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内緒ゴトいっこめ♡ 『仲良くなれるコト』
しおりを挟む××県向井霞市二見ノ区(××けんむかいかすみしふたみのく)のとある一軒家に住む水越さん宅には、それぞれ同じ区内にある県立二見ノ高等学校(けんりつふたみのこうとうがっこう)の二年D組に通う長男『水越怜時(みずこしれいじ)』十七歳と、市立二見ノ中学校(しりつふたみのちゅうがっこう)の1年2組に通う十三歳の次男『水越翼(みずこしつばさ)』という、二人の兄弟が存在していた。
怜時と翼、二人はそれぞれ在学している高校と中学でいつも学年一位のテスト記録を出すほどの優秀な頭脳の持ち主で、加えて穏やかで品行方正、クラスメイトや先生たちからの信頼も厚くご近所の奥様方にも評判の、まさしく絵に描いたような『良い子なご兄弟たち』であった。
もちろん、二人の兄弟の仲もそれはそれはとても良く、
「――よし、じゃあそろそろ十時近くになるしお風呂入っちゃおうか、翼」
「! うんっ、入ろ入ろ怜にーちゃん!!」
「あら、もうそんな時間? じゃあお母さんもお水一杯飲んだら、お父さんが先に寝てるベッドに向かいましょうかね。んしょ…」
「あっお母さんお腹大丈夫っ!? ゆっくり立たなくちゃダメだよっ…!」
「ふふ、手ぇ貸してくれてありがとうつーくん♡ ほら、みなちゃんもお腹の中でありがとぉって言って喜んでるわ♡」
「だってさ、翼。今からみなつのお兄ちゃんをしっかりしてて偉いな、さすが俺の自慢の弟だ♡」
「っ、そ、そうかな…えへへ♡ じゃっ、じゃあお母さん、このまま僕がお父さんのところまで手ぇ引っ張ってあげるから安心してねっ!」
「まぁ頼もしい♡ よろしくね、お兄ちゃん♡」
「うんっ♡」
「ははっ返事の声まで頼もしいな♡ でも、その前に母さんに水を飲ませてあげるのも忘れずに、だぞ?」
「えっ、あっそうだった…!!」
「あらあら、ふふふ♡」
なんて、今日も今日とて一緒にお風呂に入ることについての掛け合いをしながらも、あと数ヶ月もしないうちに生まれてくるであろう二人の妹になる『みなつ』をお腹に宿している母親を気遣い、彼女を手を優しくとりつつ寝室へと紳士的にエスコートしたのだった。
そうして、
「それじゃあ、お休みなさい母さん」
「お母さんっお休みなさいっ」
「は~い、二人共おやすみなさ~い♡ …って、あっそうだわ怜ちゃん、悪いんだけど…」
「わかってる。いつも通りお風呂入り終わったあとはそのまま掃除もまとめて一緒にちゃんとしておくよ、まかせて」
「さすが怜ちゃんだわ頼もしい、よろしく頼むわね♡ あっそれと、喧嘩とかしないで仲良くお風呂に浸かるのよ……って、これはなぁんにも心配する必要はないか、うふふっ♡」
「! ――うん、いつも通り仲良く一緒にお風呂に入るから…だから安心して、母さん。な、翼?」
「っ――…そうだよぉ、僕と怜にーちゃんがケンカなんてするわけないのは、お母さんが一番よくわかってるでしょ?」
「それもそうよねぇ、やだわお母さんったら♡ それじゃあ、今度こそお休みなさいね~♡」
「うん、お休み母さん♡」
「お休みさなさい、お母さん…♡」
……パタッパタンッ、
「――…」
「…――」
小学生時代ならいざ知らず、高校生と中学生になった今現在も変わらず一緒にお風呂に入っている実の息子たちの『仲の良さ』になんら疑問を持つこともなく、息子たちに似ていつでも穏やかでおっとりとしている母は、これまたいつも通りの花のような笑顔と共に夫婦の寝室のドアをゆっくりと閉じ。
扉の前、残された二人の兄弟はというと、
――ぎゅぅぅ♡♡♡
「っ、ぁ…♡」
「と、いうわけだからさ。今日も喧嘩じゃなくて俺たち兄弟がもっともっと『仲良くなれるコト』をいっぱいしちゃおうな、翼♡♡♡」
「……っうん、僕お風呂でいっぱいっぱい怜にーちゃんと『仲良くなれるコト』するぅ…♡♡♡」
互いの手のひらをぎゅっと強く重ね合わせ、そんな台詞を語尾を甘ったるくさせながらもおくりあい。
言葉通りのコトを実現させるべく、今夜もまた二人寄り添うようにしてお風呂場へとゆっくりと足を進めたのである。
ぐぐぐっスリリぃ♡♡♡
「ひぁんっ♡♡♡ ……っも、にーちゃんまだここお風呂場の扉前だからダメだよぉおっきくなったおちんぽを僕にぐいぐいスリスリさせるのはぁ……んぁぁっ♡♡」
「ははっごめんごめん♡ さっきまで横にいた翼のでっかくて可愛いぷりんっとした尻が急に目の前に現れたのに我慢が利かなくなってつい、さ♡♡ ……っでも、はっはっはぁぁやっぱ、やっぱ服越しの限界勃起ちんぽ弟のやわふにえろ尻に擦りつけるのんぐぅぅっ最高に気持ちよすぎるってぇぇぇっ♡♡♡」
グイグイぐりりぃぃっヘコヘコヘコヘコヘコぉぉぉっ♡♡♡
「でっでっかいって、んんっああぁんっ♡♡♡ ひぁっにいちゃらめぇぇっ、ここまだ廊下なのにしょんなに激しくガチガチ勃起おちんぽでお尻こすこすされたりゃぼくぅっ、僕もひぅぅっ気持ちよくなっちゃっあっああぁぁ~~~~っ♡♡♡」
「~~~~~つばさつばさ可愛いよ翼ぁぁぁぁっう゛っっっ♡♡♡♡」
「ん゛あぁっっっ――…♡♡♡♡」
ぐりぐりぐりぐりっゴシゴシゴシぐぐぐぅぅぅっ、びゅっ、びゅるるるどぴゅびゅっっっくん♡♡♡♡
そう、『仲良くなれるコト』――良い子な兄弟二人だけの内緒ゴトな『えっちなお風呂タイム』をたっぷりと堪能するべく、だ♡♡♡
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