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3話 誘惑作戦、その1♡
しおりを挟む小さい頃からとにかく身体を動かすのが好きだった拓馬くんは、小学六年生になった今、
同級生の男の子たちに比べて体つきもガッシリしてきて、身長だって日に日に大きくなってきている。
今のところ、百六十八センチのボクの方がまだ身長も身体つきも良いが、
たぶんあと一、二年もしないうちに越されることは確実だろう。
……ああ、想像しただけで身体が熱くなってしまう。
そう、ボクは拓馬くんを犯したいんじゃなく、犯されたいのである。
未来の拓馬くんの立派な姿を想像するのももちろん素敵だが、
何よりも今の拓馬くんにすぐにでも激しいくらいに犯してもらいたい。
本当は、精通を迎えたことを教えてくれた時に、無理やりにでも上に乗ってしまおうかとも思ったが。
……でも、大好きな人とのセックス。
それならやっぱり、拓馬くんにもボクを少しでも意識してもらってから、
お互いドキドキと胸を高鳴らせながらの気持ちいいセックスをしたいな。
――そこからのボクの行動はとても早いものだった。
ありがたいことに、拓馬くんはまだまだやんちゃ盛りで、ここのところ増えてきたクラスメイトの女の子からの告白も「…付き合うとか、よくわかんねえし」と、一応は断っていてくれているらしい。
でも、付き合わないまでしても、この年頃の女子は男子よりも成長速度が目に見えて早いのだ。
胸が膨らみだし、全体的にむっちりとしてきた女の子たちに、拓馬くんの意識が向かないとも限らない。
なのでボクは、自らの身体を使って、拓馬くんを性欲を引き出す作戦に躍り出た。
あまり筋肉のつかないボクの身体は、けっして太ってはいないが、
普通の同年代の男子よりかは柔らかさの残る体つきをしている。
それを逆手にとり、ボクは拓馬くんに無意識を装って身体を密着させることをまずは増やし。
カターンっ!
「…あっ」
「んっどしたのコウ兄?」
「うん、ちょっとシャーペンを落としちゃって…しかも弾みでベッドの下の奥行っちゃったみたい…んんっ、と」
「あっいいよ、おれが代わりにシャーペン取るっ」
「えっでも…」
「いいっていいって! おれがコウ兄に宿題教えてもらっててこうなったんだし、おれに任せて!」
「ふふ、ありがとう。じゃあ拓馬くんにお願いしようかな」
「まかされた! ……んしょ、ん~? あっこれか。…っと、もう、ちょっと…」
――ぴとっ、スリィ…♡
「っ!?」
「どう、シャーペン取れそう? やっぱりボクが取ったほうがいいかなぁ?」
「っ……あの、さ…コウ兄…」
「ん? 何かあった?」
「あ、えと…その、足に…」
「足?」
「っ、なっ何でもないっ……あっ、取れた! ほらっシャーペン取れたよコウ兄っ!」
「わぁほんとだっ…」
ぎゅっ、
「!!」
「シャーペン、取ってくれてありがとう。拓馬くん」
「あ、っううん、これくらい気にすんなよな…」
まずは、初歩的。落としたペンを拾おうと膝をつき背中を見せる拓馬くんの足の間、
さりげなく自分の腕をスリっと拓馬くんの息子くんを擦るように上下させてみる。
生地の薄いタイプの服を好んで着る拓馬くんにはしっかりと刺激が伝わったみたいで、
ぶるりっ…と、素直に身体を反応させた。
その後は何事もなかったように、
ぎゅうっとシャープペンシルを持つ拓馬くんの手を両手でしっかり握ってみるオマケもつけて。
…ふふっ。
普段ボクの方からこんな感じに手を握ることってあんまりなかったから、
拓馬くん、少し顔赤くしてくれてる……嬉しい♡
さっきの後ろからのおちんぽスリスリも、ちょっとは気持ちよくなってくれたかな♡
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