パパと息子はとっても仲良し♡♡♡ ~可愛がりすぎには要注意???

そらも

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episode,2 ――結果。

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大政と一誠、正真正銘血のつながった親子であるはずの二人の関係が、ただの仲の良い親子『以上』のモノに図らずもなってしまったおおもとの原因はおそらく――大政の妻、つまりは一誠の母親の浮気にあったのだと思う。


今から約十年前の春、五月。
その頃の大政は今とは全く別の大手有名証券会社に勤めており。
当時三十四歳の若さにして、数々の優秀な業績結果から近い将来幹部も夢じゃないと社内で囁かれていたほどの逸材だった。

しかし、会社で有能だと評価が上がるに連れ、反対に家庭を顧みることがどんどん少なくなっていき。

そんな夫の存在に次第に嫌気がさしていった妻は、とうとう息子の一誠をもほっぽって、どこの誰かもわからない余所の男と浮気をしてしまったのだ。

結果、大政と妻は離婚。
話し合いの末、当時誕生日を迎えたばかりの七歳で小学一年生にあがって間もなかった一人息子の一誠は、父親の大政が親権をもつこととなり。


そこから二人は男同士、二人三脚で一緒に新しい家族の形を作っていく運びとなっていったのである。


もともと忙しくあまり家庭に身を置いていなかったとは言いつつも、実のところ母親関係なく父子の仲自体は普通に良好だった大政と一誠。
なので母親がいなくなってしまったからといって、親子の間柄がギクシャクしたりすることもなく。
離婚してからも、変わらず一誠はいつも大政に朗らかな笑みを無邪気に向けてくれていた。


けれども、そんな優しい一誠を見て大政は思ったのだ。


――ああ、こんな優しい子に、これ以上寂しい気持ちをもってほしくはない――と。


そこからの大政の行動は、とても俊敏で。

まずは大胆にも、将来を有望視されていた大手有名証券会社をキッパリと自主退職し。
家から程近く、時間に融通が利く小さな商社へと再就職を決めたのだ。

そして今まで接待やら何やらで家に帰るのが遅かったことが嘘のように、基本定時になるとまっすぐ家へと帰るようになり。
これまで一切してこなかった、家事や買い物なども自ら積極的に行うようになっていった。

さらに、息子の一誠の学校の行事などには必ず参加もし。
クラスメイトの母親や、ご近所さんとも色々お付き合いしていくようになったのである。


そんな大政の変わりように、最初は離婚やら家庭問題がどうとかとマイナスな目で見ていた奥様方も次第に柔らかく受け入れていき。
もともとの大政の見目の良さも手伝って、いつのまにか彼はいわゆる人気者のパパさん的存在としての地位を確立していったのだった。



何よりも、離婚する前まででは考えられないほどに、息子である自分を大切に、
いつだって一番に想ってくれずっと傍にいてくれるようになった父親の大政に、



「……ふふ、へへへ♡」
「ん? どうした一誠、もう身体熱くなって風呂から出たくなっちゃったかい? あと十秒だから、もう少し頑張ろうな」
「はぁ~い! ……ねぇ、パパ」
「九十二、九十三…なんだい、一誠?」
「うん、あのねぼくね……パパのこと、せかいでいちばんだ~いすきだよ♡♡♡」
「!! ……ああ、私もだよ。私も一誠のことが、世界で一番大好きだ♡ 愛してるよ、私の一誠♡♡♡」
「えへへぇうれしいな♡♡♡ ぼくもパパのことあいしてるからねっ――…」



一誠はまだちゃんと言葉の本当の意味をわからないなりにも、『愛してる』と、子供ながらに父である大政にそう告げ。

バシャンっと大きな音を立てながら、満面の笑顔と共に裸のまま大政へと思いっきり強く抱き付いたのであった。



けれども、こんな感じにそのまま一年、二年、三年…延々と、息子である一誠といついかなる時でも常に傍に寄り添い合い、一誠を目に入れても痛くないくらいに大政が「可愛い、私の可愛い一誠♡」と一等可愛がりすぎた



――結果。



それから六年後。
現在からすると約四年ほど前にあたる大政四十歳、一誠十三歳の五月の春。


一誠が中学一年生へとあがり。
彼がちょうど誕生日を迎えたのちの、いわゆる『思春期』に突入しかけたその時期に、




「―――…んんんっ、ああぁっ♡♡ あっ、あっイクぅ♡♡♡ イクぅぱぱぁっ、パパのえっちな匂いで俺イっちゃうぅぅぅっああんっ♡♡♡♡」



びゅくんっびゅびゅっどぴゅんっ♡♡♡



「っ……は、はぁ…♡ んぁ…ふふ♡♡ どうしよ…おれ、ほんとにパパの下着で、おな…オナニーしちゃったぁ♡♡♡ …ん、はぁ好き…パパ大好きだよぉ♡♡♡」




大切に大切に育ててきたはずの一人息子は、
実の父親の少し前まで履いていたボクサーパンツをオカズに人生で初めてのオナニーをしてしまうほどに、


大政を『そういう意味合いで愛する』男へと、気づけば成長していたのだった。


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