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終わらせる準備
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しおりを挟む「テルさんはね、昔から歴史が好きだったらしくてね、沢山の前国王が残した歴史的な場所を回っていたの。その時に、見つけたのよ。前国王様が言いたかったものを」
「それは……まさか……」
ブランが、驚きを隠せない声でアマナに言った。
俺とモカは、どういう意味かわからなくて、じっとアマナを見た。
「えぇ。あの場所に、魔力の泉がある可能性があるのよ。あくまでも可能性。前国王様の言葉と、記録書を合わせたらその答えになるの。そして、その場所は、知っての通り国境の場所。二人のどちらのものともとれる場所になるのよ。それにね、あの場所の発掘は、レッド王国の魔獣を扱う能力と、ブルー王国の個人能力が揃わないと、進められないとテルさんは言っていた」
「じゃあ、魔力の泉が見つかれば、グリーン王国から魔力供給してもらう必要がなくなるんだな!?」
少し興奮して言った俺に、アマナがうつむいた。
「現国王の二人が、争うのをやめてくれたらね……。今のままだと、取り合いになってしまう。だけれど、その点については、エリノア姫とユウト王子が上手くやり取りをしてくれていると思うの。この前の交渉に行ってそう思ったわ」
アマナの言葉に、俺たちは頷いた。
「じゃあ、俺たちは今は待つしかないんだな。エミルさんは、俺にもう一つの覚悟の魔法を教えてくれた。アマナには、ヒントを沢山くれた。だから、必ず俺たちのチームが、双方の納得する形で戦争を止められることの、助けになれることを信じるよ」
俺の言葉に、アマナが笑ってくれた。
「コル、少し強くなったかしら?」
アマナの言葉に、俺は少し恥ずかしくなって、そっぽを向いた。
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