一進一退夫婦道

Emi 松原

文字の大きさ
上 下
24 / 57

モバ飯戦記

しおりを挟む

私にはモバという名の日常垢がTwitterにある。(@Emiwhonbatto)

ご飯の記録、惚気を主に書いているアカウントだ。

このアカウント、いわゆるなりきりアカウントでもある。

モバ、というウォンバットをモチーフにしたキャラクターに私がなりきり、いっとくさんを飼い主様としているのだ。
まぁこれは物書きによくある? なりきりである。


そしていっとくさん用のご飯。いわゆる「モバ飯」。

私はこのモバ飯に基本理念を掲げている。


「いかに満足させて買い食いさせないかと同時に、血液検査の数値・水分コントロールを保つか」

だ。



元々私は料理が好きである。

だが相手は透析患者のいっとくさん。

結婚が決まってから、私の奮闘が始まった。


油でカロリーを摂らなくてはいけないいっとくさん。

最初私は、オリーブオイルをベースに使っていた。

そんなある日のことである。
ボケーっとYouTubeを見ていると、料理シーンがあった。
特に紹介された訳ではないが、その時に使われていた油のラベルに目がいく。


これが今や我が家の必需品、企業さんの公式Twitterとまで繋がっている「こめ油」との出会いである。

オリーブオイルと違って独特の臭みがなく、どの料理にも合うし、揚げ物も胸焼けしない。

アンテナを貼っておくって大事だなあと思った出会いである。


ちなみにこめ油と出会って、お米や米糠からできる商品(調味料)に目をつけ、麹2倍のお味噌、麹を使ったみりんや料理酒など、我が家のこだわり調味料はお米だらけになった。



次なるこだわりはお出汁パック。
味噌汁や煮物で大活躍している。

最初はスーパーのもので色々試していたのだが、どれもイマイチだったお出汁パック。だが塩分は低いし、減塩の基本。

むむっと思っていた時に、たまたま物書きフォロワーさんと作業通話をしていて、オススメして貰ったのが今使っているお出汁パックだ。

お出汁専門店のものだけあって、塩分カットなのにめちゃくちゃ美味しい。

これも紹介してくださった方に本当に感謝である。



レシピを見て、お醤油を使わず、お出汁とめんつゆ、味ぽんに置き換えて減塩に励んだり。

黒胡椒や七味、味の素で味に刺激を出したり。



そんなこんなしてたら、色々作ってみたくなり、こだわり調味料が増えていった。


もちろん、一番はいっとくさんを満足させることだ。

「うまあい! うまあい!!」

とはしゃぎながら食べてくれるいっとくさんを見ると、心から嬉しい。


日々、血液検査と睨めっこで作るモバ飯。

色々試し、こだわる、まさにモバ飯戦記である。

それが今の私には楽しくてしょうがない。



現在、その結果はというと。

カリウムとリンは食べたものがダイレクトに出るため変動が大きいが、塩分(ナトリウム)は一度も基準値オーバーをしたことがないのである!!


食に執着が強いいっとくさんだが、逆に言えば美味しいと感じさせていたら買い食いは減る。

数値が安定すれば、多少買い食いしても外食しても良くなる。

こんな良い循環が作れることが理想のモバ飯なのである。



ちなみに。

油やお出汁パック、調味料にこだわる結果、食費がトホホなのは言うまでもなく……。

健康志向は沼なので、家計と相談しながら無理なくいこうと思うのであった。



※今回、メーカーさんやお店の名前はあえて伏せました。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...