40 / 57
心臓バイパス手術 ICU・一般病棟編
しおりを挟むさて今回は心臓バイパス手術についてはラストになる、ICU・一般病棟編である。
現在いっとくさんは退院の話も出て、当初の先生がたてた予定の最善最速で回復中だ。
この人の生命力には驚くばかりである。
さて、手術後は、まずICUに入る。
一般の人は1日で出られるらしいが、透析患者さんは1週間は入る。これは透析の調整を行うためで、体は浮腫むのに血管の中には水分がない、などというICUではないと対応できないことが多いのだ。
合併症のリスクも考えて、というのもあるだろう。
ICUの間は、基本的に家族とスタッフさんで電話連絡を行う。
このご時世なので面会は一切禁止だ。(手術直後のみ少し許された)
手術の次の日の昼前に電話すると、無事人工呼吸器が抜けて、意識も回復しているとのこと。
今のところ後遺症や合併症の症状もないということで、まず一安心。
その2日後くらいには、浮腫で体重が5キロ増えた為、透析にて調整していた。
食事は食べれていて、浮腫以外は順調だ。
だがここで驚くべきことが。
そしてまた数日。
なんと、1週間経たずして一般病棟への移動が決まったのである。
ICUは開けるのがベストだし、一般病棟のベッドとの兼ね合いもあるにせよ、これには驚いた。
電話するたび丁寧に教えてくれたICUのスタッフさん、本当にありがとうございます。
そして一般病棟への移動の日。荷物を持って行って、スタッフさんを呼び、荷物を渡す。
その時、
「今日はリハビリで100メートル歩きますよ。スパルタです!」
と笑顔を頂いた。
マジか!?!?!?
と内心驚いた。
もちろん早期リハビリは大切である。心臓リハビリも。
でももう100メートル!?!?
本当に現代の医療は凄い。いっとくさんの回復力も凄い。
そして一般病棟に移ると、スマホが持てるのでLINEができる。
さらにその後シャワーがOKになり、もちろんリハビリもしながら、数日後には電話OKの場所まで行き、電話ができるまでに。
この頃にやっと、浮腫が取れ始めた。
そして声を聞いて、心から安心したのだ。
既にウロウロとこっそり一階の自販機まで行っているのだから、驚きである。
ここまで回復できたのは、いっとくさんの生命力。そして病院スタッフさん達の力である。
感謝ばかりだ。
さて、ここで一つよくある?ちょっとホラー話を。
意識が戻ってICUでぐったりしていたいっとくさん。
夜中に、周りに多くの人の気配が。
その中の一つの気配が、はっきりと亡くなったお婆様のものだと分かったらしい。(いっとくさんはお婆様っ子)
迎えに来られたんじゃないか。
そう本気で思ったと言っていたが、今はそれは違うとはっきり言える。
きっと、色んな人が総動員で守りに来てくれたのだと思うのだ。
じゃないと、こんなにスムーズに回復できるはずがない。
いっとくさんも、神様に守られた。と、一般病棟に移ってすぐに言っていた。
私も、いつも行っていた神社2箇所にお礼に行った。
医療の進歩、先生や看護師さん、スタッフさん達の力。
そして目には見えない何かの力も全て含めて、今回の回復に本当に感謝するのであった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
食卓バトル!!〜本日も楽しく開催中です〜
Emi 松原
エッセイ・ノンフィクション
私、物書きEmi 松原、精神障害があり、今は物書きと主婦をしています。
パートナーはいっとくさん。透析患者であり、2021年、千葉から広島へお婿に来ました。
遠距離恋愛を得て結婚。年の差なんと19歳。
元コンビニ依存率99%、体を気にせず食べたいいっとくさんに、「いかに満足させて買い食いさせないと同時に血液検査の数値・体重(水分)コントロールを保つか」を理念に掲げご飯を作るのが好きになった私。
こちらでは、透析患者さんの「食事制限」や「食事」について、又、我が家で作っているレシピなども交えて、楽しく読めるエッセイを書いていきたいと思います。
透析への理解が深まることを願って。
夫婦の日々をコミカルに描いたエッセイは「一進一退夫婦道」を見にきてください!!
※メインの物書きではないので不定期更新になります
※透析に関する内容、症状、治療法は様々です。あくまで我が家が病院と連携をとり行なっているものだということをご了承ください
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる