白は黒色に染まらない~囚われの捜査官~

鄙戯ユウ

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「あぁ、そうだ。そろそろ彼を連れてきてください」
 ろうのナカに性器を突っ込んだまま、れいは部下達にそう指示する。するとニ人の屈強な男が部屋を出ていき、少しすると志郎の後輩で、相棒でもある捜査官のシオンを担いで戻ってきた。

「シオン……!?」
 部屋に連れてこられたシオンは手足を縛られ、猿轡をされているものの、外傷は見られない。その事に志郎は内心、ほっとした後に今の自分の状態を思い出し、シオンから顔を背ける。片やシオンは、が密輸組織のボスである黎に犯されている姿を見て驚愕する。

「……どうして、シオンを……」
「ふふ……折角ならシオンくんにも、志郎くんの可愛らしい姿を見ていただこうと思いまして」
 そう言いながら黎は志郎を強引に膝立ちにさせ、シオンに見せつけながら、激しく性器を出し入れする。
「あ"っ! やっ! やめっ!」
「ほら、シオンくん。君が尊敬する先輩が、男に犯されて感じてる姿をよく見てあげてください」
 黎はそう言いながら志郎の顎を掴み、シオンの方を向けさせると、更に激しく腰を動かした。それと同時に、部下がシオンの髪の毛を掴み、志郎の淫らな姿を無理やり見せつける。

「いやだぁ……! 見るなっ……! ああっ!!」
 志郎は羞恥心と快楽で頭の中がぐちゃぐちゃになり、喘ぎながら涙を流す。そんな彼を見て、シオンは思わず息を飲む。
 面倒見がよくて、厳しくも優しい先輩が……。捜査官としてだけでなく、人としても憧れていたが、男に犯されて淫らに喘ぐ姿を目にして、酷く動揺している。

「もぅっ……やだぁ……!」
 後輩に見られながら犯され続ける屈辱的な状況に、志郎は次第に耐えられなくなり、ぎゅっと目を閉じる。
「ふふ……ほら、目を閉じないでシオンくんの方を見てください。君が可愛く乱れている姿を見て、シオンくんの下半身も膨らんでいますよ」
 黎の言葉に、『そんな訳がない』と思いつつも、志郎は恐る恐るシオンの方を見た。すると、少し頬を染めているシオンと目が合う。視線を彼の下半身に向けると、黎の言う通りシオンの股間は膨らんでおり、スラックスを押し上げている。

「どうして……」
「ふふ……きっとシオンくんも、志郎くんの淫らな姿を見て、興奮しているんですよ。勿論、感じている志郎くんの甘い声にもね」
 黎の言葉を否定するように、シオンは必死に呻いた。しかし、黎が腰を動かしながら志郎の乳首を摘まみ、彼に甘い声を出させると、シオンは黙り込んでますます頬を赤く染める。そんなシオンを目にした志郎は、愕然とした表情を浮かべる。同時に『自分はシオンにとって、そういう存在だったのか』と、ショックを受けていた。それを見透かしたように、黎は言葉を続ける。

「おや? 後輩に欲情されてショックですか? ショックを受ける必要なんてないのに。それ程、志郎くんが魅力的って事じゃないですか」
 黎はそう言い終えると、志郎の顔を自分の方に向けさせ、唇を重ねる。そして舌を差し込み、口内に自分の唾液を流し込んだ。
「んっ! ん"ん"っ!」
 志郎は嫌悪感から背筋が粟立ち、唾液を吐き出そうと必死に抵抗するが、黎に顔を固定されて強引にそれを飲まされる。『この変態野郎っ……』と志郎は内心、悪態をつきつつ嫌々、黎の唾液を飲み下すと、ようやく唇を解放された。
「はぁ……はぁ……」
 息を整えている志郎を嘲笑うように、黎は抽送を再開した。更に指で志郎の乳首を弄りながら、首筋や耳に舌を這わせる。その全ての刺激に志郎は感じ、ビクビクと体を震わせた。

