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一番大変 水分コントロールの巻
しおりを挟む透析患者さんにとって一番大変なんじゃないかと思われること。それが水分コントロールだ。
何度も書いているが、透析患者さんは飲んだ水分が全て体に溜まってしまう(個人差で尿量にもよる)
するとむくみや、肺に水が溜まる肺水腫になるのだ。
この肺水腫が、7月にいっとくさんの命の危機になったものである。(いっとくさんの場合、心臓が悪くなっていたのも原因だった)
水が溜まりすぎると心臓にも負担がかかってしまう。
これは中1日、中2日で体重計算をするのだが、ここは面倒なので割愛(笑)
要は増やしちゃいけないのだ。
尿の有無などにもよって違うが、ネットなどに書いてある水分をとって良い量は700ミリリットル。
500のペットボトルと、コップ一杯程を想像して貰えればわかりやすい。
ちなみにこれ、「食事に入っている水分も含めて」である。
ご飯や麺類、おかず、大抵のものにはしっかり水分が入っている。
パンは水分は少ないが、水分を取らないと食べづらい。
そう、この水分コントロール、命に直結するのに、超コントロールが難しいのだ!!!!
もちろんストイックにコントロールしている人もいるが、日常生活においてこのコントロールは本当に大変だ。
特に仕事によっても。
いっとくさんが現場にいた頃、まだ暑い日で、水分も沢山とれないため(汗の量はとれるにしても)体温コントロールができず、熱中症で倒れて運ばれた。
熱中症患者さんにはガンガン点滴を入れて尿を出すのだが、透析患者さんにはそれができない。
結果、入院である……。
いっとくさんの病院には土木系の肉体労働をしている方がいるらしく。(夜間で仕事ができるので)
でも飲まないと倒れるので、結果大幅にオーバー。本当にギリギリで頑張っている方もいる。
いっとくさんも夜勤専門だが、今は内勤に移って大分マシになった。
本当に水分コントロールは本当に難しい。
沢山の薬を飲むのにだってお水がいるし、食べる時にももちろん必要だ。
今の時期は乾燥も酷い。
それでもコントロールしないと命に関わるので、妻は鬼となって声をかける。
「ちょっとよ!」
「飲み過ぎ」
「これだけよ!」
と。
まあ、隠れて飲んでるんですけどね、いっとくさん。
今回も何やら難しい真面目な回になってしまった……。
しかし、我が家のいっとくさんのようにストイックではない家族には、妻が(家族が)鬼となるしかないのだ。
外食時には水のコップを取り上げて、調整しながら飲んで貰うこともある。
食卓戦争は、食事管理だけでなく、水分コントロールもきっちり見張る戦争である。
本当に色々大変であるが、
「こっそり牛乳飲んだ!!」
と無邪気に言ういっとくさんを見ると、脱力して笑ってしまうのであった。
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