一進一退夫婦道

Emi 松原

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心臓バイパス手術 ICU・一般病棟編

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さて今回は心臓バイパス手術についてはラストになる、ICU・一般病棟編である。


現在いっとくさんは退院の話も出て、当初の先生がたてた予定の最善最速で回復中だ。

この人の生命力には驚くばかりである。



さて、手術後は、まずICUに入る。

一般の人は1日で出られるらしいが、透析患者さんは1週間は入る。これは透析の調整を行うためで、体は浮腫むのに血管の中には水分がない、などというICUではないと対応できないことが多いのだ。

合併症のリスクも考えて、というのもあるだろう。



ICUの間は、基本的に家族とスタッフさんで電話連絡を行う。

このご時世なので面会は一切禁止だ。(手術直後のみ少し許された)


手術の次の日の昼前に電話すると、無事人工呼吸器が抜けて、意識も回復しているとのこと。

今のところ後遺症や合併症の症状もないということで、まず一安心。



その2日後くらいには、浮腫で体重が5キロ増えた為、透析にて調整していた。

食事は食べれていて、浮腫以外は順調だ。


だがここで驚くべきことが。


そしてまた数日。

なんと、1週間経たずして一般病棟への移動が決まったのである。


ICUは開けるのがベストだし、一般病棟のベッドとの兼ね合いもあるにせよ、これには驚いた。


電話するたび丁寧に教えてくれたICUのスタッフさん、本当にありがとうございます。



そして一般病棟への移動の日。荷物を持って行って、スタッフさんを呼び、荷物を渡す。

その時、

「今日はリハビリで100メートル歩きますよ。スパルタです!」

と笑顔を頂いた。


マジか!?!?!?


と内心驚いた。



もちろん早期リハビリは大切である。心臓リハビリも。

でももう100メートル!?!?


本当に現代の医療は凄い。いっとくさんの回復力も凄い。



そして一般病棟に移ると、スマホが持てるのでLINEができる。


さらにその後シャワーがOKになり、もちろんリハビリもしながら、数日後には電話OKの場所まで行き、電話ができるまでに。

この頃にやっと、浮腫が取れ始めた。


そして声を聞いて、心から安心したのだ。


既にウロウロとこっそり一階の自販機まで行っているのだから、驚きである。



ここまで回復できたのは、いっとくさんの生命力。そして病院スタッフさん達の力である。

感謝ばかりだ。



さて、ここで一つよくある?ちょっとホラー話を。


意識が戻ってICUでぐったりしていたいっとくさん。

夜中に、周りに多くの人の気配が。

その中の一つの気配が、はっきりと亡くなったお婆様のものだと分かったらしい。(いっとくさんはお婆様っ子)


迎えに来られたんじゃないか。


そう本気で思ったと言っていたが、今はそれは違うとはっきり言える。


きっと、色んな人が総動員で守りに来てくれたのだと思うのだ。

じゃないと、こんなにスムーズに回復できるはずがない。



いっとくさんも、神様に守られた。と、一般病棟に移ってすぐに言っていた。


私も、いつも行っていた神社2箇所にお礼に行った。



医療の進歩、先生や看護師さん、スタッフさん達の力。

そして目には見えない何かの力も全て含めて、今回の回復に本当に感謝するのであった。


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