「なんっ……かい、んあっ……ヤればっ……気がすむんだよっ! こんのっ……へんたいがっ……! んんっ!!」
 志郎は何とか言葉では抵抗するものの結局、黎にされるがままになるだけだ。
 片や我に返ったシオンは、犯されている志郎を助けようと、暴れ出す。けれども、手足を縛られている上に、屈強な男達に押さえつけられているため、志郎を助けられない。猿轡の所為で声も出せず、ずっと呻いている。

「ふふ……シオンくんも交ざりたいですか?」
 黎がそう言うと、部下達はシオンを強引に志郎の目の前まで移動させ、彼のスラックスとボクサーパンツを下ろす。その瞬間、勢いよくシオンの性器が飛び出した。
「志郎くん、シオンくんの性器を舐めてあげてください」
 黎の言葉に、志郎は首を横に振る。そんな志郎の頭を黎は掴んで、無理やりシオンの性器に近づける。

「ほら、早く。このままだと、シオンくんが可哀想じゃないですか」
 黎はそう言いながら、軽くナカを揺らす。それでも頑なに拒む志郎を見て、黎は小さなため息をつくと、壁際に立っている部下に目で合図する。それを受け、部下の男は拳銃を取り出し、近づくとシオンの頭に銃口を向けた。

「志郎くんが言う事を聞かなければ、シオンくんの頭が吹き飛びますよ?」
 黎の言葉に志郎は目を見開き、声を上げる。
「シオンには手ぇ出さないって約束だろ!?」
「えぇ、ですからこちらも、『志郎くんが従順であれば』と、答えましたよね?」
 通常より低い声でそう言った黎の目は酷く冷たく、逆らえば本当にシオンを撃たせる気だと志郎は察した。だから志郎は意を決して、シオンの性器に恐る恐る舌を這わせる。その瞬間、シオンは何かを叫んで暴れ出すが、彼の体を屈強な男達が押さえつけた。

 志郎はシオンの亀頭や裏筋を丁寧に舐め続け、しばらくすると口に含み、ゆっくりと頭を動かす。最初は必死になって、志郎に行為を止めさせようとしていたシオンも次第に大人しくなる。憧れであり、淡い恋心も抱いていた先輩の志郎が、自分の性器を口に含んでいる姿に思わず見とれてしまう。
 そんな二人の様子を見て、黎は満足げな笑みを浮かべると、再び腰を動かし始める。
「んっ! んぁっ! っ……んんっ!」
 志郎のくぐもった喘ぎ声にもシオンは興奮してしまい、無意識の内に腰を動かして喉を突く。その度に志郎は声を上げ、シオンの腰の動きも大きくなっていく。

 後ろは黎、口内はシオンに犯されている志郎は涙を流しながら、二人の欲望をただただ受け止める事しかできない。
「んぐっ! ん"ん"~~~っ!」
 やがて黎がナカに、シオンは口内にそれぞれ熱い精液を放ち、志郎も絶頂を迎える。
「っ……はぁ……志郎くん、シオンくんの精液も全部、飲んであげてくださいね?」
 黎の言葉に志郎は僅かに顔をしかめるが、逆らえない状況である事からシオンの出したものを素直に全て飲み込む。それを見たシオンは顔を赤くし、視線を逸らす。

 志郎がシオンのものを飲み切ったのを確認した後、黎は再び激しく腰を動かし始める。
「ああ!! もうっ……いいかげんっ……! ああっ! くそっ……!」
「さて、シオンくん。君に選択肢を与えましょう。志郎くんを見捨てて、今すぐ一人で逃げるか。私と共に志郎くんを犯してから、彼と二人で逃げるか。好きな方を選ばせてあげます」
「んっ……だったらっ……! シオン、だけでもっ……にげ、ろ……」
「志郎くんは少し黙っててください」
 黎はそう言うと、志郎の口内に指を三本突っ込んで掻き回す。

