53 / 57
指輪大騒動
しおりを挟むさて、前回告知した? 指輪大騒動の話である。
クリスマスプレゼント合戦新章を迎えた私たち夫婦。
お互い嬉しいプレゼントをして、めでたしめでたし……のはずだったのだが、ここで事件が起きた。
ダイエットの体重は停滞している私だが、ジムのお陰か、体型は少し変わってきていた。
それと同時に、婚約指輪兼結婚指輪がゆるゆるになっていたのである。
落とすのが怖かった私は、指輪をクリスマスプレゼントであるパロサントのネックレスに装着した。
これなら普段使いもするし、良いだろうと満足である。
一応、指輪のブランドにお直しができないか聞いたのだが、指輪のデザインが特殊なため、できなかった。
そんなこんなで数日後。
私はポツリと本音が出てしまった。
「指輪がない手、気になる……」
と。
これを聞き逃さなかったのがいっとくさんである。
そして
「やっぱり3千円のプレゼントじゃやだ!! 指輪買うぞ!! 予算組んで宝飾店行くぞ!!」
となってしまったのである。
あちゃー……やってしまった……。
このエッセイを読んで下さっている方はご存知だろうが、いっとくさんは私に徹底的にお金を使おうとしてくれる。
それこそ、何気なく、これ可愛いなどと言おうものなら、その場で購入させようとするのだ。
それを食い止めているのが、全てのお金の管理をしている私であり、迂闊な発言をしないようにしていたのに。
ずっとはめていたものがなくなったら、違和感があるのは当たり前だし、私にとってのお守りだったので、ついポロリと言ってしまったのだ。
こうして、指輪大騒動が幕を開けた。
次の休みに近くの宝飾店に行こうと言いつつ、いっとくさんから、こんなのはどうかとURLが送られてくる。
それを見た私は、少し固まって爆笑した。
そこにあった画像は、ピンクの大きな天然石にゴールドの縁の指輪である。
率直な感想は、「成金のおばちゃんが付けてそう」だ。
私は今まで、Twitterなどでプレゼントの宝飾類に文句を言う女性の気持ちが分からなかった。
好みじゃなくても、その人と会うときだけつければ良いじゃない? と。
だが、少し気持ちが分かってしまった。
私は普段から着ける指輪が欲しいのである。
プレゼントのセンスが良く、今まで外したことのなかったいっとくさんの、まさかの苦手分野であった。
ちなみに婚約指輪兼結婚指輪は、某ティファニーさんだったため、外しようがなかったのだ。
これは私の希望を前面に出していこうと迎えた、いっとくさんの休日。
無事、シンプルかつミッキーモチーフで可愛い指輪とのご縁があった。
ここで私は自分の好みの変化に驚いていた。
昔はなんだかんだで、ピンクゴールドやゴールドの方が好きだったのに。
今ではすっかりシルバーが好きになっていたのである。
歳を重ねて丸くなったのかもしれない。
こうして新しく左手に収まった指輪。
結局そこそこのプレゼントを貰ってしまった私なのだが。
婚約指輪っぽいデザインに、恋人時代に戻った気分で嬉しくなりながら、左手を見るたびに嬉しくなるのであった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
食卓バトル!!〜本日も楽しく開催中です〜
Emi 松原
エッセイ・ノンフィクション
私、物書きEmi 松原、精神障害があり、今は物書きと主婦をしています。
パートナーはいっとくさん。透析患者であり、2021年、千葉から広島へお婿に来ました。
遠距離恋愛を得て結婚。年の差なんと19歳。
元コンビニ依存率99%、体を気にせず食べたいいっとくさんに、「いかに満足させて買い食いさせないと同時に血液検査の数値・体重(水分)コントロールを保つか」を理念に掲げご飯を作るのが好きになった私。
こちらでは、透析患者さんの「食事制限」や「食事」について、又、我が家で作っているレシピなども交えて、楽しく読めるエッセイを書いていきたいと思います。
透析への理解が深まることを願って。
夫婦の日々をコミカルに描いたエッセイは「一進一退夫婦道」を見にきてください!!
※メインの物書きではないので不定期更新になります
※透析に関する内容、症状、治療法は様々です。あくまで我が家が病院と連携をとり行なっているものだということをご了承ください
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
お菓子な物語~sweets story~
みのる
エッセイ・ノンフィクション
読み進めるとなんだか食べたくなる(?)
お菓子にまつわるstory。
さぁ!オヤツの時間ですよ?
(※作品では仮名を使用しております)
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる