俺にとっての『エロとろボイス♡』♡♡♡

そらも

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6voice, アレは真っ赤な嘘です。(終)

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『おっ、見てみろよ。ま~た迷い宮のやつドジ踏んでケガしてやんのっ、ダッセぇなぁ』


「っ、いっあぁぁん♡♡♡ …はぁ、はふ、んんっくぅっ♡♡ は…り、りっきぃ…りっきー好き、好きっ…りっきー好きだぁんっあぁぁっ♡♡♡♡」


くちゅくちゅくちゅ、シュコシュコにゅぽにゅぽにゅぷぷっ♡♡♡



らぶばのアニメのエンディングを見終わってから……最初にオナニーをし始めてから、一体どのくらいの時間が経ったのか。


俺は相変わらず高音質重視のイヤホンを両耳に付けたまま、一字一句聞き逃さないと言わんばかりに自分の耳だけに神経のすべてを集中させ。
大好きなりっきーの――『声優・三嶋りきと』の声を聴きながら、ぐちょぐちょぐちゅぐちゅと乱れに乱れた淫猥な音と一緒にペニスを激しく扱いていた。

少しずらしただけだった黒のスウェットも紺のボクサーパンツも、すでにもう足先にちょこんっと引っ掛かってるだけの状態だ。



「ひうぅっ♡♡ んっ、あっはぁぁっ…♡♡♡」


喘ぎ声と共に前に後ろにと激しくくねらせているその身体には、もう何度射精したかわからない俺のペニスから放出された白濁した液がいくつもこびりついており……だというに。


『ったく、あんなマヌケなやつがモテるってんだから、世の中不公平だよなぁ~はぁ~あ』

「は、んんぁ…ぁあん、ふぁ♡♡♡」


それでもまだ尚、耳元でりっきーの声を聴くたびに俺のモノはかたさを取り戻し、先端からとめどなく卑猥な蜜をあふれさせていくのであった。




『っと、やばっ切り原が近づいてきたし、もう行こうーぜ!』

「あっんぁぁはぁっ♡♡ はひゅ、ちんこっ…ちんこ気持ひぃっ♡♡♡ あぁんっ、気持ちいいよぉりっきぃぃっ♡♡♡」


ピッピッピッピ、ちゅこちゅこじゅぽぽっ、カタカタっウィーン、シュッシュっぬぽぬぽちゅぷちゅぷんっ♡♡♡♡


ペニスを激しく上下する度に聞こえる下品な音と、リモコンのボタンを押す度に聞こえてくる無機質な機械音、そして普段とは比べ物にならないくらいに高く甘い、乱れた声。

俺以外に誰もいない部屋中に延々と響き渡るいくつにも重なった音たちと、


『おっ、見てみろよ。ま~た迷い宮のやつドジ踏んでケガしてやんのっ、ダッセぇなぁ』

「~~っ♡♡♡ んんんぅっ…♡♡」


イヤホン越しに俺の耳だけに永遠に響き渡る、りっきーのかっこよく、世界で一番素敵な声。



――…ああ、好き、大好き、りっきーのこの声を聴くだけで身体中が熱く、おかしくなっていく。おかしくなっていくのに、幸せな気持ちでいっぱいにもなっていくんだ。



こんなの、知らない。高校卒業と同時に別れた彼女に童貞を捧げた時にだって、こんなに身体中が熱くなんてなったりしなかった。
大好きなオタクの趣味に没頭している時や触れ合えてる時以上に気持ちが高揚し、幸せで心が驚くほどに満たされていった。


ただ、りっきーの『声』を聴いているだけなのに。



そうして、俺は――



『おっ、見てみろよ。ま~た迷い宮のやつドジ踏んでケガしてやんのっ、ダッセぇなぁ』

『ったく、あんなマヌケなやつがモテるってんだから、世の中不公平だよなぁ~はぁ~あ』

『っと、やばっ切り原が近づいてきたし、もう行こうーぜ!』


「んあぁぁぁっだめぇっ、イクイクイクぅぅぅっまたっ、また俺りっきーの声でイっクうぅぅぅっあ゛あぁぁぁんっ♡♡♡♡」


ぴゅくびゅくびゅくくっ、どぴゅどっぴゅんっ♡♡♡♡


今までで一番甲高い、確実に現在空き部屋となっている08号室の俺の隣の07号室にも聞こえるぐらいの喘ぎ声と共に、自身のペニスから何度目かとは思えないほどの濃く勢いのある精液を、思いっきり射出させたのだった。




「……は、はぁ、はぁ……ふ、ぁ…♡♡♡」


肩で大きく息を吐く俺の傍ら、リモコンで巻き戻しボタンを押さなかったテレビの画面は、そのまま再生を続け次の主役とライバルのシーンへと移行していく。


「んぁ…にしてもほんと、このイヤホン買ってよかったぁ……おかげで今日もりっきーのこといっぱい感じられたわ…はぁ、最高ぉ♡♡♡」


奮発して購入した高級イヤホンのおかげで、最初の頃に付けていたそこらの安物のイヤホンよりも格段に『ソレを感じたられている』ことに…りっきーの声をより鼓膜の近くで聴けるようになったことに、自身の手にネバリと絡みついている白濁色の精液を見つめながらも、



「はは、今日もりっきーの声でいっぱいいっぱいイっちゃったなぁ、俺♡♡♡」



性的なコトをしたのとは別に頬を淡く色づかせ、俺はとろけるようなくしゃくしゃな笑みで顔をほころばせたんだ。




――最初に『どこにでもいる…ちょっとオタクな健全成人男性である』なんて言いましたが……ごめんなさい、アレは真っ赤な嘘です。


今も変わらず妹の美風と実家に住んでいる、親父、お袋。
あなたたちの息子として生まれ、はや二十五年。

俺こと成宮風汰は、


声優界一の『エロとろボイス♡』とまで言われる、大人気声優のさっくーこと日下部咲弥と違い、
顔もわからない、性格もわからない、何もかもわからない……たださっくーの事務所の後輩の新人であるらしい、今までいわゆるモブ的なキャラの声しか担当してきていないはずの彼こと


三嶋りきとくん、りっきーに恋をし、


あまつさえ、テレビの画面越しの彼の声だけでたっぷりとイけてしまう変態さんに、いつのまにか育ってしまってたのでした♡♡♡



「……っはぁ…りっきー、りきとくんっマジで愛してるっ…♡♡♡♡」   



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感想 1

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みんなの感想(1件)

このの
2021.04.28 このの

普通に面白かったです(ˊᗜˋ)

続きが早く見たいなーって思います

他作品も愛読させていただいており、応援してます!

そらも
2021.04.28 そらも

れおちゃさんこんばんはですっ、素敵なご感想ありがとうございます(*´艸`*)♡
わ~面白いって言ってもらえてとっても光栄ですっ、他のお話も読んでもらえて嬉しすぎるぅぅ( ;∀;)
続きの方も気長にお待ちいただければ幸いです、応援も本当感謝感謝でありますっこれからも良ければどうぞよろしくお願いいたします♪

解除

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