5 / 6
5voice, ――つまりは、
しおりを挟む「はぁ……今日は先週よりたくさん、りっきーの声聞くことができたぁ♡♡ ほんと幸せすぎるだろ、俺ぇ…♡♡♡」
ドサリっ、
正座していた状態からそのままフローリングに横向きに倒れ、まるで少女漫画に出てくる女の子みたいに両手を胸の前に持っていき、ぎゅっ…とおさえる俺。
万が一にでも妹のみかが今のこんな俺に出くわしてしまったら、間違いなく
「ふ、ふうにぃが悪霊に憑りつかれたっ…!!? きょうちゃん塩っ、塩すぐに持ってきて!!!」
と、強制的に神社へお祓いに連れていかれることだろう。
そう、こんなふにゃふにゃとろけきった状態で、何故に俺が先程から甘ったるい声を出してしまっているのか。
そんなの簡単だ、それは俺が――
「っ、もう…ほんと好きっ……りっきー好きっ、大好きだっ♡♡♡♡」
俺が、ラブラブな彼女が欲しいとずっと思っていた感情を一気に消してしまえるほどの気持ちを、
妹の美風が日下部咲弥に向けるファン感情の好きよりももっともっと強い好きという気持ちを、
――『恋愛感情』を、声優・三嶋りきとに持ってしまったからに他ならいない。
さらに。
俺のこの感情は、ただの恋に恋する気持ちだけにはおさまらず。
「はぁ……っ、もっかい…もう一回りっきーの声聞かなくちゃっ…♡♡♡」
ピピッ、『おっ、見てみろよ。ま~た迷い宮のやつドジ踏んでケガしてやんのっ、ダッセぇなぁ』
ピピッ、『ったく、あんなマヌケなやつがモテるってんだから、世の中不公平だよなぁ~はぁ~あ』
ピピッ、『っと、やばっ切り原が近づいてきたし、もう行こうーぜ!』
「んぁっ♡♡ ……はぅ、りっきー、りっきーかっこいいよぉ♡♡♡ ぁん、耳溶けるぅ…♡♡」
ピピッ、ピピッ、ピピッ…と、俺は一旦終わりまで見た録画していたらぶばを再びテレビの画面に映し、リモコンを持った片方の手で器用に再生、巻き戻し、再生を繰り返していく。
――もちろん、何度も何度も繰り返しているところは『 生徒役B 三嶋りきと 』……りっきーがしゃべっている部分で♡
「はぁ……んくっ、も、無理ぃ…こんなんっ我慢できなっ…ん、ふぁ…♡♡♡」
わざわざ専門店で購入した高音質重視のイヤホンから何度も何度も鮮明に聴こえてくるりっきーの、その少ない台詞ながらにゾクゾクと耳を溶かしていくような声色に……俺は耳だけじゃなく、自分の身体すべてがとろけていく感覚に陥り。
もう我慢できないっ…と、空いていたもう片方の手で急いで自身の履いていた黒のスウェットを、紺のボクサーパンツと共に勢いよくずり下げた。
そこに現れたのは、
「っ、はは…もうこんなになってっし…♡♡ ベトベトどろどろで…んぁ、ふ…興奮しすぎだっての、俺っ…んはぁっ♡♡♡」
ほんの数分、りっきーの声をイヤホン越しに聴いただけでもう我慢汁を先端からあふれさせ…風呂に入り取り替えたばかりの下着の前部分をすでにシミを作って汚してしまっていた、ガチガチに勃起した俺のペニスであり。
「んんぁっ♡♡ り、りっきー…りっきーかっこいいよぉぉ♡♡♡ あっ、あぁんんっ♡♡♡♡」
くちゅくちゅぬちゅぬちゅ♡♡ ずちゅちゅぷっにゅぷぷぅ♡♡♡
『おっ、見てみろよ。ま~た迷い宮のやつドジ踏んでケガしてやんのっ、ダッセぇなぁ』
「ああぁっ、ひぅぅっ♡♡♡ はぁ、はぁ…りっきぃ♡♡ りっきーの声が俺の耳にぃ…♡♡♡」
『ったく、あんなマヌケなやつがモテるってんだから、世の中不公平だよなぁ~はぁ~あ』
「んあぁぁダメぇっ♡♡ りっきーそんなにえっちな声だしゃないでぇぇっあ゛っあぁ~~っ♡♡♡♡」
ぐちゅぐちゅちゅこちゅこ、ゴシゴシっシュッシュ♡♡♡ じゅぷじゅぷじゅぷんっ♡♡♡
そうして俺は、フローリングに横になったままの身体をぎゅうっと縮こませながら、またもリモコンを使って再生巻き戻しを繰り返し、
聴こえてくるりっきーの声に合わせるようにして、自身のペニスをじゅこじゅこにゅこにゅこっ好き勝手一心不乱に扱いていく――つまりは、
声優・三嶋りきとのその声を『オカズ』にして、オナニーをし始めたのであった。
アパートの隣の部屋が現在空き部屋なのをいいことに、思いっきりあんあんっと大きく淫らな声を……まるで女の人かのような喘ぎ声を、同時にあげながら。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる