一進一退夫婦道

Emi 松原

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命を頂く決意と覚悟

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こちらでは久しぶりのエッセイ更新になってしまいました。お久しぶりです。
最近ちょこっとしたエッセイは別場所に書いていることがあるので、もし興味がある方がいればXよりお願いします。


さて、いっとくさんへのドナーになるためダイエットをしていた私。
完全リバウンドをしてしまった。
このことに関しては、別場所にエッセイで書いたのだが、無茶な痩せ方をしたとお医者さんからお説教を受け、現在は食事制限を解いて、運動の底上げを目指している。


そんな最中、ずっと行っていなかった、移植登録を行なった。
ドナーになって下さる方を待つ登録である。

結婚前、いっとくさんに移植登録の話をした時
「それは若い人に回してやれ」
と登録を拒否されていた。

ドナーになってくださる🟰その方の命が終わる、ということなので、私も強く頼むことはできずにいたのだが、移植外科の先生から登録のことを言われたことがキッカケだった。
それでも、それから一年、登録はしなかった。
登録して欲しいと言えなかったのだ。
私自身が、その覚悟を持てなかった。


だがダイエットが思うようにいかない現実に、着実に迫る透析からの寿命。
生きていて欲しい。この葛藤も全部生きて欲しいと願った私が背負う。
そう覚悟し、いっとくさんと話し合い、今回登録に至ったのである。


ドナーになってくださる方を待つ移植は、大体早くて10年~待ちである。待ちと言うのは、人が亡くなるのを待っているようで辛い。だが今回、生きて欲しいと願った私が全て背負うと覚悟を決めた。


お金の面の話もしっかりした。
日本に生まれて良かったと心から思った。
亡くなった方から頂く移植には、大体500万円くらいかかる。それを色んな国の制度を活用させて頂いて、数十万円の負担で済むのである。
私のを渡せれば、もちろんもっと負担は少ない。
医療制度が全額自己負担の国だったら、移植自体諦めなきゃいけなかったかもしれない。


又、移植までのハードルは高い。夫さんもダイエットが必要になった(透析患者さんの適正体重と、移植適正体重には差がある)し、体調その他が悪くなればできない。

今まで以上に、特にリンを気をつけて、血液の石化(動脈硬化)の進みを遅くすることも必要だ。


一番は待っている間に私の腎臓を渡せることを目標に、である。


移植には賛否両論あると思う。
それでも、生きて欲しいと願ってしまった。


今日も、2人でいられることに感謝して。
いっとくさんの命あることに感謝して。
医療の技術に、それが行える国に生まれたことに、今ある全てに感謝しながら生きていかないといけないと思う。


それが、人の命を頂く、人の命を待つ決断をした私の責務だと思っている。
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