「んぐっ……! んん! んんんっ!」
「それで、どうしますか? シオンくん」
「ざけんな! どっちも選ぶ訳ねぇだろ!?」
 黎の部下に猿轡を外されたシオンは即座にそう叫んだ。
「どちらも選ばないのであれば、君だけをここに放置し、志郎くんを連れて我々は遠くへ逃げます。そうなれば、前者を選んだ場合と同じく、志郎くんは永遠に私の玩具となるでしょうね?」
 黎の言葉に、シオンは目を見開いた後、小さく舌打ちする。

 シオンは俯き、目を閉じると少しの間、逡巡する。けれどもすぐに腹を括ると、目を開いて顔を上げた。
「答えは決まりましたか?」
「俺は……志郎先輩を……テメェと犯してから、先輩と二人で逃げる方を選ぶ」
「ふふ……いいでしょう」
 シオンの答えに満足した黎はクスリと笑い、目で合図してシオンの拘束を部下に解かせた。自由になったシオンは身に着けているスーツを全て脱ぎ捨て、志郎と視線を合わせる。

「もし、志郎くんを連れて逃げようとしたり、暴力を振るえば……分かっていますね?」
「あぁ……」
「では、君も志郎くんを気持ちよくしてあげてください」
 黎はそう言いながら、志郎の口内から指を引き抜く。
「んあっ……やだ……シオン、頼むからっ……今からでも考えなおしてくれ……」
 潤んだ瞳で志郎は必死に訴えるが、シオンは顔を近づけてくる。

「……すみません、志郎先輩」
 シオンは罪悪感と、少しの期待を滲ませた瞳で志郎に謝った後、彼の顔に手を添えてから深く口づけた。
「んっ! っ……ふ……んぁ……んんっ……」
 志郎はシオンに口内を弄られ、唾液を少し注がれた後、舌を絡められる。それでもシオンとのキスには全く、嫌悪感はなかった志郎は甘い声を漏らす。それどころか、快楽に身を委ねるように、自分からも控え目に舌を絡ませる。

 シオンと志郎の甘い口づけを目にした黎の心に、なぜか少し黒い靄がかかる。けれども、すぐにそれを払うように黎は笑みを浮かべ、抽挿を再開した。
「んぁっ! んんっ……!」
 ナカと口内を同時に犯され、志郎は苦しそうに呻く。そんな彼の頭をシオンはそっと撫で、熱くて大きな舌で優しく口内を犯す。
「んっ……ふぁ……しおんっ……ん、んんっ……んんんっ!」
 シオンのキスに応えるように、志郎は甘ったるい声で喘ぐ。その声に苛立ちと興奮を同時に覚えた黎は、大きく腰を打ちつけて最奥に精を吐き出すと、性器を引き抜いた。

「さて、今度はシオンくんが挿れてあげてください」
 黎がそう言うと、シオンは少し名残惜しそうに志郎から唇を離す。それから黎と共に、僅かに抵抗する志郎を仰向けにして押さえつけると、後孔に性器をあてがった。
「やだ……まってくれ、シオン……」
 黎に両手を押さえつけられている志郎は濡れた瞳でシオンを見上げ、小さく首を横に振る。そんな志郎の目元に、シオンはキスを落とした後、熱っぽい瞳で見下ろしながら性器を突き入れた。
「やだあぁっ……!」
 何度も犯され続けた後孔は解れており、容易にシオンの性器を受け入れる。
 二人の結合部を確認した黎は微笑みながら志郎の両手を離した後、目だけで部下達に何か合図を送る。すると、部下達は深くお辞儀をしてから全員、部屋から出ていく。

「あっ! あぁっ! やだっ! しおん、ぬいてっ……ぬいてくれっ……! やだぁ……んぁっ!」
 志郎はシオンの腕を掴んで抵抗するが、全く力は入っておらず、結局は喘がされるだけになっている。
 シオンは自分の下で乱れる志郎の姿と感じている声に興奮し、無意識に腰の動きを速めた。

