一進一退夫婦道

Emi 松原

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いくつになってもデートは幸せ

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いっとくさんの入院日がついに間近に。

その直前となった今月の初め、奇跡の2連休が2回もあった。


2連休、勤務、2連休という、いつものいっとくさんの勤務を考えたら本当に奇跡である。

会社さん、ありがとう。



さて久しぶりの2連休、世間はゴールデンウィーク明けである。



そんな中私たちは、久しぶりにのんびりとデートをした。


といっても透析もあるし、入院前でもあるので近場でなおかつ観光地などではないところだが。



最初の2連休は、お気に入りの喫茶店に行った。

私といっとくさんが行くお気に入りの喫茶店は二つある。


イタリアンがメインの喫茶店と、ザ・喫茶店のイメージがある喫茶店だ。


今回は、ザ・喫茶店に行ってきた。

カレーが美味しくて、ラテやワッフルなども揃っている。


いっとくさんはカツカレー、私はワッフルとアーモンドラテを頼む。

さらに私はデザートでキャラメルホイップラテも追加した。


ゆっくり向き合って話をしながら美味しいものを食べる。

これだけで、本当に幸せなことだ。



次の2連休は、古本屋と神社に行った。

神社に行く前にショッピングモールに寄って、新しい日傘を買ってもらったりクレープを食べたり、大満足である。


ちなみにいっとくさんは一人じゃ絶対にクレープを買わない。いや、買えない。

厳ついおっさんに見える自分が一人でクレープを買えるか!! と言うのである。


だがクレープは好きないっとくさん。

嬉しそうに受け取る姿を見て、私まで嬉しくなるのだ。


そして神社へGO。


私は毎回おみくじを引く。

今回は大吉で、かなりゆるく要約すると

「まあ最初は大変で思うようにいかずマジやべえけど、しっかり信心して良い感じに生活してたら、後からめっちゃ良くなるから清く正しく生きろよ」

と書いてあり、いっとくさんの手術、ICUの期間、入院期間、改めて腐らずに頑張ろうと思えた。


いっとくさんは、いつもより長く手を合わせて目を閉じていた。



家に帰ってきて、あんなに熱心に何を願ってたの? と聞くと、

「まだ死ねません。命をください。まだ目的を達成していません。苦難の道でも必ず想いを成し遂げます」

と淡々と返ってくる。


いっとくさんは、常に目的は私を幸せにすることだと言う。

どんなに今が幸せだと伝えても、

「俺が自己満足でそうできたと思えなきゃ足りん」

と言うのだ。



思えば結婚前からこの人はそうだった。


二人の作品(二人のユニット祭囃子)のモデルにした神社にお礼に行ったときは、

「えみが幸せになれますように」

と願ってくれたらしいし、


結婚前にその神社に挨拶に行ったときは

「人一人幸せにする力をください」

と願ったらしい。



こういう人なのだ。

人は見た目ではわからないものなのである。


さて、神社ではお願いをするのではなく感謝を伝える場だとよく言う。

私もそのタイプだ。



だが今回ばかりは、私も願った。

いっとくさんと、一緒に生きたいと。



喫茶店が幸せなのも、古本屋が楽しいのも、日傘を買って嬉しいのも、クレープが美味しいのも。


そこにいっとくさんがいてくれるから成り立つのである。



さあ、いよいよいっとくさんも入院で、私はその間実家と家を行き来して生活する(私の実家が近くて良かった)

この間、大変だし辛いことも多いと思うが、このエッセイを書き始めた去年。いっとくさんが死にかけて入院していた頃を乗り越えたのだ。


必ず乗り越えられる。


そう心に誓い、私はこの間ダイエットをますます頑張ろうと思っているのであった。




※こちらでは報告が遅くなりましたが、創作ユニットサークル星月夜はいっとくさんの体調に伴い解散致しました。

それと同時に、星月夜結成前にいっとくさんと二人で組んでいたユニット、祭囃子を復活させました。

今後は夫婦ユニット祭囃子としてもよろしくお願いします。



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