が大学1年生でてつとがまだ小学6年生だった、ちょうど夏休み目前ぐらいのとある7月の土曜の暑い日のこと。
学年があがってからクラスの一部の男子たちがいわゆる性的なコトに興味を持ち始め、同じクラスの女子たちの奇異な目などまったく気にしていないのか、度々教室でソッチ系の話を嬉々として話すことがあるそうで。
それがある都度、隣の家に住む俺のもとへ遊びにきては擬音にするなら『ぷんすかぷんっ!』がまさにピッタリなプリプリとした表情と声色で、てつとは「ほんとっ信じらんない!!」と、まるで女子かのように文句を垂れていた、
のだけども。
ふと、そんなプリプリ怒るてつともすっごく可愛いなぁ…なんていつも通り呑気に思いながらも、俺が何気なしにてつと自身はどうなのかと尋ねてみた、次の瞬間。
カァァァァっと途端に顔をりんごかの如く真っ赤に染め上げ、否定的な言葉を声を上擦らせながらも放ち、恥ずかしさ全開といった感じに眉を下げ、自らのズボンの裾をぎゅっと握りつつも太もも部分をモジモジと揺らし始めた目の前の小さなな年下の幼なじみの存在に、
――ずくっ、ズクリ♡♡♡
っ……え、どうしよ…俺の息子、なんでかちょっと勃っちゃったんですけど……。
何故にどうしてそうなった。
ズボン越しからでも前に手を持ってきて隠さないとヤバいくらいに、俺はてつとのえっちなコトへの興味なんてっ…と恥ずかしそうにするその姿に、気づけば己のイチモツを見事にエレクトさせていたのであった。
『っ、もっもうおれのことはどうだっていいでしょ!! とにかくクラスのアイツらがうるさかったって話なの! はいっこれでもうこの話はおしまいっ!! いいから早くいつものゲームしよっ耀くん…!!!』
『――へっ!? っ、あ、そっそうだなごめんごめんっ…!? げっゲームな、今日はどれしよっか…!』
と、数十秒の時が経ったのち、自らの恥ずかしさをかき消すようにしててつとが大声をあげながらずっと座っていた俺のベッドから勢いよく立ち上がったので、俺もその声にハッと我に返り。
自分も何でもないかのようになんとか盛り上がってしまったズボンの中心部分を隠しつつも、その後いつもみたいに隣同士に並んでてつとと一緒に楽しくテレビゲームを始めだしたのだった、が。
『――んぐぅっ♡♡♡ あっあってつとぉ♡♡ てつと可愛いっ、可愛い可愛いっ可愛くてすっごいえっちだったよぉぉっ♡♡♡ あの反応はズルすぎるってぇ、あんなっあんなえっちな、えっちなコトに恥ずかしがってるてつと見たら俺もうっ…あっあ~~っイクイクイクぅっ!! シコシコちんぽ射精するぅぅぅっ、う゛っっ♡♡♡♡』
シコシコシコシコしゅっしゅっ、どぴゅっ、どぴゅぴゅびゅっびゅうぅぅっ♡♡♡
その日の夜、俺は実の所本当は自分もクラスの男子たちと同じくえっちなコトに興味があったのがありありとわかる…むしろあの時俺に指摘されて初めてそのコトに気づいたであろう恥ずかしさ満載の素直すぎる反応を見せたてつとが数時間前まで座っていた己のベッドの上で、そんなてつとの姿を鮮明に蘇らせながらも自らの息子を強く激しく握って擦っての高ぶるオナニーをしてしまい。
『は、はぁはぁっはぁ~……はは、ここ最近で一番のザーメン量………っ、どうしよ、俺ってこれ…もしかしなくても、っ』
――俺、『そういう意味』でてつとのこと、好きになっちゃったのかな。
いや、いくら休日も互いの家に訪れるぐらい仲の良い存在だったとしても、プリプリ怒っている姿をはじめ、同姓の幼なじみに対して『すっごく』可愛いなぁ…なんて『いつも通り』呑気に思ったりしてたこと自体が、そもそももうそういう意味で好きだと言っているようなモノだったのかもしれない。
それがたまたま、今回あんなてつとを見てしまったことで己の下半身にダイレクトに直撃し、結果彼を夜のオカズにしたと同時に自身のてつとへの想いに気づいちゃった、というわけなのだけれども。
なんにせよ。
『……明日から、てつとにどうやって接すればいいんだろう俺……てつとの顔、ちゃんとまともに見れるかなぁ…というより今までみたく、は…話せるのかてつとと俺は……てつと、っ、てつと可愛いなぁ…てつとすっごくえっちだったなぉ………うっ…と、とりあえず、それについてはあともう一回…もう一回だけ最後にヌいてから考えようっ……くっ、てつっ、てつと好きだぁっ、てつとぉ…♡♡♡♡』
戸惑いを見せつつも――…ついでに有り余った性欲を抑えることがどうしてもできず、性懲りもなくもう一度てつとをオカズにシコりつつも…――俺は自身の7歳年下の幼なじみへ向ける欲をも孕んだ『恋心』を、なんとかその日素直に受け止め受け入れることへと気持ちをシフトさせ、ようやく自覚したのだった。
――の、だが。
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