「志郎くん、気持ちいいですか? シオンくんとのセックスは」
「きもちっ……よくなんかっ……あ"あ"ぁっ!?」
 志郎は否定しようとしたが、シオンに前立腺を突かれて最後まで言葉にできなかった。そんな志郎を見て、黎は愉快そうに笑う。
「ふふ……素直じゃないですね。そうだ、シオンくん。折角ですし、志郎くんに愛の言葉でも囁いてあげてはどうですか?」
 黎の言葉に、シオンは僅かに眉間にシワを寄せた。けれども、ここでそれを拒否すれば、志郎がもっと酷い目に遭うかもしれない。そう考えたシオンは志郎の耳元に唇を寄せ、腰を動かしたまま甘く低い声で囁く。
「志郎先輩……好き、です」
「んぁっ! あっ……やっ!」
「ずっと前からっ……本気でっ……好き、だ……志郎先輩……愛してるっ……」

 シオンの告白に、志郎は戸惑いながらもナカをぎゅっと締めつけてしまう。その刺激にシオンは息を呑むが何とか耐え、耳元で愛の言葉を囁きながら腰を動かし続ける。
「っ……志郎先輩っ……本当は、俺だけをっ……みてほしい……誰にもっ……渡したくないっ……愛してるっ……」
「や、みみもっ……だめ、だっ……! しおん、おねがいだからぁ! もぉやめっ……! イっちゃ……」
「はっ……イけよ、志郎」
「やだあぁぁ……!!」
「くっ……!」
 甘く低い声でシオンに呼び捨てにされた瞬間、志郎はナカを強く締めつけながら達した。その刺激には耐えられず、シオンも志郎のナカに欲望を吐き出す。
 シオンは性器を引き抜くと、唇に何度も軽いキスを降らせた後、志郎の上体を起こしぎゅっと抱きしめる。志郎はただ戸惑いながら、シオンに身を預ける事しかできない。

「ふふっ……熱い抱擁の邪魔をして申し訳ないのですが……今度は三人で楽しみましょうか」
 黎はそう言いながら志郎を取り上げると、彼を四つん這いにして性器を後孔にあてがい、勢いよく挿入した。
「あぁ……! もう、むり……んあ!」
 黎に腰を打ちつけられて喘ぐ志郎の顔を掴み、シオンは口内に自分の性器を突っ込む。
「んぐっ! んんっ……んっ! んんんっ!」

 シオンはほんの少しの間、黎を睨みつけた後、志郎の方に視線を落として彼の喉奥を性器で突く。その瞬間、志郎は呻き声を上げながら、ナカでぎゅうっと黎の性器を締めつけてしまった。
「っ……あぁ……志郎くん。シオンくんに性器で、喉を突かれてっ……随分と、感じているようですね? 先程よりもっ……締まりがいいですよ?」
 黎の言葉に、志郎の顔がカッと熱くなる。『違う』と首を横に振りたかったが、シオンに両手で頭を掴まれているため、それはできない。その上、シオンに喉を突かれる度に、黎の性器を何度も強く締めつけてしまう。

「っ……ふふ……後輩に、喉を突かれて感じるなんて……はぁ……案外、志郎くんはMなんですね?」
 黎は少し余裕のない声で志郎を煽りながら、激しく腰を動かす。すると、まるで黎に対抗するかのように、シオンも志郎の口内を激しく犯し始めた。
「んぐっ……んんっ……! ん"ん"ん"っ!!」

「っ!……くっ……」
「んあっ……! ぁ……」
「あぁっ……」
 しばらくして、限界を迎えたシオンは口内から性器を引き抜き、志郎の顔面に精を吐き出した。顔に熱い精液をぶっかけられた志郎は、黎のモノを搾り取るかのように後孔をキツく締めつける。それには流石の黎も艶っぽい声を上げながら達し、志郎のナカに精液を放った。

