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キャベツ大事件
しおりを挟む今回の話は少し汚い話が出てくるので、お食事中の方はゆっくり食べた後に読んで欲しい、そんな話である。
相変わらず、私はダイエットに勤しんでいる。
ジムをお城と言い、スタジオレッスンは舞踏会、筋トレは王族の嗜みという一人王族ごっこをして楽しむくらいにだ。
ちなみにお城へ行く時の周りの方々は皆私の頭の中では他国の王族である。
そんなダイエットで皆さんもよく聞くのではないだろうか。
「食前に生野菜を食え」
「野菜から食べろ」
いわゆるベジファーストである。
血糖値の急上昇を抑え、ダイエットはもちろん、糖尿病予防や糖尿病患者さんにも良いとされている。
実は私は生野菜が苦手で、これを実践していなかった。
温野菜は大好きなのだが、何故か生野菜は苦手なのだ。
だが、何を見ても出てくる、特に言われるのが
「食前に生キャベツを食え」
である。
もうこれは昔からあるダイエットのド定番ではないだろうか。
実は少し前、私は食事前に茹でたキャベツを食べていた。
だが、生のキャベツの方が酵素がどうやらでなんたらという情報を見て、一念発起して生キャベツにチャレンジしたのだ。
キャベツをざく切りにし、リンゴ酢をかけて(まとめて作る時は漬けて)、よく聞くリンゴ酢キャベツに、アマニ油を使ったドレッシングを使って食べる。
これが意外と美味しかったのだ。
アマニ油もダイエットでよく聞く油であるし、キャベツもリンゴ酢も腸活に良いだろう、そう思った私はウキウキと1日2回、食前に生キャベツを食べた。
すると……
出なくなった。
そう。お通じが出ないのである。
一番効くはずだと思ったのに。
生キャベツを食べ始める前はスムーズだったのに、である。
しかも少し出たと思ったら、その瞬間猛烈な腹痛が出たりもした。
何故だ!!
もちろん、過剰摂取もしていない。
こんなことは初めてで焦った私は、いっとくさんに連れられて胃腸科に行くこととなったのである。(私は常時飲む薬があるので市販の薬は避けている)
そう、これが「キャベツ大事件」だ。
私が行った胃腸科はとても良いところであった。
お腹の痛みは色々な病気のサインでもある。と、血液検査やエコーもしっかりやって下さった。
そして当たり前だが心当たりを聞かれる。
生キャベツと答える時、もうなんだか恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかった。
だが、優しい先生は至って冷静である。
なんと、キャベツ大事件が起こるのは胃腸科では割と見ることだったらしいのである!!
簡単に言えば、食物繊維は消化自体はされない。なので腸がぎゅっと動いて便を押し出してくれる。
その時に痛みを感じたり、そもそも食物繊維で逆に詰まってしまうことがあるとのことなのだ。
なあーにいー!!
やっちまったな!!
(ネタが古い)
つまるところ、私には生キャベツを多く取るのは向いていないということだ。
あんなにポピュラーなダイエット方なのに、である。
やはり体質や、合う合わないは人それぞれ。
自分の体で実践しながら、自分に合う方法を見つけていかなくてはいけないこと、その過程で専門家の方に相談する大切さを改めて感じた出来事であった。
これは後に調べたネット情報であるが、キャベツが良いとキャベツを毎日丸々一個食べ続けた方が、食物繊維が詰まり腸閉塞になった事例があるらしい。
何事も、適量に。
そして自分の体と相談して、である。
整腸剤を出してもらい、食前のキャベツをやめた私は、遠い目をして思うのであった。
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