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突然の訪問者・アマナの努力
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「テル、久しぶりだねー。元気そうでお兄さん嬉しいよ」
特別騎士団専用寮の談話室で、ハヤテがテルに向かって言った。
「俺は元気ですよ。問題は、姉さんです」
テルが微笑んで答えた。
「エミル姉様、最近体に負担が増えすぎている。その上、グリーン王国がまた平和交渉をしたいと言い出した。さらに新人の二人のぶつかり合いのこと。私たちも、エミル姉様を心配してる」
フユが淡々と言った。
「ほらー、姉さん。無理しないでっていつも言っているじゃないか」
テルが心配そうにエミルを見た。
「しょうがないじゃない」
エミルは、いつものようにヨネルの膝枕で横になっている。
「それで、姉さん。もう一つの覚悟の魔法、コルに教えるの?」
テルが、真剣な顔でエミルを見た。
その言葉に、全員が真剣な顔になって、エミルを見た。
「……グリーン王国がまた介入しようとしてる。……私には、どうしてもグリーン王国が戦争をやめさせようと思っているように思えない。……教えたくないのが本音。だけれど、私たちだけの力じゃそろそろ限界が近い。同じ場所で一緒に戦っていけるのは、現段階であのチームだけ。だから、コルに教えないといけない。……ただ、アマナがどこまで自分で調べてくるか見たくてね」
エミルの言葉に、テルが頷いた。
「ヒントもあげたしね」
「テル、そっちの状況は?」
シルクがテルに聞いた。
「うん、全部まとめてきたよ」
テルが、まとめた紙を出した。
ヨネルは、黙ってエミルの頭を撫でていた。
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