「はぁ……はぁ……」
 志郎はぐったりとマットの上に倒れ込み、荒い呼吸を繰り返す。黎はそんな志郎の腕を掴んで上体を起こさせると、ニコリと爽やかに微笑みながら、とんでもない事を口にする。
「志郎くん、まだ終わりではありませんよ? 次はシオンくんの上に乗って、彼の性器を自分で挿入して腰を振ってください」
 黎の言葉に、シオンは小さく舌打ちすると仰向けになった。志郎はと言うと、唖然とした顔で固まっている。

「ふふ……志郎くん、シオンくんがどうなってもいいんですか?」
 黎に小声でそう囁かれ、志郎はグッと唇を噛みしめた後、意を決してシオンの上に跨った。
「良い子ですね? 私とシオンくんも手伝いますので、頑張ってください」
「っ……んっ……は……あ、んあっ……あああっ!」
 二人の手も借りて、志郎はシオンの性器を飲み込む。それからシオンの体に手を置くと、志郎は怖々と上下に動き始める。

「んっ……ん、シオンっ……巻き込んでっ……ごめん……」
「っ……んで、アンタが謝んだよ……」
 志郎に謝られた事で、シオンは自分の不甲斐なさに苛立ってしまう。その苛立ちをぶつけるように、シオンは下から性器を突き上げた。

「んなっ……! やっ……しおんっ……はげし……」
「こんな、ことされてっ……謝ってんじゃ、ねぇよっ……!」
「んあっ! しおんっ! まって……!」
「ふふ……志郎くん、こちらもお願いしますね?」
 シオンに下から揺さぶられ、甘く喘ぐ志郎の口に黎は性器を突き入れ、容赦なく喉の奥を犯す。
「んっ、ん"ん"っ!」
 喉を突かれて志郎は苦しげな声を上げるが、腰は無意識に淫らに動き、激しく上下し始めた。その動きに合わせるようにシオンも大きく腰を揺らし、黎は志郎の舌に性器を擦りつける。

 しばらくして三人はほぼ同時に果て、ナカから性器が抜けた志郎はシオンの上に倒れ込んだ。そんな志郎を黎は抱きかかえると、後孔を指で広げ、ナカの精液をぐちゃぐちゃと動かす。
「んあっ……なに、してっ……」
「ふふ……これだけほぐれていれば、きっと大丈夫でしょう」
 黎はそう言うと指を引き抜き、志郎の足を抱え上げてから自分の性器を半分程、挿入する。

「今度はシオンくんと二人で、ココを犯してあげますね?」
 耳元でそう囁いた黎の言葉に、志郎の顔が青ざめていく。
「そんなの、むり……」
「怖がらなくても大丈夫ですよ? ほら、シオンくんも早く挿れてあげてください」
 怯えた表情の志郎の頭を優しく撫でながら、黎はシオンを言葉で急かす。

「やだっ……ふたりどうじはむり……こわれる……」
「ふふ……銃口を向けられてもあんなに堂々としていたのに、今はそんなに怯えて……。とても可愛いですね」
 志郎は目頭に涙をためて、縋るように黎の腕を掴む。それでも黎は愛おしそうな顔で、志郎の額に何度もキスをするだけで、止める気はないようだ。

 起き上がったシオンは虚ろな目で志郎の後孔に性器を押し当て、何も言わずにゆっくり挿入していく。
「あぁっ! しおんっ……やめっ……あっ……あ"あ"ぁっ!」
 志郎は耐え難い圧迫感に、ボロボロと涙を流す。

