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農協より愛を込めて
しおりを挟む私が普段、テーマパーク並みに楽しんでいる場所。それが農協である。
近くに農協の市があるのだが、楽しくて楽しくて仕方がない。
なんたって野菜が安い。規格外とか虫食い、そんなもの切ってしまえば一緒。この物価高に最高である。中間マージンが取られないから、というのもあるのであろう。
規格外は大体巨大である。これが安いのだからウッハウハだ。
そして何より鮮度が良い。
そんなこんなで、最近は野菜といえば農協の市、といっとくさんをお供に散歩がてら行っていたのだが。
本日、クリスマスイブのイブ、いっとくさんが急激な血圧低下で、農協の市にて動けなくなってしまった。
理由はいくつかあるので今回は省くが、楽しくいつも通りレジを通ったあと、私が詰めている最中にいきなりである。
すぐその場で透析病院に連絡。
ちょうど通りかかった店員さんに車椅子を借り、透析病院にれっつらごー。
その間声をかけてくださるおばさまがいたり、さすが農協、優しさが染みた。
こうしてガラガラと夫さんを乗せた車椅子を押していたのだが。
なんだ、この道!?
普段歩いている時は全く気にならないのに、道がガッタガタで、さらに斜めになっている。
最近体重が増えている夫さんを乗せた車椅子が、車道に持っていかれそうだ。
しかし、昔のこと(介護福祉士時代)は体が覚えているものであった。
グイグイ車椅子を押していく。
こうして透析病院に到着。
いつもお世話になっている看護師さんに引き渡し、もろもろ終わって一安心。
ふいーっと一息つく間もなく、今度は無人の車椅子をガラガラと押して農協に返しに行った。
農協の人に車椅子を頼んだ時、すぐに持ってきてくださって本当に助かった。
爺婆が多い場所でもあるので、慣れていたのかもしれない。
そんな農協が、また一つ好きになった瞬間であった。
今年も色々あった。
書きたいことも山ほど溜まっている。
一番の出来事は透析病院の近くに引っ越しと、私のパパ上と同居を始めたことなのだが、なかなかこちらに書けていない。
この農協の市にも、ここに来たから出会えた。
今年も、夫さん及び周りの人に感謝感謝の日々であった。
明日は夫さんが楽しみにしているクリスマスイブである。
我が家のイベントは気合が入っているところも相変わらずだ。
さて、クリスマスが終われば次はお正月。
夫さんがハメを外さないようにしながらも、美味しいものを食べて、また来年も無事に一緒に過ごしていきたいと心から願うのであった。
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