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ギフトが繋ぐ遠距離ファミリー
しおりを挟む結婚する上で避けては通れないのが、お互いの家、家族のことである。
そういえば今まであまり触れたことがなかったなあと思い、我らのファミリー事情を少し。
まず千葉からお婿にきたいっとくさん。広島には我が両親がいる。
私のママ上は病院から出られないので、一度だけ顔を合わせただけだ。(このご時世で面会禁止)
パパ上とは時々ご飯に行ったり、私がハンズフリーで電話をするので一緒に話したりと、適度に近い距離に住んでいる。
パパ上にはお世話になってるからと、いっとくさんは私のパパ上を大切にしてくれる。嬉しいことだ。
私の親戚ーズにも、田舎の家の名だけだが直系の跡取り(私)の婿として認知されている。
ところ変わって千葉。
千葉にはいっとくさんファミリー。パパ上、ママ上、弟殿、弟嫁さん、甥っ子くんズが三人、その他親戚ーズがいる。
まず、出会う前から、いっとくさんの家は弟殿が継ぐと決まっていた。
当然だが弟殿と言いつつ、私より年上である。
パパ上ママ上と同じ敷地内に弟殿一家の家があり、直接的に関わることは少ないが、影でお世話になっている。
パパ上はいっとくさんにそっくりである。
雰囲気がというか、電話の感覚がなんとも言えないくらい似ている。
ママ上はお喋り大好きな人だ。
私ともよく長電話をする。良い人だが、ザ・噂好きの方でもあるので、程よい物理的があって良かったとも思うのが正直なところである。
そんないっとくさんファミリーには、夏ギフト、冬ギフト、母の日父の日、誕生日、お土産などのプレゼントは欠かさないようにしている。
物理的距離があって、しかもこのご時世の透析患者であるいっとくさんは里帰りすることが難しい。
透析病院も反対するだろう。
なので電話するキッカケや、交流のキッカケとして、節目のプレゼントは大切にしている。
基本的には美味しいお菓子を贈ればなんでも喜んでくれるから、私としてはとても選ぶのが楽しいのだ。
いっとくさんのママ上からも、よく荷物が届いていた。
果物、ドーン!!
野菜、ドーン!!
米、ドーン!!
お菓子、ドーン!!
どう考えても二人じゃ消費できない。
いっとくさんのプレゼント大好きは、血筋だったのだと思った。
私のパパ上や親戚に配ったりして循環するも、あまりに多いので、いっとくさんがパパ上に言い、パパ上からママ上に言ってもらって、少し量が減ったのだった。
そんなこんなで、お互い贈りもの好きの私たち。
物理的距離がある分、荷物が縁をしっかりと繋いでいる。
この「物理的距離」というのが、私たちといっとくさんファミリーが仲良く上手くやれている理由だと思う。
後はプレゼントを喜んでくれる人たちで良かったと、心から思うのだ。
まあ、美味しいものは幸せであるし、人数がいるから誰かが食べるであろうとも思っているのだが。
いっとくさんのママ上は、夫婦間腎移植に唯一難色を示している。(パパ上と弟殿とは直接その件で話していない)
えみさんに何かあったらどうするんだ。
えみさんの大事な体が。
と、私を本当に心配してくれるのが嬉しい。
いっとくさんが言うには、ママ上は娘も欲しかったらしいので、余計になのだろうと。
結婚すると互いのファミリーとの関係は避けては通れないが、いっとくさんファミリーとはお互いのプレゼント好き、という最早趣味が、私たちにとってとても良い方向に作用しているのであった。
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