「どうですか? 二人の男から同時に愛される感想は?」
「んあぁぁっ!?」
 黎の問いに答える前に、シオンがいきなり腰を突き上げた事で、志郎は大声を上げる。
「ふふ……気持ちいいみたいですね?」
 そう言いながら黎が志郎の性器をしごくと、シオンは乳首をぎゅっと摘まんだ。二人に与えれる快感に、志郎はビクビクと体を震わせながら甘く喘ぐ。その声を聞いた途端、黎とシオンは火が着いたように腰を動かし始め、性器で志郎のナカを掻き回す。
「やぁっ! あっ、あ"ぁぁっ! あ"あ"あ"っ!!」
 二人に激しく責め立てられ、志郎はすぐに絶頂を迎えた。痙攣しながら派手に射精する志郎を見て、黎とシオンも精を放つ。

 志郎がぐったりしていても、黎とシオンは性器を引き抜こうとしない。黎は額に、シオンは頭部にキスした後、二人同時に再び動き出し、競い合うように志郎のナカを激しく犯し始めた。
「ひっ! あ"っ! あぁっ! あ"あ"あ"ぁ"ぁっ……!!」
 志郎は体を揺さぶられ、二本の性器でナカをゴリゴリと刺激されて今度は潮を吹いた。それでも二人は腰の動きを止めず、奥の方まで性器を突き入れる。

「あがっ……! も、むりだからぁ!!」
「ふふっ……潮まで吹いてっ……本当に可愛いですね。シオンくんもっ……そう、思いませんか?」
「っ……だまれ……」
 シオンは後ろから志郎をぎゅっと抱きしめながら腰を動かし、黎を睨みつける。まるで『この人は渡さない』と言いたげなシオンの目を見て、黎はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべると、志郎に深く口づける。

「ん"んっ! ふぁっ……んんんっ……!!」
 シオンに見せつけるように、黎は志郎の口内を犯す。明らかな挑発に、シオンは舌打ちしながら無理やり二人の口を引き離し、志郎の顔を後ろに向けさせると唇を奪う。
「んあっ……んっ……んんっ……ふぁ……んんっ……」
 シオンは志郎をドロドロに甘やかすようなキスをする。それを見て、黎は愉快そうにククッと喉を鳴らす。

 そこからしばらくの間、黎とシオンは志郎を奪い合うように、交互に彼の唇を塞ぎつつ腰を揺らしてナカを犯し、精液を注ぎ続けた。志郎を喘がせて潮を吹かせ、彼が空イキしても二人で責め続け、何度目か分からない射精の後にようやく性器を引き抜いた。
 ぱっくり開いたままの志郎の後孔から、黎とシオンの精液が溢れ出して床を汚す。志郎だけでなく、シオンも精を吐き出し切ったのか、マットの上に二人並んでぐったり横たわる。

 黎だけがまだ余裕の表情で二人を見下ろした後、部屋の隅にあるクローゼットへ近づく。
「さて、名残惜しいですが……そろそろ私達は退散します」
 黎はそう言いながら素早く新しいスーツに着替えた後、ソファの後ろに隠していたガスマスクを装着する。そのタイミングで部屋の中に睡眠ガスが噴出し、志郎とシオンは完全に意識を手放す。

 優雅に革靴を鳴らし、部屋を出ようとした黎だったが、志郎の姿が視界に入ると思わず足を止める。全身、精液まみれで決して綺麗とは言えない寝姿にも関わらず、黎は志郎から目が離せない。

 黎は無意識の内に、志郎に手を伸ばしていた。自分のジャケットである程度、志郎の体についた精液を拭き取り、行為の前に彼が脱ぎ捨てたスーツを着せる。汚れた自分のジャケットは適当に放り投げ、志郎を横抱きにすると、立ち上がり歩き出す。

「気が変わってしまったので……申し訳ないですが、志郎くんはもらっていきますね」
 黎は扉の近くで立ち止まり、眠ったままのシオンにそう告げる。その後すぐに、ガスマスクをつけた黎の部下が、部屋の扉を開いた。部下は黎が志郎を抱きかかえていても、特に気にする様子は見せない。

 部屋の外に出た黎は、志郎の寝顔を見て僅かに微笑むと、彼を抱えたまま歩を進めた。
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